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新年度予算への反対討論をしました [本会議]

(2010年3月26日(金)の活動日記その1)

● 新年度予算案への反対討論を行ないました

 吉田市長の初の予算案に対して、反対をしました。

 採決に先立ち、反対の理由を述べた討論演説を行ないました。
 下に全文を載せますね。

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 藤野英明です。

 議案第21号に反対する立場から討論を行います。
 議案第21号は、本市の『一般会計』の新年度予算案です。

 一般会計とは、特別会計や企業会計など他の予算とは異なり
 市長の政策的な姿勢が最も強く打ち出されるものです。

 さらに、この予算は吉田市長が初めて組んだ予算案ですから、
 誰もが希望を感じられる「新しい横須賀」の実現に向けた
 吉田市長の姿勢が強く反映された予算案でなければならないはずです。

 そして、この予算案を通じて
 市民のみなさまとの契約であるマニフェストと
 選挙を通じて訴えた公約を
 共に実現していくものでなければならないはずです。

 しかし、僕は4つの理由から、この予算案に反対します。

 まず、第1の理由は、予算議会冒頭の市長との質疑を通じて
 吉田市長はもはやハコモノ3兄弟への抜本的な改革を
 行わないことがハッキリしたからです。

 吉田市長は「ハコモノづくりから人づくり」へと訴えておきながら
 当選した後は説明責任も果たさないままに方針を変えました。

 直営で運営しているハコモノに指定管理者制度を導入したり、
 公募をしてこなかった指定管理者を公募にするなどの方針を
 本会議で僕から質問を受けて初めて説明するという始末です。

 選挙の大きな争点であったハコモノについての対策を
 方針転換したということは
 市民のみなさまにとってとても重要なことがらであったにも関わらず
 市長がみずからこれを発表することはありませんでした。

 説明責任を果そうという姿勢はどこにいったのでしょうか。

 しかも、このような表面的な対応では
 仮に実現できたとしても
 毎年約7000万円のコスト削減しかできないことも分かりました。

 さらにもっとひどいことに、このコスト削減は
 吉田市長のこの4年間の任期中には実現できないのです。

 すでに公約違反であることは明らかですが
 公約違反である以前に倫理的に問題を感じます。

 この任期中には実現できないにも関わらず
 さも自分が当選すれば改革が実現するかのように
 選挙で堂々と訴えておられたことに激しい失望を感じます。

 そんな吉田市長のもとで作られた今回の予算案においては、
 ハコモノ3兄弟への支出は今までの市長たちと同じく
 巨額の赤字が垂れ流さたままです。

 その穴埋めは市民のみなさまの税金です。
 これは市民のみなさまへの明らかな裏切りです。

 第2の理由は、いのちを守る横須賀をうたいながら
 高齢の方々とそのご家族のいのちと暮らしを守る為に必要な取り組みが
 見えないからです。

 特別養護老人ホームの待機者は約2000人にものぼりますが
 待機の長い列を減らすための
 施設の整備に向けた前市長以上の新たな動きは全く見えません。

 しかもその施設整備への補助は、他都市と比べて
 2分の1以下という情けない状況です。

 もしも他のまちで暮らしていたならば待機の列も短かったのに。
 そして仮に入所先や入院先が見つかったとしても
 ふるさとであるこのまちを離れなければならない方々が
 とても多いというのが現実です。

 このまちで長年暮らしてきたご高齢の方々が
 人生の後半になって大切にされないまちになっています。

 さらに、施設を整備するには介護に携わる人材が不可欠ですが
 本市においても介護人材は極めて不足しております。

 もちろん、スタートから丸十年が経つ
 介護保険制度そのものの問題点の多さが根本にあります。

 しかし、介護保険の保険者は横須賀市です。

 ならば、横須賀市独自での新たな介護人材育成や
 資格があるにも関わらず介護職を離れた方々の復職に向けた
 対策などを積極的に打ち出すべきです。

 そうした動きは新年度予算案には特にありません。

 こうした横須賀市の「介護の貧困」は、施設サービスだけでなく、
 在宅でのサービスについても極めて不十分です。

 ゼロのままの夜間対応型訪問介護事業所についても対策を質しましたが、
 その答弁を聞いた限りでは
 夜間訪問介護の実現はこのままではムリでしょう。

 足りないサービスがあれば、介護人材の育成と同じく
 事業所そのものの育成にも保険者として取り組むべきですが
 そうした動きも全くありません。

 施設サービスも在宅サービスも不十分です。

 これでは公的な責任を放棄して
 このまちのご高齢の方々とご家族に、
 「貯金を全て使いきるまで自分たちで勝手に乗り切れ」と
 横須賀市が宣言しているのと同じです。

 第3に、新しい横須賀は「市民主体」のまちづくりと言いながら
 完全に市民不在で「ごみ処理施設の建設予定地」を
 長坂と決めつけたことです。

 自分のまちのことは自分たち市民が決めるのだと
 市民主体を日頃は訴えておきながら
 この問題では行政主体だと対応を使い分ける。
 そんな市長の言行不一致ぶりには呆れて物が言えません。

 第4に、人口減少期の少子超高齢社会における
 今後の横須賀の姿はコンパクトシティのまちづくりを目指しながら
 その方針とは全く逆に、
 まちなかではなくやや離れた横須賀新港埠頭に
 新たなまちづくりを進めることです。

 これを進めていけば、さらに都市のスプロール化が進み、
 横須賀中央周辺の商店街はますますさびれていくでしょう。
 地域経済の活性化を損なう施策には反対です。

 これら4点に対して僕は徹底して市長の姿勢に反対ですが
 本会議および全ての委員会での質疑をお聞きするにつけても
 残念ながら、僕の想いをくつがえすような、
 どうしてもこの案でなければならないのだという
 市長の強い想いやリーダーシップもまた観られませんでした。

 市民のみなさまの多くは、
 吉田市長の強いリーダーシップを期待していたはずです。

 例え、行政内部の職員たちと激しい摩擦が起ころうとも
 前例にとらわれずに、市民の支持を背景に改革を進めていく。

 議会との間で政策について対立が起こっても、
 正しい政策と信じるものであるならば徹底して議論する。

 いざとなれば議会側の修正案に対しては
 拒否権を発動して、市長として「再議」を求める。

 それぐらいの強い信念を持って横須賀市を良い方向へと
 進めていくような気概は吉田市長からは
 これまで全くといってよいほど感じられません。

 行政内部に対しても、市議会に対しても、
 摩擦を避けるための安易な対応ばかりが目立ちました。

 官僚答弁の繰り返しと、前例踏襲ばかりです。

 脱ハコモノ行政、いのちを守る横須賀、
 地域経済の活性化、市民主体のまちづくり。

 この重要な4点が新年度予算案では
 実現できるとは僕には考えられませんでした。

 したがって、市民のみなさまとの契約である
 マニフェストを実現することを徹底する立場からも
 選挙の時に約束した公約を実現することを追求する立場からも
 今回の予算案に僕が賛成することは不可能です。

 市長のマニフェスト実現を信じて
 勝手連として選挙を闘った僕であっても反対せざるをえない
 この予算案ですから

 今回、修正動議と組み換え動議が議会側から出されたことは
 その内容において立場は異なるものの
 心情的にとても共感できるものです。

 僕は予算案全体に反対するという全否定の姿勢ですが
 議会側の修正案では予算の一部についてだけの修正です。

 これは予算案を否決すればを会期の延長も避けれらず、
 4月の新年度に入っても税金の使い道が定まらず
 市民生活に影響が出てしまうことから
 「それは避けねばならない」という
 議会側の良識が働いたものだと受け止めております。

 そうした議会の良識を思えば、
 予算案の全否定である僕の反対討論について
 先輩・同僚議員のみなさまに同調を求めるのは難しいことも理解しております。

 したがいまして、本来であれば討論の最後は
 先輩・同僚議員のみなさまに対して
 同調を求める言葉を申し上げて終えるべきものですが

 今回はあくまでも僕の反対理由を述べることにとどめて
 以上をもちまして、僕の反対討論を終わります。

 ありがとうございました。

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 討論は以上です。

 最終低に新年度予算案は
 「議会による修正案」が可決されました。

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議会運営委員会でした/フジノの質問順が決定しました [本会議]

(2010年2月25日(木)の活動日記その1)

● 議会運営委員会でした/フジノの質問順が決定しました

 今日は10時から議会運営委員会が開かれました。

 明日から始まる市長への質疑について
 全ての順番が決まりました。

 ・2月26日(金)
   新政会:加藤眞道議員
   公明党:西田和恵議員

 ・3月1日(月)
   研政よこすか市民連合:矢島真知子議員
   自由民主党:竹折輝隆議員

 ・3月3日(水)
   ニューウィング横須賀:佐久間則夫議員
   日本共産党:大村洋子議員
   無会派:瀧川君江議員
         フジノ
         田辺昭人議員

 ということで、フジノは3月3日の3番目に
 吉田市長へ質問をします。

 正確な時間帯は分かりませんが、
 たぶん午後1時か2時くらいになるかもしれません。


● 永住外国人への地方参政権付与に反対する意見書案が出ました

 議会運営委員会の場で、自由民主党から
 『永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書(案)』が
 提案されました。

 今日のところは提案があったということのみにとどまり、
 具体的に意見書を出すかどうかや
 文章はどのようなものにするかなどは
 次回の議会運営員会で話し合うことになりました。

 今回提案された意見書案はこちらです。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/feb/25document.pdf

 先日もフジノは記しましたが、
 今、政府=民主党が提案しようとしている法案は

 > 政局的な思惑が絡みついた外国人への参政権付与

 だと受け止めています。

 マスメディアの報道からの情報でしかありませんが
 参政権付与を進めようとしている民主党も
 それに反対している自由民主党も
 どちらも選挙目当てでの動きにしかフジノには見えません。

 国政レベルの政局に地方議会がふりまわされるのは
 うんざりだとフジノは感じています。

 ちなみに今回政府が検討しているのは

 ・地方政府の首長(市長村長のことです)を選ぶ権利

 ・地方政府の議員(市町村会議員のことです)を選ぶ権利

 ・立候補する権利(被選挙権)はありません

 ・選挙権は成人に認めます

 ・対象は、朝鮮籍を除く在日コリアンら特別永住外国人42万人と
  中国人・日系ブラジン人・フィリピン人など一般永住外国人49万人。

 ということだそうです。

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予算議会でフジノが市長へ行なう質疑の内容です [本会議]

(2010年2月19日(金)の活動日記その2)

● 予算議会でフジノが市長へ行なう質疑の内容です

 昨日からけさにかけて徹夜してようやく
 予算議会での市長へ質問する内容を決めました。

 しめきりは今日の夕方17時。

 17時を知らせるチャイムが鳴るのを聴きながら
 発言通告書に署名をして提出しました。

 ここまでギリギリまで苦しんだのは、
 7年間の政治家生活で初めてでした。

 それではフジノが市長へ行なう質疑(3月3日です)の
 発言通告を掲載します。

 フジノの質疑は大きく3つです。

 1.ハコモノ3兄弟について
 2.長生きを喜ばれない現在の高齢者福祉について
 3.西地区に押しつけられた『負担』に対する率直な怒りについて

 詳しい内容を紹介します。
 (PDFファイルはこちら:http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/feb/19document.pdf

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  1.財政危機の中で財政規律を重視した予算編成における、
   ハコモノ問題に対する市長の認識について

 市長は、新年度の本市の運営方針を
 市民のみなさまにお伝えする今回の施政方針演説において

 「厳しい財政状況」を繰り返し訴え、
 予算編成の基本方針として「財政規律」を挙げ、
 新たに「財政基本計画の策定」も予算計上している。

 しかし、市長が「財政危機」を
 問題視しているにもかかわらず、

 その大きな要因である
 ハコモノ3兄弟(芸術劇場・美術館・ソレイユの丘)への
 「対策」についてはひとことも触れなかった。

 マニフェスト実現の為の財源を捻出する上でも
 ハコモノ3兄弟に切り込めば
 大きな効果があったはずであるにも関わらず、

 実際には大幅な予算の減額も無かった。

 これでは「財政規律」に全く説得力が無い。
 説明責任も果たしておらず、大きな問題である。


 (1)ハコモノ3兄弟に今後かかる費用はいくらなのか。

 芸術劇場・美術館・ソレイユの丘、それぞれのハコモノについて、
 ①現在まだ残っている建設費用の借金額はいくらなのか、
 ②管理・運営費用は今後予測しうる限り
  いつまでいくらかかるのか。


 (2)今後どう対処すべきかをはっきりと
  市民のみなさまに説明すべきではないか。

 「吉田市長に市長が交代すれば
  批判の大きいハコモノ3兄弟への
  税金投入が無くなる/大きく減らせるはず」

 「もっと優先順位の高い政策に税金が使われる」

 と信じて投票した多くの市民の方々は、
 今もそう信じている。

 しかし市長は当選後、明らかに変節してしまったのではないか。

 実際、新年度予算案でも
 ハコモノへの予算を大胆に削減することは無かった。

 市長は市民のみなさまに対して、
 今後ハコモノ3兄弟にどう対処するのか、
 「現在のスタンス」をはっきりと説明すべきではないか。


 (3)「運営形態の見直し」や「指定管理者の公募」で
  どれだけ負担を減らせるかを
  検証するように総務部に指示を出したはずだが、
  検証結果は出されたのか。またその結果はいつ発表されるのか。

 市長は、すでに建設されたハコモノは
 廃止などの抜本的な見直しでは無く、

 指定管理者への移行など「運営形態の見直し」や
 指定管理者の「公募」によって
 税金の負担を減らすとかつて答弁した。

 見直しによってカットできる金額などの検証を
 総務部に指示したとのことだが、

 その検証結果は可能な限り早く実行されねばならない。

 その検証結果は出されたのか。
 結果が出ていないのならばいつまでに出されるのか。


 (4)新年度開催予定の「事業仕分け」において、
  ハコモノ3兄弟の必要性を問うてみるべきではないか。

 市長は抜本的な見直しをする考えはないようだが、
 財政危機の現在の本市において
 それが本当に市民の望んでいることなのか疑問である。

 来年度に新たに開催予定の「事業仕分け」の対象に、
 ハコモノ3兄弟の「存廃」も項目として入れて、

 「市役所の論理」ではなく、
 「市民」のみなさまや「外部」の第三者の視点から
 これらハコモノの存続そのものの必要性を問うてみるべきではないか。


 2.長生きが喜ばれない現実を打ち破る為の、
  「力点を置きたい可能性への投資」の1つとしての
  高齢者福祉の在り方について

 市長は施政方針演説の中で
 「平成22年度に力点を起きたい可能性への投資」の1つとして
 高齢者福祉について触れたが、

 ハード面では新設・増床される特別養護老人ホーム・
 グループホーム(合計約380床)について、

 ソフト面では介護予防サポーターの養成の拡充について
 述べただけである。

 現在、特別養護老人ホームの待機者は約2000人にものぼり、
 何年間もの入所待ち、老老介護、
 痰吸引などの医療行為が必要な為に
 そもそも受け入れ先が無い、
 など苦しんでいる方々は非常に多く、
 介護苦からの虐待やご家族の自殺も起こっている。

 「力点を置きたい可能性への投資」の1つであるならば、
 もっと施政方針において
 ソフト・ハード両面から
 より具体的に今後の高齢者福祉について
 説明すべきだったのではないか。


 (1)在宅サービスの充実に向けて
  新年度はどのように取り組んでいくのか。

 すでに介護が必要な方々への取り組みについて、
 市長は施政方針演説では「施設サービス」しか触れなかったが、
 「在宅サービス」を充実させることも
 介護の両輪として不可欠である。

 ①今後、在宅サービスを充実させていく為に
  どのような取り組みを行なっていくのか、
  より具体的に述べるべきではないか。

 ②特に、昨年暮れにまたも選定が失敗に終わってしまった
  「夜間対応型訪問介護事業所」について、
  今後どのような対応を行なうのかを述べるべきではなかったか。

 同時に、

 ③介護に悩むご家族のレスパイトに積極的に取り組むべきではないか。


 (2)施設サービスの不足を市立2病院で対応すべきではないのか。

 本来、高齢者福祉は「医療」と「介護」が
 シームレスでなければならないが、

 施政方針ではその点に言及が無かった。

 約2000人にのぼる本市の特養待機者は、
 現計画での介護保険3施設やグループホームの新設・増床だけでは
 間に合わない。

 しかし、見殺しにしては絶対にいけない。

 そこで、代替案として、

 ①市立2病院の病床で待機者の受け入れができないのか。

 ②特に、市民病院で休止している病床を
  早期に療養病床として稼動させて受け入れをすべきではないか。

 また、うわまち病院の療養病床50床中10床は個室だが、
 1ヶ月の費用を30~50万円も負担せねばならず、
 入院したくてもできない方々がいる。

 ③個室数を減らして差額ベット代を取られない病床数を増やせないか。

 加えて、

 ④個室でも費用負担を下げて入院しやすくすべきではないのか。


 3.行政側が一方的に大きな負担を押し付けている
  西地区の2つの課題(市民病院・ごみ処理施設建設予定地)を、
  市長が「横須賀が抱える大きな課題」と言及した認識について

 施政方針演説の中で市長は
 「平成22年度の横須賀が抱える大きな課題」として
 「市民病院」と「ごみ処理の広域化」を挙げたが、

 どちらも長坂で西地区に位置している。

 この2つのテーマを
 「横須賀が抱える大きな課題」と市長が述べた時、

 西地区で幼少期から暮らしてきた私は、
 さも西地区そのものに問題があると言われたかのような
 不快な印象を受けた。

 それは私だけでなく西地区の多くの声でもある。

 もともと地理的に困難を抱えている西地区では、
 さらに過去の経緯から
 巨大なごみ処理施設を押し付けられてきたとの「負担感」や、
 迷惑施設はどうせいつも西地区なのだという
 「諦めの感情」を持たされている。

 誰もが希望を感じることができる
 新しい横須賀の実現を目指していたはずの吉田市政が、

 西地区の市民に対して今回さらにそうした負の感情を
 強く感じさせてしまったことは大きな問題である。


 (1)市長の言行不一致こそ「横須賀の課題」ではないのか。

 市長は施政方針演説の中で
 「市政の主体は市民である」
 「自らの手で活力を生み出し、生き生きと暮らせる地域をつくることが、
  本市全体のまちづくりにつながっていきます」
 と述べておきながら、

 この2つの問題に、西地区に暮らす市民は
 なんら主体的に関わる機会を与えられなかった。

 市民病院は行政側が病院経営を誤った結果、
 指定管理者制度への移行による混乱を招いて、

 何の瑕疵も無い西地区の市民の方々に
 大きな不安と迷惑をもたらした。

 2つの課題共に歴代市長から引き継いだものではあるが、
 ごみ処理施設の建設予定地を決定したのは
 吉田市長である。

 発表はあまりにも一方的かつ唐突で、
 西地区の市民は決定だけをただ押し付けられた。

 このどこが市民主体だと言えるのか。

 かつての美術館建設やソレイユの丘建設も、
 主体的に市民が決めるどころか
 一方的に結論を押し付けられたからこそ反対運動が起こった過去を、

 「温故知新」を施政方針で述べた吉田市長は
 もうお忘れなのか。

 自らが述べた市長として在るべき姿勢と
 全く矛盾していないか。

 そんな言行不一致の「市長の姿勢」こそが
 本当の「横須賀の課題」ではないか。


 (2)そもそも西地区の市民への謝罪が述べられるべきではないのか。

 そもそも乗り越えるべき「横須賀の大きな課題」と認識しているならば、
 行政側が一方的に西地区の市民に負担を押し付けている以上、

 施政方針演説ではまず何よりも
 長坂を中心とする西地区の市民のみなさまに対して
 謝罪の言葉を述べるべきではなかったか。


 (3)「地域住民の皆様のご理解ご協力を頂く」とは
  具体的に誰がどのような意思や行動を
  どのように示すことを意味しているのか。

 市長は施政方針演説の中で
 ごみ処理施設の計画地に対して

 「市としての方向性が決まりましたので、
  まずは地域住民の皆様のご理解ご協力を頂く」

 と述べているが、
 それは具体的に誰がどのような意思や行動を
 どのように示すことを意味しているのか。

 みなさまが理解するとは
 どのような状態になったことを言うのか。

 みなさまが協力するとは
 どのようなことを意味しているのか。

 反対の声が強ければ
 方向性の撤回はありえるのか。

 (以上です)
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 今日開催された本会議での
 吉田市長の1年間の方向性を示す『施政方針演説』でも

 また、これまで短い時間ではあるものの
 提出された新年度予算案の資料を読んだ限りにおいても

 (発言通告のしめきりが今日の17時しめきりなのに
  予算案の説明資料が配られたのは16時でした。

  1時間しか無いようなスケジュールでは
  精査して熟考して質疑をつくることはできないです。
  全くおかしいです)

 吉田市長が当選してから
 フジノが昨年9月議会・12月議会と質疑をしてきたことが
 改善される見込みは
 ほとんど無いのだと分かりました。

 本会議で質疑をしても意味があるのかを
 見出せない気持ちになりました。

 それでもあえて質疑をしたいと思います。

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新年度の方向性を示す『施政方針』演説でした/本会議初日 [本会議]

(2010年2月19日(金)の活動日記その1)

● このまちの新年度の方向性を示す『施政方針』演説でした/本会議初日

 今日は本会議が開かれました。

 毎年、予算議会の初日は必ず
 市長による演説だけが行なわれます。

 その演説のことを『施政方針』演説と呼んでいます。

 4月から始まる新しい1年度について
 横須賀市をどのような方針で運営していくかという想いを
 市長が市民のみなさまに対して語る重要な演説です。

 今日の本会議で吉田市長が読んだ原稿の全文はこちらです。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/feb/19speech.pdf


● このまちの新年度の方向性を示す『施政方針』演説でした/本会議初日

 実際には、予算議会での市長への質疑をつくる都合上、
 数日前にすでに議員たちにはゲラが配られています。

 (これは毎年の慣例です)

 ですから、すでに何十回もフジノは繰り返し読んでいた訳ですが
 今日改めて最終稿の演説を聴くのは初めてでした。

 そして、今日の吉田市長による
 施政方針演説を聴き終えたフジノの想いを記します。

 率直に申し上げて、何も感じることがありませんでした。
 感動も無ければ、怒りも起こらない。むなしい気持ちになりました。

 あの当選後初めての本会議(09年9月議会)で市長が行なった
 4年間で目指すべき姿を示した所信表明演説とは、全く異なりました。
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2009/sep1.html#speech

 何よりも『言っていること』はカッコよいのですが
 これまでの市長としての『7か月間の行動』を見てきたフジノには
 全く言行不一致としか言いようがありません。

 言葉がむなしく空に響くような感じでした。

 財政危機を繰り返し繰り返し訴えるにも関わらず、
 ハコモノをどう対処するのかは全くひとことも触れませんでした。

 未来のこどもたちに問題を先送りしない、と述べておきながら

 マニフェストで約束したことである
 『救急医療センター移転をしないこと』を明言もしませんでしたし、

 このまちの主役は市民であり
 市民が主体的にまちをつくっていくと言いながら

 ごみ処理施設の建設予定地は
 市が突然に決めて、決定したことだけを発表したのでした。

 施政方針演説で言っていることと
 現実にやっていることがあまりにも違いすぎるので

 聴いていて、本当にむなしくなりました。

 1月29日に国会で鳩山総理が行なった施政方針演説では
 「いのちを守りたい」というフレーズが24回も使われて話題になりました。

 あまりにも理念を語りすぎで具体的な取り組みが見えない、
 というマスメディアの批判もありました。

 しかし、あの鳩山総理の施政方針を聴く限り、
 この国をどんな国へと変えていきたいのかが
 確かにフジノには伝わりました。

 それに比べてわがまちの施政方針演説は、
 かつての政府の演説のように、

 取り組みことを羅列していくばかりで
 (いわゆる短冊をはりつけた演説と批判される種類のものです)

 吉田カラーというものは感じられず、
 むしろ、官僚市長の演説のようでした。

 この施政方針演説を聴いても、希望を感じたり、チェンジを感じたり、
 新しい横須賀の姿が見えるなんてことは全くありませんでした。

 非常に残念です。

 変わってしまった吉田市長の姿には
 もう怒る気も起こらず、失望とむなしさだけが残りました。

 フジノはそんな市長に対して
 厳しい質疑を行ないたいと思っています。

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 (*後日談 翌日の神奈川新聞に施政方針について報道されました)
 
 (2010年2月20日・神奈川新聞より)
20kanagawa2.jpg

 行財政改革に積極姿勢
 横須賀市長 施政方針「公約実施に全力」

 横須賀市の吉田雄人市長は市議会第1回定例会初日の19日、
 本会議で2010年度の施政方針演説を行った。

 税収の落ち込みで収支のアンバランスが拡大する中、
 財政難からの脱却を目指し行財政改革に積極的に取り組む姿勢を表明。

 「新たな試みとして事業仕分けの手法を導入し、
  市と民間が行うべき仕事の分類を行い、さらなる行財政改革に取り組む」

 と意欲を示した。

 マニフェスト(選挙公約)の実施に向けては

 「全力で取り組んでいく」

 と約束する一方、

 「財政上の問題などからどうしても実施が困難なものについては、 
  早い段階で鋭明責任を果たしていく」

 と述べた。

 市が抱える大きな課題として、
 経営難が続く市民病院とごみ処理の広域化の2点を挙げた。

 4月から指定管理者制度に移行する市民病院について

 「一刻も早い入院機能の回復に努め、地域医療の充実を図っていく」、

 ごみ処理の広域化については

 「地域住民の理解と協力を得るように努め、
  新たなごみ処理施設の建設に取り組む」

 と強調した。

 また、

 「市民が主役のまちづくり」の基本原則となる
  自治基本条例の制定を目指すと表明。

 「まちづくりにかかわる多くの市民から意見をもらい、
  12年4月の制定に向けて検討を進めていきたい」

 と述べた。

 (服部エレン)
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 (引用終わり)

共通テーマ:日記・雑感

市長へのフジノの質問内容を紹介します/12月議会まもなくスタート [本会議]

(2009年11月30日(月)の活動日記)

● 市長へのフジノの質問内容を紹介します/12月議会まもなくスタート

 昨夜はあまりの悲しさで眠れなくて
 かといって仕事も手につかなくて、つらい時間を過ごしました。

 それでも何とか今日は徹夜して
 必死で本会議に向けた質問を練り上げました。

 市議会へ提出する発言通告書はこちら(PDFファイル)です。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2009/nov/30document.pdf

 PDFファイルが開けない方の為に
 全文はこちらになります。

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 1.マニフェストの達成状況について

 (1)マニフェストで「すぐにやります」とした28項目の進捗状況はどのようなものか。

 吉田市長の就任から約5か月が経過したが、
 「チェンジ。やればできる!改革マニフェスト2009」で掲げた
 207項目のうち、「すぐにやります」とした項目について、
 現在までの達成状況はどのようなものか。

 (改革マニフェスト2009:http://www.yuto.net/manifesto/manifesto_finaledition.pdf


 (2)マニフェストの進捗状況を定期的に報告する仕組みを作るべきではないか

 マニフェストの進捗状況について少なくとも4半期ごとに市長自ら、
 車座会議などによる報告や紙媒体やインターネットなどで
 情報発信を行なっていくべきではないか


 2.予算編成の過程から積極的に情報公開していくべきではないか

 (1)ホームページの利用や、財政部査定や市長査定の場を
  公開で行なうなどあらゆる手段を用いて、予算編成の過程から
  より積極的に情報公開・発信を図るべきではないか

 本市はシーリングをかけたにも関わらず予算要求の結果、
 約116億円もの財源不足になったと発表したが、
 (http://www.hide-fujino.com/diary.htm#091109

 これだけでは市民は
 財政危機に対する「不安感」が高まっただけに過ぎない。

 市長は財政再建をマニフェストの柱の1つに位置づけ、
 財政状況をきちんと知らせるとした以上、
 より積極的な情報公開・発信が求められている。

 新政権の事業仕分けが国民的な高い関心を集めたが、
 さらに財務省では平成22年度予算編成の各省庁の要求や
 財務省の査定内容をホームページで公開している。
 (http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h22/h22top.htm

 予算編成終了まで、マニフェストを中心に
 毎週1項目ずつ「予算編成上の個別論点」として掲載、
 (http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h22/kobeturonnten.htm

 財務省と各省の議論の経過も追加するなど
 「予算編成の透明化」を図っている。

 今後、本市は様々な場面で
 財政再建に対する市民の理解を求める必要が出てくるはずだが、
 その為には常に積極的な情報公開・発信が重要だ。

 そこで本市は、予算編成の過程からあらゆる手段を用いて、
 より積極的に情報公開・発信を図るべきではないか。


 3.本市採用試験における欠格条項の廃止について

 昨年の本市職員の採用試験(身体障害者採用)の募集に際して、
 差別的な欠格条項が盛り込まれた内容であった為、
 障がいのある方々や団体から抗議を受けたが、
 本市は即時撤回し、受験を再度開催した。

 (http://www.hide-fujino.com/dispute/generalquestion/2008/0929.html

 来年度採用試験の受験案内では、
 新たに点字での受験も可能となるなど多くの改善がなされており
 率直に評価できる。

 さらなる改善によって
 障がいのある方々の雇用機会を増やすべきだ。

 (1)年齢制限を撤廃すべきではないか

 市長のマニフェストⅨ-1(2)①において
 職員採用試験における年齢制限の撤廃が
 「すぐにやります」項目として挙げられているにも関わらず、
 何故、実施しなかったのか。

 マニフェストにしたがって年齢制限を撤廃すべきではないか。

 (2)「自力で通勤ができ、介助者なしに職務の遂行が可能な人」  
  という条件は削除すべきではないか

 そもそも根本的な問題として、通勤にサポートを受けたら
 何故、市職員として働くことが認められないのか。

 さらに、個人の障がい特性による困難だけではなく、
 地理的条件や、公共交通機関や道路などのバリアフリー化といった
 社会的環境の不備によって、多くの障がいのある方々の
 自力通勤が不可能になっている現状もある。

 すでに「自力での通勤ができる」という条件を
 削除している地方自治体(北海道、静岡県、滋賀県、大阪府、
 兵庫県、鳥取県、佐賀県、札幌市、新潟市、川崎市、横浜市、
 静岡市、神戸市、京都市、広島市など)も多数ある。

 どんなサポートがあれば良いか経験の裏付けを持つ
 障がいのある方々が公務に従事することは、
 市長のマニフェストⅡ-3(2)①
 ノーマライゼーション理念の普及啓発を充実します、を
 実現する上でも重要ではないか。

 したがって、この条件は削除すべきではないか。


 4.「自殺対策100日プラン」を受けて本市のさらなる自殺予防対策について

 11月27日に政府の自殺対策緊急戦略チームが発表した

 『自殺対策100日プラン
  ~年末・年度末に向けた「生きる支援」の緊急的拡充へ』

 (http://www.hide-fujino.com/pdf/suicideprevention/2009/100daysplan.pdf

 では、

 我が国は「自殺戦争」の渦中にあり、自殺に追い込まれる人を減らす為に、
 特にこの年末・年度末に向けて社会全体で緊急的に
 対策を推進する必要があると明記している。
 本市もさらに自殺予防対策に全力を挙げる必要がある。

 (1)精神保健福祉相談員の増員をすべきではないか

 本市の精神保健福祉相談員は
 自殺対策に重要な役割を果たしているが、
 精神科医の数が三浦半島全体でも少ないこともあり、
 あらゆる業務に忙殺されており、現在の人員配置では十分とは言えない。

 自殺者が3万人を超え続ける危機的な時期を抜け出すまでは、
 精神保健福祉相談員を増員すべきではないか。

 (2)横須賀版フローチャート式「生きる支援ガイドブック」を作成すべきではないか

 「100日プラン」の緊急的施策の1つとして、
 今ある社会資源を最大限に有効活用できるように、
 様々な分野の「生きる支援策」を当事者に使いやすく整理した
 フローチャート式の「生きる支援のガイドブック」の作成が例示されている。

30flowchart.jpg

 すでに本市には冊子「横須賀こころのホットライン」があり、
 (http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/katabami/data/hotline.pdf

 これをフローチャート化すれば、 
 より分かりやすく適切な社会資源へと導く助けになりうる。

 本市版フローチャート式「生きる支援ガイドブック」を作成し、
 活用すべきではないか。

 (3)諸施策の認知度をアップさせる広報へと転換すべきではないか

 横須賀こころの電話や多重債務特別相談会など
 今ある本市の取り組みは非常に素晴らしいが、認知度は低い。

 市長のマニフェストⅡ-1(7)②にあるように、
 自殺予防の施策に対する認知度を高めることが緊急の課題である。

 そこで従来の公的機関の広報の枠にとらわれずに、
 市民の方々がリアルに目にしている媒体に
 本市が広告を出すなどの取り組みが必要ではないか。

 例えば、失業した若年層はハローワークだけでなく、
 フリーペーパーや派遣会社の携帯サイトを観て仕事を探すことが多い。

 こうした媒体に本市の相談先を掲載することで、
 今までの広報では決して届かない相手だが
 切実に支援が必要な対象に対して、情報が届く可能性が高まる。

 認知度を高める為の広報を早急に活用すべきではないか。


 5.子宮頸がんを「過去の病」にする為の本市の取り組みについて

 (1)子宮頸がんの予防ワクチンの早期保険適用を政府に求めるべき

 12月から予防ワクチンの接種が可能となるが、
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2009/aug6.html

 保険適用がない為に自己負担が高額で、
 接種の大きな障壁となりうる。

 日本では子宮頸がんによって毎日10名の女性が命を落としているが、
 欧米では予防ワクチン接種と検診によって「過去の病」と言われている。

 市長は、政府に対して早期の保険適用を求めていくべきではないか。

 (2)市単独でワクチン接種への公的助成を行なうべきではないか

 10月16日、日本産婦人科学会と日本婦人科腫瘍学会と
 日本小児科学会の3学会が声明を出し、
 ウイルス感染前で免疫力も獲得しやすい
 11~14才に優先的に接種することを強く推奨すると共に、
 公費負担を求めた。

 政府の方針が明らかになるまでは、
 3学会の推奨する年代への予防ワクチンの接種に対して、
 本市単独での公的助成を行なうべきではないか。

 (3)無料クーポン券の配布などで検診の受診者数は増加したか

 今年はワクチンの承認に加えて、
 政府が検診の無料クーポン券を配布したこともあり、
 子宮頸がんに関するメディアの報道もかつてない高まりを見せたが、
 実際に受診行動に結びついているのか。

 ア.無料クーポン券の対象となった本市の1万2957名の女性のうち、
  10月中旬からこの1カ月半で何名が受診したのか。

 イ.来年3月までに対象者全員が受診するように、
  どのような取り組みを行なうのか。

 ウ.現在までの女性全体での検診率は、前年度と比較して
  どのような状況なのか。

 (4)本市は「検診は年1回」を推奨すべきではないか

 厚生労働省の指針では
 公費での検診は2年に1回とされているが、
 がん細胞を見逃す例があることから日本産婦人科学会では
 年1回の検診を推奨している。

 前市長に年1回の検診を本市は推奨すべきだと質したが
 研究課題とさせてほしいとの答弁であった。

 市長の交代に伴って再度質問するが、
 本市では年1回の検診を推奨すべきではないか。


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 以上の合計14個の質問です。

 フジノが本会議で与えられている質問時間はわずか20分なので
 1問について1分くらいしか時間を使うことができません。

 もっともっと質疑をしたいことはたくさんあるのですが
 今の問題意識の優先順位から削って削った末の結果なので

 とにかく原稿作りにがんばりたいと思います。

 本会議は3日(木)と4日(金)の2日間にわたります。
 フジノをはじめとする質問者の発言順番は
 2日(水)の議会運営委員会で決まります。

 さて、徹夜明けなので、少し眠ります...。

 起きたら再び原稿作成に全力を尽くします!

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市職員や教職員らの給与&ボーナスカットの前に、市長・市議会こそ身を削るべき [本会議]

(2009年11月27日(金)の活動日記その3)

● 本会議での討論(午後の分)

 今日は、5つのカットを行なう議案が出されました。

 (1)市長・副市長のボーナスカット

 (2)教育長のボーナスカット

 (3)市職員のボーナス&給与カット

 (4)市の教職員・幼稚園職員のボーナス&給与カット

 (5)市議会議員のボーナス&給与カット

 このうち、(5)の市議会議員の給与は
 2.5%ダウンが決まりましたが

 ボーナスのカットについては
 井坂議員と共にフジノたちが議員提案した
 半・恒久的にカットする提案は否決されて

 市議会の多数派が提案した
 12月分のボーナスだけを当面カットする議案が
 可決されました。

 一方、(3)(4)、つまり市職員と教職員らについては
 ボーナスと給与のダブルでカットが決まりました。

 (1)の市長については、「特別職報酬等審議会」から
 給与をカットすべきだと答申が出ているにも関わらず

 何故かこの臨時議会には提案されずに
 あくまでもボーナスカットだけが提案されました。

 (2)の教育長についてもボーナスカットだけです。

 何故、市職員・教職員らだけが
 ボーナスも給与もダウンさせられるのかが
 フジノにはどうしても理解できませんでした。

 まずカットするならば、リーダーである
 市長・市議会が率先垂範すべきだとフジノは考えました。

 そこで、市職員・教職員らのボーナス&給与カットに
 反対する討論をしました。

 順番が絶対に逆だからです。

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 藤野英明です。

 議案第103号(*市職員の給与&ボーナスカット)と
 第105号(*市立中高・幼稚園の教職員の給与&ボーナスカット)に
 反対する立場から討論を行います。

27fujino4.jpg

 両議案に反対する、3つの理由があります。

 第1の理由は、これまでも申し上げてきたことですが
 僕は、地域主権を目指す立場から地方政府の職員の給与の増減は、
 人事院勧告に基づく全国横並びでの対応では「間違っている」
 と考えているからです。

 僕は、職員の給与はその地域ごとの実情に合わせた形で
 地方政府が自主的に給与を決めるべきだと考えています。

 この立場に立つと、人事院勧告が出されるたびにこうして
 臨時議会を開いて職員の給与の増減を決めるということは、

 本市独自の「人事政策」「給与政策」が存在しない
 ということをも意味しています。

 財政再建は当然ながら必要ですが
 「人は財産である」と書く意味で市職員は大切な人財ですから
 人財を守る意味でも本市は自主的な給与制度を持つべきです。


27fujino5.jpg

 第2に、市長のリーダーシップが示されていないことです。

 本会議での質疑、
 そして総務常任委員会での委員会質疑をお聞きするにつけても

 本来であれば、今回の議会において市長は
 自らの給与の減額についての条例改正も提案すべきでした。

 「特別職報酬等審議会を尊重する」という市長の答弁には、
 合理性がありません。

 確かに特別職報酬等審議会は
 市長給与の4月1日からの減額を答申しましたが、

 実際に今、市長の給与ダウンの議案を出すことには
 全く問題は無いはずです。

 これでリーダーの姿勢と言えるのでしょうか。

 リーダーが先で無ければ、
 職員のみなさんはリーダーについていくでしょうか。

 先に、職員に痛みを示すのは順番が間違っています。


27fujino6.jpg


 最後に、

 市議会議員もリーダーとして、自ら痛みを引き受ける必要がある

 と僕は考えているからです。

 午前中の本会議の中で、市議会は議員報酬のダウンを可決いたしました。

 しかし、ボーナス部分については残念ながら
 今年12月分だけの減額となる議案が提案されました。

 そこで、井坂議員を筆頭に僕たちは
 議員のボーナスダウンの期間が
 市職員のみなさまらの議案と同じ条件となるような対案を
 提案させていただきましたが、否決されてしまいました。

 こうした姿勢は、市民のみなさまにも市職員のみなさまにも
 リーダーとしての市議会議員の在り方として非常に残念でたまりません。

 市長にリーダーとして率先垂範を求める市議会も
 同じくリーダーとして率先垂範して今年限りではなく
 大幅なダウンをすべきでした。

27fujino7.jpg

 以上3つの観点から、

 市職員のみに痛みを求める議案には賛成できません。

 先輩同僚議員のみなさまにおかれましては
 議案103号および105号に反対いただけますよう
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 以上をもちまして、僕の反対討論を終わります。

 ありがとうございました。

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 フジノの討論もむなしく
 議会の多数派はフジノとは逆の結論を出しました。

 市長・市議会が先頭に立って
 自らの身を削り痛みを受けている姿を見て頂かなければ、

 市民のみなさまをはじめ、
 市職員の誰がついてきてくれるというのでしょうか。

 本当に情けない現状だと
 フジノは残念でたまりません。

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恒久的な議員ボーナスカットに賛成する討論をしました。 [本会議]

(2009年11月27日(金)の活動日記その2)

● 本会議での討論(午前中の分)

 市議会議員は、提案された議案の採決を行なう前に
 自らの立場が「賛成」なのか「反対」なのかを表明すると共に
 自分の側につく人間(例えば賛同者)を増やす為に演説をすることができます。

 それを「討論」と議会用語で呼んでいます。

 フジノは今日の本会議で2回(午前と午後)、
 討論を行ないました。その原稿を掲載します。

 まず、フジノも提案者の1人になった
 議員提出議案の第3号への賛成討論です。

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 藤野英明です。

 議員提出議案第3号に賛成の立場から討論を行います。

27fujino1.jpg

 僕がこの議案に賛成する理由は複数にわたり、
 すでに井坂議員からも提案理由の説明において
 議員提出議案3号のポイントが示されていますので

 僕からはここではあえて1点に絞りたいと思います。

 それは、「政治家が率先して痛みを示すことの重要性」です。

 日本全体において経済が低成長となり、
 今後も人口は減少していき、
 少子化・超高齢社会へとすでに入っています。

 このような経済・社会状況下では、
 これまでのような行政サービスを続けていくことは
 現実的に不可能となります。

 必然的に市民のみなさまにも
 多くの痛みを引き受けて頂かざるを得ないことも
 これから多々あるでしょう。

 そうした痛みを市民のみなさまにご理解して頂き
 引き受けていただくには

 まず何よりも政治家が率先して
 自らが痛みを引き受ける必要があるのだ

 と僕は確信しております。

27fujino2.jpg

 今回同時に提案されている議員提出議案第2号では
 (議会の多数派が出した提案。ボーナスカットは12月分だけ)

 提出の前提として、
 平成22年度の期末手当については改めて協議することが
 議会運営委員会で確認されてはおります。

 しかし、これでは分かりにくいのです。
 「元に戻ってしまうのではないか」との懸念もわいてしまいます。

 市民のみなさまに対して分かりやすく、かつ
 共に汗をかいていただく市職員のみなさまにも
 よりご理解いただけるのは議案3号だと信じております。

 政治家が率先して痛みを示すこと、
 これが最も大切だと信じています。

 どうか先輩同僚議員のみなさまにおかれましては
 議案3号にご賛成いただきますようよろしくお願い申し上げます。

27fujino3.jpg

 以上をもちまして、僕の賛成討論を終わります。
 ありがとうございました。

-------------------------------------------------

 フジノの討論もむなしく
 議会の多数派はフジノと逆の結論を出しました。

 フジノたちは、半・恒久的にボーナスカットを提案しました。
 しかし、それは否決されてしまいました。

 そして、市議会の多数派の提案どおりに決まり、
 市議会議員のボーナスカットは、12月支給分だけとなります。

 民間企業が過去最大のボーナスダウン幅を示しているのに
 どうして市議会だけがこんな状態が許されるのか、理解できません。

 市議会が本当に「市民のリーダー」ならば率先垂範して
 自ら身を削る姿を見せるべきです。

 こんな当たり前の議論が通らないとは、
 本当に情けなく、残念です。

 僕たちの議案に賛成したのは、

 ・井坂しんや議員

 ・大村洋子議員

 ・瀧川ふみえ議員

 ・根岸かずこ議員

 ・浜野まさひろ議員

 ・フジノ

 だけでした。

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来週27日(金)、臨時議会がひらかれます! [本会議]

(2009年11月20日(金)の活動日記)

● 来週27日(金)、臨時議会がひらかれます!

 今日、吉田雄人市長から『市議会の召集』の告示が出されました。

 これによって、来週27日(金)に
 臨時議会が開催されることとなりました。

 今日の時点では、4つの議案が予定されています。
 (さらに議会側から追加される可能性があります)


 1.議案第102号 常勤特別職員給与条例中改正について

 2.議案第103号 職員給与条例等中改正について

 3.議案第104号 教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する
             条例中改正について

 4.議案第105号 市立高等学校及び市立幼稚園の教育職員並びに
             市立中学校の任期付教育職員の給与等に関する
             条例中改正について


 これら4つは全てひとことで言うと、
 『市職員の給与カットの為の改正』です。

 1については、
 『特別職報酬等審議会』が10月30日に出した答申のうち、
 「市長・副市長」の給与カットの部分について
 実際に条例を変える為のものです。

 (答申が出ただけでは、給与カットは実現しません。
  実際に条例を改正して、議会が可決しなければいけません)

 答申の残りの部分である「市議会議員」については
 今後の『議会運営委員会』で
 市議会としての対応が決められて

 議員提案によって、
 条例改正案が出されるはずです。

 2~4については、国の人事院勧告に合わせる形での
 横須賀市職員の給与をダウンする為の改正です。


 以上、報告でした。

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決算議会が終わりました/フジノの賛否とその理由をお知らせします [本会議]

(2009年10月6日(火)の活動日記)

● 決算議会が終わりました/フジノの賛否とその理由をお知らせします

 約1か月にわたって続いた決算議会が
 今日の本会議をもって終わりました。

 下の画像は、議案に対して
 全ての市議会議員がどのような態度を取ったのかを
 一覧にしたものです(議会事務局作成の議会運営委員会資料です)。

06document.jpg

 フジノは、11本の決算のうち、7つに対して
 反対(=認定できない)としました。

 (1)一般会計(=市の全体的な活動)

 (2)国民健康保険

 (3)公園墓地

 (4)介護保険

 (5)後期高齢者医療制度

 (6)水道

 (7)下水道

 それぞれの理由は、これまでずっと指摘してきた問題点が
 全く改善されていないからです。

 (1)税金のムダづかいがあまりにも多く、
  いのちを守る為に必要な政策に対して使われていない。

 (2)保険料をアップしたにも関わらず、かつては本市単独で行なっていた
  精神科通院医療費の無料化などもカットしている。

 (3)身の丈を明らかに超えた、さらなる建設計画を
  担当部局も問題を認識していながら、廃止を明言していない。

 (4)保険料にみあった介護サービスが実現されているとはとても言えない。
  必要な施設の建設もすすんでいない。
  現状では、特別養護老人ホームの待機者2000人は
  全く解消の見込みが無い。

 (5)世界の社会保障制度を見ても、年齢で区切ったこの制度は
  明らかに制度設計からまちがっている。
  民主党への政権交代によって廃止が決まっているが
  今回の本市の決算を見ても、いくつもの問題点が出ている。

 (6)と(7) 適切な会計処理がなされていない。
  具体的には、正確に『負債』と『損益』が反映されていない為に
  この決算には、水道・下水道事業の実態が反映されているとは言えない。
  監査委員の指摘を何年間も受け続けているのに改善されていない。
  これでは財務諸表として扱うことができない。


 かたや、病院事業は大幅な赤字ですが
 フジノがあえて賛成をしている理由も記します。

 市民病院は『経営健全化計画』を着実に実行しており、
 医療職をはじめとするスタッフのみなさんの努力は高く評価できる。

 また、美術館の赤字と、病院の赤字では全く意味が違う。

 病院の赤字はいのちを守る為に不可欠な赤字であり、
 その赤字に税金を投入するのは、市の当然の義務だ。

 また、市民病院の赤字の金額が大きいとは言えども、
 それは水道・下水道とは違って、
 きちんと実態を会計的に反映しているからである。
 実態をきちんと示している決算は、赤字でも認定こそふさわしい。

 以上です。

-----------------------------------------------------

 決算を認定する、認定しない、ということの意味は大きいです。

 仮に、市議会が『認定しない』という判断を示しても
 もはや決算は終わっている会計処理ですから、正すことはできません。

 しかし、市長の道義的な責任が発生します。

 今回の決算は、蒲谷前市長のもとで執行されたものですから
 仮に『認定しない』という結果になったとしても、
 責任をとるリーダーはいません。

 それでも、新しい市長がその路線を修正して
 新しい来年度予算を組み立てる時に、
 決算の結果を反映させねばならないことは言うまでもありません。

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知的障がいのある方を来年度も雇用します/一般質問の成果 [本会議]

(2009年9月16日(水)の活動日記その2)

● 知的障がいのある方を来年度も雇用します/一般質問の成果

 さて、今日フジノが行なった市長への一般質問で
 明るいニュースとなる答弁もありました。

 これまでずっと、障がいのある方々を
 市役所でしっかりと雇用するように訴えてきました。

 法定雇用率はクリアしているものの、
 横須賀市では身体障がいのある方々しか雇用しておらず

 知的障がいのある方々、精神障がいのある方々、
 発達障がいのある方々など、

 障がいの種別によらない雇用が必要だと
 フジノは訴えてきました。

 横須賀市は今年4ヶ月間だけですが
 臨時職員として初めて知的障がいのある方を雇用しました。

 そして4ヶ月間が無事に終了したのですが
 この雇用の成功をフジノは確信しました。

 そこで改めて市長に対して

 1.来年度も必ず知的障がいのある方々を雇用すべき

 2.そもそも障がいの種別で分けることなく雇用すべき

 という2点を提案しました。

 この主張に対して、吉田市長は

 1.来年度も知的障がいのある方の雇用したい

 2.障がいの枠にとらわれずに採用したい

 と明言しました。

 ナイス、吉田市長。

 ようやく横須賀市役所での障がいのある方々の雇用が
 一歩前進することになりました。良かった!


● 特別養護老人ホームの待機者数は悪化していました

 特別養護老人ホームの入所を希望しながらも叶わない方々、
 いわゆる『待機者』の方々の問題について

 これまでフジノは取り組んできたのですが、
 今回の一般質問でもマニフェストに関連してとりあげました。

 昨年9月議会で判明した待機者数よりも
 かなり増えていることが分かりました。


 H21年4月1日現在の待機者数は、2072名。

 このうち、重度の方々は1402名。


 とても多くの高齢の方々とご家族が
 自宅での介護に限界を感じている様子が伝わってくるデータです。

16fujino3.jpg

 この現実を、フジノたち政治家は
 変えなければいけません。

 本市の高齢化率が24%を超えてしまったことを
 7月のこの活動日記ですでに記しました。

 ますますこのまちの高齢化率は高くなっていきますから
 これを『当たり前の前提』として今後は政策を進めるべきです。

 このまちで人生の最期の瞬間まで暮らせて良かった、
 そう感じられるまちへと必ず変えていきます。

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