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『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムの導入を目指して [精神保健医療福祉]

(2010年3月9日(火)の活動日記その2)

● 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムの導入を目指して

 今日は午後から新宿へ。

 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラム
 説明会に参加しました。

09mhl01.jpg

 『メンタルヘルス・リテラシー』という単語は
 まだあまりにも一般的では無くて
 インターネットで検索してもほとんど出てきません。

 でも、内容は特別なことではありません。

 生きている誰もが持てるようになってほしい、
 とても大切な力のことです。

 フジノなりに説明してみますね。

 第1に、こころの健康を『理解する力』です。

 自分のこころが元気である、ってどんな状態なのか、
 逆に、ストレスがかかっていてつらい時ってどんな具合なのか、
 さらには精神疾患ってどういうことなのか。

 そんな『こころの健康』について
 正しい知識や情報を理解することです。

 第2に、こころの健康を『生みだす力』です。

 実際に、ストレスがかかってこころが苦しくなってしまった時に
 自分の力でストレス解消をして元気を取り戻したり、

 自分だけでは苦しさから抜け出せない困った時に
 まわりの人たちにサポートを求めることができるようになることです。

 なかなか日本人は他人に助けを求めることができませんが
 助けを求めることは悪いことではなくて、大切な能力なのですよ。

 そして、第3に、お互いのこころの健康を『高めていく力』です。

 他人のこころの健康についても力になることができたり、
 地域全体でみんなの元気をサポートしていかれるように取り組んだり、
 こころの健康を高めていくこともメンタルヘルス・リテラシーです。

 この説明はフジノのオリジナル版なので、
 研究者の先生によって定義は異なるかもしれません。

 この3つの力が身についている状態のことを
 『メンタルヘルス・リテラシー』がある状態なのだとフジノは考えています。

 ぜひともみんなが身につけてほしいなあと願っています。

 さて、今日の説明会は、あらかじめ関東のあらゆる中学校に
 メンタルヘルスについてのアンケートを行なった上で

 (もちろん横須賀市内の中学校もアンケートに答えてくれました)

 このプログラムに対して「関心がある」と回答を寄せてくれた
 学校の関係者の方々を対象にして開催されました。

 今日のプログラムはこちら。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document01.pdf

 下の画像は、説明会の冒頭であいさつをする
 大島巌先生(日本社会事業大学大学院・教授)です。

09mhl02DrOhshima.jpg

 数年前から、大島先生や東京医療保健大学の篁(たかむら)先生らによる
 『学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会』が立ち上げられて
 取り組みを広めていっています。

 現在すでに『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムは
 東京都清瀬市の市内全中学校に導入されています。

 他にも島根県などでスタートしていますが、
 これから少しずつ全国へと実績を増やしていく中で

 日本に合った、学校に合った、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムが
 全国に導入できればと願っています。

 学校教育の中に『メンタルヘルス・リテラシー教育』を導入することを
 こころの底から強くフジノは望んでいます。

 その実現の為に政治家になった、とも言えます。

 そもそも『メンタルヘルス・リテラシー教育』というものが
 どうして必要なのかを簡単に説明をしますね。

 (思春期のメンタルヘルスリテラシー教育導入の必要性を訴える篁先生)
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 精神疾患を発病してから
 初めて治療に至るまでの期間を『DUP』と呼んでいます。
 (DUP:http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-08-002.html

 このDUPが短ければ短いほど、
 治療の経過が良い(=予後が良い)という研究結果があります。

 逆に、何らサポートが無いままにDUPを長く過ごしてしまうことによって、
 その後の治療効果が乏しくなってしまうのですね。

 そこでDUPを短かくする為の積極的な取り組みがあれば
 早期発見・早期治療へとつながって、予後が良くなっていく訳です。

 その1つの手段が、思春期をターゲットにした
 『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 中学校・高校の『思春期』には
 メンタルヘルスの様々な問題が誰にでも起こります。
 これを好発期と呼んでいます。

 しかし、わが国では好発期である中学校・高校において
 これまで適切な対応がなされてきませんでした。

 それをあらわしているデータもあって、

 思春期にメンタルヘルスの問題を抱えたものの
 日本では5~8割が援助を求めていない

 という研究結果も出ています。

 みんなとても苦しいのに助けを求めることができていない訳ですね。

 当然にDUPも長くなってしまいます。
 そうすると、病気も重くなってしまったり、長期化してしまいます。

 また、こどもたち本人が苦しいのは当然のことですが
 まわりの家族や先生たちもどうしたら良いのか分からなくて
 とても困っていることが多いです。

 (篁先生のプレゼンテーション資料はこちら
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document02.pdf

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 ところで、視点を広く世界に向けて見てみると
 いくつかの国々では早い時期に適切な介入をする取り組みが
 国を挙げてかなり熱心に行なわれています。

 例えば、イギリス・オーストラリア・カナダなどでは
 まさに国を挙げて学校と地域で取り組みを進めています。
 成果も上がっています。

 多くの人の苦しみを減らすことができるならば
 当然、わが国でもその為の取り組みを始めるべきです。

 日本では取り組みが遅れていますが
 今からでも取り組みを始めるべきなのです。

 病気になってしまっても予後を良くすることに加えて、
 差別・偏見・スティグマをも減らすことにつながることも分かっています。

 それが『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 (実際の授業風景の映像と、その説明をする篁先生)
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 また、今日のプログラムでは関東圏内の中学校へ
 送付したアンケート結果の分析も報告されました。

 (日本社会事業大学大学院の李さんによるプレゼン資料はこちら
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document03.pdf

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 フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させてもらおうと考えています。

 そして、ゆくゆくは横須賀市内の中学校・高校にも
 プログラムの導入を実現していきたいと考えています。

 実は、活動日記に書くチャンスを逃していたのですが

 このアンケートに対して、横須賀市内の複数の学校が
 「関心がある」「プログラムが必要だと考える」と答えて下さっています。

 そこで、学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会から
 横須賀市に導入させてもらえないかと打診を頂きました。

 篁先生らが横須賀市教育委員会を訪れて
 学校教育課長に会って、お話をしてもらいました。

 現実問題としてすでに市内中学校のほとんどが
 新年度のカリキュラムを固めた後だったこともあり、

 4月からスタートする新学年での
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムの
 横須賀市への導入は実現できませんでした。

 でも、あせって始めてもうまくはいきません。

 だからこそ、フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させていただき

 改めて2011年度以降の導入を目指して提案できるように
 2010年はすでに導入している学校を1年間訪問して
 じっくり勉強させていただこうと考えています

 1人でも多くのこどもたちが元気で毎日を過ごせるように、
 仮に元気を失っても再び笑顔を取り戻せるように

 フジノなりにできることを全力で取り組んでいきます!

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『核密約』の詳細説明、外務省から横須賀市へ明日訪問 [原子力空母・核の問題]

(2010年3月9日(火)の活動日記その3)

● 『核密約』の詳細説明、外務省から横須賀市へ明日訪問

 夕方6時10分過ぎ、全ての市議会議員宛てに
 緊急で資料が配られました。

 すでにあらゆるメディアで報じられているとおり、
 『核密約』問題について、政府が今までの見解を改めました。

 この問題について、明朝、外務省から
 日米地位協定室長が横須賀を訪れることになりました。

 目的は、この問題について詳しく説明する為とのことです。

 配られた資料はこちらをご覧下さい。

 7ページもあって、分かりづらい言い回しをしていますが
 あえてひと言で言うならば

 ・これまで50年間、政府は国民をだましてきた

 ・『非核3原則』は破られ、核兵器が日本に持ち込まれていた

 ということです。


● 吉田市長は激しく抗議すべき

 横須賀にも核兵器が持ち込まれていた可能性が極めて高いので
 フジノもこの問題を市議会でとりあげてきました。
 事態は動き出し、はからずもフジノの提案どおり
 政府から文書で回答をもらう形となりました。

 一方、吉田市長は「新政権の動向を見守る」との答弁を
 これまでくりかえし続けてきました。

 もはや政府の動向を見守るのではなくて、
 横須賀市長としてどのような行動を取るべきなのかが大切です。

 アメリカ政府と日本政府に対しての抗議は当然のこと、
 アメリカ軍に対しても、アメリカ大使に対しても、
 直接に吉田市長は強く抗議すべきです。

 この密約問題は、日米両政府が50年にわたって
 ウソをつき続けてきたという大問題であると同時に

 横須賀市民を大きな危険にさらしながらも
 その危険への対応を両政府に求めてこなかった歴代市長の
 重大な過失でもあります。

 だからこそ、吉田市長は歴代市長とは違う姿勢を
 はっきりと打ち出すべきです。

 言うべきことはハッキリと言うべき。
 それが『新しい横須賀』の姿です。

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『成人式の見直し』できず、吉田市長またも公約違反... [市長マニフェスト実現度チェック]

(2010年3月9日(火)の活動日記その1)

● 『成人式の見直し』できず、吉田市長またも公約違反...

 今日は『こども育成部』の新年度予算案について
 民生常任委員会で質疑が行なわれました。

 この部の予算案でフジノが『市長の姿勢』として
 注目していたのが『成人式の見直し』についてでした。

 かねてからフジノは
 『税金で行政が開催する成人式の廃止』を訴えてきました。

 『今のままの成人式』を続ける必要は無い、と考えています。

 もしも続けるならば、開催方法を変えて
 民間企業の協賛を得るなど
 税金の投入をゼロにすべきだと考えています。

 つまり、ただの廃止ではなくて

 「行政が税金を使って行なう成人式はもはや廃止すべきだ」

 という提案です。

 しかも、『成人式の在り方の見直し』は吉田市長の持論でもあり、
 昨年9月議会では田辺議員の質問に対して
 はっきりと答弁もしています。

 吉田市長が就任して最初に開催された今年(2010年)1月の成人式は
 前市長からのスケジュールがすでにスタートしていた為に
 見直しはできなかったものの

 来年(2011年)1月の成人式については
 見直しをかけるはずでした。

 つまり、この予算議会で出される予算案には

 (1) 『廃止』決定、つまり予算そのものが計上されない

 (2) 『民間との協同開催』など在り方が変更されて計上される

 (3) 『見直し』に向けた検討委員会などの予算が計上される

 の3つの選択肢がありました。

 しかし、吉田市長はまたも公約を破りました。

 ありえないはずの4番目の選択肢、
 「今までどおりに計上」されていました...。

 下の画像の通り、成人式・予算額273万円(例年と同じ規模)、と
 今までどおりで何も変わらずに計上されていました。


 (こども育成部・新年度予算案の資料より)
09budget.jpg

 こども育成部長の答弁によると

 「美容院・着物の貸付業者などへの対応がまにあわなかった。
  すぐでは業者も困るだろうから、
  2011年度予算案を検討する時期(2010年秋か?)までには考えたい」

 とのことでした。

 また、公約違反。また、先送り。

 吉田市長の公約違反はどんどん出てくるので
 だんだんフジノも驚かなくなってきました。

 しかし、「時間が無かった」という言い訳は認めません。
 時間は十分ありました。

 吉田市長は市議会議員時代から提案してきたことは
 当選直後からすぐに指示を出して
 検討させることはできたはずです。

 一方で、ごみ処理施設の建設地の決定は
 市長の独断で市民の声も聴かずにすぐ決定した訳です。

 「時間が足りなかったから」というのは何の説明責任も果たしていません。
 吉田市長は公約を破ってばかりで、本当に情けなくなります。

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神奈川新聞がフジノの質疑を報じてくれました/ごみ処理建設予定地 [ごみ処理施設問題]

2010年3月6日(土)の活動日記)

● 神奈川新聞がフジノの質疑を報じてくれました/ごみ処理建設予定地

 けさの神奈川新聞が
 『一問一答』の見出しで『美術館』問題をとりあげてくれました。

 さらに『一問一答』では
 『ごみ処理建設予定地』の問題をとりあげてくれました。

 こうした問題を1人でも多くの市民のみなさまに知っていただきたいので
 神奈川新聞にとりあげていただいて、感謝しています。

 こちらが引用したものです。

 (2010年3月6日・神奈川新聞より)
06kanagawa.jpg

 『指定管理者制度も視野/美術館運営で吉田市長』

 横須賀市議会第1回定例会は4日、本会議を開き、
 藤野英明、田辺昭人(以上無会派)の2氏が
 個人質問に立った。

 吉田雄人市長は美術館について、
 指定管理者制度も視野に入れて運営形態を見直し、
 施設の維持管理費や
 運営費の抑制を目指す考えを明らかにした。


 <藤野 英明氏>
 ごみ処理施設の建設候補地に長坂が選定されたが、
 発表が一方的で唐突すぎた。
 どこが市民主体なのか。

 <吉田 雄人市長>
 施設の性格上、市民参加は現実的でないと考えた。
 建設計画他の選定をしていることについては
 もっと広報すべきだったと思う

 (佐藤 浩幸)

 (引用おわり)
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 『新しい横須賀』を実現する為に
 吉田市長は『住民投票制度』の導入も視野に入れています。

 このまちのことは市民のみなさまが決める、という
 市民主体を実現する為です。

 それなのに今回のごみ処理施設建設予定地の決定は
 完全に『市民不在』でした。

 あまりにも突然に決めて、そこに市民の議論は入る余地は無く、
 ただひたすらに決定だけを市長は押し付けたのです。

 つごうの良い時だけ「市民参加」を訴えて
 つごうの悪い時には「市民不在」ではニセモノの民主主義です。

 そんな身勝手な判断を、絶対にフジノは認めません。

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何も謝ってなんかいない『謝罪文』/市民不在の建設地発表 [ごみ処理施設問題]

(2010年3月5日(金)の活動日記)

● 何も謝ってなんかいない『謝罪文』/市民不在の建設地発表

 今日は、自分が担当している教育経済常任委員会の
 新年度予算案の資料を読み込みをしながら

 市議会インターネット生中継で
 民生常任委員会での予算案審議を観ていました。

 やはり、あまりにも突然に吉田市長が決定・発表した
 ごみ処理施設の建設地問題が取り上げられていました。

 委員会審議の中で、ある議員が

 「本会議で複数の議員が指摘していた
  謝罪文というのは一体どういう文章なのか?」

 と指摘していました。

 その指摘は当然です。

 あれだけ『情報公開』の必要性を指摘されているのに
 吉田市長は謝罪文を出したことを
 発表さえしなかったのですから!

 実は、1月27日の突然の決定・発表の為に
 町内会長らを集めて行なった説明会の場で

 「あまりにも唐突な決定に対して謝罪文を出すべきだ」

 という町内会長らの求めがありました。

 (町内会長らの怒りは全くもっともなことで共感できますし、
  フジノは謝罪文だけでは納得できません)

 ただ、その謝罪文がいつ出されるのかは
 全く知りませんでした。

 フジノは今回、予算議会の本会議で
 吉田市長に対してこの問題で質疑を行なうことが決まっていたので

 ここしばらくの間、西地区の市民の方々に会っていただいたり
 電話をしたりして、たくさんのお話をうかがってきました。

 そのヒアリングの中で、たまたまある市民の方から
 『すでに謝罪文が出されていたこと』を知りました。

 そこで担当部に資料請求をして
 謝罪文のコピーを入手したのです。

 それがこれです。

 (謝罪文書をPDFファイルにしたものはこちら

05apology.jpg

 平成22年(2010年)2月11日

 武山連合町内会
 会長 加藤茂雄 様

 横須賀市長 吉田雄人


 新たなごみ処理施設の整備について(お詫び)


 日頃より、本市行政につきまして
 多大なるご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

 また、過日は、ご多忙中にもかかわらず、
 新たなごみ処理施設の整備についての説明会にご出席くださいまして、
 誠にありがとうございました。

 当日は、西行政センター館長より電話にてご参集をお願いし、
 内容について事前のお知らせもしないまま、

 私のほか副市長や環境部の職員が出席し、
 突然の説明となったため、
 皆様におかれては大変に驚かれ、
 不愉快な思いをされたものと存じます。

 本当に申し訳ございませんでした。

 それらの点について、
 大変な驚きと戸惑い、ご心労、ご迷惑をお掛けしたものと
 深く反省しているところであり、心からお詫び申し上げます。

 このたびの案件につきましては、
 今後、誠心誠意、地域の皆様方にご説明申し上げ、
 ご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えておりますので、
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 (引用終わり)
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 それにしても全文を読んでみると
 あまりにもタイトルと中身がちぐはぐなことが分かるでしょう?

 謝罪になんかなっていません。

 吉田市長はフジノの本会議での質疑に対しても
 最後まで謝罪しませんでしたが

 この文章の中でも謝罪なんかしていません。

 自らの『密室政治』という過ちを認めることができないのですから
 当然、吉田市長は謝ることだってできないのでしょう...。

 市民をバカにするのもいいかげんにしてほしいし、
 政治不信をさらに強くするのも本当にうんざりです。

 何が『チェンジ!』だ...。

 単語だけをオバマ大統領からパクッただけで、
 そのキャッチフレーズに中身なんて無かったのだ。

 そんな人間を見抜けなかったなんて
 僕もそうとうに人を見る目が無かった。

 人を見る目が無かったせいで、
 本当に多くの市民の方々にご迷惑をおかけしてしまった。

 4年間、こんな市政が続くのかと思うと
 本当に希望が持てない。

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3月は『自殺対策強化月間』です/「広報よこすか」3月1日号から [自殺予防対策]

(2010年2月25日(木)の活動日記その2)

● 3月は『自殺対策強化月間』です/「広報よこすか」3月1日号から

 まもなくみなさまのお手元に届く『広報よこすか』3月1日号には、
 自殺対策強化月間のおしらせが載っています。

 政府が打ち出した『自殺対策100日プラン』に基づいて
 フジノも12月議会でさらなる対策を訴えましたが

 横須賀市としても、3月を『自殺対策強化月間』として
 街頭キャンペーンなどの取り組みを新たに行なうことになりました!

 (広報よこすか・3月1日号・3面より引用)
クリップボード01.jpg

 3月は『自殺対策強化月間』です~今、できることから始める~

 わが回では、毎日100人もの人が自殺で亡くなり、
 その4倍、5倍の人が遺族になるという事態が、
 平成10年以降12年間続いています。

 このような厳しい現状を踏まえ、国は、
 例年最も自殺者の多い3月を「自殺対策強化月間」と定めました。

 3月は決算期を迎え、失業や倒産を迫られる人が増えることから、
 自殺者が増えると言われています。

 自殺を防止するために大切なことは、
 周囲にいる皆さんが悩みに気付き、早めに専門家につなぎ、
 温かく見守ることです。

 そのことが、悩んでいる人の弧立を防ぎ、生きる希望につなげます。
 わたしたろにできることを、今から始めることが大切です。

 ● 自殺対策強化月間パンフレット

 「見逃さないで命のSOS “一緒に生きる”を伝えたい…」

 あなたに気づいてもらいたいメッセージを掲載しています。
 3月15日(月)の新聞に折り込むほか、
 市役所1階市政情報コーナー、行政センター、役所屋などでお配りします。
 ぜひご覧ください。


 ● 自殺対策街頭キャンペーン

 ・3月15日(月)京急汐入駅前

 ・3月17日(水)京急北久里浜駅前

 ・3月18日(目)JR衣笠駅前

 時間はいずれも17時から。

 市民ボランティア、精神ボランティアの皆さんと、パンフレットをお配りします。

 【お問い合わせ:保健所健康づくり課(822)4336】


 ● よこすか心のホットライン

 悩みを抱えたときは、適切な相談機関に相談することをおすすめします。
 冊子「よこすか心のホットライン」は、市の自殺率や
 うつ病に対する理解、相談機関、
 市内・近隣で精神科などのある医療機関を掲載しています。

 行政センター、役所屋、市役所1賠市政情報コーナーでお配りしています。

 (引用終わり)
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 もちろん9月の自殺予防キャンペーンに続いて
 フジノもこの街頭キャンペーンに参加します。

 3月はずっと予算議会のまっただなかですし
 予算委員会の終了は夕方過ぎなので、
 スタート時間には間に合わないかもしれませんが
 必ず3日間、行きます。

 そして、一緒にキャンペーンをお手伝いしてくれる人を
 こころから募集しています。

 できることならば、ただ「ボランティアをしたい」という方では無くて
 自殺・自死に対して共感的な理解のある方にお願いしたいと思います。

 1日だけでもOKですし、3日間フルでも助かります。

 お名前とご連絡先(住所・電話)をフジノまで
 メールをくださいませ。

 当日いきなり参加はムリなのでお断りしております。

 しめきりはありませんが、事前の準備がありますので
 早ければ早いほど助かります。どうかよろしくお願いします!


● 政府も動いてくれている/鳩山総理メルマガで言及!

 昨年に福島みずほ自殺対策担当特命大臣を訪れた時
 新政権の自殺対策への本気度について
 フジノはこのように記しました。


  > フジノは前政権の時から
  > 内閣府の自殺対策推進室には強い信頼感を持っていました。
  >
  > けれども、その上司である方々(国会議員の大臣たちです)は
  > 本当に自殺対策に関心があるのかどうか見えてきませんでした。
  >
  > でも今日、新政権の大臣・副大臣とお会いして
  > 僕たちは同じゴールを目指していることが
  > ハッキリと分かったのです。
  >
  >ならば、僕たちが成すべきことも明らかです。
  >
  > 大臣らと完全に同じ目標を共有できていることが分かった以上、
  > 国と共に力を併せて全身全霊をかけて対策に取り組むことです。

 あの日、フジノは新政権が自殺対策へ
 本気で取り組むのだと信じることにしました。

 そして、鳩山総理が1月29日の施政方針演説で
 「いのちを守りたい」と24回もおっしゃった時、

 安全圏からコメントするだけが仕事の
 テレビ番組の皮肉屋たちはこれを笑い飛ばしましたが
 フジノは「とても素晴らしい施政方針だ」と感じました。

 さらに今日配信された鳩山内閣のメールマガジンでも
 このように触れられていました。

 (鳩山内閣メールマガジン第20号より引用)

 > 一方、わが国では、1日に約90人、
 > 年間3万を超える人々が自殺で亡くなるという状況が
 > 12年間続いています。誠に痛ましい事態です。
 >
 > 私は、所信表明演説で、
 > 息子さんを自殺で亡くしたおばあさんの話をしました。
 > 自らいのちを断つ人が後を絶たない、
 > しかも政治も行政もそのことに全く鈍感になっている。
 > 私は、これを正していきたいと思います。
 >
 > 3月は、例年、自殺者数が最も多くなります。
 >
 > そこで私たちは、この3月を、政府として初めて
 > 「自殺対策強化月間」と定め、さまざまな悩みを抱える方々に対して、
 > それぞれの立場に立った施策を進めていくこととしました。
 >
 > そのひとつとして、「睡眠」を切り口としたキャンペーンを実施します。
 >
 > 疲れているのに2週間以上十分眠れていないのは
 > 「うつ」のサインだそうです。
 > 不眠に悩む人が近くにいたら、
 > 思い切ってお医者さんに診てもらうよう勧めましょう。
 > ハローワークや職場での心の健康相談にも力を入れてまいります。
 >
 > 自殺をめぐる問題は大変複雑ですが、
 > まずは身の回りの人たちへの心配りから始めてみませんか。
 > 不安を抱えた人に手を差しのべ、1人でも多くの人々のいのちを守る社会、
 > 支え合う社会にしたい、それが、私の切なる願いです。

 (引用おわり)


 フジノは完全なる無所属ですから
 民主党にも自民党にも関心はありませんし、支持していません。

 けれども、自殺予防対策に真剣に取り組んでくれるならば
 どんな党派の方であっても力を合わせて
 一緒に闘っていきたいと願っています。

 今回の政府のアクションは、大歓迎です。

 ひとりでも多くの救うことができるはずのいのちを守っていく。
 それが政治と行政の当たり前の仕事です。

 フジノも全力を尽くしていきます。

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議会運営委員会でした/フジノの質問順が決定しました [本会議]

(2010年2月25日(木)の活動日記その1)

● 議会運営委員会でした/フジノの質問順が決定しました

 今日は10時から議会運営委員会が開かれました。

 明日から始まる市長への質疑について
 全ての順番が決まりました。

 ・2月26日(金)
   新政会:加藤眞道議員
   公明党:西田和恵議員

 ・3月1日(月)
   研政よこすか市民連合:矢島真知子議員
   自由民主党:竹折輝隆議員

 ・3月3日(水)
   ニューウィング横須賀:佐久間則夫議員
   日本共産党:大村洋子議員
   無会派:瀧川君江議員
         フジノ
         田辺昭人議員

 ということで、フジノは3月3日の3番目に
 吉田市長へ質問をします。

 正確な時間帯は分かりませんが、
 たぶん午後1時か2時くらいになるかもしれません。


● 永住外国人への地方参政権付与に反対する意見書案が出ました

 議会運営委員会の場で、自由民主党から
 『永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書(案)』が
 提案されました。

 今日のところは提案があったということのみにとどまり、
 具体的に意見書を出すかどうかや
 文章はどのようなものにするかなどは
 次回の議会運営員会で話し合うことになりました。

 今回提案された意見書案はこちらです。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/feb/25document.pdf

 先日もフジノは記しましたが、
 今、政府=民主党が提案しようとしている法案は

 > 政局的な思惑が絡みついた外国人への参政権付与

 だと受け止めています。

 マスメディアの報道からの情報でしかありませんが
 参政権付与を進めようとしている民主党も
 それに反対している自由民主党も
 どちらも選挙目当てでの動きにしかフジノには見えません。

 国政レベルの政局に地方議会がふりまわされるのは
 うんざりだとフジノは感じています。

 ちなみに今回政府が検討しているのは

 ・地方政府の首長(市長村長のことです)を選ぶ権利

 ・地方政府の議員(市町村会議員のことです)を選ぶ権利

 ・立候補する権利(被選挙権)はありません

 ・選挙権は成人に認めます

 ・対象は、朝鮮籍を除く在日コリアンら特別永住外国人42万人と
  中国人・日系ブラジン人・フィリピン人など一般永住外国人49万人。

 ということだそうです。

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情報公開とはかけはなれた「ごみ処理施設」建設予定地の発表 [ごみ処理施設問題]

(2010年2月24日(水)の活動日記)

● 情報公開とはかけはなれた「ごみ処理施設」建設予定地の発表

 けさの神奈川新聞の社説は、
 横須賀市が突然に発表した『ごみ処理施設建設予定地』についてでした。

 (2010年2月24日・神奈川新聞・社説より)
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 広域ごみ処理、合意形成へ情報公開を

 横須賀、三浦両市の広域ごみ処理がようやく動きだした。

 長年の懸案だった焼却施設など3施設の建設候補地に、
 横須賀市の長坂地区が選ばれた。

 しかし、突然の発表に地元住民の戸惑いは大きい。

 同市は情報公開に努め、
 住民の合意形成を図るべきである。

 横須賀市は唯一の焼却施設である南処理工場が
 稼働して26年経過し、老朽化が進んでいることから

 三浦市と共同でごみ処理施設を建設して
 利用し合う「ごみの広域処理」を目指し、昨年3月に基本計画をまとめた。

 横須賀市内に焼却施設と生ごみ資源化施設、
 不燃ごみなどの選別施設を建設し、
 三浦市内には最終処分場を整備する。

 県は1998年に「県ごみ処理広域化計画」をまとめ、
 単独市の横浜、川崎、相模原を含む9ブロックに県内を分割。
 2007年度までに広域化実施計画の策定を目指すとした。

 ある程度の規模でごみ処理することにより、
 経費や環境面への負担軽減を図る狙いがある。

 県環境農政部によると、現在は3ブロック増え、
 単独の3市を除いても9ブロックで広域化に取り組んでいる。

 既に焼却施設の建設地を決めて住民との協議に入っているものから、
 計画策定に至らず協議中のものまで、
 各地の事情を反映して進行状況はさまざまだ。

 理念としては広域処理に賛成しつつも、
 焼却施設の建設場所など具体的な話になると難しくなる。

 横須賀、三浦両市のケースも例外ではない。

 それも当然だろう。

 処理施設の周辺住民は大気汚染など環境面に加え、
 ごみの搬入による交通問題の影響を懸念する。

 ましてや、長坂地区のある横須賀市西部には
 県の産業廃棄物処理施設や
 市のプラスチック類減容固化施設があり、
 ごみ処理施設に対する反発は強い。

 周辺住民の理解を得るために欠かせないのが情報公開である。

 特に、環境面への不安を取り除く
 客観的なデータの提供は重要である。

 できるだけ速やかで、きめ細かな対応が求められる。

 住民の声に耳を傾けて市の施策に反映させるとともに、
 公害防止協定を締結して
 約束を守らせることもできる。

 もし、ごみ処理に支障をきたすようなことがあれば
 市民生活にも大きな影響を与える。

 その重要さを思いながら、両者の前向きな話し合いを望みたい。

 (引用終わり)
--------------------------------------------------------

 社説では、周辺住民の理解を得る為に
 欠かせないのが『情報公開』である、と記されています。

 全く同感です。

 しかし、情報公開という点においてこの問題に対して
 吉田市長はすでにスタートから完全にまちがっています。

 候補地が3か所あったことも秘密、
 誰がどうやって決定したかも秘密。

 『情報公開』とはかけ離れた状況です。

 こんなやり方が許されるならば
 民主主義なんて不必要だということになります。

 あらかじめ行政が決定したことに
 しみんはただ従え、

 というのであれば
 市民なんて『奴隷』と一緒です。

 このまちの『主役』は市民であって、
 市長も行政も政治家も、市民の『公僕』として働いているはず。

 特に吉田市長は、

 一方では市民のみなさまの声を聴く為に
 いろいろなメニューを作ろうとしながら

 例えば、『住民投票条例』を作ろうとしたり
 『事業仕分け』に市民参加を求めたりしながら

 一方では、市民のみなさまに決定だけを押し付けています。
 そしてそれを「理解し協力してほしい」とごり押しているのです。

 つまり、『使い分け』をしているのです。

 行政にとって都合の良いことだけは市民参加、
 行政にとって都合の悪いことには市民不参加でいい、
 という使い分けです。

 これでは、本音では市民を信頼していないとしか思えませんし、
 民主主義を冒涜しています。

 ニセ市民派の汚い最低なやり方です。
 そんなやり方に誰が納得できるのでしょうか。

 だからこそ、フジノは今回の予算議会でも
 この問題(=市長の言行不一致の姿勢)について追及します。

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ついに校務支援システム導入へ/フジノの提案が2年越しで実現へ [教育]

(2010年2月23日(火)の活動日記その1)

● ついに校務支援システム導入へ/フジノの提案が2年越しで実現へ

 今日開かれた『教育経済常任委員会』では
 2009年度の補正予算案の審議がメインテーマでした。

 ただ、フジノは補正予算案とは全く別に
 個人的に強く注目していた2つの議案がありました。

 そのうちの1つについて、紹介します。

 それは、市内の小中学校・ろう学校・養護学校への
 『校務支援システム』の導入です。

 このシステム導入の『目的』は何かというと、

 生徒たちの学籍の管理や成績の処理などを
 ICTによってシステム化し、

 多すぎる校務を効率的に処理可能となって
 先生方が校務に費やす時間を短縮化できるようにすることで

 生徒たちと向き合える時間を増やすことです。

 今、現状としてあまりにも学校の先生方には
 処理しなければならないペーパーが多すぎるのです。

 「じゃあ無くせばいいじゃん」というご意見もそのとおりなのですが
 国や県や市は、学校側にあらゆる調査やデータの提供を求めています。

 それらの中には確かにムダなものもあるでしょうが、
 全てがムダということは無く、教育行政の為に不可欠なものもあります。

 ですから、先生方から書類仕事を全て無くすことは
 現実的に不可能なのです。

 日頃、フジノは若手の先生方と勉強会をさせていただいていますので
 たくさんの実情を聴かせていただいてきました。

 こうした事務処理があまりにも多すぎるせいで
 生徒たちと向き合う時間をとる為に
 熱意のある多くの先生方が学校に遅くまで残って作業をしたり、
 土日も祝日もカンケーなく働きづめになっている現実があります。

 そこで、ICTの活用を提案しました。

 ちょっと調べてみると、すでに全国の学校の中には
 『校務支援システム』というものを導入している学校がいくつかありました。

 むりやりわかりやすく説明してしまうと

 このシステムをパソコンに入れて活用することで
 全ての事務処理が短時間で片付けられるようなイメージです。

 校務支援システムを開発・販売しているNECのホームページから
 イメージ画像を引用させていただきますね。

23NEC.jpg

 緑の丸の中が『学校の中での情報共有コミュニケーション』です。

 学校には校長・教頭・教員・養護教諭をはじめ、
 事務職員・栄養士など、あらゆる職種の方々がいらっしゃいます。

 あえて時間を割いて全員集合して集まらなくても
 この全ての方々がみんな同じように情報を共有できるようになれば

 みんなが同じ問題意識を持って、
 学校の改善や効率化に取り組んでいくことができます。


 次に、黄色の丸の中が『教師の間での情報共有』です。

 生徒名簿の作成や共有をはじめ、
 1人1人の生徒の出欠席の管理や、クラスの時間割の作成や共有、
 成績の管理や通信簿の作成などあらゆることが可能です。

 もちろん、生徒指導の情報などのきめ細かな対応も
 先生同士がシステムを通じて情報共有を効率的にできることで

 現実の目の前の生徒たちに費やすべき時間を
 多く確保することができるようになるのです。

 これはもちろん、先生同士でのフェイストゥーフェイスでの対話や
 職員会議を行なうのをやめるという意味ではありません。

 先生があまりにも忙しい中で必要な情報のやりとりさえも
 時間が取れないような状況を打破する為の1つの『手段』です。

 例えば、成績表を作る為には、仮に科目が5教科あれば、
 数学の先生があるクラスの成績表を完成させるまで
 他の科目の先生はそのクラスの成績表をつけることができませんでした。

 でも、システムの上では全ての先生が
 同時に成績表に入力をすることが可能です。


 さらに矢印が2つあって、1つは『保護者』、1つが『教育委員会』ですが
 日頃、学校は保護者の方々とも教育委員会とも
 とても緊密に連絡をとりあっています。

 こうした中でも今までは
 効率的じゃないことがたくさんあります。

 例えば、今までは教育委員会からまわってきたおしらせを
 ペーパーで1人ずつの先生に順番に回して呼んでもらったりですとか
 職員室内の掲示板に貼っておいて各自が見るというような
 そんな情報共有の仕方がありました。

 けれどもシステムを入れることで全ての先生が自分のパソコン上で
 自分の見られるタイミングで
 必ずそのおしらせを見られるようになる訳です。

 保護者の方々への『学級通信』などもシステム上で
 他の全てのクラスのものも見られたりすることで参考にできたり、
 もともとある程度のフォーマットが完成していて
 作成がより早くできるようになったりします。


 実際に今回横須賀市が使用するものとは違うものですが
 イメージとしてこんなですよ、というのをご覧下さい。

23NEC2.jpg

 こういう画面、民間企業にお勤めの方は
 ふだん使っていらっしゃいますよね。いわゆるグループウェアですね。

 それを横須賀市の教育にマッチした形に修正して
 そして導入していくことになります。

 もともと横須賀市はICTの活用には積極的でしたが
 これまでは生徒たちに向けた利用・活用がメインでした。

 これでようやく先生方の校務に対する支援も
 ICTを利用できるようになります。

 もちろん今日の委員会では
 全員一致で『可決』されました。良かったです。

 あとは本会議で可決されれば、スタートに向けて動き出します!

● これまでのフジノと教育委員会とのやりとり/議事録から

 フジノと教育委員会とのこれまでのやりとりを
 参考までに掲載いたします。

 2年前はフジノの指摘にやや懐疑的だった教育委員会が
 2年後には全く同じ方向を向いている様子が伝わってくると思います。


 (2008年9月議会・教育経済常任委員会)
 <フジノ>
  議案第91号について、1点質問をしたいと思います。

  今回の『物品の買い入れ』の相手先は
  株式会社JMCエデュケーションズということで、

  既に多くの学校に納入事例がございまして、
  お隣の三浦市もこちらの会社から納入しておられると思います。

  そこで確認をしますが、
  ICTの活用を行うのは2つの目的があったと思います。

  1つは『子どもの授業の理解の促進』と、

  もう1つは『教職員に過大な負担がかかっていることを
  ICTの導入によって減らす』

  ということであったと思いますが、それはその認識でよろしいですか。

  <生涯学習部長>
  もちろん2つの面はございますが、

  今回の教室に入れるパソコンにつきましては、
  子どもの授業に活用していきたいと考えております。

  <フジノ>
  今回の議案ではそういうことであるという御回答でしたが、

  僕として考えたいのは、
  「教職員の方々の負担を減らしたい」という想いがやはり強くあります。

  そのような中で、先ほど申し上げたように、
  納入事例が非常に多い会社と買い入れの議案を持つことができた。

  ノウハウを非常に多く持っており、
  横須賀市教育委員会も付き合いは長いとお聞きしております。

  ICTの導入事例とか活用事例を
  先生方が情報収集するのに限界もあると思いますので、

  ぜひこちらの会社から細かな
  そういった導入事例の情報収集とかに御協力いただけるように
  お願いしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

  <生涯学習部長>
  まずは、今回の場合には、この物品等を買い入れ
  という形の中での入札でございます。

  そのほかにつきましては、
  その会社がどういう会社であるかは私もまだはっきりわかりませんし、
  そこが行った後に、そういった中でまた考えていくべきものであろう。

  そういう意味では、まずこの物品というもののところだけで
  考えていくのが最初かと考えております。

  <フジノ>
  それでは意見にとどめますが、筋論としての物品の買い入れである
  という議案についての御答弁は理解いたしました。

  非常によいノウハウを持っている会社であると思いますので、
  アドバイスを受けられるようにしていただきたい。

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 これが最初の質問でした。

 2年前のフジノはICTの活用について学び始めたばかりで
 まだ『校務支援システム』という単語を知りませんでした。

 その後、他のまちでのシステム化の事例などを学びました。

 翌年、教育委員会側から新たな事業として
 校務支援システムを導入するという提案が成されました。

 そこでの質疑です。

 (2009年9月議会・教育経済常任委員会)
  <フジノ>
  議案第80号について教育委員会に質問します。

  よこすか教育ネットワークセンター事業、
  校務支援システム整備というのは、

  『目的』としては

  システムの導入によって校務の負担を減らすことで、
  生徒・児童との接する時間を増やせるようにする

  というのが考えられると思います。

  実際にこれを導入した結果、どれくらい、
  具体的な時間で示すのは難しいと思いますが、

  教職員の皆さんが児童・生徒と
  接する時間を増やすことができるのか。

  そういう効果はどのようにお考えでしょうか。

  <教育情報担当課長>  
  試算ですが、
  今、約90分ほど校務に時間がかかっておりまして、

  このシステムを導入することによって
  約1時間削減することができ、

  約30分程度で毎日の校務が処理できるようになります。

  <フジノ>
  そうすると、丸々浮いた1時間が使えるかどうかというのは
  ちょっと(判断は)難しいとは思うのですが、

  約1時間はお1人の先生が
  子どもたちと接する時間が増える、

  あるいは(校務処理の)負担そのものが減る
  と考えていいのですか。

  <教育情報担当課長>
  そのとおりでございます。

  ただ、教職員の方は
  子どもと向き合う時間をつくるだけではなくて、

  教育の中で教える学校教材の研究とか、
  そういうものにも十分に時間が使えるようになります。

  <フジノ>
  日頃から、教職員の方々の
  校務時間の多さが問題になっておりますので、
  これはぜひ進めていっていただきたいと思っているのです。

  続いて質問なのですが、先ほど御説明の中でもございましたが、
  この(校務支援システムに対する国の)補助が
  新政権になってどうなるかまだわからないということを
  お話しいただきました。

  他の各部の補助金もそうかと思うのですが、
  仮に新政権が補助を取りやめた場合というのは、
  それまで執行を見合わせるというお話しでしたが、

  (補助金がカットされても)市単独で残りの2分の1も支出をして
  実行していくということになるのでしょうか。

  それとも新たなメニューを国に照会して、
  補助を出していただくように依頼をしていくのでしょうか。

  <管理部長>
  これにつきましては、全庁的な問題でございますので、
  もしそういうことになれば、
  今後、財政当局と調整を図っていきたいと思っております。

  とりあえずは今年度できなければ、
  補正減ということも1つ方法としてはあると考えております。

  <フジノ>
  そうすると、仮に補助がカットされた場合でも、
  今認められている分の
  市単独の部分は執行していくということでよろしいのですか。

  <管理部長>
  全体が補助対象事業でございますので、
  市の単独事業部分はこの中ではございませんので、
  その部分だけ執行するというわけにはいかないと考えております。

  <フジノ>
  非常に重要な事業というか、校務支援システム整備は
  大事なことだと思いますので、

  政権移行は国の問題なので何とも言えませんが、
  生徒たちに齟齬が出ないように、
  ぜひ御配慮をお願いしたいと思います。

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 この質疑の時には教育委員会もフジノも共通認識として
 校務支援システムを早期に導入したいという方向になっています。

 この頃はちょうど政権交代直後だった為に
 校務支援システムに対する国からの補助金がどうなるか分からなくて
 もしかしたら凍結になってしまうのではないかというあせりも
 フジノにはありました。

 さて、そして今日の委員会でのやりとりはこちらです。
 (すでにフジノの想いは『導入後』に向かっています)

  (2010年3月議会・教育経済常任委員会)
  <フジノ>
  学校教育におけるICTの活用は2つの目的があるというのを
  2年位前から議論させていただきました。

  1つは、学んでいるこどもたちの為に。

  もう1つは非常に校務の多い先生たちの負担を減らして
  生徒たちとの時間を共有できるようにする為に。

  2年位前はまだ、授業をICTによってより分かりやすくするものだけだ
  という答弁だったんですけれども、

  それから2年経って
  校務支援システムがこうして『買い入れ』まで辿りついたことには
  すごく「わが意を得たり」というか
  「良かったなあ」というふうに感じています。

  そこで関連して質問なのですが
  やっぱりこれを実際に使って頂かなければいけないと思うのです。

  ただ研修期間というのは3ヶ月しか無い訳で
 
  しかもこの支援システムが入る前というのは
  先生の激務というのは全く変わらない中に
  研修がぱこっと入ってくる訳で過重負担な訳ですね。

  そこでどうやって研修をして実際にこれを使って頂くかというのを
  そのあたりはどんな風にお考えになっていらっしゃいますか。

  <教育情報担当課長>
  研修と周知の在り方についてですけれども

  委員がおっしゃるように
  学校の先生は大変にお忙しい状況でございますので

  一般の教員の方々に対しては
  私ども指導主事、非常勤、支援員を活用しまして

  出前で各学校にお邪魔して先生のお時間を借りて
  十分に手厚く指導と研修をさせていただきたいと考えております。

  あと、管理職の校長先生・教頭先生、特別な養護の先生などは
  集合研修をさせていただこうかなと今考えております。

  <フジノ>
  分かりました。

  これは本格稼動をしていくのは平成23年4月からということなのですが
  稼動してからもこの納品先のJMC神奈川センターから
  継続的な支援も受けられると考えてよろしいでしょうか。

  <教育情報担当課長>
  JMC神奈川センターにつきましては販社でありますので
  実際には文渓堂さんからの支援を頂くことになると思います。

  1年間はサポートデスクというものを作りまして
  電話で問い合わせ等にも対応させていただきたいと思います。

  平成23年度以降につきましては
  実際にもう運用に入ってまいりますので

  私どもの指導主事等が支援に回りたいと考えております。

  <フジノ>
  ありがとうございます。
 
  どうか、パソコンの習得というのは本当に個人差がありますので
  きめ細かくサポートをしてあげていただきたいと思います。

------------------------------------------------------

 実際の導入スケジュールは下の画像の通りです。

23schedule.jpg

 今年10月から来年3月までが試行期間で
 来年4月から本格スタートになります。

 パソコンに不慣れな先生方には大変なご苦労をおかけいたしますが
 民間企業ではもはや当たり前のことになっております。

 どうかみなさまに使いこなせるようになって頂きまして、
 本来の目的である、こどもたちとの時間の確保が実現できますよう
 ご協力をお願いします。

 このまちには本当にたくさんの
 サポートが必要な状況に追い込まれているこどもたちがいます。

 先生方の力が本当に頼りです。
 どうかお願いいたします!

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祝!友達の本が出版されました!平坂書房で『平積み』に! [素晴らしき仲間たち]

2010年2月21日(日)の活動日記)

● 祝!友達の本が出版されました!平坂書房で『平積み』に!

 今日は丸1日、補正予算案の資料を読み込んだり
 質疑を考えたりしながら過ごしましたが

 夕方になって気晴らしをかねて、
 大切な用事を果たす為に
 モアーズの中にある平坂書房へ行きました。

 実は、僕の友達の本が出版されたのです!

 しかも、別の友達からの情報によると
 その本が平坂書房に平積みになっているということなのです!

 本屋さんでは本棚に入れられてしまうと
 なかなか手にとりづらいので

 新刊や人気の本は誰でも目につきやすいように
 表紙が見えるように重ねて置いておきます。

 これを『平積みにする』と言う訳ですが
 要するに『今プッシュされている本』ということなのですよ。

 それを観にいってきました。
 そして、発見しました。確かに平積みになっていました!

21inbookstore.jpg

 写真の真ん中の本です。

 『いちおう、英会話学校通ってました...』(小野デラ著、フォレスト出版)

 すごいです!

 ああ、わがことのようにうれしい。
 いや、自分のことなんかよりもうれしい!

 出版社から本が出るということは、全国的なんですね~。

 僕の友達が書いた本が
 僕のまちの本屋に置いてあるということが、
 とてつもなくうれしいです。すごいなあ!


● 『いちおう、英会話学校通ってました...』 by小野 デラ

 その友達というのは、3年間くらいオーストラリアに留学していたのですが
 その間ずっと現地での様子を4コママンガにして
 ブログに載せていました。

 僕たちからすれば、全く連絡が無いので
 生きているのかどうかも分からなくて

 (電話が通じないような奥地にいるというウワサもありました)

 そのブログでの4コママンガだけが
 消息を知る手段だった訳ですが...。

 そんな僕たちの想いとは無関係に
 どんどんそのブログ(『デラDAYS~シドニー地獄~』)は
 アクセス数が増えていって

 日本では超人気ブログという扱いになっていき、
 さらには出版社の編集者の目にとまって、

 「それを出版させてもらえませんか!」

 となったのです。

 留学を終えて帰国した後、

 ブログに書いていた4コママンガとは違う、
 完全書き下ろしのコミックエッセイが執筆されました。

 しかも今、『発刊記念アマゾンキャンペーン』までやっている!
 出版社も強烈にプッシュしているんですね~。
 すごい!

 (アマゾンのサイトから)
21amazon.jpg

 うれしい気持ちで平坂書房を出て事務所に戻ったら
 なんと郵便ポストにその友達(=小野デラさんです)から
 封筒が入っていました。

 サイン&マンガ入りの謹呈です。
 うれしいなあ。封筒にもマンガ書いてくれました。

 この活動日記を書いている今は
 もちろん本を全て読み終えているのですが、とてもおもしろかったです。

 こうやって、友達のその才能がまわりに認められるのって
 本当にうれしいなあとつくづく感じます。

 どうかみなさまも読んでみて下さいね。

--------------------------------------------------

 それにしても、小野デラさんに御礼を伝えたいのですが
 オーストラリア時代からメールアドレス知らないんだよなあ...。

 おーい、デラさん。本、ありがとう!
 ぜんぶ読んだよ!

 本、贈ってくれたけど、さきに買ってしまったよ!
 1日早く送ってくれたら良かったのに(笑)

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