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ついに校務支援システム導入へ/フジノの提案が2年越しで実現へ [教育]

(2010年2月23日(火)の活動日記その1)

● ついに校務支援システム導入へ/フジノの提案が2年越しで実現へ

 今日開かれた『教育経済常任委員会』では
 2009年度の補正予算案の審議がメインテーマでした。

 ただ、フジノは補正予算案とは全く別に
 個人的に強く注目していた2つの議案がありました。

 そのうちの1つについて、紹介します。

 それは、市内の小中学校・ろう学校・養護学校への
 『校務支援システム』の導入です。

 このシステム導入の『目的』は何かというと、

 生徒たちの学籍の管理や成績の処理などを
 ICTによってシステム化し、

 多すぎる校務を効率的に処理可能となって
 先生方が校務に費やす時間を短縮化できるようにすることで

 生徒たちと向き合える時間を増やすことです。

 今、現状としてあまりにも学校の先生方には
 処理しなければならないペーパーが多すぎるのです。

 「じゃあ無くせばいいじゃん」というご意見もそのとおりなのですが
 国や県や市は、学校側にあらゆる調査やデータの提供を求めています。

 それらの中には確かにムダなものもあるでしょうが、
 全てがムダということは無く、教育行政の為に不可欠なものもあります。

 ですから、先生方から書類仕事を全て無くすことは
 現実的に不可能なのです。

 日頃、フジノは若手の先生方と勉強会をさせていただいていますので
 たくさんの実情を聴かせていただいてきました。

 こうした事務処理があまりにも多すぎるせいで
 生徒たちと向き合う時間をとる為に
 熱意のある多くの先生方が学校に遅くまで残って作業をしたり、
 土日も祝日もカンケーなく働きづめになっている現実があります。

 そこで、ICTの活用を提案しました。

 ちょっと調べてみると、すでに全国の学校の中には
 『校務支援システム』というものを導入している学校がいくつかありました。

 むりやりわかりやすく説明してしまうと

 このシステムをパソコンに入れて活用することで
 全ての事務処理が短時間で片付けられるようなイメージです。

 校務支援システムを開発・販売しているNECのホームページから
 イメージ画像を引用させていただきますね。

23NEC.jpg

 緑の丸の中が『学校の中での情報共有コミュニケーション』です。

 学校には校長・教頭・教員・養護教諭をはじめ、
 事務職員・栄養士など、あらゆる職種の方々がいらっしゃいます。

 あえて時間を割いて全員集合して集まらなくても
 この全ての方々がみんな同じように情報を共有できるようになれば

 みんなが同じ問題意識を持って、
 学校の改善や効率化に取り組んでいくことができます。


 次に、黄色の丸の中が『教師の間での情報共有』です。

 生徒名簿の作成や共有をはじめ、
 1人1人の生徒の出欠席の管理や、クラスの時間割の作成や共有、
 成績の管理や通信簿の作成などあらゆることが可能です。

 もちろん、生徒指導の情報などのきめ細かな対応も
 先生同士がシステムを通じて情報共有を効率的にできることで

 現実の目の前の生徒たちに費やすべき時間を
 多く確保することができるようになるのです。

 これはもちろん、先生同士でのフェイストゥーフェイスでの対話や
 職員会議を行なうのをやめるという意味ではありません。

 先生があまりにも忙しい中で必要な情報のやりとりさえも
 時間が取れないような状況を打破する為の1つの『手段』です。

 例えば、成績表を作る為には、仮に科目が5教科あれば、
 数学の先生があるクラスの成績表を完成させるまで
 他の科目の先生はそのクラスの成績表をつけることができませんでした。

 でも、システムの上では全ての先生が
 同時に成績表に入力をすることが可能です。


 さらに矢印が2つあって、1つは『保護者』、1つが『教育委員会』ですが
 日頃、学校は保護者の方々とも教育委員会とも
 とても緊密に連絡をとりあっています。

 こうした中でも今までは
 効率的じゃないことがたくさんあります。

 例えば、今までは教育委員会からまわってきたおしらせを
 ペーパーで1人ずつの先生に順番に回して呼んでもらったりですとか
 職員室内の掲示板に貼っておいて各自が見るというような
 そんな情報共有の仕方がありました。

 けれどもシステムを入れることで全ての先生が自分のパソコン上で
 自分の見られるタイミングで
 必ずそのおしらせを見られるようになる訳です。

 保護者の方々への『学級通信』などもシステム上で
 他の全てのクラスのものも見られたりすることで参考にできたり、
 もともとある程度のフォーマットが完成していて
 作成がより早くできるようになったりします。


 実際に今回横須賀市が使用するものとは違うものですが
 イメージとしてこんなですよ、というのをご覧下さい。

23NEC2.jpg

 こういう画面、民間企業にお勤めの方は
 ふだん使っていらっしゃいますよね。いわゆるグループウェアですね。

 それを横須賀市の教育にマッチした形に修正して
 そして導入していくことになります。

 もともと横須賀市はICTの活用には積極的でしたが
 これまでは生徒たちに向けた利用・活用がメインでした。

 これでようやく先生方の校務に対する支援も
 ICTを利用できるようになります。

 もちろん今日の委員会では
 全員一致で『可決』されました。良かったです。

 あとは本会議で可決されれば、スタートに向けて動き出します!

● これまでのフジノと教育委員会とのやりとり/議事録から

 フジノと教育委員会とのこれまでのやりとりを
 参考までに掲載いたします。

 2年前はフジノの指摘にやや懐疑的だった教育委員会が
 2年後には全く同じ方向を向いている様子が伝わってくると思います。


 (2008年9月議会・教育経済常任委員会)
 <フジノ>
  議案第91号について、1点質問をしたいと思います。

  今回の『物品の買い入れ』の相手先は
  株式会社JMCエデュケーションズということで、

  既に多くの学校に納入事例がございまして、
  お隣の三浦市もこちらの会社から納入しておられると思います。

  そこで確認をしますが、
  ICTの活用を行うのは2つの目的があったと思います。

  1つは『子どもの授業の理解の促進』と、

  もう1つは『教職員に過大な負担がかかっていることを
  ICTの導入によって減らす』

  ということであったと思いますが、それはその認識でよろしいですか。

  <生涯学習部長>
  もちろん2つの面はございますが、

  今回の教室に入れるパソコンにつきましては、
  子どもの授業に活用していきたいと考えております。

  <フジノ>
  今回の議案ではそういうことであるという御回答でしたが、

  僕として考えたいのは、
  「教職員の方々の負担を減らしたい」という想いがやはり強くあります。

  そのような中で、先ほど申し上げたように、
  納入事例が非常に多い会社と買い入れの議案を持つことができた。

  ノウハウを非常に多く持っており、
  横須賀市教育委員会も付き合いは長いとお聞きしております。

  ICTの導入事例とか活用事例を
  先生方が情報収集するのに限界もあると思いますので、

  ぜひこちらの会社から細かな
  そういった導入事例の情報収集とかに御協力いただけるように
  お願いしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

  <生涯学習部長>
  まずは、今回の場合には、この物品等を買い入れ
  という形の中での入札でございます。

  そのほかにつきましては、
  その会社がどういう会社であるかは私もまだはっきりわかりませんし、
  そこが行った後に、そういった中でまた考えていくべきものであろう。

  そういう意味では、まずこの物品というもののところだけで
  考えていくのが最初かと考えております。

  <フジノ>
  それでは意見にとどめますが、筋論としての物品の買い入れである
  という議案についての御答弁は理解いたしました。

  非常によいノウハウを持っている会社であると思いますので、
  アドバイスを受けられるようにしていただきたい。

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 これが最初の質問でした。

 2年前のフジノはICTの活用について学び始めたばかりで
 まだ『校務支援システム』という単語を知りませんでした。

 その後、他のまちでのシステム化の事例などを学びました。

 翌年、教育委員会側から新たな事業として
 校務支援システムを導入するという提案が成されました。

 そこでの質疑です。

 (2009年9月議会・教育経済常任委員会)
  <フジノ>
  議案第80号について教育委員会に質問します。

  よこすか教育ネットワークセンター事業、
  校務支援システム整備というのは、

  『目的』としては

  システムの導入によって校務の負担を減らすことで、
  生徒・児童との接する時間を増やせるようにする

  というのが考えられると思います。

  実際にこれを導入した結果、どれくらい、
  具体的な時間で示すのは難しいと思いますが、

  教職員の皆さんが児童・生徒と
  接する時間を増やすことができるのか。

  そういう効果はどのようにお考えでしょうか。

  <教育情報担当課長>  
  試算ですが、
  今、約90分ほど校務に時間がかかっておりまして、

  このシステムを導入することによって
  約1時間削減することができ、

  約30分程度で毎日の校務が処理できるようになります。

  <フジノ>
  そうすると、丸々浮いた1時間が使えるかどうかというのは
  ちょっと(判断は)難しいとは思うのですが、

  約1時間はお1人の先生が
  子どもたちと接する時間が増える、

  あるいは(校務処理の)負担そのものが減る
  と考えていいのですか。

  <教育情報担当課長>
  そのとおりでございます。

  ただ、教職員の方は
  子どもと向き合う時間をつくるだけではなくて、

  教育の中で教える学校教材の研究とか、
  そういうものにも十分に時間が使えるようになります。

  <フジノ>
  日頃から、教職員の方々の
  校務時間の多さが問題になっておりますので、
  これはぜひ進めていっていただきたいと思っているのです。

  続いて質問なのですが、先ほど御説明の中でもございましたが、
  この(校務支援システムに対する国の)補助が
  新政権になってどうなるかまだわからないということを
  お話しいただきました。

  他の各部の補助金もそうかと思うのですが、
  仮に新政権が補助を取りやめた場合というのは、
  それまで執行を見合わせるというお話しでしたが、

  (補助金がカットされても)市単独で残りの2分の1も支出をして
  実行していくということになるのでしょうか。

  それとも新たなメニューを国に照会して、
  補助を出していただくように依頼をしていくのでしょうか。

  <管理部長>
  これにつきましては、全庁的な問題でございますので、
  もしそういうことになれば、
  今後、財政当局と調整を図っていきたいと思っております。

  とりあえずは今年度できなければ、
  補正減ということも1つ方法としてはあると考えております。

  <フジノ>
  そうすると、仮に補助がカットされた場合でも、
  今認められている分の
  市単独の部分は執行していくということでよろしいのですか。

  <管理部長>
  全体が補助対象事業でございますので、
  市の単独事業部分はこの中ではございませんので、
  その部分だけ執行するというわけにはいかないと考えております。

  <フジノ>
  非常に重要な事業というか、校務支援システム整備は
  大事なことだと思いますので、

  政権移行は国の問題なので何とも言えませんが、
  生徒たちに齟齬が出ないように、
  ぜひ御配慮をお願いしたいと思います。

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 この質疑の時には教育委員会もフジノも共通認識として
 校務支援システムを早期に導入したいという方向になっています。

 この頃はちょうど政権交代直後だった為に
 校務支援システムに対する国からの補助金がどうなるか分からなくて
 もしかしたら凍結になってしまうのではないかというあせりも
 フジノにはありました。

 さて、そして今日の委員会でのやりとりはこちらです。
 (すでにフジノの想いは『導入後』に向かっています)

  (2010年3月議会・教育経済常任委員会)
  <フジノ>
  学校教育におけるICTの活用は2つの目的があるというのを
  2年位前から議論させていただきました。

  1つは、学んでいるこどもたちの為に。

  もう1つは非常に校務の多い先生たちの負担を減らして
  生徒たちとの時間を共有できるようにする為に。

  2年位前はまだ、授業をICTによってより分かりやすくするものだけだ
  という答弁だったんですけれども、

  それから2年経って
  校務支援システムがこうして『買い入れ』まで辿りついたことには
  すごく「わが意を得たり」というか
  「良かったなあ」というふうに感じています。

  そこで関連して質問なのですが
  やっぱりこれを実際に使って頂かなければいけないと思うのです。

  ただ研修期間というのは3ヶ月しか無い訳で
 
  しかもこの支援システムが入る前というのは
  先生の激務というのは全く変わらない中に
  研修がぱこっと入ってくる訳で過重負担な訳ですね。

  そこでどうやって研修をして実際にこれを使って頂くかというのを
  そのあたりはどんな風にお考えになっていらっしゃいますか。

  <教育情報担当課長>
  研修と周知の在り方についてですけれども

  委員がおっしゃるように
  学校の先生は大変にお忙しい状況でございますので

  一般の教員の方々に対しては
  私ども指導主事、非常勤、支援員を活用しまして

  出前で各学校にお邪魔して先生のお時間を借りて
  十分に手厚く指導と研修をさせていただきたいと考えております。

  あと、管理職の校長先生・教頭先生、特別な養護の先生などは
  集合研修をさせていただこうかなと今考えております。

  <フジノ>
  分かりました。

  これは本格稼動をしていくのは平成23年4月からということなのですが
  稼動してからもこの納品先のJMC神奈川センターから
  継続的な支援も受けられると考えてよろしいでしょうか。

  <教育情報担当課長>
  JMC神奈川センターにつきましては販社でありますので
  実際には文渓堂さんからの支援を頂くことになると思います。

  1年間はサポートデスクというものを作りまして
  電話で問い合わせ等にも対応させていただきたいと思います。

  平成23年度以降につきましては
  実際にもう運用に入ってまいりますので

  私どもの指導主事等が支援に回りたいと考えております。

  <フジノ>
  ありがとうございます。
 
  どうか、パソコンの習得というのは本当に個人差がありますので
  きめ細かくサポートをしてあげていただきたいと思います。

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 実際の導入スケジュールは下の画像の通りです。

23schedule.jpg

 今年10月から来年3月までが試行期間で
 来年4月から本格スタートになります。

 パソコンに不慣れな先生方には大変なご苦労をおかけいたしますが
 民間企業ではもはや当たり前のことになっております。

 どうかみなさまに使いこなせるようになって頂きまして、
 本来の目的である、こどもたちとの時間の確保が実現できますよう
 ご協力をお願いします。

 このまちには本当にたくさんの
 サポートが必要な状況に追い込まれているこどもたちがいます。

 先生方の力が本当に頼りです。
 どうかお願いいたします!

共通テーマ:日記・雑感

「WRAP」と「中学校演劇発表会」との葛藤 [教育]

2009年7月25日(土)の活動日記その1-1)

● 「WRAP」と「中学校演劇発表会」との葛藤

 本当ならば今日は、名古屋へ出発しているはずでした。

 誰もが元気になれる為のツールとして
 精神保健福祉の世界でものすごく注目されるようになってきた
 『WRAP(元気回復行動プラン)』について

 初めて全国規模の大きな集まりが開催されるのですね。
 『第1回・全国WRAPの集い』です。

 精神保健福祉の向上が政策のメインであるフジノにとって
 WRAP(元気回復行動プラン)の素晴らしさを全国に広めていくことは
 ものすごく大切な活動です。

 特に、政治家フジノの2008年の目標の1つは、

 WRAPを広めていく!

 でした。

 これほど急速にWRAPが広まってきた現在の姿は、
 数年前には、想像できませんでした。

 (でも、数年中には必ずこうなると確信していました!)

 そんなフジノにとって、まさに第1回の集いはすごく大切な場です。

 全国でがんばってWRAPを作って利用してきたみなさまと
 直接にお会いすることができるのは
 とてもうれしく、とても貴重な機会だからです。

 でも、取っていた新幹線のチケットを
 キャンセルしました...。

 ずうっと大切に感じて参加し続けてきた
 中学校演劇発表会がまさに同じ日に行なわれることを
 実は、昨日のお昼に知ったのです。

 不登校・社会的ひきこもりのこどもたちへの支援をしている方から
 2005年に初めてお招きいただいてから、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2005/july4.html#050730

 2006年、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2006/july5.htm#060729

 2007年、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/july1.html#070728

 2008年、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2008/july5.html#080726

 と必ず参加してきました。

 毎年フジノは他のスケジュールをキャンセルしてでも
 そのステージを必ず観てきたということを知ってか知らずか

 昨日、議会事務局がわざわざ電話をくださって
 今年の演劇発表会が今日あることを教えてくれたのです。

 (本当にありがとうございます!こころから感謝しております)

 WRAPと中学生と、どちらを見届けたいのか、
 フジノの中にはすさまじい葛藤が起こりました。

 両方とも大切なのに、どちらかだけを選ばなければいけないのは
 本当に切なくつらいことでした。

 何故なら、どちらもフジノの人生にとって
 大きな意味を持つことだからこそ、政治家として関わってきたのです。

 招かれてただ来賓として行く、
 なんてことはもともと大キライなフジノですが
 これら2つの取り組みはどちらも自ら参加したくて行くものです。

 ●

 悩みに悩んだ末に、けさ、
 フジノは演劇発表会へと向かいました。

 政治家として何かを選ぶことに迷った時の
 フジノの判断基準は

 より数が少ない方へ、より弱い方へ、行くべきだ。

 です。

 WRAPはいまや全国大会を開けるほどになりました。
 もしかしたらフジノの役目は1つ終わったのかもしれません。

 (もちろん今後もこの国全体に広めていく活動を続けていきます!)

 けれども、公郷中学校相談学級の演劇の取り組みは
 多くの方々の力に支えられてはいるけれども

 ふとした瞬間に、例えば、キーパーソンが倒れてしまったりすれば
 無くなってしまうかもしれないと感じるのです。

 この素晴らしい取り組みがどんなことがあっても
 決してついえてしまわないように
 ずっと見守っていきたいと感じるのです。

 そして、会場であるはまゆう会館へ向かいました!

25atHamayu.jpg

 かつて僕も学校に行かれずに悩み苦しんだ日々があります。

 今この瞬間に同じ想いを抱いているこどもたちがいるならば
 僕はその想いに寄り添わせてほしいと願い続けています。

 さあ、今年もどんなすごい演劇を見せてくれるのか、
 ものすごく楽しみです!


 (次回へつづきます。)

共通テーマ:日記・雑感

あまりにも低調だった社会教育委員会の会議 [教育]

(2009年7月6日(月)の活動日記)

● あまりにも低調だった社会教育委員会の会議

 今日は『社会教育委員会会議』を傍聴しました。

 (社会教育委員会とは?こちらをご覧ください

 けれども1時間半をつうじて
 議論はとても低調で、すごく残念でした。

06meeting.jpg

 今回の話し合いのテーマは、前回(2008年9月8日)と同じです。

 『学社連携』

 『学社融合』
 についてでした。

 (この言葉の意味は、前回詳しく書きましたのでそちらをご覧下さい)

 傍聴したフジノの率直な印象では、

 事務局メンバー(=教育委員会のことです)は
 『学社連携』『学社融合』の重要性を深く認識してはいるものの、

 この社会教育委員会のメンバーの方々は
 それが具体的にどれだけ意味があって有効なものなのか
 全くイメージが浮かんでいないのではないか、

 と感じました。

 前回の会議よりも、議論は明らかに後退していました。


 それにも関わらず、社会教育委員会メンバーからは

 「この『学社連携』『学社融合』は
  横須賀市の教育にしっかりと位置づけられていない。

  ここでの議論をもとに 
  教育長らにきちんとした位置づけを求めていくべきではないか」

 といった主旨の発言がありました。

 今回の会議を傍聴した限り、
 市の教育施策の中にとりこめるような提案は何も無いじゃないか
 と、フジノは強い憤りを感じました。


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 何故こんなにも低調な会議になっているのかを
 フジノなりにずっと考えてみました。

 (1)このテーマがメンバーにとって切実なものではないという認識を!

 そもそもこのテーマの設定は、
 国が打ち出した方針にもとづいて事務局(教育委員会)が
 提案したものです。

 教育委員会側はよく現場も知っていますし、

 『学校教育』の限界も
 『社会教育』の限界も知っていますから

 『学校教育』と『社会教育』がともに力を合わせて
 このまちをパワーアップさせていく、ということの必要性を深く知っています。

 つまり、両方が連携したり融合した時の大きなメリットも知っています。

 けれども、この社会教育委員会メンバーは

 学校教育と社会教育がバラバラに単独で活動するデメリットも
 両者が連携することの大きなメリットも

 リアルな体験や
 はっきりとしたイメージとして
 腑に落ちていないのではないでしょうか。

 だから、具体的な提案も出てこないし
 それぞれのメンバーがばらばらの意見を言い放しなのだと思います。

 そこで、事務局(教育委員会)は
 この社会教育委員会メンバーに
 共通の認識、つまり切実さを持ってもらう努力をすべきだと
 フジノは考えています。


 (2)両者の連携が機能している現場を訪れてはいかがでしょうか

 実際に『学社連携』がうまくいって機能している現場に
 社会教育委員会メンバーを視察に連れて行けばよいのです。

 例えば、教育委員会と商工会議所の提携によって
 不入斗中学校と坂本中学校が1年間を通じて行なっている取り組みを
 数回にわたって見学してもらえば良いと思います。

 3日間だけ市内の店舗などに中学生を派遣して
 職業体験をしてもらうのとは違って

 不入斗中と坂本中では、たくさんの社会人の方々に協力していただき、
 職業体験に行く前から事前学習をしっかりと行なって
 また、職業体験を終えた後も事後学習をして
 生徒たちの体験に深まりを持たせています。

 こうした『学校教育』と『社会教育』が連携して
 本当にうまくいっている例を実際に目の前で見ていただければ

 いかに両者が連携することが重要か、
 分かっていただけるはずです。

 ここでフジノが例に挙げたのは
 こどもたちの職業観の育成についてだけでしたが
 学社連携は、本当に様々な分野に対して応用できるものです。

 「この先のスケジュールではあと何回で
  教育長に対して報告書を提出しなければならない」

 みたいな話も出ましたが、今のままで報告書を出されても
 それは事務局(=教育委員会)が作成しただけのペーパーに過ぎません。

 この社会教育委員会のメンバーにさえ
 学社連携の重要性がこころの底から理解されないのならば
 市民のみなさまにだって理解されるはずはありえません。

06document.jpg

 フジノは、このままこの会議が
 ただ回数を重ねて報告書を出しても仕方が無いと感じました。

 積極的な方向転換が必要です。

 また、現場を視察すると共に
 会議の開催回数をもっとしっかりと増やして
 メンバー間の共通認識を深める必要があるとフジノは考えています。

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 『社会教育』を推進することは
 今のこのまちにとって本当に重要であるにも関わらず

 現在のこの社会教育委員会の在り方では
 そうした期待には応えておらず、あまりにも残念です。

 次回以降の改善を、強く期待しています。

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諏訪小の校舎建てかえ問題、陳情は「審査終了」 [教育]

(2009年3月18日(水)の活動日記その1)

● 諏訪小学校建てかえ問題の陳情は「審査終了」

 3月1日の活動日記に記したとおり
 諏訪小学校の校舎建てかえ問題について
 市議会に『陳情』が出されていました。

 フジノの所属する教育経済常任委員会で
 昨日、陳情について話し合いました。

 主旨了承(=賛成)とするか、
 主旨不了承(=反対)とするか、

 委員メンバーの意見が一致することができず、
 最終的には『審査終了』(=賛成でも反対でも無い)となりました。

 ただし、問題意識は全メンバーが共有していましたので
 委員長である伊関議員(研政連)の調整によって

 「今後、建て替えを進める上で
  地域の意見を尊重するよう要望する」

 との意見を付して、行政側に配慮を求めました。

 この件について、神奈川新聞が報道してくれました。

 (2009年3月18日・神奈川新聞より)
18kanagawa.jpg

 画像では読みづらい方の為に
 全文を以下に引用します。
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 「市の対応不十分」諏訪小建て替え問題の陳情に教育長

 横須賀市立諏訪小学校(同市小川町)の新校舎建設で、
 同市教育委員会が隣接の常葉中学校(同)敷地内に
 建設する方針を示したことをめぐり、

 永妻和子教育長は17日の教育経済常任委員会で、

 「(保護者への説明に関し)市の対応が
  十分でなかったと反省している」

 と述べた。

 また、工事に伴い子どもたちの
 心身への影響を心配する保護者が多い中、

 「最大限の配慮をしたい」

 との見解を示した。

 同中PTA役員らが方針決定までの詳しい経緯を説明するよう
 約1万2000人の署名を添えて陳情を提出していた。

 市教委によると、2008年度、
 両校の校長を交えた庁内プロジェクトチームを発足し、
 安全面での課題などを検討。

 諏訪小の一部施設の共同使用を通じ、
 小中連携も期待できるとして
 昨年12月17日、最終決定した。

 その後、関係者を対象とする説明会を12回開催。
 理解を求めたが、保護者らの間には

 「常葉中のグランドが全く使用できなくなる」

 との誤解や、クラブ活動、体育の授業に支障が出るとの
 懸念が広がっていた。

 これに対し市教委は
 諏訪小の敷地に仮設グランドを整備、
 必要に応じ、常葉中生徒に
 市教委所管の他施設を優先使用させる方針を明らかにした。

 今後は教職員や保護者らも含むワークショップを開催。
 市が提示した案の諸課題について検討を進めるという。

 この日の同委員会は

 「今後、建て替えを進める上で
  地域の意見を尊重するよう要望する」

 との意見書付きで審査終了とした。

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 (引用終わり)

 これから建て替えが終わるまでの数年間、
 諏訪小・常葉中どちらについても

 こどもたちの学校生活がきちんと保障されるように
 政治家としてしっかりと見守っていきます。

 この陳情の審議に立ち会った1人として、
 また、この問題に昨年暮れから関わってきた政治家として、

 その約束は絶対に守ります。

 陳情が審査終了になっても、
 それはただの市議会での話し合いが終わっただけのことです。

 これからのワークショップなどをはじめ、
 たくさんの成すべきことが始まっていきます。

 諏訪小・常葉中の生徒のみなさん、保護者のみなさん、
 地域のみなさん、教職員のみなさん、

 今後もぜひご意見をください。
 どうぞお願いします。

共通テーマ:日記・雑感

教育職員の手当カットに反対しました [教育]

(2009年3月17日(火)の活動日記その1)

● 教育職員の手当カットに反対しました

 本日の教育経済常任委員会では、
 2週間にわたって審議してきた
 来年度予算案と関連の議案についての採決を行いました。

 賛成か反対かを決定する前に
 それぞれの立場から『討論』という演説をすることができます。

 フジノは、議案47号に反対する討論を
 以下のように行ないました。

17document.jpg

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 <反対討論>

 議案第47号

 「市立学校および市立幼稚園の教育職員ならびに
  市立中学校の任期つき教育職員の給与などに関する
  条例中改正について」

 に、反対の立場から討論を行ないます。

 反対の理由は、この議案は表面的には
 部活動指導に熱心な教職員の方々の努力に対して
 手当を厚くするようにうたっていながらも、
 実際は、教職員全体の給与の総額を抑制する目的だからです。

 議案第47号中の改正点は2つあり、

 第1に、これまで日額2100円だった部活動手当を
 6400円に増額することと、

 第2に、月額2万200円だった義務教育等教員特別手当を
 1万5900円に減らすこと、です。

 昨年6月議会に、本市全体の職員給与をカットする
 という議案が提出された時、

 僕はこの教育経済常任委員会にて質疑を行なうと共に
 それに先立ち、現場の先生方にその想いをうかがいました。

 多くの現場の先生方は、毎日の業務が複雑多様化し、
 毎日すさまじい量の仕事に追われながらも
 こどもたちや保護者の方々に寄り添う為に
 自らのプライベートをも犠牲にしながら働いていました。

 そして、ほとんどの先生方が

 「自分たちが働くモチベーションはお給料の金額とは関係がなく、
  それが高かろうが安かろうが
  こどもたちの健やかな成長こそが最大の報酬だ」

 と、お答えになりました。

 激務の中でもこうした先生方の熱意をうかがうにつけても
 政治家としてむしろ僕が考えた結論は逆であって、

 毎日の激務に追われる教職員の方々の熱意を
 せめて給与や待遇面において
 政治・行政がしっかりとサポートしなければ
 熱心な先生方が燃え尽きていくことを加速してしまう、
 ということでした。

 熱心な教職員の方々を積極的に支えるには、
 むしろ当然の対価を政治・行政が保障していくべきです。

 したがって、こうした立場に立つ僕としては
 今回の議案では、こどもたちの部活動指導に熱心な方への
 手当がじゃっかん上乗せになるとは言えども、

 全体で見れば、教職員の方々の待遇が
 現在よりも総額では下がることになる今回の議案には反対です。

 以上をもちまして、反対討論とします。

共通テーマ:日記・雑感

最後の桜台中学生が卒業しました/坂本中学校卒業式へ [教育]

(2009年3月10日(火)の活動日記その2)

● 最後の桜台中学生が卒業しました/坂本中学校卒業式へ

 今日は、坂本中学校の卒業式へ参加してきました。

 昨夜は強い雨が降っていて、とても心配でした。
 中学3年生のみんなの永遠の思い出になる卒業式なのだから
 どうか晴れてほしいと願っていました。

 それが、前夜が台風だったのに当日は快晴だった昨年の体育祭
 続いての素晴らしい晴れ空となりました。

 きっと坂本中学のみなさんは
 すごく強力な『晴れ男/晴れ女』がいらっしゃるのでしょうね!
 ほんと晴れて、良かったです。

10graduation.jpg

 以前に記したようにフジノは坂本中学校そのものに対して
 少しずつですが愛着が沸いてきています。

 でも、やっぱり今日という日だけは特別です。

 そもそもフジノが坂本中学校の行事に行く理由は
 07年9月15日の活動日記に書いた通りです。

 教育委員会の方針で成されている『学校統廃合』は
 こどもたちに当然ながら、プラスとマイナスの影響を与えています。 

 桜台中学校の統合に強く反対した政治家として
 だからこそ、フジノには果たすべき責任と義務があります。

 桜台中学校に入学した生徒たちのその全員が
 統合された坂本中学校から卒業する最後の日までは
 絶対に見届けるのです。

 もちろん、中学校3年生のこどもたちに
 どの学校出身だなんて、本当はカンケーありません。
 このまちの政治家として、全てのこどもたちが大切でしかたありません。

 それでも、桜台中学校の生徒たちだけは
 フジノの中で最後の最後まで特別な存在なのです。

10entrance.jpg

 バイクに乗って、坂本中学校へ。
 また今回も間違えて最初に旧桜台中学校の校門へ行ってしまいました。
 (いいかげんに慣れないとなぁ)

 スリッパに履き替えて来賓としての受付を終えて
 廊下を歩き出すと

 「フジノさん、ファンなんです!握手して下さい!」

 と言われて、思わずぎゅっと握手をしました。
 驚くやら、うれしいやら、恥ずかしいやら、かなり照れました(笑)

 フジノが向かう体育館につながる廊下には
 入場する為に、すでに卒業生(3年生)たちが並んでいました。

 彼ら/彼女らと初めて出会ったのはおととしの体育祭でした。

 坂本中学校の体育祭名物のマラソン(坂中マラソン)を
 一生懸命走り続けていた姿を見て、
 陸上部出身の僕はこころを打たれてしまいました。

 その体育祭、おととしの卒業式、
 去年の体育祭、去年の卒業式、だけでなく
 その他にもしばしば坂本中学校を訪れる機会があったので

 坂本中学校の生徒たちに、
 思い入れを抱くようになるのはあっという間でした。

 そんな3年生たちが、廊下に並びながら
 友達と時々ふざけたりしながらも間もなく始まる卒業式に
 緊張しながら待っている姿を見て、フジノも緊張してきました。

 長い間、政治家として未熟なフジノは
 統合させられた側(桜台中学校側)からしか
 物事を見ることができませんでした。

 でも、統合せざるをえなかった側(坂本中学校側)からも
 いろいろな物事が見えるようになったその時、
 フジノはいくつものことを反省しました。

 こどもたちは、桜台中であろうと坂本中であろうと
 どこに所属していようと、みんな大切であることに変わりは無いのです。

 1度きりしかない10代前半から半ばにかけてを生きている
 そのこどもたちを大人の都合によってどこの学校に所属するかを
 勝手に決めてふりまわしてきたのです。

 統合にはメリットだけではなくデメリットもありますから、
 そのデメリットを受けた被害者は、
 桜台中出身だとか坂本中出身だとかを問わず
 全ての『こどもたち』なのです。

 僕たち大人は、それを謙虚に反省すべきだと考えました。

 それからフジノは政治家として、
 坂本中学校に対する考え方を改めました。

 桜台中を愛するこころは永遠に忘れないまま、
 坂本中を大切に想う気持ちをしっかり持つようになりました。

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10graduation1.jpg

 卒業証書を受け取る生徒たち。

 小幡校長先生は必ずそれぞれの生徒にひとこと話しかけてから
 証書を渡してあげていました。

 4クラス151名。みんな、卒業生らしい笑顔でした。

 それから、桜台中の最後の校長先生であり
 現在の坂本中の校長先生である小幡校長先生からお話がありました。

10MrObata.jpg

 今日のお話の中では、桜台中学校は全く触れられませんでした。

 桜台中出身の最後の3名が卒業することが
 この場で述べられるかと思っていました。

 それをあえてしなかった理由を、卒業式終了後に
 小幡校長先生から直接にフジノはうかがいました。
 (フジノが尋ねるまでもなく、校長先生からその意図を話してくれました)

 小幡校長先生のお考えは、ちょうどフジノが上に記したように

 こどもたちに出身校がどこかという考えのままであってほしくない、
 この新しい坂本中学校の卒業生としてみんな等しく巣立っていくのだ、
 そんな想いでいらっしゃったようでした。

 フジノもその想いに共感します。

 教育委員会、PTA会長の言葉が終わると、
 在校生の代表から『送る言葉』が述べられました。

10graduation2.jpg

 そして、1年生、2年生がそれぞれに3年生に向けて合唱を送りました。

 在校生からの『送る言葉』を受けて
 卒業生からは『旅立ちの言葉』が述べられました。

10graduation3.jpg

 フジノはこの辺りから涙がポロポロと出てしまい
 わずか2年間の関わりであったものの、その姿に心を打たれました。

10graduatinglastsong.jpg

 彼ら/彼女らが向かっていく未来が
 希望に満ちたものであることをフジノは祈りました。

 同時に、政治家として成さねばならぬことの多さにも
 決意を深くしました。

 決して僕たちは『時代』のせいにするのはやめよう。
 このまちは、この国は、もっと良い未来に向かって変わっていかれる。
 変えていくのは自分たちだ。

 『不況』だとか『経済危機』だとか、『時代』のせいには絶対にしない。
 「しかたがない」なんてセリフは、死んでも言わない。

 彼ら/彼女らの未来が希望に満ちたものである為に
 政治家としてフジノが成すべきことは何なのか、
 もうそれは分かっているんだから、後はひたすら実現していくだけだ。

10MrObata.jpg

 全校生徒が一緒に歌った『そのままの君で』は
 僕にとっても歌詞をかみしめながら聴かせてもらいました。

  約束しよう
  ぼくらはいつまでも 仲のいい友達でいると
  新しい風に吹かれて 心なびく時 きっときみを思い出すよ

  時は流れて ぼくらは別々の人生を 歩んでいくけれど
  いつかどこかで偶然会ったなら 心の底から語り合おう

  変わらない何かを 確かめあって生きたい
  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい

  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい
  変わらない何かを 確かめあって生きたい

  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい
  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい


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 卒業式が終わって、控え室の荷物とコートを取って
 出口に向かっていると

 PTAの方が走って追いかけてきてくれました。

 「ずっと最後まで、桜台中学校のことを見守って下さって
  本当にありがとうございました」

 そう言って下さって、固い握手をかわしました。

 フジノ自身は、統合を止めることができなかったけれど、
 最後の最後まで、約束を守りました。

 その想いをこうしてお1人でも感じてくれたことに
 むしろ、フジノこそ、こころから感謝をしています。

 桜台中学校のみなさま、今まで本当にありがとうございました。
 卒業生のみなさま、PTAのみなさま、地域のみなさま、歴代の先生方、
 ありがとうございました。

 僕の大好きだった桜台中学校は、
 今日で本当に閉校した気がします。

 卒業式の体育館を出て、廊下を歩いて出口に向かう時、
 「これで自分の役目はもう終わったのだ」とハッキリと感じました。

 もしかしたらもうどこの学校とも
 これだけ深く関わることは2度と無いだろうな、と感じました。

10Sakamotojuniorhigh.jpg

 坂本中学校の卒業生のみなさん、本当におめでとうございます。

 そして、市内全ての卒業生のみなさんにも
 等しく喜びの気持ちを感じています。

 卒業、おめでとう。

 高校に進学する人、養護学校に通う人、就職する人、
 あるいは、その他の道を選ぶ人、

 いずれにしても今日までとは違う世界が待っています。

 どうか、どんな人生を歩むにしても
 そこに『希望』が満ちていることを、こころから祈っています。

 みなさんの未来が少しでも明るいものとなるように
 政治家として僕は、成すべきことを全力で行なっていきます。

 だから、お互いにがんばっていこう。
 りらっくすしながら、ファイトだよ。


● 浦賀の虹と上町の小雨

10rainbow.jpg

 明日の委員会資料を読んでいたら
 浦賀に暮らしている友達が

 「虹が出ているよ!」

 と写メを送ってくれました。

10Uwamachi.jpg

 かたやフジノ事務所のある上町は
 その同時刻は小雨でした。

 同じ横須賀市内でもやっぱり広いんだなあ...。

 素敵な虹でした。
 サンキュー、マイフレンド。

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ついに陳情と署名が出されました/諏訪小校舎の建て替え問題 [教育]

2009年3月1日(日)の活動日記その1)

● ついに陳情と署名が出されました/諏訪小校舎の建て替え問題

 諏訪小学校の校舎建てかえ問題について
 これまでこの活動日記でも何度か触れてきましたが

 (1月7日1月20日など)

 ついに、市議会に対して
 PTAのみなさまから『陳情』が出されました。

 1万2716名もの署名も付されていて
 その重みを改めて感じました。

 下の画像は、陳情を市議会へ提出した時の様子を
 神奈川新聞が報じてくれたものです。

 (2009年2月24日(火)・神奈川新聞より)
24kanagawa2.jpg


● 陳情の全文です

 陳情の文章を読むと、その内容はとても穏やかでした。

 決してPTAのエゴみたいなものは
 全く感じられない、誠実な陳情の文章でした。

 これまでフジノは、諏訪小・田戸小・常葉中それぞれの
 たくさんのPTAの方々にお会いして
 お話をうかがってきました。

 そのたびに、みなさまに繰り返しお伝えしたことは、

 「どうか、3つの学校がこの運動によって
  バラバラに分断させられないように気をつけて下さい。

  横須賀に限らず行政はいつも
  市民運動を弱体化させる為に分断させます。

  最後までどうか一丸となって
  みなさんでゴールまで進んで下さい」

 ということでした。

 市議会の中に誤解があるようですが
 フジノはこの署名活動には一切タッチしていません。

 また、署名活動を行うべきだとの提案も行っていません。

 そんな訳で、金曜日に初めて議会事務局から
 この陳情の文章を受け取って、
 成熟した市民活動を見た想いがしました。

 この陳情はきっと、全ての会派が理解して
 趣旨了承(つまり賛成です)してくれるはず。

 下に全文を引用します。
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 常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設検討についての陳情


 <陳情趣旨>

 横須賀市内で唯一、
 耐震対策がとられていない諏訪小学校では

 現存校舎の構造上、耐震工事が難しい為
 新築校舎の建設が予定されています。

 これは生徒・児童の安全確保の為に
 喫緊の課題であり、私達保護者の希望でもあります。

 横須賀市は2008年5月に
 「横須賀市立諏訪小学校検討プロジェクト会議」を立ち上げ、
 建設計画を審議してきました。

 そして、市はその間の経緯を
 私達保護者に全く説明しないまま、

 建設場所を同年12月17日に
 常葉中学校のグラウンド内に決定いたしました。

 同年12月25日に
 諏訪小学校、田戸小学校と常葉中学校の
 3校のPTA運営委員と諏訪小学校の評議委員に対して
 説明会が開かれましたが、

 その説明は保護者の意見集約に欠けた説明でありました。

 その為、多くの保護者が不安を感じ、
 現在では「常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設」案について
 再考を望む声も多くあがっております。

 今回の諏訪小学校の建替えにより、
 本来受けなくてもよい
 不利益を受ける中学生がいることも考慮して頂き

 「常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設」案について、
 下記の項目について
 検討していただけますよう陳情いたします。


 <陳情事項>

 (1)「常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設」案については、
  どのような経緯で本案に至ったのか、
  具体的に説明をしていただきたい。

 (2)「常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設」案には、
  耐震対策がとられていない諏訪小学校の
  現存校舎で過ごす生徒・児童への
  安全面の配慮がされていないと考えますが、
  これに対する具体的な対策を提示していただきたい。

 (3)「常葉中学校グラウンド内への諏訪小学校建設」案は、
  常葉中学校の体育の授業、クラブ活動と体育祭行事等に
  大きな課題を与える為、
  建設期間中の生徒達への心身のストレス、
  教育の機会の保障に多大な負担を及ぽすと考えます。

  これに対して充分考慮して頂いた上で、
  具体的な対策を提示していただきたい。

 2009年2月23日
 横須賀市議会議長 山口 道夫様
 陳情者 常葉中学校の教育環境を守る会
 代表者 (フジノが消しました) 他1万2716名署名

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 署名活動の際の、資料はこちらです。

 3月17日(火)の教育経済常任委員会で
 この陳情は審議されることになりますが
 委員会メンバーであるフジノは、もちろん賛成します。

 3つの項目が全て極めて当然のことで
 教育委員会がもっと事前に配慮すべき事柄だったと感じます。

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どうかご協力をお願いします!/中学校の設立に力を貸して下さい [教育]

2009年2月21日(土)の活動日記その2)

● どうかご協力をお願いします!/中学校の設立に力を貸して下さい

 フジノがこころの底からその活動を応援している
 全国でたった1ヶ所しか存在しない
 『日本手話』だけで授業をするろう学校『明晴学園』が

 今、ピンチです!

 現在は小学部までしか無いのですが
 こどもの成長にともなって、中学部の設立を目指していますが
 その実現が危ぶまれています。

 (2009年2月21日・毎日新聞より)
090221,aomocjo.jpg

 画像では記事が読めない方の為に
 全文を引用しますね。

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 ろう学校 支援のスクラム
 中学設立資金が不足、ラグビー選手ら募金呼びかけ

 ●全国唯一の「日本手話」授業

 耳の聞こえない子どもたちに「日本手話」で授業をする
 全国唯一の私立ろう学校「明晴学園」(東京都品川区、斉藤道雄校長)が、
 中学校の設立資金不足に悩んでいる。

 窮状を知った社会人クラブのラガーマンたちが、
 「自分たちの『ことば』で授業を受けたい」との願いをかなえてあげようと
 支援に乗り出した。(早川健人)

 学園は99年、フリースクールとして出発。
 国の構造改革特区に認められて08年4月に開校、
 幼稚部と小学部に計37人が通う。

 「日本手話」で授業をするため、「分かりやすい」と子供たちに好評だ。

 最上級生として5年生7人が通っており、
 進学先となる中学部の10年度開設を計画。

 学校法人として認可した都は、6月までに
 中学部の運営資金計3000万円を集めることを条件にしている。

 しかし、集まった募金は389万円。

 聴覚障害者のラグビー「デフラグビー」への支援が縁で、
 関東ラグビー協会加盟の「東日本トップクラブリーグ」(11チーム)の選手たちが
 協力を申し出た。

 今月7日、東京・秩父宮ラグビー場で、
 日本選手権1回戦に出場した「タマリバクラブ」(神奈川)の控え選手15人が

 学園の子供7人と一緒に募金を呼びかける
 手作りのビラを観客に配った。

 5年生の高橋航輝さん(11)は

 「口話は難しい。手話で教える明晴に中学がほしい」

 と手話で訴えた。

 関東ラグビー協会の奥村敏明クラブ委員長は

 「協会所属チームメンバーの子どもも明晴に通っている。
  ぜひ力になりたい」

 と話す。

 ビラ配りは日本選手権決勝の28日まで毎週末、同ラグビー場で続ける。
 ●日本手話

 聴覚障害者の間で自然発生的に生まれた独自の言語で、
 生まれた時から耳が聞こえない子どもが慣れ親しんでいる。

 一方、国内のろう教育は、相手の言葉を補聴器と口の動きで理解し、
 自分で発声する「聴覚口話法」が主流。

 習得は難しく、専門家は

 「防音ガラスの向こうで先生が英語を話し、
  口元の動きだけを見て英会話をマスターするようなもの」

 と指摘する。

 (引用おわり)

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 寄附のご協力をいただける方は、どうかこちらをご覧ください。

 こどもたちが学べる環境を保障するのは
 大人としての当り前の義務なのに

 運営資金をこどもたち自身が集めなければならないなんて
 この国はおかしいんじゃないかとフジノは思います。

 こどもたちの未来を守る為に、
 政府が動かないならば、僕たち自身が動きましょう!

 どうか、ご協力をお願いします!

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野比小学校を視察しました(その2:自校献立&地産地消の給食) [教育]

(2009年1月22日(木)の活動日記その2)

● 野比小学校を視察しました(その2:自校献立・地産地消の給食)

 さて、教育経済常任委員会のメンバーによる
 野比小学校への視察その2です。

 自校献立・地産地消を活かした給食

 を、実際にみんなで食べさせていただきました。

 生徒たちと一緒に食べることができるのかと思っていたのですが
 残念ながら、教育委員会・校長先生らとの食事でした。
 うーん。残念。

 「学校、来るの楽しい?」とか
 「パソコンつかった授業ってどう?」とか
 直接にこどもたちに質問したかったんだけれどもなあ...。

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 今日いただいたお昼ごはんは、こちら!
 超おいしそう!

22lunch.jpg

 チャーハン、変わり煮豚、ブロッコリーのナルム、いちご2個、牛乳。

 ちょびっと専門用語を説明しますと、

 1.自校献立

 言葉のとおりで自分の学校で給食の献立を決める、というものです。

 横須賀市の場合は、『学校給食会』という組織があって
 1年間のおおまかな給食の献立を立てます。

 あとは、5つのブロックごとに分かれて
 それぞれの地区ごとに共通の給食献立が作られます。

 けれども、例えば今回の野比小学校の今日のメニューは

 『6年生のこどもたちの食べたい給食』投票で
 1位に輝いたメニューなのです。

 このまちでは中学校では給食は行なっていませんから、
 6年生で食べるのが(大げさに言えば人生を通して)
 最後の給食になる訳ですが

 大好きだった給食を自ら選ぶことができる訳ですね。

 2.地産地消を活かした給食

 これもくりかえしフジノHPで書いてきたことですが
 横須賀市の野菜や魚は本当にとてもおいしいのです。

 それらのほとんどが横須賀を素通りして
 築地の市場へ出荷されてしまっている現状があります。

 そうした現状に対して、

 何でも安い方がいい、という風潮で
 海外の国々から大量に安く仕入れられた輸入の食材だけを
 用いるのではなくて

 生産者の顔が見える地域で作られた野菜や
 地元の漁師さんたちが獲った魚などを
 (=地産)

 地元の人々が食べれるように
 学校給食や、地域の病院や、地域の飲食店などで
 食材として利用できるように積極的に取り組んでいこう
 (=地消)

 という動きのことです。

 特に、学校給食への地産地消は
 全国で取り組みが行なわれつつあり、
 横須賀市議会でも長年にわたってとりあげられてきた提案です。


● 積極的な野比小の給食への取り組み

 市内の各学校ごとに特色ある取り組みがありますが、
 野比小学校では食育への取り組みが熱心で

 例えば、今日の給食について
 『のびっこグルメ新聞』という新聞(下の画像参照)で
 詳しくその内容がとりあげられたり、
 お昼の放送でもお知らせされていました。

22menu.jpg

 また、生徒たちは校門を入って教室に到着する前に
 給食室の前を必ず通るような校舎のつくりになっています。

 その為、生徒たちは毎朝、給食のおばさん(調理師の方々ですね)と
 あいさつをかわしたり

 「今日の給食、なあに?」

 「今日もおいしいわよ!」

 なんて会話が交わされているそうです。

 こうしたいろいろな取り組みの効果があって、
 野比小学校の給食の残食率は、2ケタを超えたことが無いそうです。

 『残食率』とは、給食をどれだけ残したかを
 重さでパーセンテージにしたものです。

 ちなみに、

 神奈川県全体での残食率の平均は、7.6%です。
 横須賀市全体での残食率の平均は、7.4%です。
 (2008年11月のデータです)

 このような数値が平均的なものなのですが
 野比小学校では3%台の日も多いとのことです。素晴らしいですね。


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 ちなみにフジノは小学校時代から
 給食の時間ではいつも牛乳が大キライで

 数年ぶりに小学校で給食を食べれるうれしさを感じつつも
 視察に行く前の日から、牛乳を飲まねばならないのがユーウツでした。

22ihatemilk.jpg

 実際に飲んだフジノは、小学生時代と同じく
 ストローをのどまでつっこんで(舌に牛乳の味が触れないように)
 最初に一気飲みをしました。

 うえー、牛乳ニガテ。


● 残食率を減らすことが大切です

 さて、今回の視察で最もフジノが関心を持ったのが
 この『残食率』についてでした。

 市内では2つの小学校に1人ずつ配置されている
 管理栄養士(栄養職員)の方がいるのですが

 野比小学校の栄養士さんをつかまえて
 『残食率』について質問しまくりました。

 例えば、同じメニューであっても
 そのネーミングを変えるだけで残食率は変わる、と聴きました。

 具体的に言うならば、お魚と野菜の料理を出す時に
 日本語名でそのまま調理した名前でメニューを献立表に書くのではなく
 『~のカルパッチョ』と書いたりするだけで
 なんと、残す量が減る(いつもより食べる!)そうです。

 こうした工夫って、とても大切ですよね。

 さらに、『残食率』について最もフジノが強く関心を持ったのは

 小学校や地域ごとに『残食率』の高い・低いがある

 という事実です。

 今の日本社会では、朝ごはんを食べない生徒がたくさんいます。

 それはもちろんこどものせいというよりは
 親の原因が強いのですが

 だからこそ、カロリーや栄養バランスが計算されつくした
 学校給食はものすごく大切で、

 フジノにとっては、こどもたちの生命線と捉えています。

 ちょっと、想像してみてほしいのですが
 毎日の給食を10%ずつ残してしまうこどもたちと
 毎日の給食を全部たいらげるこどもたちと2つのグループがあるとします。

 10年後、どちらの方が健康な成長を遂げるかといえば、
 それは(運動などの量にもよりますが)
 もちろん完食グループのはずです。

 何故、ある小学校やある地域では
 給食を残してしまうこどもたちが多いのでしょうか?

 逆に、何故、ある小学校やある地域では
 給食を全て食べることができるこどもが多いのでしょうか?

 これをきちんと研究・分析して
 改善に取り組んでいくということは、実はものすごく大切です。

 かつて、こんな本が出て、ベストセラーになりました。

22book.jpg

 『普通の家族がいちばん怖い~徹底調査!破滅する日本の食卓~』
  (岩村暢子著、新潮社、2007年)

 でも、これは決して特別なことではなくて
 現場の先生方とお話しすると、しばしば実際に聴く現実です。

 例えば、こんな感じです。

 「実はこないだ、朝ごはんにポテトチップスを食べてきた、
  という生徒がいたという話を小学校で聴きました」

 と、フジノがある先生に言うと

 「いや、フジノさん。ポテトチップスでも食べてきただけマシです。
  朝ごはんを毎日食べない生徒だってたくさんいるんですから」

 と、言われました。

 これが現実です。だから、フジノはここからスタートしたいのです。

 朝ごはん、夜ごはん、この2食は家庭に任せるしかありませんが
 せめて学校給食のある小学校6年間だけは

 栄養バランスのとれたカロリーも計算された
 しっかりとしたごはんを成長期に食べてほしいと願っているのです。

 だからこそ、(昔は給食が大のニガテだったフジノですが)
 こどもたちの『残食率』をなんとか減らしたい、と考えています。

 その為にできることはどんなことなのか、
 さっそく研究していきたいと思います。

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 いやあ、今日の野比小学校の視察は
 とても勉強になりました。

 視察を受け入れて下さった、校長先生をはじめとする
 野比小学校の先生方、ありがとうございます。

 生徒のみなさん、授業を見学させてくれて、ありがとね。

 栄養士・調理師のみなさま、おいしい給食をありがとうございました。

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野比小学校を視察しました(その1:ICTを活用した授業) [教育]

(2009年1月22日(木)の活動日記その1)

● 野比小学校を視察しました(その1:ICTを活用した授業)

 今日は、教育経済常任委員会のメンバーみんなで
 野比小学校を視察しました。

 (視察スケジュール:http://www.hide-fujino.com/pdf/2009/jan/22schedule.pdf

 視察の目的は2つで、

 1.ICTを活用した授業

 2.自校献立・地産地消を活かした給食

 を、現場で見せていただくことでした。

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 教育界では全国的に『ICT』の活用がブームです。

 『ICT』というのは、
 インフォーメーション&コミュニケーション・テクノロジーの略で

 パソコンやいろんなソフトやインターネットや
 プロジェクターやタッチパネル式の黒板などを使うことで

 よりこどもたちに直感的に理解してもらえる授業ができたり

 先生方の日常業務の削減できるようにする

 のが目的です。


● ICTの活用は『手段』であって『目的』ではない

 こうしたICT教育に横須賀市は力を入れていて
 フジノもそうした導入の予算案に賛成しました。

 けれども実際には、『ICT』はただの『手段』でしかありません。

 フジノは政治家としてインターネットを割と活用していることから
 以前に教育関係のメディアから『ICT教育』について
 インタビューを受けたことがあります。

 そして、フジノのインタビューは掲載されませんでした。
 フジノの意見は、こういうものでした。


 ICTを使おうがそんなものはただの『手段』であって
 どんな時代になろうとも、
 先生方お1人お1人のこどもたちを想う強さや熱意こそが
 良いクラス・良い授業を生むのであって
 ICTの導入そものでは、別に何も変わらない。


 きっとICT教育を褒めちぎりたい特集だったので
 フジノの意見は載せられなかったのでしょうね(苦笑)

 けれども、ICTを活用したからといって
 授業の教え方に革命が起こる訳でも何でもない、と
 フジノは考えています。

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 実際に野比小学校で見せていただいたのは

 1.特別支援学級
 2.3年生2クラス
 3.6年生2クラス

 だったのですが、ICTそのものよりも
 やっぱり先生方のこどもたちへの気持ちの強さを強く感じました。

22thirdgrade.jpg

 先生の質問に対して
 生徒たちが「ハイ!」「ハイ!」と手がどんどん挙がったり
 笑顔で授業にのめりこんでいるクラスというのは

 ICTを使っているからどうこう、という以前に
 そのクラスの先生がやっぱり素晴らしいんだと、感じました。

 その先生のこどもたちへの熱意や人間的な魅力や
 その授業を行なうことを通じてこどもたちへ伝えたいことの確信こそが
 こどもたちを惹きつけているのだと感じました。

22thirdgrade2.jpg

 特にフジノの関心が強い
 特別支援学級を見学させていただいた時は

 英語の時間だったのですが
 ALT(ネイティブスピーカーの外国人のアシスタント先生です)と
 先生がこどもたちを自然に授業に巻き込んでいく様子が
 とても素晴らしいと感じました。

22sixthgrade.jpg

 「フジノはICT関係の物品を買う予算に賛成しておいて
  その言い草は無いだろう!?」

 という批判に対しては、このように反論します。

 「今の時代、ICTを使えなければ企業ではなかなか雇用してもらえない。

  けれども、それぞれの家庭環境ごとに
  全く所得も違うのでICTが全く無いご家庭もある。
  また、親御さんの考えでICTに全く触れさせないご家庭もある。

  だから、学校教育の中で、ICTと最低限の接する時間を作りたい。
  ICTを通じて情報がどのように入ってきてどのように発信されるのか、
  情報リテラシーも学んでほしい。

  こどもたちには現代社会の流れから取り残されないでほしいし、
  逆に、ICTだけが全てじゃないということにも気づいてほしい。

  こういう想いでフジノは
  ICT関係の物品の購入の予算には賛成しました」

22sixthgrade2.jpg

 でも、このフジノの意見って
 ごくごく当たり前の意見ですよね?

 フジノはインターネットを活用している政治家ですが
 こんなものはただの『手段』でしかありません。

 伝えたい『想い』や『熱意』こそが
 あなたをこのHPにたどりつかせたんだと信じています。

--------------------------------------------------

 そんな訳で、まとめです。


 ICT関係の道具を導入からわずか2ヶ月しか経っていないのですが
 野比小学校の先生方はICTを見事に活用して
 授業を行なっていらっしゃいました。

 予算に賛成した意味はあった、と確かに感じました。

 その一方で、やはり教育の原点は
 人間である先生であり、こどもたちへの想いなのだ、と確信しました。

 授業を見学できて、本当に良かったです。
 また、とても素晴らしい先生方にお会いすることができて
 有意義な視察でした。

 横須賀市教育委員会では、ICTを活用していくことと同時に
 情報リテラシー教育にも力を入れています。

 この2つが同時に進められていくことによって
 こどもたちが『しょせんは道具であるICT』に振り回されずに

 未来の夢や希望の実現という『目的』に向かって
 『手段であるICT』を時には活用しながら

 すこやかにハッピーに育っていってほしいと願っています。

 (視察その2へ続きます)

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