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自殺対策強化月間・街頭キャンペーン@JR衣笠駅前 [自殺予防対策]

(2010年3月18日(木)の活動日記その3)

● 自殺対策強化月間・街頭キャンペーン@JR衣笠駅前

 15日の汐入駅前、17日の北久里浜駅前に続いて
 今日はJR衣笠駅前での
 自殺対策強化月間の街頭キャンペーンでした。

 本日が最終日です!

18everyone01.jpg

 今日もボランティアの方々を含めて、約20名での配布となりました。
 本当にたくさんの方々のご協力を頂いたことに感謝しています。

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 ところで、この3月の街頭キャンペーンを通して
 フジノは1つのテーマを持って臨みました。

 それは

 「自殺は防ぐことができる死です」という言葉を一切言わない

 という試みでした。その理由は2つあります。

 ふだんフジノは政治家としての『信念』として

 「政治と行政が全力を尽くせば、
  本来、自殺は防ぐことができる死なのです!」

 と、街頭キャンペーンでも活動日記でも強く訴えています。

 自殺の原因の多くは、経済社会的な状況にありますから
 政治と行政がしっかりと対策を取ることで防げるはずだと信じています。

 フジノが申し上げてきた『防ぐことができる』の中には
 『家族』に責任を押し付けるような意味は込めてきません。

 だからいつも「政治と行政が全力を尽くせば」と
 枕詞として必ず述べてきました。

 けれども、自死遺族の方々の中には

 「自殺は予防できる、自殺は防ぐことができる、と言われると
  自殺を防ぐことができなかった自分が責められている気持ちになる」

 と、おっしゃる方々がいらっしゃいます。

 そして、その気持ちはフジノも痛いほど理解できるのです。
 この主張はもっともなことだと共感しています。

 まず理由の第1は、こうしたご意見を大切にしたいと考えたからでした。

 理由の第2は、
 自殺予防総合対策センターの意見にも一理あると考えたからです。

 その文章を全文引用してみます。

 (『いきる』自殺予防総合対策センターHP:http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/index.html
18ikiru.jpg


 『自殺予防キャンペーンを活かすには』
 
  各地で、自殺予防を目的とした「キャンペーン」が行われています。

  しかし、「自殺」という言葉を多用・強調したキャンペーンは、
  人々の脳裏に「自殺」を植えつけます。

  困難な問題に直面した人は、その結果、
  問題を解決するための手法として自殺を考えてしまうかもしれません。
 
  WHOマスメディアガイドラインで
  すべきでないとされている「過度な自殺報道」となる懸念があります。
 
  例えば、近年、いくつかの地域で、うつ病への気づきを高め、
  受診行動を促すことを目的とした
  「睡眠キャンペーン」が行われています。
 
  「睡眠」という言葉が使用されており、
  過度な「自殺」という言葉の使用を避ける工夫がなされています。
 
  一方、睡眠キャンペーンの効果は、
  不眠に気づいた人たちが、医療機関を受診し、更に、
  不眠患者を診察した医師が安易に睡眠薬を処方し続けることなく、
  うつ病などの背後の精神障害を疑い、適切に対処することで、
  ようやく発揮されます。
 
  しかし、不眠に気づいた人が、安易に睡眠薬を使用したり、
  アルコールを頼ったりすれば、
  目的とした効果が得られないどころか逆効果となります。
 
  先進的に睡眠キャンペーンを行っている地域では、
  うつ病への対応についてかかりつけ医を教育し、
  さらに、かかりつけ医と精神科医との連携体制を構築したうえで
  実施しています。
 
  アルコール問題の啓発、かかりつけ医のうつ病対応能力向上、
  かかりつけ医と精神科医の連携体制構築などを
  キャンペーンの実施と組み合わせることで、
  キャンペーン単独で実施するよりも大きな効果が得られるでしょう。
 
  自殺予防の領域にはエビデンスが確立していない活動が多くあります。
 
  キャンペーンを実施する際には、
  意図しない副作用が生じないための配慮と工夫が望まれます。

 (引用おわり)
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 かつて『自殺予防対策』といえば『うつ対策』しか存在しなかった時代を
 フジノはネガティブな記憶として今も憶えています。

 確かに自殺に追い込まれてしまう方々の8~9割が
 亡くなる直前には『うつ病』状態にあった、という研究があります。

 けれども、その『うつ』へと追い込まれた原因は何かを追究していけば
 どうしても社会全体を変えていかなければならないはずです。

 それなのに、原因を解決しないままに
 結果としてあらわれた『うつ』だけに注目していけば

 それは根本的な解決策では無いのですから、
 自殺だって無くすことができません。

 これを変える為にも、2006年の自殺対策基本法によって
 ようやく『うつ対策』だけでなく『総合的な対策』に乗り出せたのに

 上の『自殺予防総合対策センター』の文章では、
 かつての時代へと逆行しているような印象も受けました。

 ただ、それでも、街頭キャンペーンでの「自殺」という言葉のくりかえしが
 聴いた人のこころに与える影響を無視することはできないと感じました。

 そこで、この2つの理由から

 今回の街頭キャンペーンでは徹底して
 「自殺は防ぐことができる死」というキャッチフレーズは
 述べないことにしてみました。

 そのかわりにお伝えしたことは、現在、内閣府が力を入れている
 『お父さん、眠れてる?』キャンペーンに準じた内容としました。
 (http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3235.html

18poster.jpg

 これはもともと静岡県富士市が始めた「パパ、寝てる?」キャンペーンです。
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2008/apr4.html#modelprojectFuji

 『うつ対策』にはとても有効だとは考えていますが
 『自殺対策』にはこれだけが完全に有効な手段だとは
 フジノは考えていません。

 あくまでも、いくつもある有効な手段のうちの1つだと考えています。

 それでも今回の3日間は、
 これだけで貫いてみようと決めました。

18fujino.jpg


 こうしてこの3日間を通して
 フジノは「眠れていますか?」キャンペーンを行なってきました。

 その結果、9月の街頭キャンペーンと比べて
 かつて自分も『うつ病』だった、という市民の方々が
 多く話しかけてきて下さったように感じました。

 やっぱり『うつ病』対策には有効だと思うのですが...

 これまでの『ひとり自殺予防街頭キャンペーン』では
 フジノに話しかけて下さってきたのは、
 実際に自殺によってご家族を亡くした自死遺族の方々でした。

 そうしたご遺族の方々で話しかけてきて下さったのは、
 今回2名だけでした。

 改めてじっくりと考えてみたいと思うのですが
 どちらか1つだけが良い方法というのはなくて

 『うつ』である方々がもっと自由に
 自らの苦しさをオープンに語れる状況づくりや
 『うつ』の可能性がある方々に気づいてもらえる環境づくりと同時に

 自死遺族の方々もその想いを語ることができるような
 両方の取り組みが必要だと考えています。

 いずれにしても、この国全体の自殺予防対策が
 まだ本格的になっていない状況ですから
 成すべきことはどんどん取り組んでいくべきだとフジノは考えます。

 横須賀市では今年度、
 9月・3月と初めて2回のキャンペーンを行ないましたが

 回数や場所や方法なども含めて
 いろいろな工夫を取り入れていきたいと思います。

 キャンペーンを行なう側(=支援する側)のやりやすさではなくて、
 支援が必要な方々の側に立った在り方となるように
 今後も努力していきたいです。

18everyone02.jpg

 横須賀市の3月のキャンペーンは今日で終わりました。

 参加して下さった全てのみなさまに感謝しております。
 連日、本当にありがとうございました。

 そして、リーフレットを受け取って下さった市民のみなさまにも
 こころから感謝しております。ありがとうございました。

 ただ、たとえ例え政府が定めた『自殺対策強化月間』が終わろうとも
 これからもフジノは、毎日が全て自殺対策に重要な1日だと受け止めながら
 しっかりと自殺予防対策へ取り組んでいきます。

共通テーマ:日記・雑感

自殺対策強化月間・街頭キャンペーン@汐入駅前 [自殺予防対策]

(2010年3月15日(月)の活動日記その1)

● 自殺対策強化月間・街頭キャンペーン@汐入駅前

 今年から3月は『自殺対策強化月間』に指定されました。

 そこで、横須賀市では
 これまで9月にのみ行なってきた『自殺対策街頭キャンペーン』
 3月にも行なうことになりました。

 という訳で、今日は
 自殺対策強化月間の街頭キャンペーンの第1日目でした!

 フジノは新年度予算案を審議する委員会でした。
 委員会がスタートする前には

 「今日は街頭キャンペーンがあるので、質疑は早く切り上げます(笑)」

 なんて冗談を言っていたのですが、
 いざ審議が始まればそんな言葉は完全に忘れ去り、
 がっちり質疑をしました。 

 それでも、ラッキーなことに街頭キャンペーンの開始10分前に
 会場である汐入前に到着することができました。

15campaign01.jpg

 保健所健康づくり課精神保健福祉班をはじめ、
 自殺対策連絡協議会の方々や
 ボランティアのみなさまで、約20名くらいの参加となりました!

 健康づくり課長がマイクで市民のみなさまに語りかけながら
 参加者のみなさまでリーフレットを配りました。

 あいかわらず汐入駅前は風が強くて(ビル風ですね)、
 帽子が吹き飛んでしまいそうな勢いでした。

 けれども、参加者のみなさまの熱意は強く
 6時まで配布を続けました。

15campaign02.jpg

 5時半くらいには吉田雄人市長も到着して、
 市民のみなさまに自殺対策の意義をわかりやすく語りかけていました。

 このまちの交通事故で亡くなる方々よりも
 火災で亡くなる方々よりも、だんとつに多い自殺の現状。

 自殺とは個人の身勝手な死ではなく、
 追い込まれた末の死であること。

 そして、政治と行政が全力を尽くしていくことで
 もっともっと多くの方々のいのちが失われなくて済むこと。

写真

 また、マイクで話すだけではなくて
 直接にリーフレットを手渡ししながら市民のみなさまに

 「2週間以上眠れない日が続く場合
  ぜひ保健所に相談をしてほしい」

 とお伝えしていました。

15campaign04.jpg

 横須賀市が自殺対策の街頭キャンペーンを
 汐入駅で行なったのは初めてでしたが
 多くの市民の方々がリーフレットを受け取って下さいました。

 (フジノ個人の自殺対策ひとり街頭キャンペーンは何度もやっております)

 今日は、神奈川新聞も取材に来て下さり、
 さらになんと渋井哲也さん(ジャーナリスト)も取材に来てくれました!
 ありがとうございます。

 市長を筆頭に参加して下さったみなさま、
 そして、汐入駅前でリーフレットを受け取って下さったみなさま、
 今日は本当にありがとうございました。

 次回は、あさって17日(水)に北久里浜駅前です。

共通テーマ:日記・雑感

3月は『自殺対策強化月間』です/「広報よこすか」3月1日号から [自殺予防対策]

(2010年2月25日(木)の活動日記その2)

● 3月は『自殺対策強化月間』です/「広報よこすか」3月1日号から

 まもなくみなさまのお手元に届く『広報よこすか』3月1日号には、
 自殺対策強化月間のおしらせが載っています。

 政府が打ち出した『自殺対策100日プラン』に基づいて
 フジノも12月議会でさらなる対策を訴えましたが

 横須賀市としても、3月を『自殺対策強化月間』として
 街頭キャンペーンなどの取り組みを新たに行なうことになりました!

 (広報よこすか・3月1日号・3面より引用)
クリップボード01.jpg

 3月は『自殺対策強化月間』です~今、できることから始める~

 わが回では、毎日100人もの人が自殺で亡くなり、
 その4倍、5倍の人が遺族になるという事態が、
 平成10年以降12年間続いています。

 このような厳しい現状を踏まえ、国は、
 例年最も自殺者の多い3月を「自殺対策強化月間」と定めました。

 3月は決算期を迎え、失業や倒産を迫られる人が増えることから、
 自殺者が増えると言われています。

 自殺を防止するために大切なことは、
 周囲にいる皆さんが悩みに気付き、早めに専門家につなぎ、
 温かく見守ることです。

 そのことが、悩んでいる人の弧立を防ぎ、生きる希望につなげます。
 わたしたろにできることを、今から始めることが大切です。

 ● 自殺対策強化月間パンフレット

 「見逃さないで命のSOS “一緒に生きる”を伝えたい…」

 あなたに気づいてもらいたいメッセージを掲載しています。
 3月15日(月)の新聞に折り込むほか、
 市役所1階市政情報コーナー、行政センター、役所屋などでお配りします。
 ぜひご覧ください。


 ● 自殺対策街頭キャンペーン

 ・3月15日(月)京急汐入駅前

 ・3月17日(水)京急北久里浜駅前

 ・3月18日(目)JR衣笠駅前

 時間はいずれも17時から。

 市民ボランティア、精神ボランティアの皆さんと、パンフレットをお配りします。

 【お問い合わせ:保健所健康づくり課(822)4336】


 ● よこすか心のホットライン

 悩みを抱えたときは、適切な相談機関に相談することをおすすめします。
 冊子「よこすか心のホットライン」は、市の自殺率や
 うつ病に対する理解、相談機関、
 市内・近隣で精神科などのある医療機関を掲載しています。

 行政センター、役所屋、市役所1賠市政情報コーナーでお配りしています。

 (引用終わり)
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 もちろん9月の自殺予防キャンペーンに続いて
 フジノもこの街頭キャンペーンに参加します。

 3月はずっと予算議会のまっただなかですし
 予算委員会の終了は夕方過ぎなので、
 スタート時間には間に合わないかもしれませんが
 必ず3日間、行きます。

 そして、一緒にキャンペーンをお手伝いしてくれる人を
 こころから募集しています。

 できることならば、ただ「ボランティアをしたい」という方では無くて
 自殺・自死に対して共感的な理解のある方にお願いしたいと思います。

 1日だけでもOKですし、3日間フルでも助かります。

 お名前とご連絡先(住所・電話)をフジノまで
 メールをくださいませ。

 当日いきなり参加はムリなのでお断りしております。

 しめきりはありませんが、事前の準備がありますので
 早ければ早いほど助かります。どうかよろしくお願いします!


● 政府も動いてくれている/鳩山総理メルマガで言及!

 昨年に福島みずほ自殺対策担当特命大臣を訪れた時
 新政権の自殺対策への本気度について
 フジノはこのように記しました。


  > フジノは前政権の時から
  > 内閣府の自殺対策推進室には強い信頼感を持っていました。
  >
  > けれども、その上司である方々(国会議員の大臣たちです)は
  > 本当に自殺対策に関心があるのかどうか見えてきませんでした。
  >
  > でも今日、新政権の大臣・副大臣とお会いして
  > 僕たちは同じゴールを目指していることが
  > ハッキリと分かったのです。
  >
  >ならば、僕たちが成すべきことも明らかです。
  >
  > 大臣らと完全に同じ目標を共有できていることが分かった以上、
  > 国と共に力を併せて全身全霊をかけて対策に取り組むことです。

 あの日、フジノは新政権が自殺対策へ
 本気で取り組むのだと信じることにしました。

 そして、鳩山総理が1月29日の施政方針演説で
 「いのちを守りたい」と24回もおっしゃった時、

 安全圏からコメントするだけが仕事の
 テレビ番組の皮肉屋たちはこれを笑い飛ばしましたが
 フジノは「とても素晴らしい施政方針だ」と感じました。

 さらに今日配信された鳩山内閣のメールマガジンでも
 このように触れられていました。

 (鳩山内閣メールマガジン第20号より引用)

 > 一方、わが国では、1日に約90人、
 > 年間3万を超える人々が自殺で亡くなるという状況が
 > 12年間続いています。誠に痛ましい事態です。
 >
 > 私は、所信表明演説で、
 > 息子さんを自殺で亡くしたおばあさんの話をしました。
 > 自らいのちを断つ人が後を絶たない、
 > しかも政治も行政もそのことに全く鈍感になっている。
 > 私は、これを正していきたいと思います。
 >
 > 3月は、例年、自殺者数が最も多くなります。
 >
 > そこで私たちは、この3月を、政府として初めて
 > 「自殺対策強化月間」と定め、さまざまな悩みを抱える方々に対して、
 > それぞれの立場に立った施策を進めていくこととしました。
 >
 > そのひとつとして、「睡眠」を切り口としたキャンペーンを実施します。
 >
 > 疲れているのに2週間以上十分眠れていないのは
 > 「うつ」のサインだそうです。
 > 不眠に悩む人が近くにいたら、
 > 思い切ってお医者さんに診てもらうよう勧めましょう。
 > ハローワークや職場での心の健康相談にも力を入れてまいります。
 >
 > 自殺をめぐる問題は大変複雑ですが、
 > まずは身の回りの人たちへの心配りから始めてみませんか。
 > 不安を抱えた人に手を差しのべ、1人でも多くの人々のいのちを守る社会、
 > 支え合う社会にしたい、それが、私の切なる願いです。

 (引用おわり)


 フジノは完全なる無所属ですから
 民主党にも自民党にも関心はありませんし、支持していません。

 けれども、自殺予防対策に真剣に取り組んでくれるならば
 どんな党派の方であっても力を合わせて
 一緒に闘っていきたいと願っています。

 今回の政府のアクションは、大歓迎です。

 ひとりでも多くの救うことができるはずのいのちを守っていく。
 それが政治と行政の当たり前の仕事です。

 フジノも全力を尽くしていきます。

共通テーマ:日記・雑感

2009年度ラストの『自死遺族の支えあいの会』でした/次回からのスケジュールです [自殺予防対策]

(2010年2月8日(月)の活動日記)

● 2009年度ラストの『自死遺族の支えあいの会』でした

 今日は、『自死遺族の支えあいの会』が開催されました。

 大切な方を自殺によって失なったご遺族の方々が
 安心して胸のうちを語りあうことができる場が必要です。

 2007年12月からスタートして、2ヶ月ごとに開催してきました。
 今回が第14回目でした。

 昨年12月12日の活動日記でも報告しましたが、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2009/dec3.html#091212

 この『支えあいの会』をより良いものとしていく為に
 前回(第13回目)から『NPO全国自死遺族総合支援センター』に
 『ファシリテーター』を委託しています。

 (全国自死遺族総合支援センター:http://www.izoku-center.or.jp/

 『ファシリテーター』というのは耳慣れない言葉だと思いますが
 司会や進行役と役割そのものは似ているのですが

 参加して下さった方々のこころの動きや
 全体の場の雰囲気を見つめながら

 例えば、参加している方々誰もが発言できるように、とか
 参加している方々同士がお互いに理解しあえるように
 適切なタイミングで介入するなど、多くの役割を果たす存在です。

 第12回目までの『自死遺族の支えあいの会』では
 専門の研修を終えた横須賀市の精神保健福祉相談員/保健師が
 ファシリテーター役を務めてきました。

 もちろん、これまでも良かったと思います。
 しかし、さらにより良いものへと常に改善していく必要があります。

 そうした想いの中で、ファシリテーターを委託することになりました。

 自死遺族のわかちあいを行なう場のファシリテーターは
 やはり『当事者性』(=ファシリテーター自身が自死遺族であること)が
 求められるのではないか、とフジノは考えています。

 こうして、前回から『全国自死遺族総合支援センター』の代表である
 杉本さんに横須賀に来ていただいています。

 (写真:本日の支えあいの会終了後、杉本さんとフジノ)
08MsSugimoto.jpg

 支えあいの会の場での参加者の方々が語られたことは
 一切ここには記すことはできませんが、

 今日は、前回の参加者数を大きく上回る
 多くの方々に参加していただけたことだけは記したいと思います。

 かねてから自死遺族支援に取り組んでこられた
 杉本さんが来て下さったことがとても心強くて
 あらゆるところで宣伝してきた効果があったのかもしれません。

 これからはじまる予算議会の場で
 正式に来年度予算案が可決されなければいけませんが
 今後ともファシリテーターをお願いしていけたら、とフジノは願っています。

 そして、1人でも多くのご遺族の方々に
 語ることができなかった胸の奥にしまわねばならなかった想いを
 ぜひ安心して語りに来ていただきたいと強く願っています。


● 次回からのスケジュールです

 『自死遺族の支えあいの会』の
 2009年度(2008年4月~2009年3月)は今回がラストでしたが、
 もちろん来年度(2010年4月~2011年3月)も開催します。

08document.jpg

 開催場所もこれまでの逸見の保健所の『会議室』から
 新たに『リハプレイ室』へと変更しての開催となります。

 この変更によって、参加者の方々が
 よりリラックスして過ごせるようになると思います。

 さて、今後の開催スケジュールは次の通りです。


 <2010年>

 ・4月19日(月)10:00~12:00

 ・6月21日(月)10:00~12:00

 ・8月16日(月)10:00~12:00

 ・10月18日(月)10:00~12:00

 ・12月20日(月)10:00~12:00


 <2011年>

 ・2月21日(月)10:00~12:00


 参加を希望する方はどうぞ直接に会場へいらして下さいね。
 どうかご利用下さい。よろしくお願いします。

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自殺未遂に追い込まれた方々を守る為に/新たな支援策を神奈川新聞が報道! [自殺予防対策]

(2010年2月4日(木)の活動日記)

● 自殺未遂に追い込まれた方々を守る為に/新たな支援策を神奈川新聞が報道!

 1月24日の活動日記で報告した
 自殺未遂へと追い込まれてしまった方々への支援に向けて
 新たに横須賀市がスタートさせた取り組みを
 神奈川新聞が報道してくれました。

 しかも、社会面1面(テレビ欄の裏、4コマ漫画があるページです)に
 ドーンと本当に大きく掲載してくれました。

 社会面1面というポジションは、新聞紙では1面の見出し&テレビ欄に続いて
 読者に最も読まれているページです。

 どれだけ本当に必要な情報であっても、
 政治・行政の広報/情報発信だけでは市民のみなさまに行き届きません。

 だからこそ、新聞を筆頭に、マスメディアによる情報発信は
 絶対に必要不可欠な存在なのですね。

 そして、横須賀市の自殺予防対策がこうして報道されることによって
 単に『情報』として広く知られるという効果だけではなく、

 「横須賀市の政治・行政は『いのち』を守るのだ」

 という『強いメッセージ』を
 市民のみなさまと読者の方々へ伝えるという大きな効果もあります。

 こうした理由から、フジノは横須賀市の取り組みだけでなく
 全国の自殺予防対策の取り組みが
 少しでも多くマスメディアに報道されることを
 いつも願っています。

 その意味で、日頃から自殺予防対策について報道して下さる
 神奈川新聞には、とても感謝しています。

 それでは記事を引用させていただきます。

 (2010年2月4日・神奈川新聞より)
04kanagawa.jpg

 自殺未遂者を支援へ/横須賀市、再発防止に向け
 病院と相談員連携


 自殺を図って一命を取り留めた人が再び自殺を試みないように、
 横須賀市は2010年度から横須賀共済病院(同市米が浜通)と連携した
 自殺未遂者対策に乗り出す方針を固めた。

 本人の同意を得て病院側から連絡を受けた市保健所が
 本人と面接し、必要な支援を行う。

 自殺未遂者の4割は過去にも自殺を図った経験があるとの調査結果もあり、
 未遂者への支援策として効果が期待される。


 横須賀共済病院は同市内で唯一、
 生命に危険が及ぶような重症・重篤な患者に対応する
 3次救急を担う救命救急センターがある。

 このため、市消防局が自殺を図った人を搬送した医療機関のうち、
 09年は同病院が7割近くを占めた。

 同病院によると、同年に自殺を図り受診した患者は136人で、15人が死亡した。
 医薬品の大量服薬などの中毒患者が全患者の8割近くを占めたが、
 死亡者は1人だけだった。

 構想では、病院で治療や診察をした後、
 ケア対象選定基準によって
 病院側が患者に保健所を紹介する。

 本人が同意した場合、保健所の精神保健福祉相談員が面接して
 問題解決に必要な専門機関につなげる。
 場合によっては家族に対しても支援を行い、必要な機関につなげる。

 これまで、自殺未遂者に絞った形での自殺予防対策は行っていなかった。

 早い段階から病院の協力を得て本人と接触することで
 支援体制を充実させ、自殺予防を図る。

 市によると、県内の自治体では初めての取り組みという。

 市は今後、同病院と協議して
 ケア対象者の選定基準などを具体的に詰め、10年度から実施する意向だ。

 横浜市立大精神医学教室自殺予防研究チームが07年に発表した調査結果では、
 同大付属市民総合医療センター(横浜市)の
 高度救命救急センターに搬送されて入院した自殺未遂者の42%は
 過去に自殺を図った経験があった。

 研究チームのリーダーだった同大学の河西千秋准教授は

 「医療スタッフが対応について学び、
  他職種の専門職がチームとしてかかわるような枠組みができれば有効だろう」

 と話している。

 (佐藤浩幸)
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 (引用おわり)

 記事の中では、かつて市民病院にて自殺対策の講演を行なっていただいた
 河西千秋先生(横浜市立大学)のコメントも掲載されています。

 そのコメントの中身について、
 次に触れたいと思います。


● 新たに研修も行ないます!

 神奈川新聞の記事では、自殺未遂へと追い込まれた方々の支援に
 全国でも最も先進的に取り組んできた
 河西先生(横浜市立大学)のコメントが掲載されています。

 「医療スタッフが対応について学び、
  他職種の専門職がチームとしてかかわるような枠組みができれば有効だろう」

 河西先生のおっしゃるとおりだとフジノも考えます。

 ・医療スタッフが自殺に対する知識とその対応について学ぶこと

 ・多職種によるチームで未遂者に関わる仕組みをつくること

 そこで、この2つのうち、まず1つ目について具体的な対応として
 横須賀市では新たに2つの研修を3月に開催します。

 (1)救命救急関係者基礎研修

 (http://www.hide-fujino.com/pdf/suicideprevention/2010/document11.pdf

 この研修の対象者は『救急隊員』と『救急病棟を持つ病院の医師』です!

 河西先生が指摘されておられるように
 実は、医療スタッフも自殺未遂への対応に悩んでいます。

 この国では精神科のドクターでさえも自殺対策に弱くて、
 自殺未遂に追い込まれた方々の受診をしばしば拒否することがあります。

 そんな現実があるからこそ、こうした研修はとても有効です。

 忙しい救急隊員の方々と救急病棟のドクターの方々が
 どれだけ参加してもらえるかが勝負ですから
 今回だけでなく、くりかえし開催していく必要があります。

 しかし、全国的に見てもようやく厚生労働省が
 医療従事者むけの研修に乗り出したばかりですから

 横須賀市でこの研修が開かれることは
 とても大切で、とても素晴らしいことです。


 (2)自殺未遂者への具体的介入研修

 (http://www.hide-fujino.com/pdf/suicideprevention/2010/document12.pdf

 この研修の対象者は『相談援助職』の方々です。

 自殺未遂へと追い込まれた方々を
 再び自殺へと追い込まない為には生活支援が必要です。

 誰だって、自殺へと追い込まれたストレスフルな環境へそのまま戻れば
 再び自殺へと追い込まれてしまうのは当然なことです。

 だからこそ、その原因となった様々な要因(社会的/経済的/心理的な要因など)を
 いろいろな職種からなるチームでサポートしながら解決へと導く必要があります。

 その為には医療スタッフだけではなく、
 ソーシャルワーカーの存在が必要不可欠なのです。

 こうした方々を対象にしたのが今回の研修です。

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 河西先生がコメントして下さったことに先回りして
 横須賀市はすでに動き出しています!

 こうした取り組みは必ず成果を挙げていきますので、
 市民のみなさま、どうか見守っていて下さいね。

 自殺予防対策を実現すべく政治家になったフジノですから
 これからも自殺ゼロに向けてあらゆる政策を提案しつづけていきます。

共通テーマ:日記・雑感

自殺未遂対策に向けたデータとその分析の報告/救急隊に搬送された・されなかった自殺および未遂の方々の数とその分析 [自殺予防対策]

(2010年1月25日(月)の活動日記その1)

● 救急隊に運ばれた自殺および未遂の方々の数とその分析

 最新のデータ(2009年分)について報告するとともに
 フジノの分析を記します。

 自殺に追い込まれてしまった方々のうち、
 ご自分やご家族が119番をかけて救急車によって搬送された方々の内、
 どのくらいの症状の重さだったのかをあらわしているのが
 下の表です。

(消防年報「事故種別年齢区分傷病程度別搬送人員」より自損行為を抜粋
 08年と09年は自殺対策連絡協議会資料より抜粋))
クリップボード01.jpg

 軽症:入院加療を必要としないもの
     (搬送、治療、診察をしたらその日のうちに帰れる方)
 中等症:3週間程度の入院化量が必要なもの
 重症:それ以上

 (病院で診察をした医師の判断をその場で救急隊が聞いて
  確認をして救急報告書に記します)

 フジノにとって、このデータは何を表しているかというと、

 救急隊は『自殺未遂』をしてしまった方々とアプローチできる
 非常に重要な存在である

 ということです。

 上の表をまとめなおしたものが下の表です。

クリップボード02.jpg

 例えば、2008年には201人、2009年には156人もの自殺未遂をした方々を
 救急車(横須賀市消防局)は運んでいるのです。

 自殺未遂をおかした方は、くりかえし未遂を行なう傾向があり、
 最終的には死に至ってしまうことが多いという研究結果が出ています。

 だからこそ、未遂の段階でしっかりとしたケアが必要なのです。

 フジノは、救急隊による自殺未遂をした方々の把握と、
 しっかりとした精神科医療への結びつけ、
 また、自殺へ追い込まれた社会的原因(例えば、多重債務など)の
 解決に向けてのサポート期間への結びつけの為に

 救急隊が果たすべき役割は大きいと考えて
 実際に市議会でいくつもの提案を行なってきましたが、
 残念ながら消防局の反応は非常に鈍いものがあります。


● 119番をかけたけれど搬送されなかった自殺/未遂数とその分析

 119番をかけて助けを求めたけれども
 救急車で運ばれなかった方々が存在しています。
 (そのことを『不搬送』と呼びます)

 何故病院に搬送されなかったのか、その理由別の表が下の数字です。

(消防年報「事故種別不搬送理由別不搬送件数」より自損行為を抜粋。
 08年・09年は自殺対策連絡協議会資料より抜粋)
クリップボード03.jpg

 この3つの統計データを分析して
 フジノは2つの結論があります。

 (1)救急は年間約50人もの(44~58人)の自殺で亡くなった方と出会っている

   →本市の自殺者2人のうち1人には救急隊が接触している

 つまり、自死遺族ケアを行なう上で、救急隊・救急病院は
 誰よりも最初に自死遺族の方々にアプローチすることになる
 とても重要な役割を持つ存在なのです。


 (2)救急は年間約150~200人の自殺未遂者と出会っている

 自殺未遂者のケア・再発防止に取り組む上で
 未遂者の把握や支援のきっかけとして救急隊・救急病院は
 重要な役割を持っているのです。

 したがって、今後もさらに消防局に対して
 自殺対策に積極的に参加するように求めていきます。

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必要な情報はどんなことをしてでも伝える努力をしなければダメだ! [自殺予防対策]

(2010年1月22日の活動日記その2)

● 必要な情報はどんなことをしてでも伝える努力をしなければダメだ!

 (注:今回の活動日記は、あえて「傲慢な文章」を書きます。
    不快に感じる方もいるのでしょうが、僕は「正しい」と信じていることを書きます)

 毎年のことですがフジノは昨年もクリスマスイブから
 『ひとり自殺予防キャンペーン』を行ないました。

 特に、徹底的に市民のみなさまにお伝えしたことは
 初めて御用納めの後(12月29日と30日)に開催された
 ハローワークによる『年末の緊急職業相談』についてでした。

 ひたすら「利用して下さい」と訴え続けました。

 その理由は、12月26日の活動日記のとおりです。


  > だからこそ、必要な情報を必要な方に届くように
  > 少しでもがんばらなければと感じています
  >
  > 前回・前々回のワンストップサービスも
  > 利用者がそんなに多くありませんでした。
  >
  > 試みとしては正しくても、その情報が伝わりきっていないことを
  > 市議会の質疑でもフジノはとりあげました。
  >
  > だからこそ、広報は少しでも多く自ら動くことで
  > 積極的に行なっていかなければならないと責任を感じています。
  >
  > これから年末年始にかけて
  > まだまだ市内を回らせていただきます。


 そうなのです。

 11月30日と12月21日に開催された『ワンストップ・サービス』は
 あまりにも利用者数が少なかったからです。

 先日発表された利用者数は、こんなでした。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/suicideprevention/2010/document13.pdf

 ・11月30日 10名
 ・12月21日  7名  2日間合計17名

 フジノはこれを「ひどすぎる結果だ」と感じています。

 どれだけ大切な取り組みであっても、
 必要な情報が必要な方のもとに届いていなければ、
 完全に無意味です。

 その意味では失敗だった、とフジノは考えています。

 『ワンストップ・サービス』の失敗の原因は
 2つだと断言します。

 (失敗その1)政府が本当にギリギリになって発表したこと。

 (失敗その2)情報が必要な方々へ情報を届けなかったこと。


 今回、『ワンストップ・サービス』を開催するにあたって
 政府は本当に何もかも取り組みが遅すぎました。

 政府の無能ぶりはいつものことですから
 グチを言っても始まりません。

 だからフジノは自分が成すべきことをひたすらやるしかありません。

 そこで、(失敗その2)を繰り返さないために
 『ひとり自殺予防街頭キャンペーン』のテーマとして
 『年末緊急職業相談窓口』の利用をひたすら街頭で呼びかけたのです。


● 必死に情報を伝えた結果は確実に数字であらわれる!

 その結果、『年末緊急職業相談窓口』での
 ハローワーク来所者数はこのようになりました。

 ・12月29日 197名
 ・12月30日  98名  2日間合計295名

 いかがですか?
 ワンストップの17倍もの方々が来所してくれました。

 フジノはこの『成果』を「おれだけの力だ!」とは言いません。
 もちろん、県をはじめとする多くの方々の広報もありました。

 けれども、『ワンストップ・サービス』の方が
 参加した方々には受けられる相談メニューも多くて
 メリットは大きかったのです。

 『ワンストップ・サービス』ではこころの健康相談も受けられたのです。
 だから、こっちに来た方がもっと得だった訳です。

 かたや、フジノが広報してまわった『年末緊急職業相談』は
 職業相談・雇用相談・住宅相談の3つだけしか
 サービスはありませんでした。

 にも関わらず、これだけの『大きな差』が出たことは

 ・どれだけ本気で情報を伝えようと努力したかの差だったのだ

 と、あえてフジノは断言します。

 フジノはクリスマスイブもクリスマスもカンケーなく
 必死で声を枯らしてまちをこの情報を訴えました。

 フジノの想いと行動がこの数字に影響を与えたのだ、とあえて言います。

 もしも行動が無ければ
 ここまで数字はあがらなかったはずだ、と。

 いち市議会議員が必死になってメガフォンで訴え続けるだけでも
 17倍もの大きな差が出るのです。

 政治・行政は、救うことができる人々のいのちを救うのが
 最も大切な最初に成すべき仕事のはずです。

 ならば、もっと政治・行政は謙虚になって、
 どうすれば情報を必要な方々のもとに届けられるのかを
 必死に考えて、全身全霊をかけて実行すべきです。

 フジノは忘年会や新年会まわりは一切しません。
 仕事を失って苦しんでいる方々の為に働きたいのです。

 いのちを救うのです。
 政治・行政の仕事はいのちを救うことです。

 やるべきことをやるのが当たり前なのです。
 いのちに年末年始はカンケーありません。

 だから、僕たちは動かねばならないのです。

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 雇用・労働情勢の厳しさは全く変わらないにも関わらず
 これから先、政府が『ワンストップ・サービス』を再び行うのかどうか、
 全く未定だそうです。

 何をちゅうちょしているのか理解できません。
 さっさとやるべきです。

 そして、全身全霊をかけて知恵をしぼって広報すべきです。

 ネットカフェ難民の方々や暮らす場所さえ無くて困っている方々のもとへ
 どんなことをしてでも必要な情報を届けるべきなのです。

 『ワンストップ・サービス』と『年末緊急職業相談窓口』の
 大きな差がついた結果を見て、そんな想いを改めて強くしました。

 政治家はいのちをかけていのちを守らなければならない。
 これからもずっとがんばっていかねければ。

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『ぱど』に吉田市長が登場、自殺予防対策への意欲を語る! [自殺予防対策]

(2010年1月19日(火)の活動日記)

● 『ぱど』に吉田市長が登場、自殺予防対策への意欲を語る!

 昨年12月議会での一般質問においてフジノは
 『自殺予防対策』の取り組みを
 もっと適切な媒体でより効果的な広報をすべきだと提案しました。

 『広報よこすか』や『市のHP』に掲載しただけで
 情報を発信したとは言えません。

 必要な情報が必要な方に届かなければならない、
 その為には利用できる手段を全て利用すべきだ、と提案しました。

 このような内容です。

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 (09年12月4日本会議でのフジノ一般質問より)

  市長マニフェストⅡ-1(7)②にあるように
  施策への認知度を高めることが緊急の課題です。

  そこで「広報よこすか」や公的施設へのポスター掲示など
  従来の公的な広報の枠組みにとらわれずに

  現実の暮らしの中で市民の方々が
  リアルに目にしている媒体に本市が広告を出すなど
  積極的な取り組みが必要ではないでしょうか。

  例えば、失業率と自殺は強く関係している為に
  政府はハローワークに総合相談窓口を設置して
  住まいや生活保護やメンタルヘルスなどを
  ワンストップで対応できる取り組みを始めました。

  しかし、僕が受けてきた相談からの実感では、
  これだけでは届きません。

  例えば、失業をした若い人々はハローワークに行く前に
  派遣会社に登録して携帯サイトで仕事を探しています。

  また「広報よこすか」は全く読まれていない一方で、
  地域密着型の情報がすさまじい量で掲載されている
  フリーペーパー「ぱど」はどこでも手に入るので
  非常に読まれています。

  こうした携帯サイトやフリーペーパーなどの媒体に
  本市の相談先などの情報を掲載する方が
  本当に支援が必要な対象である方々に対して
  情報が届く可能性が高くなるはずです。

  すでに行なわれている重要な取り組みへの認知度を本気で高める為に
  きれいごとではない、リアルな広報へと
  積極的に乗り出すべきではないでしょうか。


 (引用終わり)
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 もちろん、『ぱど』だけでなくて『BERRY』や『タウンワーク』なども
 多くの市民のみなさまに愛読さている訳ですが
 象徴的な存在として
 『ぱど』をフジノは挙げた訳ですね。

 (ぱど:http://www.pado.co.jp/
  BERRY:http://www.berry-mag.com/yokohama/index.html
  タウンワーク:http://townwork.net/

 こうしたフジノの提案に対して吉田市長は

 料金を支払って広告を出すことには検討が必要だとしつつも
 情報発信に対しては同じ問題意識を持っている

 との主旨の答弁をしました。

 さらに、昨年暮れに非公式に意見交換をした際にも
 このように述べてくれました。

 「今度、一般質問でご指摘いただいた
  フリーペーパー『ぱど』から年始のインタビューを受けます。
  その際、必ず自殺対策についての言及をしたいと考えています」

 それから1ヶ月くらいが経ったでしょうか、
 1月8日号の『ぱど』に吉田市長のインタビュー記事が載りました。


 (『ぱど』2010年1月8日号の表紙)
19pado.jpg

 1ページ全てが吉田市長に対するインタビューです。

 (『ぱど』2010年1月8日号より)
19pado1.jpg

 そして、インタビューの最後の部分で
 確かに吉田市長は自殺対策について述べてくれていました。


 (インタビューの最後の部分より)
19pado2.jpg

 インタビュアー:
  そのほかに、力を入れたいことはありますか?

 吉田市長:
  あとは、自殺対策にも力を入れたいと思っています。

  横須賀市では年間100人も自殺でお亡くなりになっています。
  自殺の原因はいくつもありますが、
  社会的に追い込まれた故に、
  というのが大きな要因だと思います。

  例えば派遣切りにあったり、借金で身動きがとれなくなったり、
  原因はさまざまあるので、
  その都度ごとに市役所として相談できる窓口やメニューを
  用意していくことが大事なのではないかと思っています。

  今年は何をどこに相談したらいいか分かる資料を
  作成したいと思っています。

  相談体制を徐々に用意していきますので、
  困りごとがある時はどんどん頼っていただきたいですね。

 (引用終わり)
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 これだけの文章ではありますが、
 フジノにとってはとても高く評価したいです。

 (1)市民のみなさまのうち、
   特に若い層の方々にとても読まれているフリーペーパーの中で

 (2)新年号という明るい内容が自然と求められるにも関わらず
   あえて自殺予防対策への取り組みの決意を述べた

 こうした新しい動きは、きちんと評価されるべきです。

 もちろん、情報発信に100点はありえず、
 より効果的な方法で日常的に発信し続けなければ
 何の意味もありません。

 加えて、これだけ小さな文字の上に文字数も多くて
 どれだけの方々に読んでもらえたかの効果は疑問です。

 (たぶん、流し読みされて終わりだったのではないかと思います)

 それでもこのインタビュー記事での吉田市長の言葉というものは
 一般質問での提案者であるフジノは決して見過ごすことなく
 きちんと評価したいと思います。

 『いのちを大切にする横須賀』の実現に向けて
 ささやかではありますが、大切な一歩だったとフジノは評価しています。

 みなさまはこの『ぱど』の記事を
 読んで下さいましたか?

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正月2日、追浜~横須賀中央での『ひとり自殺予防キャンペーン』 [自殺予防対策]

2009年1月2日(土)の活動日記)

● 正月2日、追浜~横須賀中央での『ひとり自殺予防キャンペーン』

 今日も『ひとり自殺予防キャンペーン』で
 横須賀市内をまわりました。

 昨年の1月2日は横須賀中央をスタートして
 大津・北久里浜・久里浜・野比とまわっていきました。

 そこで今年は逆に、
 市内を北上していくことにしました。

 今日は、街頭演説中に各地で複数の市民の方々から
 励ましていただいてしまいました。

 汐入・ダイエー前では、
 小さなおこさんをつれたご家族の方々が声をかけてくれました。

 「いつもホームページ観てます!」
 「バイクで移動してるんですね。寒いのでがんばって下さい!」

02atShioiri.jpg

 フジノの生まれ故郷である追浜駅前では、
 車からクラクションが鳴らされて
 急いでそちらを見てみると

 「おーい!」

 と、やっぱりご家族5人の方が車の中から
 みんなで手を振ってくれました。感謝、感謝です。

02atOppama.jpg

 田浦や安針台や逸見を演説してまわって、
 最後に横須賀中央Yデッキに戻ってきました。

 横須賀中央では

 「今日は横粂さんは一緒じゃないの?」

 と尋ねられて、うれしかったですね~。

 昨日の活動日記を読んでくれているからこその質問ですものね。
 本当にありがとうございます。

02atYdeck.jpg

 年末年始の『ひとり自殺予防キャンペーン』は
 今年も今日で終わりです。

 明日も毎年おこなっている大切な街頭演説を行ないますが
 ひとまず自殺予防については終わります。

 とはいえ、自殺予防対策に終わりなんてありません。

 ひとまずこれからは街頭でのマイクではなくて、
 今までどおり、お1人お1人に寄り添う形でのサポートを続けていくと共に
 市議会議員として本会議・委員会の場での政策提案を行なうことや
 地方議員有志の会の活動として
 全国的に取り組みを広げていきたいと思います。


● 大晦日のカウントダウンイベントには行きませんでした

 複数の市民の方から

 「フジノさんは大晦日のカウントダウンイベントには
  来ていなかったのですか?」

 という質問メールをいただきました。

 ごめんなさい!行きませんでした!

 ふだんは毎年、市の観光課のみなさんのがんばりを見届けたくて
 必ず大晦日にはヴェルニー公園に行くことにしているのですが

 おとといの大晦日は、事務所でギリギリまで仕事をしながら
 行くべきかどうか迷った挙句に行くのをやめました。

 熱こそ出なかったのですが頭痛と悪寒がひどくて
 元旦~三が日の『ひとり自殺予防キャンペーン』を最優先したくて
 ヴェルニー公園には行かないことにしました。

 それに加えて、行く理由が無くなってしまいました。

 かつて2005年から昨年までのカウントダウンは
 毎年の最後と新年の最初に、
 市長の顔を焼き付けておきたかったのです。

 あの前回の市長選挙の悔しさを絶対に忘れない為に。

 この理由こそがモチベーションとして大きくて、
 フジノはカウントダウン会場へと足を運んでいました。

 でも、フジノにはもうその必要が無くなりました。
 新しい市長が昨年誕生したからです。

 もちろんみなさまがご存知のとおり、
 新しい市長とフジノの間には、政策的な対立がいくつもあります。

 けれども、そうしたいくつかの政策の対立を除けば
 2人の根っこにある『新しい横須賀』を実現する為の想いは
 ずっと不変だと信じています。

 この信頼感が吉田市長とフジノとの間にある限りは、
 もうフジノがカウントダウンに行く必要はありません。

 自宅からも事務所からも花火も汽笛の音もハッキリと聞こえます。
 ですから、それだけで十分なのです。

 1人でも多くの市民のみなさまや市外からのお客様に
 より良い場所で花火を観て頂くことが良いのではないかと思っています。

 (転職前の映画会社では、たとえプライベートの時に
  自社作品を観る時は例え自費であっても良い席では観ることはありえません。
  それは限られた座席ですから、1人でも多くのお客さまに良いお席で観て頂く為です。
  ですからプライベートであっても、あの混雑している大晦日のヴェルニー公園で
  フジノが1人そこにいてしまえば、そのスペースを取ってしまうことになります。
  だからフジノがそこにいく訳にはいきません)

 ふつうの政治家はたくさんの人々が集まる場に現れては
 握手をしたり挨拶をするのが常識のようですが
 ごめんなさい、フジノはそれはやりません。

 大晦日や元旦は、いつでも相談の電話がかかってきても良いように
 可能な限り、事務所や自宅で電話をそばにおいて
 待機していたいと考えています。

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ひとりきりじゃなかった『ひとり自殺予防キャンペーン』、援軍登場! [自殺予防対策]

2010年1月1日(金)の活動日記)

● 怒りに満ちた、元旦の『ひとり自殺予防キャンペーン』

 元旦である今日も、クリスマスイブと同じように
 年末年始の『ひとり自殺予防キャンペーン』を行ないました。

 強い風が吹いていましたので、
 メッセージをマジックで記した厚紙が飛ばされてしまいそうでした。

01fujino2.jpg

 たまたま里帰りで横須賀に戻ってきた親友が
 演説するフジノの姿を30秒ほど動画で撮ってくれました。

 自分自身ではなかなか観ることができない、
 自分自身の演説の姿でした。撮ってくれてありがとうございます。

 (こちら

 厳しい寒さや足元のコンクリートから伝わる冷たさがあっても
 できる限りフジノはやせがまんをしてでも、コートを着たくありません。

 何故ならば、今この瞬間も追い込まれて苦しんでいる方々は
 電気代や灯油代も節約しながら暮らしているのを知っているからです。

 そんな方々の想いを少しでも分かち合いたいのです。

 フジノが街角でどれだけ寒い想いをしたとしても
 それは街頭演説をしている2時間ほどに過ぎません。

 でも、そうした方々はずうっとこの寒さの中にいる訳です。
 わずか2時間だけでもいいから、同じ想いをフジノも感じたいのです。

 フジノは、こんな風に街頭演説をいくら繰り返しても
 本当に今この瞬間に苦しんでいる方々に
 僕の想いが届かないことは理解しています。

 何故ならそうした方々のほとんどが、
 横須賀中央になんか出てこれる状況に無いからです。

 でも、僕は祈りをこめてひたすら演説を続けていくしかありません。

 そうした方々の周囲に暮らしている方々が
 自殺や精神疾患への偏見を減らしてもらえるように、
 あるいは、少しでも正確な情報や理解を高めてもらえるように、
 そして、手をさしのべてくれる日が来ることを信じて
 ただひたすら演説を続けています。

 クリスマスイブも、クリスマスも、年末も、元旦も、
 どれだけ世の中が平和で幸せな時期であっても、

 この国では今この瞬間もたくさんの方々が
 自殺へと追い込まれているのです。

 それならば、まわりがどれだけ反対しようとも
 フジノが活動しつづけなければならないのは当然のことだと思うのです。

--------------------------------------------------

 今日の午後は、親戚の家に行かねばなりませんでした。

 親戚の家で食事をしながら、元気いっぱいに働く義理の弟から
 「自殺をする人はわがままだ」
 「ホームレスは自己責任だ」という言葉を聴き、
 許せなかった僕は彼と激しい議論になりました。

 でも、温かいコタツに入りながらのこんな議論は
 くそくらえだと僕は感じました。

 親戚の集まりに居続ける意味が感じられなくて
 僕は途中で帰ることにしました。

 確かに僕は、個人としては父が植物状態の今、
 『藤野家の長男』としての『役割』も果たさなければなりませんが

 やはり僕は個人である前に、公人です。

 個人としての役回りを僕が何もやらなかったとしても、
 個人としての僕の評価が下がるだけのことで
 どれだけ親戚から嫌われようとも、フジノは全く困りません。

 フジノは2003年に政治家になったその瞬間から
 個人としての時間の多くはもう捨てたのです。

 1人でも多くの救うことができるいのちの為に、
 フジノはこの人生を賭けることにしたのです。

 そもそも失われてしまった多くのいのちの為にフジノは働いているのだから
 親戚や周りの人々に理解なんかされる必要は無いし、
 そんな行事にふりまわされて働く時間が減るのはもうごめんだと
 改めて感じました。

 しばしば、市民の方々から頂くメールに

 「もっとプライベートを大切に」とか
 「自分が健康じゃなければ他人を幸せになんかできない」という

 アドバイスをいただくのですが、
 もう2度とそんなメールをフジノには送ってこないで下さい。

 そんな一般論は、フジノには必要が無いからです。

 安全で守られた場所からフジノが言葉を発しても
 本当に苦しい状況に追い込まれている方々には届かないのです。

 だから、フジノはこうしているのです。

 フジノにはフジノのやり方があるのです。
 それがイヤならばどうか放っておいて下さいませんか。

 そんな激しい怒りの気持ちを内面に秘めたままの
 今日の『ひとり自殺予防キャンペーン』でした。


● ひとりきりじゃなかった『ひとり自殺予防キャンペーン』、援軍登場!

 そんなトゲトゲしたこころで語り続けていたフジノの
 『ひとり自殺予防キャンペーン』でしたが

 なんと援軍が登場してくれました!

 年末最後のカフェトーク特別編にもわざわざ来てくれた
 あの横粂勝仁さん(衆議院議員)です!

 横粂さんも共にマイクを握って演説してくれました。

 「来年の元旦(2011年)こそは、
  『自殺による犠牲者が減りました!』という演説をできるように
  全力をかけて政治が取り組みを行なっていきます!」

 という横粂さんの言葉は、フジノの想いと全く同じでした。

01withMrYokokume.jpg

 この国の・このまちの自殺による犠牲を
 限りなくゼロへと近づけていく為に

 横粂さんは国会議員の立場から
 フジノは市議会議員の立場から

 できうる全ての取り組みに、今年も全身全霊をかけていきます!

01fujino.jpg

 『陰』と『陽』という考え方がこの世にあるならば、
 横粂さんが『陽』で、フジノは『陰』なのです。

 どの写真を見ても、今日のフジノは最後まで
 険しい表情が取れなかったのですが、
 そもそもフジノが政治業界に入った理由は、『弔い合戦』です。

 明るい政治家ではありませんし
 誰かに好かれたくてこの仕事をしているのではありません。

 いつも、失われたいのちの重さを両肩に感じながら
 自責の念をいつも胸に秘めながら、フジノは闘っていくのです。

 だから、これでいいのです。

 けれども、今、フジノは1人きりではありません。

 こうして、国会議員である横粂勝仁さんが
 わざわざ駆けつけてくれて、一緒に闘ってくれるのです。

 きっとこの国の明日は明るいはずです。

 そんなことを感じた、2010年の元旦でした。

 どうか全てのみなさまにとって幸せに満ちた1年となりますように。
 こころからみなさまの幸せを祈っています。

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