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議員提案をして、政府へ意見書を提出しました! [原子力空母・核の問題]

(2010年3月26日(金)の活動日記その2)

● 議員提案をして、政府へ意見書を提出しました!

 議員提案を行って、政府へ意見書を提出しました。

 タイトルは、

 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた
 取り組みを求める意見書

 です。

 横須賀市議会は『核兵器廃絶平和都市』となることを
 1985年に決議しました。

 ちょうど被爆65周年となる今年2010年に
 核軍縮を目指して『核拡散防止条約(NPT)再検討会議』が開催されます。

 この再検討会議に向けて、
 政府に実効性のある取り組みを
 横須賀市議会として求める必要を感じました。

 そこで政府に対して、横須賀市議会として意見書を提出すべき
 との機運が高まったのですが、
 議会運営委員会で全会一致で提出することには至りませんでした。

 (議会運営委員会は全ての会派が全員賛成しなければならないのですが、
  意見書の提出に反対した会派があったのです)

 アメリカでは昨年4月にようやくオバマ大統領が
 「核兵器のない世界」に向けての演説を行いました。

 しかも、歴代政府が国民をだまして核兵器が日本に持ち込まれていた
 という核密約が明らかになったばかりです。

 そんな今だからこそ、アクションを起こすべきだと考えました。

 そこで、有志の議員で「議員提案」によって、
 意見書の提出を目指すことになりました。
 規則で決まった数以上の議員の賛成があれば、議員提案ができます。

 こうして、山本文夫議員を筆頭に、
 板橋衛議員、原田章弘議員、井坂新哉議員、瀧川君枝議員とともに、
 議員提案で「意見書の提出」を求める手続きをとりました。

 その結果、本日に開催された市議会・本会議の場で、
 賛成多数で可決されました。

 これによって、衆参両議長・総理大臣・総務大臣・外務大臣・防衛大臣宛てに
 意見書を送付することになりました。

 意見書の全文は下の通りです。
 (PDF版はこちら:http://www.hide-fujino.com/pdf/2010/mar/26document.pdf

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 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での
 採択に向けた取り組みを求める意見書


 我が国は世界で唯一の被爆国である。
 本市議会は、核兵器の廃絶と軍縮を求めて、
 昭和59年に「核兵器廃絶平和都市」となることを決議し、
 その趣旨に沿い、核実験が行われるたびに抗議し、行動してきた。

 昨年4月、オバマ米大統領の「核兵器のない世界」に向けた演説以降、
 米露による第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約の交渉開始、
 核不拡散・核軍縮に関する国連安全保障理事会首脳級会合における
 全会一致での決議の採択、
 同会合での鳩山総理大臣の核兵器廃絶の先頭に立つという決意表明、
 我が国が米国などと共同提案した
 核軍縮決議案の国連総会での圧倒的多数の賛成での採択など、
 核兵器廃絶に向けた世界的な流れは加速している。

 こうした歴史的な流れをさらに確実なものとし、
 核兵器廃絶を早期に実現するためには、
 明確な期限を定めて核保有国を初め、
 各国政府が核兵器廃絶に取り組む必要がある。

 よって国におかれては、
 速やかに下記事項の実現に取り組まれるよう強く要望する。

 記

 1.核兵器の廃絶と,恒久平和実現のため、
  被爆65周年を迎える2010年に開かれる
  核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けて、
  実効ある核兵器の廃絶の合意がなされるよう、核軍縮・不拡散外交に
  強力に取り組むこと。

 2.核拡散防止条約(NPT)の遵守及び加盟促進、
  包括的核実験禁止条約(CTBT)早期発効、核実験モラトリアムの継続、
  兵器用核分裂性物質生産禁止条約(カットオフ)の交渉開始と早期妥結に
  全力で取り組むこと。

 3.政府は、国是である非核三原則を堅持するとともに、
  平和市長会議が提唱する2020年度までに核兵器の廃絶を目指す
  「2020ビジョン」を支持し、その実現に向けて取り組むこと。

 (以上です)

『核密約』の詳細説明、外務省から横須賀市へ明日訪問 [原子力空母・核の問題]

(2010年3月9日(火)の活動日記その3)

● 『核密約』の詳細説明、外務省から横須賀市へ明日訪問

 夕方6時10分過ぎ、全ての市議会議員宛てに
 緊急で資料が配られました。

 すでにあらゆるメディアで報じられているとおり、
 『核密約』問題について、政府が今までの見解を改めました。

 この問題について、明朝、外務省から
 日米地位協定室長が横須賀を訪れることになりました。

 目的は、この問題について詳しく説明する為とのことです。

 配られた資料はこちらをご覧下さい。

 7ページもあって、分かりづらい言い回しをしていますが
 あえてひと言で言うならば

 ・これまで50年間、政府は国民をだましてきた

 ・『非核3原則』は破られ、核兵器が日本に持ち込まれていた

 ということです。


● 吉田市長は激しく抗議すべき

 横須賀にも核兵器が持ち込まれていた可能性が極めて高いので
 フジノもこの問題を市議会でとりあげてきました。
 事態は動き出し、はからずもフジノの提案どおり
 政府から文書で回答をもらう形となりました。

 一方、吉田市長は「新政権の動向を見守る」との答弁を
 これまでくりかえし続けてきました。

 もはや政府の動向を見守るのではなくて、
 横須賀市長としてどのような行動を取るべきなのかが大切です。

 アメリカ政府と日本政府に対しての抗議は当然のこと、
 アメリカ軍に対しても、アメリカ大使に対しても、
 直接に吉田市長は強く抗議すべきです。

 この密約問題は、日米両政府が50年にわたって
 ウソをつき続けてきたという大問題であると同時に

 横須賀市民を大きな危険にさらしながらも
 その危険への対応を両政府に求めてこなかった歴代市長の
 重大な過失でもあります。

 だからこそ、吉田市長は歴代市長とは違う姿勢を
 はっきりと打ち出すべきです。

 言うべきことはハッキリと言うべき。
 それが『新しい横須賀』の姿です。

原子力艦船のなしくずし寄港増加への怒り [原子力空母・核の問題]

(2009年11月27日(金)の活動日記その1)

 原子力空母ジョージワシントンが横須賀を
 事実上の母港にしてから1年以上が経ちます。

 その後、アメリカ軍の原子力艦船(空母・潜水艦)が
 どんどん横須賀に来るようになってしまいました。

 しかも、かつては入港にあたっては
 必ず横須賀市に事前に寄港情報が出されていたのですが
 今では事前の情報公開が無くなりました。

 この点についての
 神奈川新聞の社説は的を射た重要な指摘だと感じます。

 下に引用させていただき、フジノの意見を記します。

(神奈川新聞09年11月27日付社説より)
27kanagawa.jpg

 原子力艦船/まず事前公表の復活を


 米海軍横須賀基地への米原子力艦船の寄港回数が、
 1966年に原子力潜水艦スヌークが入港して以来、
 通算800回を超えた。

 懸念されるのは、
 昨年9月の米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)配備以降、
 せきを切ったように原子力艦船の同基地への寄港が増えている状況だ。

 しかも、最近特に大型艦船が目立っている。

 地元では事故などを危ぶむ声も広がり始めている。

 不安の背景には2001年の米中枢同時テロ以降、
 安全対策を理由に米原潜の寄港が
 事前公表されていないことが挙げられる。

 まずは寄港の日時や目的の事前公表を復活させることが、
 最低限の地元への配慮といえよう。

 基地機能強化という点で注視したいのは、
 同基地内で計画されている13号バースのしゅんせつ工事である。

 従来、同基地は高度な整備・補給能力を保有し、
 米軍にとって有力な母港の役割を担ってきた。

 それに拍車を掛けたのがGW配備であることは間違いない。

 大型原子力艦船の横須賀入港が頻繁になったのも、
 GW配備に対応するため岸壁の整備や
 原子炉の冷却関連施設の建設など
 一層の支援態勢が整えられたためとみるのが妥当だ。

 既存の基地機能に13号バースのしゅんせつ工事が加われば、
 より大型の原潜の寄港が可能になる-。

 そうした懸念は単なる「憶測」では片付けられない。
 米軍再編に伴う戦略の一環ととらえるべきだろう。

 政府は、首都圏の人口密集地域を背後に抱える横須賀に
 なぜ原子力艦船の寄港が増加傾向になったのか、
 米側の意図や方向性を国民の前に明確にするよう努めてもらいたい。

 母港能力が向上することによって、
 同時に衝突事故や放射能漏れの危険性が高まると言わざるを得ない。

 そうした現実を直視した上で、
 政府には放射性廃棄物処理を含めたメンテナンスや
 整備内容の情報公開を強く求めてもらいたい。

 さらに最悪の事態も想定した事故対策の充実強化も不可欠といえよう。

 混迷を深める沖縄の普天間飛行場移設問題をみても、
 住民不在の「再編」であるならば、
 政府間のシナリオ通りにことが進まないことは明らかだ。

 何より米側は、説明責任と情報公開が
 基地周辺住民や地元自治体の負担軽減に向けた
 第一歩であると認識してもらいたい。


 (引用終わり)
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 フジノも神奈川新聞の社説の主張に
 全く同感しています。

 原子力空母ジョージワシントンに対する
 吉田市長が市議時代の反対の主張を転換しても
 横須賀市に対する金銭的な見返りが増えることもありません。

 吉田市長は、マニフェストの中で.
 下のように市民のみなさまに契約をしました。

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 Ⅱ.5.安全安心のまちづくりを進めます。

 (4)基地対策を推進します。

 ②国や県に対して協力要請を積極的に行ないます。

 ・「基地周辺の安全・安心」、「基地に関する情報の提供・交換」、
  「基地があることによる負担の見返り」などの協力要請を
  積極的に行ないます。

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 しかし、残念ながら今のところ
 市民のみなさまの安心・安全にとって
 最大の負の要因である原子力艦船に関しては全くダメです。

 事前公表を政府に吉田市長は求めているのか、
 全く不明です。つまり、現時点では吉田市長の姿勢は、0点です。
27mayor.jpg

 吉田市長はアメリカ軍の司令官と
 ニコニコとチーズケーキ食べてる場合じゃないだろうよ。

 もっと本当に市民にとって意味のあることを早く実行してほしい!
 市長!

市民不在の原子力防災訓練への批判 [原子力空母・核の問題]

(2009年10月14日(水)の活動日記)

● 市民不在の原子力防災訓練への批判

 先日開催された、3回目の原子力防災訓練に対して
 神奈川新聞から厳しい批判の社説が出されました。

 下に引用させていただき、フジノの意見を記します。

(神奈川新聞09年10月14日付社説より)
14kanagawa.jpg
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 市民不在では不自然だ

 米海軍横須賀基地への配備から1年の
 原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)を使った
 日米合同の原子力防災訓練がさきごろ行われた。

 3度目の合同訓練も市民は不在だった。

 実効性の面でも、市民を守るための訓練に市民がいない
 という不自然な形を解消すべきである。

 横須賀市は2001年から毎年、市民も参加する形で
 原子力事故を想定した防災訓練を実施してきた。

 原子力艦船の寄港が続く同基地への備えなのに、
 米海軍は「事故の可能性は低い」として
 電話連絡のオブザーバー参加にとどまっていた。

 原子力空母の配備を控えた07年、米海軍側は姿勢を変えた。

 当時のジェームズ・ケリー在日米海軍司令官が
 横須賀市との関係に配慮して合同訓練が実現した。

 だが、ファクトシート(説明文書)で
 基地外への放射能漏れを想定していない米海軍の意向を市がくんで、
 訓練への市民参加は見送られている。

 一方で、08年には合同訓練とは別に、
 放射能漏れ事故を想定した市民参加による防災訓練が
 2年ぶりに復活した。

 半径3キロの範囲内の住民は屋内避難する
 と定められている国のマニュアルに基づき、
 今年も市独自で今月後半に米海軍横須賀基地に近い地区で実施されるが、
 米軍は参加しない予定だ。

 2つの原子力防災訓練の存在は市民の混乱を招く。

 市は市民の不安解消と安全確保を最優先に対応する必要がある。
 米海軍側が主張するように、
 これまで原子力艦船の事故がなかったとしても、
 放射能漏れに対する不安を抱いている市民が少なからずいることは事実である。

 日米両国が連携を密に取り合いながら、
 万が一の際に備えておけば市民も安心でき、米海軍への信頼も高まるだろう。

 蒲谷亮一前市長は昨年、2種類の訓練について

 「日米の基準がずれているので、
  国の基準をファクトシートの基準に直してほしいと思っている」

 と述べ、米海軍の考えを容認して、
 市民参加の訓練は必要ないともとれる見解を示した。
 これでは市民の不安は解消できまい。

 「チェンジ」を掲げて7月に就任した吉田雄人市長は、
 マニフェスト(選挙公約)で「市民サイドに立った政治を進める」と約束している。

 その言葉通りなら、日米合同原子力防災訓練への
 市民参加を米軍側に粘り強く働き掛けるべきである。

 (引用終わり)

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 フジノも社説の主張に
 全く同感しています。

 吉田市長は防災訓練をおえた後に行なった
 記者会見(9月29日)において、このような受け答えをしています。


 >・A記者
 > 10月26日の訓練の結果を踏まえて
 > とおっしゃいましたが、
 > 市民参加が1つのキーになると思いますが、今の時点でのお考えは。
 >
 >・吉田市長
 > 10月26日には本町地区の諏訪小学校と幼稚園で
 > 屋内退避訓練なども実施する予定です。
 > そうした訓練の結果を見て、
 > 市民参加について考えたいと思います。


 蒲谷前市長時代からバラバラに2つ開催されるようになった防災訓練を
 吉田市長もはとにかくまず『市長』として『体験してみる』という意味でしょうか?

 しかしすでに吉田市長は、市議会議員時代に
 今回開催された米海軍との防災訓練を見学はしています。
 (フジノもその場に居ました)

 安全対策をしっかりやるということは、
 悠長に『体験』してみないと分からないということで
 本当に良いのでしょうか?

 その考え方には強い疑問を感じます。

 訓練の精度を高める為に
 訓練を重ねる(=回数を増やす)ならば理解できますが

 ペーパーだけでは分からないから
 実際にやってみないと判断できない、なんて考え方はダメです。

 フジノの主張は、単に防災訓練を
 横須賀市・市民のみなさま・アメリカ軍の3者が合同でやればいい、
 というだけではありません。

 『合同』でやるのはまず最低限の当たり前のことなのです。

 いかに『現実の状況』に近づけて訓練を行なうか。

 その訓練のおかげで本当に災害が起こった時に
  どれだけ被害を減らせるように対応が取れるようになれるのか。

 これが必要な訳です。

 今のように3者合同でやることをぐずぐずとためらっているのでは
 最低限のレベルにも達していないと言わざるをえません。

 吉田市長は、この現状をおかしいと考えないのか、納得できません。

 また、このようなやりとりもありました。


 >・B記者
 > 市民参加の判断は、10月26日の訓練結果を踏まえて
 > ということですが、どんなところで判断するのですか。
 >
 >・吉田市長
 > 10月26日の訓練の結果を踏まえて、判断をしたいと思っています。
 > 訓練の書類を見ただけでは分からないこともあると思っています。

 「Aの結果、どういう観点で判断するのか?」と尋ねられたら
 「Aの結果、BやCの観点で判断します」というのがふつうの質疑です。

 それなのに吉田市長は、
 訓練結果を踏まえて「どんなところで判断するのか?」と問われて
 もう1度「訓練結果を踏まえて判断したい」と答えています。

 これでは全く何も説明していません。
 説明責任を果たすことや危機管理を重視すべきなのだから
 こういうトートロジー(同語反復)の無意味な答え方はやめるべきです!

 最後に、こういうやりとりもありました。


 >・C記者
 > 前市長の場合は、米軍が放射能漏れはないと言っているので、
 > それに基づいて参加は必要ないという説明でした。
 > 市長は、どのような理由ですか。
 >
 >・吉田市長
 > 自分自身参加してみて、
 > 理論的な側面も含めてご説明できればと思っています。


 吉田市長が10月26日の訓練結果を踏まえて
 どのようにインタビューに答えるのでしょうか。

 答えは2つ、予想できます。

 1.「自ら参加してみた結果、理論的に
    市民参加も必要であると判断した」

 2.「自ら参加してみた結果、理論的に
    市民参加は不必要だと判断した」

 この「理論的に」の部分に
 それなりの説明が入るのでしょうけれど

 くれぐれも前市長のように
 「ファクトシートに基づいて判断した結果」などとは
 吉田市長は言ってはいけません。

 そんなことを述べるような市長であれば、
 マニフェストで約束した安全対策も
 ウソっぱちだと言わざるをえないからです。

 まもなく10月26日が近づいています。

 危機管理とは何なのかを
 市長にはしっかりと考えていただきたいです。

 市民の安心感と実際の安全性を高めることと
 アメリカ軍との一定の関係を維持することは、矛盾していません。

 しっかりとした姿勢を示していただきたいです。

核兵器の持ち込みについての日米間の密約問題について [原子力空母・核の問題]

(2009年9月17日(木)の活動日記その1)

● 核兵器の持ち込みについての日米間の密約問題について

 民主党政権に移行してすぐに
 岡田外務大臣が外務省に対して『密約』問題の調査を命じました。

 『非核3原則』を国是としている日本政府が
 アメリカ政府との間で『密約』を交わしており

 アメリカ軍が核兵器を日本に持ち込んでいた可能性が
 極めて高い問題について、明らかにすることを岡田大臣は命令したのです。

 この問題について毎日新聞が
 核兵器が持ち込まれた可能性が極めて高い横須賀市について
 その反応を報道してくれました。

 その記事の中で、

 フジノが9月9日に市長に対して行なった質疑についても
 (http://www.hide-fujino.com/dispute/generalquestion/2009/0909.html#nonuclearweapon
 とりあげてくれました。


 (2009年9月17日(木)付・毎日新聞・朝刊より)
17mainichi.jpg

 核持ち込み密約:しっかり調査を/横須賀市


 鳩山首相が「アメリカを含めた調査が必要」
 と明言する核持ち込みに関する日米間の密約。

 米海軍横須賀基地を抱える横須賀市では
 市議会で既に論戦になり、
 吉田雄人市長も「市にとって重要な問題」と答弁している。

 9日の代表質問。

 「真実が隠されたまま市へ核兵器が持ち込まれ、
  市民の安全が脅かされてきた可能性が極めて高い」。

 無会派の議員(注:フジノです)が
 非核三原則の堅持を政府に改めて申し入れるよう迫った。

 共産議員(注:井坂議員のことです)も
 鳩山首相の発言を引き

 「横須賀にも核兵器が持ち込まれたということもはっきりする」

 と市の対応を問うた。

 吉田市長は

 「新政権がしっかり調査されることを期待しており、
  事態の推移を見守っていきたい」

 と述べた。

 国内有数の在日米軍基地を抱える神奈川。

 松沢成文知事は記者団の質問に答えて16日、
 日米地位協定の見直しなど
 在日米軍基地問題を挙げ

 「来年は(現行の安保条約)締結50周年でもあり、
  大きな議論になる。きちんと対応してもらいたい」

 と新政権への期待を語った。

 持論の環境特別協定構想に触れ

 「両国とも政権交代し、基地の環境問題を打ち出しやすい環境になった」

 と述べた。

 【吉田勝、木村健二】

 (引用終わり)
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 岡田外務大臣には、強く期待しています。

 『密約』の存在は、すでに複数の証言が日米双方から出ており
 このまちに核兵器が持ち込まれていたことは、ほぼ間違いありません。

 このまちの安心・安全を守る為にも
 自民党政府による過去の国民をだましていた事実をハッキリさせて

 政府が国民をだまして危険に陥らせることが
 2度と無いようにしていかねばなりません。

 新・政府の真相究明をぜひ徹底していただきたいです。

 そして、吉田市長には、政府に対して
 市民のいのちを守る為に強く迫っていただきたいです。

北朝鮮の核実験に抗議する決議をしました [原子力空母・核の問題]

(2009年5月28日(木)の活動日記その3)

● 北朝鮮の核実験に抗議する決議をしました

 今日の臨時議会では、市長の5つの提案だけでなく、
 横須賀市議会としての意思を表明すべく『決議』も行ないました。

 北朝鮮が行なった核実験に抗議する決議です。

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 決議

 朝鮮民主主義人民共和国の核実験実施に抗議する決議

 去る5月25日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は
 地下核実験を実施したと発表した。

 北朝鮮の核実験は、平成18年10月に次いで2度目であり、
 北朝鮮にさらなる核実験、弾道ミサイル発射を行わないよう要求した
 国連安全保障理事会決議に明らかに違反しており、

 国際的にすべての核兵器を廃絶する機運が高まりつつある中で、
 東北アジア地域のみならず国際社会全体の
 平和と安全を根底から覆すものである。

 我が国は、世界で唯一の被爆国である。

 本市議会としては、核兵器の廃絶と軍縮を求めて、
 昭和59年に「核兵器廃絶平和都市」となることを決議した。

 ゆえに、今回の北朝鮮の暴挙を断じて許すことはできない。

 よって、本市議会は、核兵器廃絶に向けて
 さらなる努力を継続することを誓い、
 北朝鮮の核実験に厳重に抗議するものである。

 以上、決議する。

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 (引用おわり)


 『決議』を行なっても、その決議はどこにも提出しません。

 一方、決議に似たもので『意見書』というものがありますが
 こちらは政府や関係省庁に提出します。

 提出する相手がいないのにあえて決議を行なうのは
 横須賀市議会としての強い決意を
 対世間にメッセージとして打ち出す為です。

 全国的な傾向として、こうした市町村議会による決議が
 そのまちで暮らす人々の話題になるようなことは
 現実的にはありません。

 しかし、本来は、市民のみなさまの代表である議会が
 その『意思』『決意』をあえて議決することは
 重要な意味があります。

 例えば、この決議は
 横須賀市議会議員43人全員の決意として

 核兵器廃絶を目指すという意思を
 強く表したものです。

 決議をしておいて、それと全く違う行動を取れば
 その議員は横須賀市議会のメンバーとして問題がある、
 ということにもなります。

 法的拘束力は全くありませんが、
 とても重要な決意の表れだと受け止められています。

 僕自身も任期中の全ての決議を覚えている訳ではありませんが
 何かの機会があるごとに過去の決議にさかのぼって

 横須賀市議会としての決意の方向を
 確認しつづけています。

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 翌日の神奈川新聞が
 決議について報じてくれました。

(2009年5月29日・神奈川新聞より)
29kanagawa.jpg

市民参加の原子力防災訓練へ(その3) [原子力空母・核の問題]

(2008年10月24日(金)の活動日記その3)

● 市民参加の原子力防災訓練へ(その3)

 講演会が終わった後、総合福祉会館1階におりて
 駐車場にて『モニタリングカー』を見学しました。

 モニタリングというのは、大気の中に放射能がどれくらいあるのか
 定期的に測っているんですね。

 そのモニターする機械は
 固定式のものと
 この車のように移動できるものとがあります。

 モニタリングを担当している文部科学省の方が
 説明をしてくれました。

24monitoringcar.jpg

 測定機器を積んでいるので移動して測定ができる
 このモニタリングカーは、

 原子力空母が横須賀を母港化するのにあわせて
 新たに横須賀に配備されました。

 こんなもの、無くて済めば良いのに。

24monitoringcar4.jpg

 上の写真が、車の上にある測定をする大気を集める部分。
 下の写真が、車の中の機械など。

24monitoringcar3.jpg

 固定式のものは『モニタリング・ポスト』と呼びます。
 下の写真でパネルで設置場所を説明しています。

24monitoringcar2.jpg

 横須賀市内には10ヶ所あります。

24monitoringpost4.jpg

 文部科学省のホームページの中には
 このモニタリングポストの結果が10分おきに更新されています。
 こちらのコーナーをぜひご覧下さい。

 あと、総合福祉会館の駐車場の奥、
 アメリカ軍基地と金網1枚で接しているところには
 固定式のものがあります。

24monitoringpost1.jpg

 みなさん、初めて見るモニタリングポストに衝撃を受けていました。

24monitoringpost2.jpg

24monitoringpost3.jpg

 ただ、本当に残念だったのは
 説明時間が長すぎた為か
 あるいは熱意の差の為か
 市民の方々の間で『ささやかな分裂』があったことです。

 訓練の最初の方から参加していた方々の一部や
 講演を聞くことだけで満足した方々の一部が

 途中から

 「もう帰っていいだろ」

 と言って、帰りだしてしまいました。

 熱心に質問をしている市民の方々に対して
 不満の声をあげたり、

 市職員に向かって

 「質問はもうこの場を解散にしてから、
  質問したいヤツだけ残して質問つづけさせろよ」

 と言い放っていました。

 市職員はその言葉を受けて、説明会をすぐに解散しました。

 質問を続けたい市民の方々はそのまま残り、
 飽きたり疲れたり用事があったり帰りたかった市民の方々は
 一斉にひきあげていきました。

 フジノはその様子を見ながら
 どちらに残るべきか

 一瞬迷った後で

 すぐに、文句を言って解散させた人々の後に着いていきました。
 帰り道にその人々がどんな会話をするのかを
 聴きたかったからです。

 だって、自分の暮らすまちが
 放射能による被害を受けるかもしれないから
 今こうやって訓練してる訳ですから。

 それにも関わらず
 目の前の退屈さや飽きた気持ちの方がだいじで
 帰っていく人々というのはどういう人々なのかを知りたい
 とフジノは考えたからです。

 そして、しばらくフジノは、
 帰っていく彼ら・彼女らの交わす文句まじりの会話を
 盗み聞きしながら歩いてついていきました。

 こうしたフジノの行動は、
 モラルに欠ける、と批判があるかもしれません。

 でも、こういう人々を飽きさせないプログラムづくりが
 原子力防災訓練には必要なのです。

 正式なアンケート調査をやったって、
 きれいごとしか回答してくれません。

 だから、親しい人同士の会話の中の
 防災訓練に対する文句だらけの会話の中にこそ
 大切なヒントがたくさん隠されていました。

 今後は、アメリカ軍とも一緒に
 原子力防災訓練を行なわなければいけません。

 さらに、市民のみなさまをもっと巻き込んだ形での
 危機感と緊張感のある、
 現実に活用できる訓練にしなければいけません。

 その意味で、2年ぶりに市民も参加した今回の訓練は
 反省すべき点はしっかりと反省して

 本気の安全対策を行なう為に
 活かしていかねばならないとフジノは考えています。

市民参加の原子力防災訓練へ(その2) [原子力空母・核の問題]

(2008年10月24日(金)の活動日記その2)

● 市民参加の原子力防災訓練へ(その2)

 通行人の方々の屋内への退避訓練が終わったので
 フジノは本部に戻りました。

 誘導を行なった消防隊員の方々も本部へ向かい、
 『通行人の屋内誘導完了』を報告します。

24drill21.jpg

 やがて、

 (1)住民屋内退避・広報訓練

  広報車等による屋内退避広報と、
  その内容に従った住民の屋内退避訓練(@汐入地区)

 の為に、汐入1丁目から5丁目まで巡回して
 退避を呼びかけていた市の車も次々と本部へ戻ってきました。

24drill22.jpg

 上の写真は、消防局広報車ですね。
 下の写真は、市民安全課青色灯パトロールカーです。

 「これは防災訓練です。
  汐入地区の皆さんは、家に入り、窓を閉め、
  換気扇とエアコンを止めてください」

 と、マイクで呼びかけて巡回していました。

24drill23.jpg

 全ての車が戻ってきたので、
 住民の屋内退避が完了したことを報告しました。

24drill24.jpg

 素人のギモンなのですが、
 屋内に退避しなければならない時に

 退避を呼びかける消防隊員や市職員の方々は
 放射能を避ける防護服みたいなのは着なくて良いのでしょうか?

 微量という設定だから、着なくていいのでしょうか...。

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 本部で見学すべきことは全て終わってしまったので、
 次の会場である総合福祉会館へ向かいました。

24lecture1.jpg

 防災訓練に参加して下さった市民の方々を中心に
 『原子力防災講演会』が行なわれました。

 まず、市長のあいさつが行なわれました。

24lecture.jpg

 原子力の基礎的な知識についての講演がありました。
 講師は、財団法人原子力安全技術センターの職員の方でした。


24lecture3.jpg

 配られた資料はこちらです。
 どうぞご覧下さい。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/oct/24text.pdf

24lecture3.jpg

 講義の内容は、

 「放射性物質と放射線の違いを理解するには、
  乾電池と懐中電灯に例えてみると分かりやすいと思います。

  乾電池が放射性物質、
  懐中電灯の光が放射線だと考えてみてください。

  乾電池はやがて減っていって
  いつまでも光を出し続けることができないように
  放射能も自然に減っていきます」

 みたいな話からスタートしました。

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 講演会のおかげで
 原子力の基礎的なことはよく分かったのですけれども

 アメリカ軍の原子力空母や原子力潜水艦が
 安全だと僕たちが信じられるようなお話は、
 最後までありませんでした。

 残念です。

 (その3に続きます)

市民参加の原子力防災訓練へ(その1) [原子力空母・核の問題]

(2008年10月24日(金)の活動日記その1)

● 市民参加の原子力防災訓練へ(その1)

 20日の活動日記でお知らせしたとおり、
 けさは9時半から汐入にて
 市民参加の『原子力防災訓練』を行ないました。

 雨天だった為に、会場の1つである汐入小学校では
 訓練の内容が縮小されたので
 フジノが見学したのは、次の3つです。

 (1)住民屋内退避・広報訓練

  広報車等による屋内退避広報と、
  その内容に従った住民の屋内退避訓練(@汐入地区)

 (2)通行人屋内誘導訓練

  通行人の屋内誘導訓練(@芸術劇場周辺)

 (3)原子力防災講演会

  訓練参加者を対象にした
  原子力防災に関する講演会(@総合福祉会館)


 朝9時半すぎに訓練が開始されました。

 下の写真は、訓練開始直後の本部の様子です。
 後ろ姿は、蒲谷市長です。

24drill11.jpg

 ・消防局は、ベイスクエア1Fに現場活動拠点を設置する
 ・屋内退避措置の広報手段等について検討、指示
 ・通行人の屋内誘導方法について検討、指示 

 フジノが気づいた・気になったことは3つです。

 (1)とにかく報道陣が多かったこと

 ものすごく注目されている訓練だということが
 あらためて分かりました。

 この日、藤沢市で発見された防虫剤成分入りのカップ麺が
 横須賀市内でも発見されたとの一報があって
 メディアはみんなそっちに行ってしまうかとフジノは思ったんです。

 それでも、すごくたくさんのメディアが
 こちらに来ていたので、やはり注目度の高さを再確認しました。


 (2)本部で、市長は特に指示は出したりしないこと

 フジノも本部の真後ろで見学していた訳ですが
 実際に本部をとりしきりのは現場担当の消防局の方々であって
 市長も何かをするという訳では無いのですね。

 やっぱりプロが動く、ということなのですね。


 (3)「市民に不安を与えないように」という指示が繰り返されたこと

 今回の訓練をそもそも行なうこと自体が
 「市民の安心の為」だからか

 何度も何度も「市民に不安を与えないように」という指示が
 くりかえし発せられるたびに、強い違和感を抱きました。

 「パニックを起こさせないこと」と
 「緊張感が取れてしまうこと」って紙一重だとフジノは考えます。

 訓練の時は、緊張感がぴりぴりしているくらいが
 ちょうどいいのではないかと感じたりしました。


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 続いて、通行人の方々の、建物の中への避難をする訓練です。

 通行人役はわずか21名でした。
 それに比べて、マスコミの多いこと...。

24evacuation1.jpg

 汐入のAPTの1階(市民活動サポートセンターの脇)に
 通りがかった市民の方々を

 メガフォンで、3階の産業交流プラザまで
 退避してもらうという訓練です。

写真24evacuation2.jpg

 1階から2階まで、エスカレーター。

24evacuation3.jpg

 でも、2階から3階までは
 『外気にふれる吹きさらしの外の階段』を歩いていきます。

 屋内に退避しなくちゃいけない理由って、
 外に出た放射能を浴びないようにする為じゃないの???

 訓練だからいいのか?
 なんか変なの。

24evacuation4.jpg

 そうして、3回にある産業交流プラザに
 全員が移動しました。

 そこで、担当者が人数を数えて、全員いることを確認して
 少し休憩して解散しました。

24evacuation5.jpg

 参加いただいた市民のみなさまには
 本当に忙しい中ご協力いただいたことに
 こころから感謝を申し上げるべきなのであって

 こんなことを書くのは気がひけるのですが
 それでも訓練は大切なことなので、あえて書かせてください。

 なんだかほのぼのとしていてとても緊張感が無くて
 のんびりした訓練でした。

 むう。

 訓練って、もっとぴりぴりした
 肌が切れるような緊張感が漂うものだと考えていました。

原子力防災訓練の詳しいおしらせが届きました [原子力空母・核の問題]

(2008年10月20日(月)の活動日記)

● 原子力防災訓練の詳しいおしらせが届きました

 9月11日にお知らせした『日米合同原子力防災訓練』とは別に

 横須賀市では、市民の安心・安全の為に
 市民と共に行なう原子力防災訓練を行ないます。

 詳しいおしらせが横須賀市から届きましたので
 みなさまにおしらせします。

 『平成20年度 横須賀市原子力防災訓練』

 1.日時
 10月24日(金)午前9時~12時
 (雨天決行。ただし、荒天の場合は、状況により判断)

 2.訓練実施場所
 横須賀市汐入町1~5丁目、
 横須賀芸術劇場周辺、横須賀市総合福祉会館

 3.訓練目的
 国の「原子力艦の原子力災害対策マニュアル」に沿い、
 対処能力の向上と原子力防災に関する意識の啓発を図ります。

 4.訓練想定と訓練項目
 国の「原子力艦防災マニュアル」に規定する
 「屋内退避を実施すべき事象が発生した」との想定の下、
 汐入地区で次の訓練を実施します。

 (1)住民屋内退避・広報訓練(別紙1、3のとおり)
 広報車等による屋内退避広報と、
 その内容に従った住民の屋内退避訓練(@汐入地区)

 (2)通行人屋内誘導訓練(別紙1、2のとおり)
 通行人の屋内誘導訓練(@芸術劇場周辺)

 (3)児童屋内退避訓練(別紙4のとおり)
 児童の校庭から教室への屋内退避訓練(@汐入小学校)

 (4)原子力防災講演会
 訓練参加者を対象にした原子力防災に関する講演会(@総合福祉会館)

 5.参加者(機関)
 汐入連合町内会(7町内会)、市立汐入小学校、横須賀市消防団、
 横須賀オフサイトセンタ、文部科学省、原子力安全技術センタ、
 横須賀市、横須賀市教育委員会


 PDFファイルが見れない方にはごめんなさい、なのですが
 別紙についてはこちらをご覧下さい。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/oct/20disasterdrill.pdf
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