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メンタルヘルスリテラシー教育、実践の現場へ [精神保健医療福祉]

(2010年3月23日(火)の活動日記その1)

● メンタルヘルスリテラシー教育、実践の現場へ

 今日は朝から東京都内の中学校を訪れて
 中学2年生を対象にした『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムを
 生徒たちに実際に行なっている場を見学させていただきました。

 (メンタルヘルス・リテラシー教育とは
  http://www.hide-fujino.com/diary.htm#100309-2

 この中学校には数年前からプログラムが導入されており、
 今回受講した中学2年生たち(約50人)は、
 すでに中学1年生の時にも
 このプログラムを受講しています。

 2コマの授業時間を使って授業がすすめられました。
 講師は、篁先生(東京医療保健大学)と李さんのコンビです。

 生徒たちは今まさに『思春期』のまっただなかにいること、
 そもそもストレスとはどんなものか、
 ストレスとどのように向き合っていくのか、
 困った時にはどんなところにサポートを求めるのか、などなど

 大切で基本的なこと、それにも関わらず、
 実はあまり知られていないことについてのお話がありました。

23mentalhealthliteracy.jpg

 1年生向けの内容に比べると、
 2年生向けの内容はグレードアップしているそうです。

 (3年生向けにはさらにロールプレイも入るようです)

 今日はフジノの他にも一緒に見学をした方々が3名いらしたのですが
 すでに全学年の見学をした方もいらっしゃって

 その方によると、

 「学年ごとでプログラムを受講している雰囲気が全く違う」

 とのことでした。

 このメンタルヘルスリテラシー教育プログラムは
 基本的に5回で1セットなのですが

 同じ学年でも何月の実施なのかで
 だいぶ生徒たちの雰囲気も違ってきますよね。

 やはり中学3年生の後半になれば
 関心の多くを受験と進学にまつわる期待と不安が占めてきて、
 このプログラムにもぐっと関心をもって受講するようです。

 かたや中学1年生の入学直後の時期では
 まだまだ小学校気分も残っている感じだそうです。

 フジノも早く全学年を見学したいなあと思いました。

 今年は可能な限り多くの学校現場を見学させていただく予定です。

 すでに何年間も導入している学校であっても
 本音ベースでは先生方がどんな風に受け止めているかなど
 貴重な意見が聞けました。

 横須賀での導入を目指しているフジノですが
 今のこの方法だけが『唯一の手段』みたいには捉えていません。

 他にもこうしたプログラムを実施している活動がありますので

 (例えば、下の記事をご参照下さい。
  東京学芸大学と日本イーライリリー社の共同開発したものですね)

 それらも含めてしっかりと勉強して、
 より良いものをこどもたちに提供できるようにしていきたいです。



-------------------------------------------------

 下の記事にあるCD-Rを日本イーライリリー社に提供して頂けないか
 現在、お願いをしているところです。

 本来、教育関係者のみへの提供ですからどうなるかなあ。


 (2010年3月21日・朝日新聞・朝刊より)
21asahi.jpg

 この記事を書いてくれたのって、あの上野創さんですね。
 うれしいです。

共通テーマ:日記・雑感

『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムの導入を目指して [精神保健医療福祉]

(2010年3月9日(火)の活動日記その2)

● 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムの導入を目指して

 今日は午後から新宿へ。

 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラム
 説明会に参加しました。

09mhl01.jpg

 『メンタルヘルス・リテラシー』という単語は
 まだあまりにも一般的では無くて
 インターネットで検索してもほとんど出てきません。

 でも、内容は特別なことではありません。

 生きている誰もが持てるようになってほしい、
 とても大切な力のことです。

 フジノなりに説明してみますね。

 第1に、こころの健康を『理解する力』です。

 自分のこころが元気である、ってどんな状態なのか、
 逆に、ストレスがかかっていてつらい時ってどんな具合なのか、
 さらには精神疾患ってどういうことなのか。

 そんな『こころの健康』について
 正しい知識や情報を理解することです。

 第2に、こころの健康を『生みだす力』です。

 実際に、ストレスがかかってこころが苦しくなってしまった時に
 自分の力でストレス解消をして元気を取り戻したり、

 自分だけでは苦しさから抜け出せない困った時に
 まわりの人たちにサポートを求めることができるようになることです。

 なかなか日本人は他人に助けを求めることができませんが
 助けを求めることは悪いことではなくて、大切な能力なのですよ。

 そして、第3に、お互いのこころの健康を『高めていく力』です。

 他人のこころの健康についても力になることができたり、
 地域全体でみんなの元気をサポートしていかれるように取り組んだり、
 こころの健康を高めていくこともメンタルヘルス・リテラシーです。

 この説明はフジノのオリジナル版なので、
 研究者の先生によって定義は異なるかもしれません。

 この3つの力が身についている状態のことを
 『メンタルヘルス・リテラシー』がある状態なのだとフジノは考えています。

 ぜひともみんなが身につけてほしいなあと願っています。

 さて、今日の説明会は、あらかじめ関東のあらゆる中学校に
 メンタルヘルスについてのアンケートを行なった上で

 (もちろん横須賀市内の中学校もアンケートに答えてくれました)

 このプログラムに対して「関心がある」と回答を寄せてくれた
 学校の関係者の方々を対象にして開催されました。

 今日のプログラムはこちら。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document01.pdf

 下の画像は、説明会の冒頭であいさつをする
 大島巌先生(日本社会事業大学大学院・教授)です。

09mhl02DrOhshima.jpg

 数年前から、大島先生や東京医療保健大学の篁(たかむら)先生らによる
 『学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会』が立ち上げられて
 取り組みを広めていっています。

 現在すでに『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムは
 東京都清瀬市の市内全中学校に導入されています。

 他にも島根県などでスタートしていますが、
 これから少しずつ全国へと実績を増やしていく中で

 日本に合った、学校に合った、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムが
 全国に導入できればと願っています。

 学校教育の中に『メンタルヘルス・リテラシー教育』を導入することを
 こころの底から強くフジノは望んでいます。

 その実現の為に政治家になった、とも言えます。

 そもそも『メンタルヘルス・リテラシー教育』というものが
 どうして必要なのかを簡単に説明をしますね。

 (思春期のメンタルヘルスリテラシー教育導入の必要性を訴える篁先生)
09mhl03.jpg

 精神疾患を発病してから
 初めて治療に至るまでの期間を『DUP』と呼んでいます。
 (DUP:http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-08-002.html

 このDUPが短ければ短いほど、
 治療の経過が良い(=予後が良い)という研究結果があります。

 逆に、何らサポートが無いままにDUPを長く過ごしてしまうことによって、
 その後の治療効果が乏しくなってしまうのですね。

 そこでDUPを短かくする為の積極的な取り組みがあれば
 早期発見・早期治療へとつながって、予後が良くなっていく訳です。

 その1つの手段が、思春期をターゲットにした
 『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 中学校・高校の『思春期』には
 メンタルヘルスの様々な問題が誰にでも起こります。
 これを好発期と呼んでいます。

 しかし、わが国では好発期である中学校・高校において
 これまで適切な対応がなされてきませんでした。

 それをあらわしているデータもあって、

 思春期にメンタルヘルスの問題を抱えたものの
 日本では5~8割が援助を求めていない

 という研究結果も出ています。

 みんなとても苦しいのに助けを求めることができていない訳ですね。

 当然にDUPも長くなってしまいます。
 そうすると、病気も重くなってしまったり、長期化してしまいます。

 また、こどもたち本人が苦しいのは当然のことですが
 まわりの家族や先生たちもどうしたら良いのか分からなくて
 とても困っていることが多いです。

 (篁先生のプレゼンテーション資料はこちら
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document02.pdf

09mhl04.jpg

 ところで、視点を広く世界に向けて見てみると
 いくつかの国々では早い時期に適切な介入をする取り組みが
 国を挙げてかなり熱心に行なわれています。

 例えば、イギリス・オーストラリア・カナダなどでは
 まさに国を挙げて学校と地域で取り組みを進めています。
 成果も上がっています。

 多くの人の苦しみを減らすことができるならば
 当然、わが国でもその為の取り組みを始めるべきです。

 日本では取り組みが遅れていますが
 今からでも取り組みを始めるべきなのです。

 病気になってしまっても予後を良くすることに加えて、
 差別・偏見・スティグマをも減らすことにつながることも分かっています。

 それが『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 (実際の授業風景の映像と、その説明をする篁先生)
09mhl05.jpg

 また、今日のプログラムでは関東圏内の中学校へ
 送付したアンケート結果の分析も報告されました。

 (日本社会事業大学大学院の李さんによるプレゼン資料はこちら
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/09document03.pdf

09mhl06.jpg

 フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させてもらおうと考えています。

 そして、ゆくゆくは横須賀市内の中学校・高校にも
 プログラムの導入を実現していきたいと考えています。

 実は、活動日記に書くチャンスを逃していたのですが

 このアンケートに対して、横須賀市内の複数の学校が
 「関心がある」「プログラムが必要だと考える」と答えて下さっています。

 そこで、学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会から
 横須賀市に導入させてもらえないかと打診を頂きました。

 篁先生らが横須賀市教育委員会を訪れて
 学校教育課長に会って、お話をしてもらいました。

 現実問題としてすでに市内中学校のほとんどが
 新年度のカリキュラムを固めた後だったこともあり、

 4月からスタートする新学年での
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムの
 横須賀市への導入は実現できませんでした。

 でも、あせって始めてもうまくはいきません。

 だからこそ、フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させていただき

 改めて2011年度以降の導入を目指して提案できるように
 2010年はすでに導入している学校を1年間訪問して
 じっくり勉強させていただこうと考えています

 1人でも多くのこどもたちが元気で毎日を過ごせるように、
 仮に元気を失っても再び笑顔を取り戻せるように

 フジノなりにできることを全力で取り組んでいきます!

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第6回リリー賞表彰式が行なわれました!(その1) [精神保健医療福祉]

2010年2月20日(土)の活動日記その1)

● 第6回リリー賞表彰式が行なわれました!

 今日、『第6回精神障がい者自立支援活動賞(通称:リリー賞)』の
 受賞者の発表と表彰式が行なわれました。

 過去最多、全国から84もの応募があった今回のリリー賞ですが
 事務局と選考委員会でこれまで一生懸命審査を行なってきました。

 ついに今日はその表彰式です!

 過去わずかに5回の開催とはいえ、リリー賞といえば
 精神保健医療福祉の世界ではとても有名な栄誉ある賞です。

 これまでの5回を通して、受賞した後、受賞した方々の人生というのは、
 良い意味で本当にどーんと変わってしまうのですね。

 受賞した方々はめちゃくちゃに有名になりますし、
 活動はさらに加速してより素晴らしいものになっていきます。

 それくらいものすごくポジティブな影響力のある賞なのです。

 そんな賞の選考委員会メンバーに今回フジノが選ばれたことは
 大きな誇りを感じたと共に、
 実は大きすぎるほどの責任も感じてきました。

 (すっごいプレッシャーでした...)

 そのせいでとても緊張してしまって、
 2日前は徹夜で睡眠ゼロだったので昨日は早く寝たのですが
 長く眠ることはできなくて朝6時半には完全に目が覚めてしまいました。

 さらに、けさは横須賀中央駅で電車に乗ったら
 すぐにパニック発作を起こしてしまい

 ふだんなら40分で品川駅に着くのが1時間半もかかり、
 打ち合わせの集合時間に30分も遅刻してしまう羽目に...。

 もともと本番よりも数時間早い集合でしたから
 表彰式そのものには全く影響は無かったのですが、あせりました。

 でも、それくらい緊張するほどに
 このリリー賞というのは大切な賞なんですよ。

 会場は、千代田区平河町(永田町ですね)にある
 都市センターホテルのコスモスホールでした。

 下の画像は、控え室へようやく到着した
 やつれきったフジノです(笑)。

20fujino.jpg

 実は、発表&表彰式の前に
 選考委員会メンバーと受賞者のみなさまとで懇談会が行なわれました。

 後にまた記しますが、
 岩手県のきららのみなさまと愛媛県の佐野さんが受賞となったのですが

 ごはんを食べながら、きらら&佐野さんの活動について
 じっくりとお話をうかがわせていただくことができました。

20lunchtalk1.jpg

 岩手県と愛媛県からけさ新幹線で来ていただいたのですが
 今度はフジノが岩手&愛媛を訪れて
 その活動を現場で見せていただきたいなあと想いました。

20lunchtalk2.jpg

 さらに、今回の選考委員会にはスペシャルメンバーとして
 俳優の萩原流行さんがいらっしゃるのです!

 (もちろん選考の段階から関わって下さっています)

 今日はプレゼンテーターとして表彰をして下さいました。

20withMrHagiwara.jpg

 萩原さんともいろいろお話をさせていただいたのですが
 本当に気さくで素晴らしい方でした。

 それにしても萩原さんが57才だなんて、
 ご本人の口から聞かされて今日初めて知りました!

 見た目が若いというだけじゃなくて、内面もすごくフレッシュで、
 エネルギーをまわりに発しまくっているので
 とても50代後半には見えませんでした。


 (次回に続きます!)

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大熊一夫さんが横須賀で講演をします! [精神保健医療福祉]

2010年2月11日(木)の活動日記)

● 大熊一夫さんが横須賀で講演をします!

 フジノのヒーローである大熊一夫さんが
 6年ぶりに横須賀で講演をします!

 バザーリア賞受賞記念作である名著
 『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』を出版してからというもの、
 今、再び大熊さんブームが来ている感じがします!

 いろいろな講演・シンポジウムにひっぱりだこの大熊さんを見るにつけても
 大熊チルドレンの1人であるフジノは、とてもうれしいです!

07withMrOhkuma.jpg

 障がいのある方々のご家族らをはじめとする関係者による
 『障害者施策検討連絡会』という組織があるのですが
 その学習会として、今回の企画が実現しました。

 申し込みなしで、無料で誰でも参加自由です。

 残念ながら当日は市議会・本会議のまっただなかの為、
 フジノ自身は行くことができないのですが、ぜひみなさまご参加ください!

11MrOhkumalecture.jpg

 「地域で暮らす仕組みづくり」
 ~精紳病院を捨てたイタリア 捨てない日本~

 講師:大熊 一夫(フリージャーナリスト)
 日時:2月19日(金)14:00~16:00
 場所:総合福祉会館5階ホール

 (チラシの紹介文より)
 恒例となりました障害者施策検討連絡会の学習会を開催いたします。
 昨年は『障害者権利条約と障害者自立支援法』というテーマで
 学習会を開催しました。

 そこで、今年はメインテーマを「地域で暮らす仕組みづくり」とし、
 精紳保健最先進国イタリアでの実践を例として学習会を行います。

 講師には、39年前に『ルポ・精紳病棟』、
 そして昨年『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』を執筆し、
 日本の精神保健の実態に大きな問題を提起された
 大熊一夫さんをお招きします。

 今回の学習会を契機に

 「誰もが自分の望む地域で暮らす権利がある」ということについて
 考えていく機会になればと思っています。

 ※参加するときに予約は必要ありません。直接会場までお越し下さい。
 ※手話通訳とOHPによる要約筆記が付きます。
 ※会場の駐車場には限りがありますので、公共交通機関をご利用下さい。

 (連絡先:障害者施策検討連絡会・代表 大武勲 046-843-7402)

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第6回リリー賞(精神障がい者自立支援活動賞)選考委員会でした! [精神保健医療福祉]

2010年1月31日(日)の活動日記その1)

● 第6回リリー賞(精神障がい者自立支援活動賞)選考委員会でした!

 今日は、東京・青山1丁目にある
 日本イーライリリー株式会社の東京支社に向かいました。

 ここで『第6回精神障がい者自立支援活動賞』(通称:リリー賞)の
 選考委員会が開かれました。

31lilly.jpg

 精神障がいのある方々自らが偏見の解消と積極的な社会参加の為に
 全国で本当にたくさんの様々な活動を行なっていらっしゃる訳ですが

 そうした活動を積極的に応援していきたい
 という想いが、リリー賞にはこめられています。

 今回は、過去最多84もの応募がありました。

 応募の締め切りから今日に至るまで
 事務局の方々による『事前審査』がありました。

 また、あらかじめフジノたち選考委員会メンバーにも
 応募書類が送付されて
 『メンバー個人での審査』を行なってきました。

 そして今日は、最終的にメンバー全員で議論を行なって、
 ついに『リリー賞』を選ぶのですね。

31documemt.jpg

 ところで、精神保健医療福祉の世界におけるすごいメンバーに囲まれて
 選考委員はみんな対等であるとはいえ、フジノはかなり緊張しました。

 フジノの左隣には佐藤光源先生と高橋清久先生、
 右隣には寺谷隆子先生、真正面には大島巌先生です...(汗)。

 こうしたものすごいメンバーの中で、
 若造にすぎないフジノが意見を言うのはものすごいプレッシャー。

 しかも、先生方と真逆の意見を言わねばならない時には
 ものすごくドキドキしてしまいました。

 それでも、どんな時でもどんな相手に対しても
 ハッキリと意見を述べるのが政治家フジノの持ち味だからこそ
 ここにも招かれてきているのだ、

 絶対に形だけの選考委員会になんて絶対にしない、

 そう決意して、あえてたくさんの意見を述べさせていただきました。
 ずっと、額に汗がだらだらと出てしまいました...。

 でも、そんな若造フジノの意見に対しても、
 先生方は不快な表情をされることも全く無く
 むしろ、ものすごく丁寧に反論やご意見をくださいました。

 (すごく勉強になりました。ありがとうございます!)

 こうして、2時間にわたってびっちりと選考委員会は続きました。
 とても充実した時間でした。

 最終的に選考委員会メンバーの『総意』で
 2つの受賞者を決めさせていただきました。

 発表は、表彰式にて行なわれます!

 下の写真は、選考委員会メンバーの
 澤田優美子さん(第1回リリー賞受賞者)と高橋清久先生です。

 (澤田さん:https://www.schizophrenia.co.jp/support/lilly/award/01_activity01.aspx#1

31withDrTakahashiandMsSawada.jpg

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 さて、表彰式(&同時にシンポジウムも行ないます)は
 2月20日です!

 ぜひたくさんの方々におこしいただきたいと願っています!

 先日の活動日記に続いて再び紹介しますが、
 表彰式とともにシンポジウムも開催します。

 タイトルは

 『障害者』から『障碍者』へ。さらに...
 ~「精神障害者」の呼称と表記を考えるシンポジウム~

 です。


 (チラシのPDFファイルはこちらです。ご覧下さい
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/jan/14lillyaward.pdf

 当日のプログラムはこちらです。

 13:00 表彰式&受賞者の活動紹介
           プレゼンテーター:萩原流行(俳優)

 14:30 シンポジウム 「障害者」から「障碍者」へ。さらに...
        ~「精神障害者」の呼称と表記を考えるシンポジウム~

       ●豊田 徳治郎(芦屋家族会会長)
          「精神障害」関係者こそ、呼称と表記にこだわろう

       ●増川ねてる信浩(WRAPファシリテーター)
          「精神障害者」「当事者」「コンシューマー」
          ~呼称をめぐる当事者アンケートから~

       ●當山 日出夫(立命館大学客員研究員)
          「碍」の字と改定常用漢字表試案

       ●佐藤 光源(東北福祉大学大学院教授)
          呼称と表記の変更は精神医学をどう変えるか?
          ~統合失調症への呼称変更の経験から~

       ●座長:高橋 清久(精神・神経科学振興財団理事長)

 17:00 終了

 ぜひ全国からたくさんの方々に
 おこしいただきたいと願っています!

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ACT全国ネットワーク立ち上げ記念の全国研修会へ [精神保健医療福祉]

2010年1月23日(土)の活動日記)

● ACT全国ネットワーク立ち上げ記念の全国研修会へ

 今日は、帝京平成大学の池袋キャンパスで開催された
 『第1回ACT全国研修会』に参加しました。

 そもそもACTとは、1970年代のアメリカでスタートした
 『Assertive Community Treatment』の頭文字を取ったものです。
 (こちらをご覧下さい:http://actips.jp/about-act

 重い精神障がいのある方々を対象に
 精神科病院での入院ではなく地域で暮らしていかれるように

 精神保健福祉士・看護師・精神科医などの様々な職種によるチームが
 24時間365日の体制で必要なサービスを提供していきます。

 そのスタイルは病院に来るのを待つのとは対極の、
 徹底して地域での生活をサポートする為に訪問をしていくものです。

 日本では『包括型地域生活支援プログラム』と訳していますが
 その効果の高さから、ACTは世界各国で広がっています。

 日本では、初めて国府台病院で『ACT-J』がスタートしてから
 7年間が経ちました。今では全国で12の事業体がACTを展開しています。

 そうしたACTの実践を行っている方々の全国組織
 『ACT全国ネットワーク』がついに正式に立ち上がりました。

 今回は、その立ち上げ記念と銘打っての研修会です。

 来日して下さったリチャード・J・ゴスチャさん(カンザス大学)による基調講演、
 2つのセッション、大熊一夫さんらによる記念シンポジウムをはじめ、
 さらに15ものワークショップが開催されます。

 どれも受講したいけれども時間が重なっていて取れない、という
 とても豪華で豊富な研修メニューでした。

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 フジノはまず、西尾雅明さんによるワークショップを受講しました。

 ACTについて日本語で書かれた文献を読む時に
 誰もがまず読むのが西尾先生の本です。

 (『ACT入門~精神障がい者のための包括型地域生活支援プログラム』
  西尾雅明著、金剛出版、2004年
  http://books.livedoor.com/item/250521

 その著者みずからの講義を受講できるすごい機会でした。

23fujino.jpg

 『ACTの概要』のタイトルで、
 国府台でのACT-J、仙台でのS-ACT、などの現場の体験をもとに
 ACTの理念やシステム、その科学的な根拠などをお話していただきました。

23act1.jpg

 次に、お昼休みをはさんで午後最初のワークショップとして
 『ACTの立ち上げ方』のタイトルで
 梁田英麿さん(S-ACT)のお話をうかがいました。
 (S-ACT:http://www.tfu.ac.jp/hospital/dat/s-act.html

 ACTを自分のまちで実現したいフジノのような人間は
 全国にたくさんいるはずですが、そんな我々にとって
 『ACTの立ち上げ方』って本当に魅力的なタイトルですよね...。

23act2.jpg

 2008年4月、東北福祉大学せんだんホスピタルにて
 梁田さんたちは『S-ACT』(サクトと発音します)を立ち上げました。

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 この後、今大会のメインイベントである
 リチャード・J・ゴスチャさん(カンザス大学)による基調講演がありました。
 講演は『リカバリー志向へのサービスの転換』というタイトルでした。

 フジノたちが『リカバリー全国フォーラム』を行なって
 全国にリカバリーという価値観を広めようと活動をしているのも

 この国の新しい精神保健医療福祉として
 リカバリーを中心に置いた姿を目指しているからです。

 まさに、ど真ん中のタイトルでしたが、フジノは聴講せずに、
 大切な方のお通夜がありましたので
 いったん横須賀へと戻らせていただきました。

 次の来日の機会があることを信じています!

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『リカバリー全国フォーラム2010』、始動です! [精神保健医療福祉]

(2010年1月18日(月)の活動日記その3)

● 『リカバリー全国フォーラム2010』、始動です!

 今夜18時半から21時すぎまで東京駅の地下にある会議室で
 『リカバリー全国フォーラム2010』の企画委員会が開催されました

 昨年8月21日と22日の2日間にわたって開催されて
 大成功をおさめた『リカバリー全国フォーラム2009』ですが

 今年もフォーラムの開催に向けて
 ついに第1回目の企画委員会がスタートしました!

18fujino.jpg

 企画委員のメンバーは現在17名です。

 (敬称略・50音順)
 ・相澤 和美/東京保健医療大学(看護学科)

 ・有村 律子/NPO全国精神障害者団体連合会

 ・伊澤 雄一/NPO全国精神障害者地域生活支援協議会

 ・伊藤 順一郎/NPO地域精神保健福祉機構(コンボ)

 ・宇田川 健/NPO地域精神保健福祉機構(コンボ)

 ・大島 巌/NPO地域精神保健福祉機構(コンボ)

 ・大橋 秀行/NPO POTA(旧:精神科作業療法協会)

 ・加藤 大慈/横浜私立大学大学院医学研究科精神医学部門

 ・加藤 真規子/こらーる たいとう

 ・金子 鮎子/NPO全国精神障害者就労支援事業所連合会

 ・佐伯 隆史/横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門

 ・佐々木 英司/全国精神保健福祉相談員会

 ・高橋 清久/財団法人精神・神経科学振興財団

 ・寺尾 直宏/千葉県精神障害者家族会連合会

 ・仲野 栄/社団法人日本精神科看護技術協会

 ・広田 和子/精神医療サバイバー

 ・福井 里江/東京学芸大学(教育心理学講座)

 ・福智 寿彦/福智クリニック

 ・藤野 英明/横須賀市議会議員

 ・堀内 美穂子/全国精神保健福祉相談員会

 ・増川 信浩/WRAPファシリテーター

 ・四方田 清/社団法人日本精神保健福祉士協会


 昨年に引き続いて、強力なメンバーが勢ぞろいしました。

 明らかに見劣りするメンバーであるフジノは
 とにかく今年もみなさまの足を引っ張らないようにがんばります。

18committee.jpg

 第1回だからといって、初回の顔合わせみたいな雰囲気は一切ありません。

 『リカバリー全国フォーラム2010』がめざすものは
 一体何なのかを委員会みんなでかなり議論しました。

 また、昨年は初めてだったこともあり
 全ての会議を企画委員会全員が集まって決定してきたのですが
 (もちろんメーリングリストも使用してきましたけれども)

 今年は企画委員会を『全体会』と位置づけて
 小さな4つのグループに分けて、
 作業をより小回りが効くように活動を活発化させていくことも決まりました。

 それにしても、いまだにフジノは
 大島先生や伊藤先生らが議論を始めると聴き入ってしまいます。

 高校時代に独学で精神保健福祉を学び始めた頃、
 あるいは、大学時代に必死に先生らの論文を読み漁っていた頃の
 気持ちへとすぐ戻ってしまうのです。

 かつてリハ会議にボランティアとして参加していた自分が
 今、自分が企画委員会の場に居ることは奇跡のような感じがします。

 でも、『新しい世代』の代表として
 この場に立ち合わせて頂いていることに感謝しつつも
 もう気後れしないように気持ちを切り替えていかなければと思います。

 『リカバリー全国フォーラム2010』は
 夏の終わりか秋のはじめ頃に開催できる予定です!

 どうか全国のみなさま、今年もご参加くださいませ!


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 昨年の様子をちょびっとだけ写真で紹介しますね。

 第1回の『リカバリー全国フォーラム2009』は
 「日本の精神保健福祉サービスを“当事者中心”に変革するために」を
 サブタイトルとして

 全国の当事者のみなさま、ご家族の方々、
 精神保健医療福祉に関わる全てのみなさまを対象に開催されました。

 リカバリーについて共に考えて理解を深めあって
 全国的なネットワークをつくっていこうというのがその想いです。

 会場は、日本社会事業大学。
 2日間ともたくさんの方々に参加していただきました!

18recoveryforum091.jpg

 カンザス大学から『ストレングス・モデル』の提唱者である
 チャールズ・ラップ教授も来日して記念講演を行なってくれました。

18recoveryforum092.jpg

 様々なトークライブや講演に加えて
 2日間で18もの分科会が行なわれました。

 フジノも1日目の分科会
 『市町村議員と考えるリカバリーと地方行政』を担当しました。

18recoveryforum094.jpg

 フジノは分科会の企画・運営の責任者だったのですが
 市長選挙と総選挙にかかりきりでほとんど準備ができなかったのですが

 尊敬する藤林詠子さん(久留米市議会議員)が
 ご協力して下さったおかげで、
 当日はたくさんの方が参加してくれました。
 (藤林議員とは:http://www.hide-fujino.com/diary/2004/feb1.htm#MsFujibayashi

18recoveryforum095.jpg
 
 そうでした...お詫びしなければいけません。

 この時に参加者のみなさまにお約束した
 『リカバリー』を促進する政策をすすめる政治家たちのネットワーク組織は
 まだ実現できていません。

 ごめんなさい!今年こそはがんばります。

18recoveryforum093.jpg

 こうして大盛況に終わった『リカバリー全国フォーラム2009』の最後、
 クロージングの場で、参加者のみなさまに大島巌先生が問いかけました。

 このフォーラムはみなさまにとって
 意味のあるものだったでしょうか?

 来年以降もこうした場を開催していくべきでしょうか?

 この問いかけに対して参加者のみなさまから
 ぜひとも来年以降も開催していくべきだという言葉をたくさん頂いて
 閉会となったのでした。

 昨年の参加者のみなさまのご期待に応える為にも
 また、残念ながら参加できなかった方々の為にも、

 『リカバリー』を共に学び、理解を深めて、
 『リカバリー』を促進する実践的な活動をみんなで広げていく場として
 今年も『リカバリー全国フォーラム2010』を成功させたいです!

 どうかみなさま、待っていて下さいね!

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リリー賞の選考委員会メンバーが決まりました!/ぜひご参加ください! [精神保健医療福祉]

(2010年1月14日(木)の活動日記)

● 第6回リリー賞の選考委員会メンバーが決まりました!

 昨年11月28日の活動日記に記したのですが
 フジノは『リリー賞』の選考委員会のメンバーに選ばれました。

 由緒ある賞に関わることができるだけでも
 とても光栄なのですが

 フジノの他のメンバーも全員決定したとのことで
 今日、連絡をいただきました。かなり豪華メンバーです!


 <第6回・リリー賞選考委員会>敬称略

 ・伊藤 順一郎(コンボ共同代表/国立精・神神経センター精神保健研究所)

 ・宇田川 健(コンボ共同代表)

 ・大島 巌(コンボ代表理事/日本社会事業大学教授)

 ・佐藤 光源(東北福祉大学大学院教授・元日本精神神経学会理事長)

 ・澤田 優美子(第1回リリー賞受賞者)

 ・高橋 清久(財団法人精神・神経科学振興財団理事長)

 ・寺谷 隆子(山梨県立大学教授/日本社会事業大学客員教授)

 ・萩原 流行(俳優)

 ・藤野 英明(横須賀市議会議員)


 精神保健医療福祉業界のみなさんには
 共感してもらえると思うのですが、とても豪華なメンバーです。

 業界の外にいらっしゃるほとんどの方々には
 例えば2007年のフジノの活動日記を見ていただくと
 この選考委員会メンバーの多くが講演者として講演を行なっています。

 つまり、みなさんはいつも『舞台の上』にいる存在であって
 かたやフジノはいつも『舞台の下』から見つめている存在なのですよ。

 それが今回そんなメンバーの中にフジノがまぎれこんでいることを
 おそれおおく感じると共に、誇りの気持ちでいっぱいです。

 また、俳優の萩原流行さんとご一緒させていただくこともうれしいです。

 萩原さんは、ご夫婦ともにうつ病に罹患してから約20年にわたることを
 カミングアウトされた非常に勇気ある方です。

 フジノは政治家に立候補した時からカミングアウトはしていましたが
 「政治家は健康状態を秘密にするのが当たり前」みたいな
 くだらない常識が大嫌いでした。

 俳優の世界も人気商売なので
 まだまだ精神疾患に対する偏見・差別・スティグマが
 世間一般に根強い中でカミングアウトすることは勇気が必要だと思います。

 でも、世間に大きな影響を与えることができる
 俳優や芸能人の方々がどんどんカミングアウトしてくれたならば
 もっと世間のみなさまが早期発見・早期治療に結びつくのですが
 なかなかそうする人は多くありません。

 萩原さんはとても勇気のある方だと感じます。
 そんな方とご一緒させていただくのは本当に光栄です。

 第6回リリー賞への応募数は約100ぐらいと聞いています。

 これからこの選考委員会メンバーで集まって
 受賞者を選ばせていただきます。とてもワクワクしています。


● ぜひ表彰式&シンポジウムにいらしてください!

 そして、表彰式のチラシの完成版も頂きました。

 リリー賞の表彰式と同時に
 『こころの元気+』セミナーが開催されることになりました。

 タイトルは

 『障害者』から『障碍者』へ。さらに...
 ~「精神障害者」の呼称と表記を考えるシンポジウム~

 です。

14lilyaward.jpg

 (チラシのPDFファイルはこちらです。
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/jan/14lillyaward.pdf
  ご覧下さい)

 当日のプログラムはこんな感じです。

 13:00 表彰式&受賞者の活動紹介
           プレゼンテーター:萩原流行(俳優)

 14:30 シンポジウム 「障害者」から「障碍者」へ。さらに...
        ~「精神障害者」の呼称と表記を考えるシンポジウム~

       ●豊田 徳治郎(芦屋家族会会長)
          「精神障害」関係者こそ、呼称と表記にこだわろう

       ●増川ねてる信浩(WRAPファシリテーター)
          「精神障害者」「当事者」「コンシューマー」
          ~呼称をめぐる当事者アンケートから~

       ●當山 日出夫(立命館大学客員研究員)
          「碍」の字と改定常用漢字表試案

       ●佐藤 光源(東北福祉大学大学院教授)
          呼称と表記の変更は精神医学をどう変えるか?
          ~統合失調症への呼称変更の経験から~

       ●座長:高橋 清久(精神・神経科学振興財団理事長)

 17:00 終了

 表彰式と同時に開催されるシンポジウムも
 かねてからフジノの関心が深いテーマになっています。

 7年前に当選してすぐにとりあげた呼び名の問題についてです。

 シンポジウムのチラシから、テーマについての文章を引用します。

 > シンポジウムのテーマは、「精神障害者」呼称と表記です。
 > これは精神障害者のリカバリーとアンチスティグマに
 > 大きな影響を与える問題です。
 > 今、「障害者」の呼称・表記が初めて大きな議論になろうとしています。
 > 呼称・表記をどうすべきか?
 > 呼称・表記が変わると何が起きるのかを考えるシンポジウムです。


 そうなのです。「たかが呼び名」では無いのです。

 実際、政権交代後に新たに設置された
 障害者自立支援法の廃止と新しい法制度の確立をめざす組織の名前も
 『障がい者制度改革推進本部』というように
 あえて『障がい』という表記を使っています。

 『改革推進本部』の下部組織として
 『改革推進会議』という実働部隊がつい先日(12日)スタートしました。

 これから半年間かけて徹底的な議論を行なうのですが
 そこでの数ある論点の2項目目に
 この呼び名問題が挙げられていることからも
 重要性がおわかりいただけるかと思います。

 当日フジノはシンポジストではありませんが、
 強い関心を持って見守ろうと思います。

 ちなみに、主催やら後援やら協賛はこんな団体です。

 主催:NPO法人地域精神保健福祉機構

 後援:障害者施策推進本部・厚生労働省・
     社団法人日本精神保健福祉連盟・健康日本21推進フォーラム

 協賛:日本イーライリリー株式会社


 ぜひともみなさまにも
 表彰式&シンポジウムに参加していただきたいです。

 <日時・会場・申し込み方法>

 日時:2月20日(土)13:00~17:00

 会場:都市センターホテル コスモスホールⅡ

 定員:300名

 申込方法:
 往復ハガキでコンボまでお申し込みください(締切2月5日)。
 返信用ハガキに参加券を印刷しますので、
 送付先の住所・氏名をご記入ください。
 先着順で参加券をお送りします。当日ご持参ください

 申し込み先:
 NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)・リリー賞募集事務局
 〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F


 これから選考委員会が始まるのですが
 作業はとても大変でしょうけれども本当に楽しみです。

 全国の素敵な取り組みを知ることができると共に、
 それをさらに全国へ表彰を通して伝えることができるのですから!

 ぜひとも2月20日は表彰式&シンポジウムへ
 みなさま、ご参加ください!

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『こころの元気プラス』1月号にフジノの書評が載りました [精神保健医療福祉]

(2010年1月8日(金)の活動日記その1)

● 『こころの元気プラス』1月号にフジノの書評が載りました

 NPO地域精神保健福祉機構(略称・コンボ)が発行している
 『こころの元気プラス』2010年1月号が届きました。

 今月号には、2つのうれしい記事があるのです。

 まず、1つ目。

 1年前にカフェトークに来てくれた中村ユキさん
 特集インタビュー記事がドカーンと掲載されています。

 まだ発売前だった『わが家の母はビョーキです』を
 中村さんはカフェトークに持ってきて下さったのですが

 あれからわずか1年間で、なんと8万3000部を突破しました。
 これは精神保健医療福祉関係の本では異例の数字です!


 (メンタルヘルスマガジン『こころの元気プラス』2010年1月号の表紙)
08genkiplus1.jpg

 そして、もう2つ目は、フジノが書いた書評です!

 昨年11月18日の活動日記で報告したとおりですが
 フジノのヒーローである大熊一夫さんが
 第1回フランコ・バザーリア賞を受賞した後の記念作品である
 『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』についてです。

08genkiplus2.jpg

 いやあ、書評って本当に難しかったですね...。
 でも、フジノの書評はヘタクソですが、大熊さんの本は名著です!

 どうか1人でも多くの方々に
 『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』(大熊一夫著)を
 読んでいただきたいと願っています。

 よろしくお願いします!

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リリー賞の審査委員に選ばれました! [精神保健医療福祉]

2009年11月28日(土)の活動日記)

● リリー賞の審査委員に選ばれました!

 今日は、とてもうれしいお知らせを頂きました。

 2004年からスタートした
 『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』という賞があります。

 長年にわたって、精神保健福祉に関して
 医療・福祉に従事して地道な活動を続けてこられた方々や、

 困難な状況と向き合いながら
 リカバリーを果たしている精神障がいのある方々の中から、

 特にすぐれた活動をされている方を
 支援するための制度です。

 この制度を通して、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を
 広く世間に紹介していくことで、

 精神障がい(特に統合失調症)について
 市民のみなさまの理解を深めていただくことを目的にしています。

 精神障がいのある方の部門と
 医療・福祉活動をしている方の部門の2つがあります。

 リリー賞の記念すべき第1回目の受賞は、
 かつてこのHPでも紹介しましたが

 市議会の一般質問でもとりあげたことのある
 『ホットハウスやすらぎ』(会津若松)でした。

 (こちら:http://www.hide-fujino.com/diary/2005/feb1.html#050206

 このリリー賞の第6回目が開催されるのですが
 なんとフジノが審査委員の1人に選ばれたのです!

29award.jpg

 うれしかったです。

 マニフェスト大賞授賞式の時にも
 「来年からは審査する側にまわってほしい」と言われて
 率直にすごくうれしかったのですが

 この年になると、もうフジノは自分が前に出て
 賞をもらうということなんかよりも

 長年がんばっていらっしゃる方々を激励したり
 新たな取り組みに燃えている若手の方々を応援することこそ
 すごくやりたいと感じるのです。

 (政治家としてはもう7年も働いている古株ですし、
  精神保健福祉にはかれこれ約17~18年も関わっています。
  もはや『若手』というような存在では無いのです...)

 特に、第5回までのリリー賞は
 『精神障害へのアンチスティグマ研究会』が
 審査をして下さっていたのですが

 第6回目から審査委員会のメンバーが
 新たに総入れ替わりするのですね。

 精神障がい(特に統合失調症)に対する偏見を無くす為の活動は
 高校時代に統合失調症という存在に出会ってから
 フジノの人生を通じたライフワークです。

 伝統ある賞に関わることができる名誉だけではなくて、

 政治家という肩書とか
 労働の対価として金銭をもらう意味での仕事という存在を超えて

 僕が生きていく人生で成すべきことを
 果たす為の1つの活動として、
 大きな役割を頂いたことに感謝しています。

 がんばります。

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 リリー賞は、12月31日まで応募を受け付けています。
 (詳しくはこちら:http://www.hide-fujino.com/pdf/2009/nov/29award.pdf

 精神保健医療福祉の世界で
 活動に従事しているみなさま、

 統合失調症をはじめとする精神疾患のある方々で
 いろいろな活動にがんばっているみなさま、

 どうぞ応募してくださいませ!


● カフェトークがもうすぐ通算200回です

 最初は2週間に1回のペースではじめて、
 途中から毎週1回になった『カフェトーク』ですが
 本日で192回目でした。

 早いものですね~。

 他の政治家の方々からよく質問されることがらに

 「本当に事前に申し込み無しなんですか?」

 「誰でも出入り自由って怖くないですか?」

 「何もテーマが決まってないのにどう進行するのですか?」

 というものがあります。

 でも、カフェトークでは政治の話題は基本的になしですし、
 ギスギスしたこともほとんど無くて
 毎回穏やかに楽しい時間を過ごしています。

 昨年くらいに知ったのですが
 フランスのパリで始められた『隣人祭り』というのがあるんです。

 (日本支部のHP:http://www.rinjinmatsuri.jp/main/

 『隣人祭り』について知った時に
 カフェトークとすごく似ているなあ、と感じました。

 時々、カフェトークにいらっしゃる方で

 「政治の話題がダメだなんて
  ただの茶髪のあんちゃんに会う為にわざわざ来たんじゃない!」

 なんて怒る方もいますけれど、

 フジノ自身がわざわざ反論をしなくても
 すでにカフェトークに何度か来て下さっている方々が
 「カフェトークとはどういう場所なのか」を説明して下さったりしています。

 みんなでお茶を飲みながら
 初めて会う人も何度も来ている人も
 楽しく話そうよ、という場です。

 政治的なカラーはありません。

 誰でも気軽に遊びに来て下さいね。

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