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諏訪小学校の建てかえ説明会が行なわれました [教育]

(2009年1月20日(火)の活動日記その2)

● 諏訪小学校の建てかえ説明会が行なわれました

 夕方6時半から諏訪小学校の体育館で
 諏訪小学校の建てかえについて
 保護者のみなさんを対象にした説明会が行なわれました。

20explanation.jpg

 教育委員会の案では、諏訪小学校の新しい校舎は
 常葉中学校のグラウンドに建てかえられます。

 常葉中学校へ進学する学区のこどもたちは、
 もっぱら田戸小学校と諏訪小学校からとなります。

 したがって、少なくとも

 (1)常葉中学校
 (2)田戸小学校
 (3)諏訪小学校

 これら3校のこどもたち・ご家族・教職員・地域の方々には
 理解をしていただく為の徹底的な説明を
 教育委員会は行なう必要があります。

 これまで12月25日に、3校のPTA運営協議会で
 建てかえ場所が決定したことの説明が行なわれました。

 また今月14日に、田戸小の6年生の保護者を対象に
 田戸小学校での説明会が行なわれました。

 諏訪小学校での説明会が今日行なわれて、
 常葉中学校での説明会が8日に行なわれる予定です。

 「オープンな形での説明会をどんどん行なうべきだ」と
 フジノは訴えてきましたので

 教育委員会が地域にどんどん出ていって
 こうした説明会をくりかえし行なっていくことは
 とても重要で、大切なことだと評価しています。

 そこで教育委員会が説明した内容について、
 ぜひ保護者の方々・教職員の方々に意見を述べていただいて

 教育委員会も含めた行政と政治は、
 その声に耳を傾けて、謙虚にその声を取り入れていくことが大切です。

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 今夜の説明会には、瀧川きみえ議員のご配慮をいただいて
 諏訪小学校・校長先生の許可のもと、
 フジノも参加させていただきました。

 校長先生、瀧川議員、ありがとうございます。

 フジノは

 「やはり、直接に参加して良かった」

 と、つくづく感じました。

 夜8時に説明会が終わって、
 教育委員会のメンバーが帰った後も30分以上にわたって

 現在、小6のおこさんを持つ保護者の方々が
 たくさん会場に残って、輪になって、

 こどもたちの進学先をこのまま常葉中学校にすべきなのか
 それとも別の中学校にすべきなのかを
 その心配なお気持ちを
 ずうっと話し合っていらっしゃいました。

 瀧川議員とフジノは、その輪のすぐそばで
 保護者の方々の話し合いに耳を傾け続けました。

 ようやくみなさんがお帰りになった後、
 諏訪小学校の校長先生や他の先生方からも
 お話をうかがいました。

 全てを終えて、真っ暗な校門のそばに立ちながら
 瀧川議員としばらく意見交換を続けました。

 今回の建てかえに関わる問題は、
 明らかに長期的な視野が無かった政治と行政の失敗です。

 単に、諏訪小学校の校舎の耐震性が足りないことや
 諏訪小・常葉中ともにプールが無いことや校庭が極めて狭いことなどの
 直接的な問題だけが今回の問題ではありません。

 平成町の埋め立て、無秩序なマンション群の建設ラッシュ、
 人口推計の見通しの誤り、汐入地区の激しく進む高齢化などを含めた

 「この地域をどうしていくべきなのか」

 という、まちづくりへの将来にわたっての視点が
 明らかに政治・行政に欠けていたのだ、とフジノは考えています。

 本来ならば、横山市長・沢田市長時代に
 『決着をつけておくべき問題』だったと言えるでしょう。

 しかし、問題は解決されずに
 現在まで先送りされ続けました。

 そのツケが現在の世代(こどもたち・ご家族・教職員の方々)に
 押しつけられてしまった、という状況です。

 その責任は、すでに6年間も政治家である
 フジノ自身にもあることを痛切に感じ、反省しています。

 だからこそ、今こそ、長期的な視野に立って
 同じ過ちをおかしてはならないのだ、とフジノは考えています。

 そうしたツケを背負わされて現在の計画を立てている
 教育委員会の担当者の方々も、とてもつらい立場にあると思います。

 けれども、最も大切なのは『こどもたち』です。
 こどもたちこそ、最も守られなければいけません。

 3つの学校ごとに、あるいは同じ学校の中でも、
 立場や意見の違いによって
 対立や分断が起こってはいけません。

 こどもたちの為に最も良い選択を
 協力しあって見つけていきましょう。

 保護者のみなさま、どんどんご意見をぶつけて下さい。
 不安点や問題点をどんどんぶつけて下さい。

 どうかお願いします!

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諏訪小学校の校舎建てかえ問題がタウンニュースで報道されました [教育]

(2009年1月16日(金)の活動日記その1)

● 諏訪小学校の校舎建てかえ問題がタウンニュースで報道されました

 本日発行された『タウンニュース』の1面
 諏訪小学校の校舎建てかえの問題について報道されました。

 フジノのコメントも載っています。

16townnews1.jpg
16townnews2.jpg

 画像では読めない方の為に、下に全文を引用します。

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 諏訪小校舎建て替え場所、常葉中グラウンドに建設方針
 市教委が昨年末に方向性示す

 校舎の建て替えが検討されている市立諏訪小学校(小川町18)に関して、
 横須賀市教育委員会は昨年末、
 新校舎を常葉中のグラウンドに建築する方針を示した。

 建設は平成22年度後半から開始し、供用は平成24年度から。
 また、既存の諏訪小の校舎は解体し、
 両校の共有グラウンドを新たに整備する構えだ。

 その一方で、現在では一部のPTAのみにしか説明がされていないことから、
 同校生徒の保護者などからは不安の声も上がっている。

 横須賀市では大地震が発生した時の備えとして、
 これまで市内小中学校の校舎等の耐震補強に取り組んでいる。

 しかし、耐震調査の結果、
 市内では唯一市立諏訪小学校が、校舎と体育館の築年数が長く、
 またその一部が特殊な構造をしていることなどから、
 他の学校と同じように補強をしても十分な耐震性が得られないことが分かった。

 このため、市では同校の校舎と体育館を建て替えることを決め、
 08年度予算案にも、地質調査・基本設計費として
 約2,435万円を計上。昨年、市議会で可決されていた。


 新校舎完成後はグラウンド共有

 こうした中、横須賀市教育委員会は昨年末、
 同校校舎の建設場所として、
 隣接する市立常葉中学校のグラウンドにする方針を示した。

 仮設グラウンドを整備した後、平成22年度後半から工事を開始。
 また屋上には、これまで両校になかったプールを新たに設置する構えだ。
 現在まで両校の児童・生徒は
 逸見にあるウェルシティのプールを使用している。

 新校舎の供用は平成24年度からを予定。
 その後、現在の諏訪小校舎を解体し、
 そこに両校共有のグラウンドを新たに整備する計画。

 建て替えにより隣接の学校同士でグラウンドを共有するのは、
 市内でも前例のないことだという。

 同地に建設する理由について市教委では

 「諏訪小だけでの建て替えを考えた場合、
  その間常葉中のグラウンドなどをどうしても使用することになる。

  それならば、プールなどの施設の利用形態を含め、
  両校で連帯した形を検討し、今回の提案に至った」

 と説明する。

 また、仮に諏訪小を廃校にし、
 生徒数減から学校再編の対象になっている汐入小学校を使用した場合でも、
 周辺のマンション建設などで生徒数増加が見込まれる
 田戸小学校(米が浜通り2-12)のマンモス化を解消することにはならないとしている。


 市のスポーツ施設の優先使用も視野に

 同校の建て替えに際して常葉中のPTAや保護者などからは、
 校舎やグラウンド整備中に体育の授業や、
 体育祭などの行事ができなくなるのではないかといった
 不安の声が早くも上がっている。

 これに対し市教委は、

 「小学校よりも中学校のほうが体育の授業は多く、
  部活動もあることから仮設グラウンドの使用は、
  常葉中生徒の使用をメインに考えている」

 と話す。

 さらに、近隣の公園を代用することや、体育祭などの学校行事には
 不入斗の体育館など市の運動施設を優先的に使用できるようにするという。


 今回の方針は拙速との声も

 その一方で、今回の市教委の方針は拙速との声も上がっている。

 常葉中PTAの1人は

 「学校の建て替え自体は進めてもらいたいが、問題はその場所。
  市は他の選択肢も提示しておらず、
  工事中の授業などについても説明不足」

 と憤りを隠せない。

 市議会で教育経済常任委員会に所属する藤野英明市議(無所属)は

 「現在『はぐくみ館』がある土地が遊休地になった際、
  なぜそこを校舎の建て替えに活用しなかったのかという声は、
  PTAや卒業生からも上がっていた。

  他にも官公庁を呼び込む前に、
  教育環境を守るため新港埠頭を活用すべきとの意見もある」

 と代替案について話す。

 さらに、

 「いまだ一部のPTAのみにしか説明がなされておらず、
  保護者は不安を募らせている。

  市教委は一刻も早くオープンな形での説明会を開き、
  代替案の検討にも着手すべき」

 と話している。


 (引用おわり)

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常葉中のグラウンドに、諏訪小の新校舎を新築する? [教育]

(2009年1月7日(水)の活動日記)

● 常葉中のグラウンドに、諏訪小の新校舎を新築する?

 先日、常葉中学校のPTAの方からメールを頂きました。

 「諏訪小学校の校舎の建てかえの話が
  いつのまにか信じられないことになっているので、調べて下さい!」

 とのことでした。

 横須賀中央方面にあまり詳しくない方の為に
 地図を載せますね。

 この地域は非常に混雑して建物が建っている地域で、
 横須賀市役所のまうしろに、

 諏訪小学校と諏訪幼稚園と常葉中学校の3つは
 ほとんどくっついて建っています。

 <現在の、諏訪小学校と常葉中学校の位置>
07before.jpg

 諏訪小学校を建てかえる、というのは
 教育委員会だけでなく、
 全ての市議会議員にとっても『緊急の課題』でした。

 実は、諏訪小学校を除く市内の小中高校は、
 平成21年度末(来年3月31日までですね)には全て耐震化が完了します。

 そもそも学校の校舎や体育館は、災害時には避難場所になることもありますが
 何よりもこどもたちが安心して学べるように
 耐震化は何よりも真っ先にやるべき課題なのですね。

 それなのに何故、諏訪小学校だけ耐震化せずに残ってしまったかというと

 調査を行なった結果、校舎の形状などの理由から
 『耐震補強の工事』はできなかったのです。

 その為、『建てかえ』しか選択肢が無かったのですが
 昨年の予算議会で2008年度予算が可決されて、
 校舎改築の設計者を選ぶことが決まりました。

 フジノは美術館問題など予算の優先順位が間違っているとの考えから
 2008年度予算の成立には反対しましたが、

 諏訪小学校の建てかえには賛成で、むしろ、
 一刻も早く耐震基準に合った校舎が必要だと考えています。

 けれども、新しい校舎を『どこ』に建てかえるのかは
 決まっていませんでした。

 これが決定したのですが、
 実はその場所がとても大きな問題になっているのでした。

 さっそく教育委員会に確認すると
 08年12月17日に新しい校舎を『どこ』につくるかが決定して
 08年12月25日にPTA運営協議会にて説明が行なわれたとのことでした。

 その説明資料はこちらです。

 下の画像で見てみましょう。

 <建てかえが終わった後の予定図>
07renewal.jpg

 諏訪小学校の新校舎の場所は、常葉中学校のグラウンドの中です。
 旧校舎は解体されて、小中共通のグラウンドになるようです。

 さらに、新築工事のスケジュールをご覧下さい。

 <工事のスケジュール>
07schedule.jpg

 このスケジュール表によれば、
 最長で平成22年度(2010年)から平成24年度(2012年)までの
 丸3年間にわたって工事が行なわれることになります。

 最後に下の画像を見ていただきたいのですが

 <工事中の予定図>
07renewal1.jpg

 もともとせまいグラウンドの常葉中学校ですから(プールもありません)
 工事が始まってしまえば、グラウンドの利用がかなり制限されそうです。

 小中共有の仮説グラウンドでしょうから、
 体育の授業や、体育祭なども、かなり制限されそうです。

 けれども、12月25日に行なわれたPTA運営協議会での説明では
 そうしたことをどのように対策を取るのかという説明は
 ほとんど無かったとのことでした。

 フジノにメールをくださったPTAの方は、
 このことをとても心配していたのです。

 あくまでもフジノが想定する最悪のケースですが

 平成22年4月に常葉中に新入生として入学したこどもたちは
 体育祭を1度も体験できないままに卒業していくことも
 ありうる訳です。

 こどもたちのことを考えれば、親御さん方だけでなく、
 このままでは政治家としてフジノも非常に問題だと考えます。

 これは決して親のエゴなどではありません。
 れっきとした『教育の機会』の保障の問題です。

 さらに問題を複雑なものにしているのが
 学校再編の問題です。

 かつての桜台中学校の統合と同じように、
 中央地域にある4つの小学校
 (汐入小学校、桜小学校、諏訪小学校、田戸小学校の4校)は
 学校再編の対象になっているのです。

 さらにさらに言うならば、

 ラウンドワンに売却しようとした市有地であるS区を市議会が反対して、
 最終的にはマンション用地として売却してしまった為に
 田戸小学校の生徒数のさらなる急増も見込まれています。

 このように複雑に様々な問題がからみあった結果、
 教育委員会としては諏訪小学校の新校舎を
 常葉中学校のグラウンドに建てかえることに決めたのですが

 工事期間中において、生徒たちの授業や体育祭などの行事が
 かなり制限されてしまうということになれば、それはとても大きな問題です。

 常葉中におこさんを進学させる親御さんをはじめ、
 地域の方々みなさんが安心できるように
 教育委員会は早急に話し合いの場を設けるべきです。

 このまま対話が無い状態では、絶対にいけません。

 耐震化は当然必要ですが
 こどもたちに与えるリスクは最小限に抑える必要があります。

 この点をもっとじっくりと代替案の提案を含めて
 改めて話し合いを行なうべきです。

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坂本中学校PTA祭へ [教育]

(2008年11月1日(土)の活動日記)

● 坂本中学校PTA祭へ

 今日は、坂本中学校へ行きました。

 『第5回坂本中学校PTA祭
  ~地域・学校・保護者・楽しいふれあい 秋の1日~』

 に参加する為です。

01program.jpg

 政治家としてフジノが坂本中学校を訪れる場合は
 桜台中学校との統合が理由であることが多いのですが

 今日は違います。

 僕の年下の友達が『スペースゆうゆう坂本』に通っていて

 「今日のPTA祭でクッキーを販売するから来てね」

 と誘われたので、喜んで、行きました。 

 昨日が生徒のみんなによる『文化のつどい』
 (文化祭)だったんですね。残念、昨日は行けませんでした。

01entrance.jpg

 今日はとても天気も快晴で気持ち良かったですね。

 校門を入って1番手前で『スペースゆうゆう坂本』が
 クッキー販売をしていました。

 アイスボックスとルシアンクッキーの2種類でした。

 200セットを販売したのですが
 11:00スタートで、
 11:45には売り切れになりました。 

 『ゆうゆう』のみんなが作っているこのクッキーは
 毎年人気だとは聴いていたのですが(「12時には売り切れますよ」)
 今年もあっという間でした。

01cookie.jpg

 フジノが行った時にはすでにアイスボックスは売り切れ。
 ルシアンクッキーを3セット買いました。

 おいしかったです!

 たくさんの出店がありました。

 バザーもあれば、
 お花屋さん、フランクフルト屋さん、
 カレー屋さん、焼きソバ屋さん、焼きイモ屋さん、
 八百屋さん、チョコバナナ屋さん、飲み物屋さん
 などがありました。

 素敵な花があったので1つ買って帰りました。

01flower.jpg

 PTAのみなさま、おつかれさまでした。
 地域のみなさま、学校運営にいつもご協力ありがとうございます。

 こういう風にPTAや地域の方々が
 どんどん関わっている学校っていいですね。


● 吹奏楽部はとても素敵でした

 カレーを食べながら、出店を観て回っていると
 小幡校長先生がいらっしゃいました。

 今日も小幡校長先生はとても熱くて
 ほんのわずかなフジノとの会話のあいだも

 坂本中学校の生徒たちのことを
 本当に熱心に語ってくれたのでした。

 お会いするたびに

 「こんな風に生徒のことばかりいつも考えてくれてる方が
  『先生』として存在してくれていることは
  本当にありがたいことだよなぁ...」

 と、つくづく感じます。

 実は、先日、アメリカのロスに暮らしている方から
 メールを頂きました。

 かつて校長先生になる前の小幡先生の教え子の方が
 フジノのHPを観て、

 当時と変わらないままの小幡先生の様子を知って
 うれしくて、先生によろしくお伝えください、

 という内容のメールでした。

 卒業してから何年たってもたとえ海外にいたとしても
 卒業生に思い出してもらえるような職業ってすごいですよね。
 こういう職業って、『先生』ぐらいしかありえないと思うんです。

 えーと、話を戻して

 今日は何を校長先生が熱く語っていたかというと

 『吹奏楽部のみんなのがんばり』

 についてでした。

01blassband1.jpg

 第14回東関東吹奏楽コンクールの中学校B部門で
 『銀賞』を受賞しました!

 地区予選、県大会を勝ち抜いて東関東大会に出場して、
 そして銀賞!

 本当にすごいなあと思います。

 「今日、12時45分から吹奏楽部が演奏するんです!
  しかも3年生は今日で部活を卒業ですから
  フジノさん、聴いてあげてください!」

 でも、吹奏楽部の演奏までにはまだ1時間以上あるし、
 この後、僕は用事があるんだけどなぁ...

 なんて、言えなくなってしまうくらいの
 校長先生の熱意にうたれて、思わず

 「分かりました!いったん帰りますけれど
  必ず12時45分に戻ってきます!」

 と答えてしまいました。

 そして、演奏スタート。

01blassband2.jpg

 感動だったです。

 今日で部活を卒業する3年生の為に
 1・2年生がサプライズで演奏をした『世界にひとつだけの花』では

 3年生が涙を流す姿に
 フジノもつられて涙がこぼれてしまいました。

 銀賞を受賞した曲をはじめ、
 アンコールのタイタニックのテーマ曲もすごく素敵でした。

 個人的な感想なのですが、
 吹奏楽部というと、金管楽器がメインのイメージだと思うのですが
 坂本中学校の吹奏楽部の魅力は
 パーカッションにあるのではないかと感じました。

 ドラム、シンバル、鉄琴、などなど
 たくさんの打楽器のあいだをすばやく動きながら
 的確にリズムを打ち鳴らし、場の雰囲気を高めていったり、
 聴いていてここちよいドキドキ感がありました。

 校長先生が熱く語る気持ちが分かりました。

01green.jpg

 とても良い気持ちで、帰りました。
 吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。
 特に、3年生のみなさん、今日まで本当におつかれさまでした。

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中学生の主張はリアルで胸にくる [教育]

2008年10月11日(土)の活動日記)

● 中学生の主張はリアルで胸にくる

 14日の本会議での採決(賛成か反対かを決めることです)の前に
 フジノは議案に対して、討論という演説を行ないます。

 その原稿が全く完成していないせいで
 昨日もほとんど寝てないのですが、
 朝9時すぎに会場である久里浜の総合高校へ到着!眠い!

 でも、今まで必ず参加してきて
 今回もどうしても見逃したくなかったのす。

 それは、中学生たちによる
 『主張大会』です。

11juniorhighopinion.jpg

 各中学校の代表が
 自らの想いをステージで発表するのです。

 「こんなイベントに参加するのは
  どうせ生徒会メンバーに入ってて
  先生の言うことは
  何でも聞くような
  マジメで面白みの無い生徒たちだろ」

 なんて思ったら、大間違いです。

 確かに、
 生徒会に入っている生徒も多いですし、
 マジメな生徒も多いです。

 でも、つまんない生徒はいません。
 みんな、熱い想いを持っているんですね。

 例えば、プログラムをごらんください。

  ・私の将来の夢

  ・牙のない羊とロボットたちの世の中

  ・基地の町、横須賀

  ・父親の立場

  ・救いの手

  ・学歴社会について

  ・「命の灯」永遠に

  ・世界の中の日本の立場

 ちょっと挙げてみたタイトルだけでも、『熱さ』が伝わってくるでしょう?

 ちょびっとだけ、フジノのメモから
 生徒たちの主張への感想を...。

11juniorhighopinion1.jpg

 常葉中の代表は、
 体育祭を通じて一体感を感じたというものだったのですが

 選ぶ言葉の1つ1つが短いフレーズで
 内容にとても合った、臨場感のある見事な話し方でした。

 岩戸中の代表は、原稿を暗記してきたのか
 手元の原稿には全くと言ってよいほど目を落とさず、
 客席を眺めながらの堂々の主張は見事でした。

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 上の台中の代表は、将来の夢として「看護師になりたい」と語りました。

 自分が幼い頃に病院にかかった体験から
 その夢を抱くに至った経緯や、現在の想いを聴かせてくれました。

 彼女の素晴らしかったことは、夢を単なる夢として見ているのではなく
 かなり現実的な職業として調べているところです。

 例えば、

 さしあたって、この数年間は受験との勝負が待っていること、
 (専門学校だけでなく、卒業後には国家試験が待っています)

 就職後のイメージもよく見えていて

 近年は看護師不足も激しい現状から
 人員不足や過労による医療事故のリスクもあることや

 救うことができることばかりではない職業であることから
 死と直面せざるをえない時に自分はどう在ることができるだろうか

 また、死に対する慣れが起こってしまうのではないか
 など、洞察が深い点もとても良く深く考えていると思いました。

 現役の看護師さんや看護学校の学生さんと
 フジノは話す機会が多いのですが、
 決して現役に負けていない洞察力だと感心しました。

 24校の代表に、この主張大会では順位はつけません。
 けれども、前回の大会(2006年)の活動日記でもやりましたが

 フジノが大賞を決めて良いのだとしたら
 ダントツで決定です。

 上の台中学校3年:若菜 洋子さん、『私の将来の夢』

 フジノ的には飛びぬけて
 最優秀賞でした。

 どうか数年後には、実際に夢を実現して
 たくさんの患者さんのこころのケアもできる看護師さんになって下さい!


● 「自殺予防」と「原子力空母の母港化問題」についても語られました

 今回、とても好感が持てたのは
 時事性が高く、同時にフジノの関心も深い問題についても
 真正面から主張していた中学生がいたことです。

 長井中学校の代表は『原子力空母の母港化問題』について、
 不入斗中学校の代表は『自殺予防』について

 それぞれの想いを語りました。

 もちろん14才・15才なりの論理構成ですし
 34才のフジノと20才も離れている訳ですから

 その中学生の主張の全てに共感することは
 当然ムリなのですけれども

 でも、やっぱりうれしかったですね。

11juniorhighopinion3.jpg

 特に、不入斗中の代表の生徒さんには

 自殺の実態や正確な情報をはじめ
 横須賀市が取り組んでいる自殺予防対策の全てを
 フジノからきちんと説明をして、

 ぜひとも一緒に自殺予防対策の仲間になってほしい、と
 強く感じました。

 (帰りがけに本気で話しかけようかと思いましたが
  フジノは次の予定が迫っていたので急いで帰りました。
  でも、後日、中学校宛に資料とか手紙とかお送りしたいなあ...)

 かつてフジノは心理学を専攻し、
 現在では自殺予防対策を中心に精神保健福祉を専門にしていますが

 そうした道に将来すすんでくれたらいいのに、なんて
 勝手に期待してしまいました。

11juniorhighopinion4.jpg


 いずれにしても、時事性のある問題や議論が分かれる問題でも
 先生がそうしたテーマをとりあげることを禁止すること無く
 自由にそれぞれの想いや主張を認めて
 学校の代表として送り出している、

 参加するたびにフジノは
 主張大会の場は本当に貴重な良い機会だと感じます。

 今年もみなさん、本当に素晴らしかったです。

 どうか今の気持ちの中の
 純粋な部分を永遠に持ち続けてください!


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 余談ですが、発表者の何名かは
 「生徒会出身で今年のリーダースキャンプに参加した」
 と語っていました。

 リーダースキャンプというのは
 横須賀市教育委員会が行なっているのですが

 次代のリーダー育成の意味もこめて、
 市内全中学校の生徒会でつくる『連合生徒会』という集まりで
 キャンプを夏にするんです。

 フジノ自身もこの卒業生というかOBです。

 だから、主張大会に限らず、
 リーダースキャンプに参加するような生徒たちは
 僕には直系の後輩のような気持ちがして、かわいくてたまりません。

 以前も書いたのですが、フジノ自身が中学生時代に生徒会長で
 (かなりリベラルな生徒会長で、選挙公約は『校則廃止』でした)

 リーダースキャンプでも生徒会長たちが集まる
 第1分科会の会長をして
 その時に出会った他校の友人と、今でも友人だったりします。

 14才や15才の時に感じた想いは
 34才になっても変わらずに生きつづけています。

 きっと中学生時代の自分が今の自分を見ても
 決して恥じることの無い生き方ができていると思います。

 だから、主張大会に参加した中学生たちに限らず、
 いま14才・15才くらいの中学生たちにいつも僕は強く期待しています。

 ぜひ、夢や希望を持ってほしいです。

 夢を探すこと自体がとても難しいことですから、
 夢がある人はすごいことです。

 夢が見つからなくても、それは別にたいしたことではありません。

 大切なことは、今を全力で生きることです。
 たった1回きりしかない人生ですから、徹底的に全力で生きてください。

 必ず未来はひらけるし、
 僕たち大人もより良い社会になるように全力を尽くしますから。


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 翌日の神奈川新聞には、この記事が載っていました。
 取材に来てくれてありがとうございます!

 (2008年10月12日(日)神奈川新聞より)
12kanagawa.jpg

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坂本中学校の体育祭へ/桜台中学校の最後の生徒が卒業するまで [教育]

2008年9月20日(土)の活動日記その2)

● 坂本中学校の体育祭へ/桜台中学校の最後の生徒が卒業するまで

 台風による雨が明け方まで降っていたので
 朝5時すぎからフジノは

 「今日の坂本中学校の体育祭は開催するのかな?」

 と心配していたら

 朝6時すぎ、スクールネットの坂本中学校のHPに

 「体育大会は、予定通り本日は実施します」

 とのメッセージが載せられました。
 (http://schoolnet.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp/schoolnet/juniorhigh/205sakamoto/

 この決断はまさにドンピシャで当たりました。
 台風が去っていった今日は
 とても気持ちの良い青空となりました。

20sakamotojuniorhigh.jpg

 グラウンドも一部が湿っているだけで
 朝9時の開会までには、ほぼきれいに乾いていました。

 生徒たちは4色のカラー対抗で体育祭を戦うのですが
 横断幕もその4色で作られていました。

 美術部のみなさんが夏休み中に作成したとのことで
 とても見事でした。

 スローガンは『夢にときめけ 明日にきらめけ』でした。
 いいですね~。フジノも好きな言葉です。

20program.jpg

 フジノは坂本中学校に到着すると
 いつものように小幡校長先生にごあいさつをして
 開会まで時間があったので少し意見交換をさせていただきました。

 (小幡校長先生:http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar3.html#MrObata

 さて、体育大会のスタートです!

 台風一過で照りつけるような太陽で
 雨天の心配は無いものの、暑かったですね。

 エール交換は、大きな見所の1つでした。

20green.jpg

 柔道で関東大会3位という応援団長の
 気合いの入った声による緑軍の応援はカッコよかったです。

20yellow.jpg

 一方、小柄な体格からは信じられないくらいに
 大きな素晴らしい声(こういう声は大好きです)の応援団長による
 黄軍の応援もすごく良かったです。

20blue.jpg

 青軍の応援は、僕も中学時代に歌ったことがあるんですけど
 応援団長の歌声にカラーのみんなが応えていくという
 かけあいの応援歌がすごく良かったです。気持ちが燃えました。

20red.jpg

 残念なことに来賓席から最も離れていたので
 ハッキリ見えなかったのですが
 赤軍の応援は、三三七拍子がユニークな感じでした。

 中学生たちが全力を尽くす姿は
 観ていてとても気持ちが良かったです。


● それでも「桜台中学校を存続できなかったか」をいつも考えている

 坂本中学校はとても良い生徒たちばかりで
 あいさつもしっかりとできます。

20students.jpg

 だんだんとフジノにも坂本中学校と生徒たちに対して
 愛着というか情が沸いてきて

 ただ政治家として桜台中学校が統合された責任を感じている
 という理由だけで坂本中学校を訪れている訳では
 無くなりつつあります。

 坂本中学校と桜台中学校が統合されたことで
 こどもたちが受けることができたメリットがいくつもあることも
 冷静に受け止めています。

 しかし、そもそもフジノが
 坂本中学校の体育祭や卒業式に行く理由は
 昨年9月15日の活動日記に書いた通りです。

 (07年9月15日の活動日記
  http://www.hide-fujino.com/diary/2007/sep3.html#070915


 坂本中学校に編入された、桜台中学校出身の生徒が
 卒業するまで絶対に見守り続ける。

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar3.html#070323

 この誓いを最後まで守る為です。

 政治家として、
 最後の1人が卒業するまで見守る責任があるからです。

 けれども、見守るだけでは
 とても政治家としての責任を果たしたとは考えられなくて

 一方でいつも考えてしまうのが

 「一体どうすれば桜台中学校を無くせずに済んだのか?」

 ということです。

 フジノはもともと桜台中学校の卒業生でも何でもありませんし、
 桜台中学校という名前にこだわりがある訳でもありません。

 だから、想い出やノスタルジーで
 統合に反対していたのでは全くありません。

 そうではなくて、冷静な考えに基づいて
 横須賀市として誇るべき特色のある学校だから
 として統合に反対したのです。

 その大切な学校を統合によって無くしてしまったことを
 どうすれば防ぐことができたのかを、いつも考えてしまうのです。

 ここしばらくフジノはある本を読んでいました。

 長野県などの過疎の村にある
 本当に小規模の学校が廃校にならない為に

 越境しての留学(市町村を越えての通学)や
 都市からの山村留学などの活動を行なって
 都会の学校から新たに生徒たちを迎えて存続をしている

 という取り組みが記された本です。

 この本を読みながら、フジノが念頭に置いていたのは
 桜台中学校のことでした。

 長野県の本当に山奥の村に
 こどもが3年間にわたって住み込んで生活していくのですね。

 山村での生活を3年間もしも過ごしたとしたら
 果たしてこどもたちは元の都市のまちへと戻った時に
 都会のペースになじむことができるのだろうか。

 けれども仮に横須賀ならば、山や海の自然も豊かですが
 ある程度は都市でもあります。首都圏にもすぐに出られます。

 半分は田舎、半分は都会、そんな横須賀の特色を活かせば
 卒業後に都市のまちに戻った後もスムーズにいくはず。

 だから、全国から生徒を留学させられないだろうか。

 特に、桜台中学校のように
 少人数学級で
 国際交流に力を入れていて
 障がいのある子もない子もインクルージブな教育が受けられる、
 そんな特色がはっきり打ち出されていれば
 全国から横須賀に生徒を呼び込めないだろうか...。

 そんなことを考えていました。

 フジノはそもそも教育委員会の主張する
 クラスの人数が多いことや
 クラスがえができるだけの数が必要だとは考えていません。

 けれども、あえて教育委員会の主張に沿って
 もしそうやって生徒数を増やすことができていたとしたら

 桜台中学校はその良さを活かしながらも
 統合されずに済んだのではないか...。

 今となっては、叶うことの無い空想に過ぎないのですが
 それでも考えずにはいられないのです。

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 桜台中学校の統合の際に起こった
 反対運動の動きによって

 明らかに横須賀市の学校統合の動きは
 さらに丁寧に慎重なものになっていったという感じがしています。

 けれども、伝統や信頼など大切なものほど
 1度失われてしまったものは絶対に再び元の形には戻らない以上、

 桜台中学校の統合は
 政治家としてのフジノにとって

 この先も将来にわたってずっと考えていかねばならない、
 分析し続けていかねばならない、
 大切な課題です。

 だから、最後の卒業生が無事に卒業を果たしたとしても
 フジノにとってこの問題は
 決して終わることが無いのだと考えています。

共通テーマ:日記・雑感

中学校の演劇発表会へ [教育]

(2008年7月26日(土)の活動日記その1)

● 第25回中学校演劇発表会へ

 けさは、衣笠のはまゆう会館へ。

 毎年お招きいただいている『中学校演劇発表会』に
 今年も行ってきました。

26hamayuu.jpg

 2005年に初めて観にきてからとても感動して、
 それ以来、必ず日程をやりくりして応援にかけつけてきました。

 (05年:http://www.hide-fujino.com/diary/2005/july4.html
  06年:http://www.hide-fujino.com/diary/2006/july5.htm#060729
  07年:http://www.hide-fujino.com/diary/2007/july1.html#070728

 でも、今年はどうしてもはずせない予定があって
 演劇発表会には行かれないはずでした。

 政治家フジノの第1優先順位である政策『自殺予防対策の推進』
 (http://www.hide-fujino.com/suicideprevention/index.html)の為に不可欠な
 『日本うつ病学会』(昨日から3日間、福岡で開催されています)に
 参加する予定だったのです。

 (日本うつ病学会:http://www.c-linkage.co.jp/jsmd5/

 それが、心身ともに最悪の状況の為、
 福岡行きはキャンセルさせてもらいました。

 そのおかげ、というか、ケガの功名というか、
 『演劇発表会』に無事に今年も来ることができたのでした。

26program.jpg

 これまで毎年この演劇発表会にフジノが必ず来ていたのは、
 『公郷中学校・相談学級』の発表を見届けたかったからです。

 その理由は、政治家フジノは
 いわゆる『不登校』と呼ばれる状況に置かれているこどもたちに
 強いシンパシーを抱いているからです。

 相談学級とは、いわゆる不登校と呼ばれる状況に置かれている
 生徒たちが通っているクラスのことです。
 学校は公郷中学校の生徒には限っていません。

 相談学級の生徒たちの活動の1つとして
 ずっと演劇に力を入れているのです。素晴らしい活動だと思います。

 そのあたりのフジノの想いについては
 例えば2006年のこのコーナーを読んでいただければ
 ご理解いただけると思います。

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2006/july5.htm#060729

 ところが、なんと!

 去年くらいから、そのフジノの姿勢が、
 他の学校関係者の方から批判を受けてしまいました。

 「公郷中学校だけを応援しないで」

 「うちの中学校の演劇もちゃんと観てください」

 「背景ではなくて、純粋に演劇を評価してほしいです」

 うーん、そんな批判を受けるなんて...(涙)。

 僕は元・映画会社出身ですが
 その会社では演劇・ミュージカルにも古い歴史を持っていますし、
 個人としても演劇には強い関心を持って生きてきました。

 だから、公郷中学校以外の学校の演劇発表も
 スケジュールの許す限り、観てきたのになぁ。

 他の学校の演劇も、等しく応援していますよ!

 過去にも公郷中学校(毎年、初日の最初に発表があります)が
 終わった後にも残って他校も観てきたんですよ~。

26program2.jpg

 (上の画像は今年の2日間のプログラムなのですが、
  例年通り、まず公郷中学校ですね)

 改めてそのことを証明する為にも、
 今年は2日間丸々ラストまでいようとしたのですが

 なんと、午後いちで横浜・桜木町へ
 別の仕事で行かなければならないことになってしまいました。

 まいったなぁ。

 でも、午後の予定(犯罪被害者支援県民大会)は絶対に外せないから
 他校の関係者のみなさま、今年もごめんなさい!

 (http://www.hide-fujino.com/pdf/victimsupport/program080726.pdf

 今日は、公郷中と大矢部中を観たら、帰らせていただきます。

 「また1校だけに肩入れをして」

 と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
 それは完全な誤解です。

 政治家って、難しいな。
 ちゃんと全部を応援しているよ。

● 公郷中学校相談学級による『僕たちのエンカウンター』

 さて、いつもどおり、
 開会の言葉・あいさつ(教育委員会事務局ほか合計3つ)が終わると
 諸注意と連絡事項があって、ついに場内が暗転します。

 演劇のスタートです!

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 午前中のプログラムはこんなです。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/july/26program.pdf

 公郷中学校のタイトルは

 『僕たちのエンカウンター
  ~墓場からゆりかごに向けて 思春期の死と再生の物語~』

 です。昨年に続いて、
 創作演劇(オリジナルの台本)だそうです。

 大学時代に臨床心理学専攻のフジノにとって
 『エンカウンター』という単語は、なじみ深い心理学の用語です。

 ひと言で言うと、
 『自分自身と向き合う』とか『自分自身との出会い』とかですね。

 良い意味で、公郷中の演劇にふさわしいタイトルだと感じます。
 しかも、サブタイトルもおもしろいですね。

 ふつうならばイギリスの社会保障の充実をあらわすフレーズで
 『ゆりかごから墓場まで』と言うのですけれども

 さかさまで、『墓場からゆりかごに向けて』となっています。

 このタイトルを読むだけで、
 『死と再生の物語』なのだなあと伝わってきます。

 あらかじめプログラムをもらっていたのですが
 キャストを見ると、オオカミ男、花子さん、猫娘、などの役名があり
 幻想的な物語であることがイメージされました。

 さあ、ブザーが鳴りました。
 演劇が始まります。

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 フジノは毎年、はまゆう会館の最後列に座るのですが
 場内が暗くなって、BGMが流されて、さあ始まったと思ったら

 いきなり1人の男子にピンスポットがあてられて
 観客席の1番後ろから、舞台へと向かっていきました。

26Kugo1.jpg

 この演出、演劇ではよくありますが、割とフジノは好きです。

 (高校時代にはまゆう会館でバンドでライブした時は
  ワイヤレスでギターを演奏してるから
  場内を走りまくったのを思い出しました。楽しかったです)

26Kugo2.jpg

 この男子がステージにあがると、
 舞台セットはなんと、墓場でした。

 墓石に卒塔婆がたっている、お墓が6つ。

 自分が墓場にたどりついた彼は、
 そこで5人の妖怪たちに出会います。

 みんな、死んでしまったこどもたちで、妖怪になってしまったのです。

 現世で、特に学校や友達や家族とのかかわりの中で
 とても苦しい想いをしてきたこどもたちばかりでした。

 1人の妖怪(白カラス)が言います。

 「自分は心理学に興味があるんだ。
  エンカウンターをやってみよう。自分のことを語るんだ。

  でも、大切なことは、他人が語っている時には
  絶対にじゃまをしないこと。

  エンカウンターは、『震えながら叫べ』という言い方をするように
  自分の思いのたけを全て語りつくすんだよ」

 そして、1人ずつ、自分とエンカウンターしていきました。

 (つまり、この6名はエンカウンターグループなのですね)

26Kugo3.jpg

 ここでの語りは、みんな、セリフが決められていたのか、
 それともアドリブで語ったのか、フジノには分かりませんでした。


 両親の離婚、自分のことを見てもらえない苦しみ、

 いじめ、いじめを止めたら自分が今度はいじめられるようになった、

 学校に行けなくなった、オンラインゲームをやってる時だけが安心できた、

 でもオンラインゲームを離れるとまたすぐに不安が襲ってきた、


 あらゆるこころの傷が6名によって語られました。
 場内の観客席からは、涙と鼻をすする音があちこちから聞こえました。

 やがて、6名のエンカウンターが終わると
 朝がやってきました。墓場にも朝日がさしてきました。

26Kugo4.jpg

 エンカウンターによって自分の内面をこころからさらけだして、
 エンカウンターグループによってそのままの生身の自分の存在が
 他人に受け容れられたと感じられたのならば

 朝になった時、妖怪はどうなっていくのでしょうか?

26Kugo5.jpg

 舞台の上では、妖怪は1人ずつお墓に戻っていきました。

 フジノは、

 「戻るべき場所はお墓で良いのか?
  現世に戻ってくるべきではないのか?」

 とか

 「それとも、妖怪としてはお墓に戻って
  魂としては再び輪廻して、
  この人間の世界に戻ってくるということなのか?」

 とか

 「1回くらいのエンカウンター体験では、
  大きな変化なんて起こるものではもともとないものだしなぁ」

 とか、想像をめぐらせてみました。

 演劇や映画でラストシーンが明確に分からなくても
 それは自分なりに解釈をすればいいだけのことなのです。

 その意味で、昨年のオリジナル台本よりも
 ストーリーの解釈の自由度があるものだったと思います。

 全体的にみんなよく演技ができていて
 セリフもハッキリとよく聞こえましたし、とても良かったです。

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 毎年、公郷中学校の演劇が終わった後の休憩時間は
 とてもドキドキしながらフジノは過ごしています。

 まわりに観に来ていた同年代のこどもたちが
 口々に感想を述べているのが聞こえてくるのです。

 今年も、いろいろ聞こえてきました。

 「あれは絶対にアドリブだよ!」

 「確かに、実際のアイツとあてはまってること言ってたよな」

 とか、いろいろな言葉が聞こえてきました。

 午前の最初ということで
 観客席はまだ150名ほどしか埋まっていませんでしたが

 今、終わったばかりのステージについて
 たくさんの感想が語り合われていました。

 それらを観るとフジノは
 「今年もとても成功したのだなあ」と感じるのでした。


● 25周年の展示がされています

 実は、今回は25周年ということで
 会場のはまゆう会館には(明日も)様々な写真や
 歴代の台本や新聞記事などが展示されています。

26history1.jpg


 実際には、25周年以上みたいです。

 展示されていた資料によると、

 中断されていた演劇発表会を
 今年から再開した

 という文章がありました。

26history2.jpg

 このまちの中学校の演劇の歴史は
 かなり長いものがあり、立派な文化だとフジノは考えています。

 これからもずっとこうした取り組みが続いていくように
 しっかりと政治家として応援していこうと思います。

 25年間、見守ってくださった多くの方々、
 そして演じてくれた中学生のみなさん、ありがとうございました。

 どうかこれからも一緒に見守ってくださいね。


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 この後、大矢部中学校のコメディー
 『School Aid~今、学校は病んでいる~』を観て

 それから大急ぎで衣笠を後にしました。

 次は、横浜・桜木町。
 フジノの政策でも大切にしている『犯罪被害者支援』についての
 神奈川県の集まりに向かいます。

 今年は全ての中学校の演劇を
 観れなくてごめんなさい。

 来年は必ず観ますからね!

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学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う(その1) [教育]

(2008年6月30日(月)の活動日記その1)

● 学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う(その1)

 今日は午後から教育委員会事務局が主催した
 『インターネット等有害情報緊急対策会議』を傍聴しました。

 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/june/25aboutmeeting.pdf

 インターネットの『ネガティブな側面』が引き起こしている
 あまりにもたくさんの問題があります。

 小中学生・高校生たちがケータイやPSPなどで
 学校裏サイト、プロフなどに毎日アクセスしている中で

 いじめや自殺につながっているだけでなく、
 あらゆる犯罪に巻き込まれています。

 被害者になるだけでなく、加害者にもなっています。

 問題の深刻さは横須賀市でも同じです。

 リアルに大人は深刻な危機感を持つべきだと
 フジノは市民のみなさまに強く訴えたいです。

 こうした問題に対応すべく、
 学校、PTA、警察、NPOなどの関係者が集まりました。

 現場の実態についての情報共有・現在行なっている対策の情報共有・
 意見交換・今後の対策など、
 かなり有意義な話し合いがなされました。

30meeting.jpg

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 まず最初に、どうしてもフジノが特筆しておきたいのは、

 この問題の実態や事件など内容は
 どこまでも重たく厳しいのに

 会議が終わった後に
 フジノがこれほどまでにさわやかな気分になるとは思いませんでした。

 理由は、この会議の運営の方法をはじめとして、
 参加しているメンバーのモチベーションの高さです。

 いい会議でした。

 この半年間くらいに参加してきた全ての会議の中で
 最も良かった会議でした。

 だから、内容の深刻さとは裏腹に
 終わった後に、『希望』を感じたのです。

 問題に立ち向かう大人たちの姿は
 こどもたちに『希望』を与えます。

 大人たちが本気で戦う気合や姿勢を見せたら、

 「きっと現実は変えられる」
 「問題は解決できる」

 と、周りの人々は『希望』を持つことができるのです。

 フジノが会議の終わった後に感じたさわやかな気持ちは
 確かに『希望』を感じたからこそ、そんな気分になったのだと考えます。

 何よりも、参加したメンバーのモチベーションがみんな高い!

 1時間半の会議でしたが、
 傍聴していたフジノだけでなくも参加メンバーも終了後に

 「時間が足りない!」
 「もっと議論したい!」
 「第2回をやるべきだ!」

 と、口々におっしゃってました。

 メンバーみんなが高い問題意識を持っていて
 なんとかして問題を解決する為に自分たちができることは何なのかを
 必死に考えている。

 これですよ、意味のある会議というのは。

 先日、市の検討会・審議会に激しい怒りを覚えたと書きましたが
 (http://www.hide-fujino.com/diary.htm#080626

 その怒りの対極にあるとても良い会議でした。


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 2年前にいじめ・いじめ自殺に関わった時に
 インターネットの負の側面を中学生たちにヒアリングして
 そのひどさを知りましたが

 あれから2年が経って、さらにネット機器は進化していて
 サービスは多様化していて、こどもたちはさらに餌食になっています。

 この危機感や問題意識を共有できる大人たちが
 こんなにもいてくれたことをうれしく感じました。

 市民のみなさま、
 いち地方自治体だけで解決できる問題ではありませんが
 少なくとも横須賀市はこの問題と本気で戦いはじめていますから。

 だから大人のみなさん、リアルな危機感を僕たちと共有してください。

 こどもたちの裸の写真がネットに掲載されたりとか
 それで脅されたりとか、起こってますよ、このまちでも。

 学校にできることは限られています。
 全ての大人が立ち上がらなければ、解決できないですよ!


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 教育長、今日は本当に素晴らしい会議でしたよ。
 運営に関わった担当者のみなさんをどうか高く評価して下さいね。

 そして、第2回を必ず開催して下さいね。



 (会議の具体的な中身は次回書きます)

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夢にときめけ!明日にきらめけ! [教育]

(2008年6月22日(日)の活動日記)

● 神奈川の公教育を考える会@逗子へ

 今日は夕方から雨の中、逗子へ。

 県立逗子高校のOB・OGの方々に招かれて
 『神奈川の公教育を考える会』(第1回)に参加してきました。

 この集まりの主旨をフジノ的に要約すると


 ・神奈川県は、こどもたちの関心にそった高校に進学できるように
  学区を撤廃した

 ・各学校の特色をもとに、こどもたちは受験する高校を選んだ

 ・しかし、進学してみたら、その特色の1つである部活動の顧問が
  異動してしまった

 ・教職員の人事異動制度と、学校の特色をうちだすこととの両立が
  実際には今、実現していないのではないか

 ・生徒たちの想いがないがしろにされていないか

 というものです。
 (そうであってほしいです)


 具体的には、逗子高校の吹奏楽部の顧問であったA先生が
 今年4月に異動になってしまったことがきっかけで

 その異動に納得ができない現役の生徒たち、OB・OGたち、
 保護者たち、地域の方々が立ち上がった、というものです。

 フジノはかねてから
 逗子高校の吹奏楽部の演奏を高く評価してきたことから、
 「参加してほしい」と連絡を受けました。


 けれども(あえて書きます)、その稚拙な運営に
 実はフジノはとても戸惑いました。

 「来てほしい」との連絡をいただいたのは
 2日前の夜中。

 詳細が全く分からない内容だったので
 もう1度詳しい連絡がほしいと返事を出して

 それに対するお返事をいただいたのが今日のお昼で
 誰が参加するのかとかプログラムも全く分からず。

 再度の返事にも責任者も連絡先も
 会場のどの部屋でやっているかも書いてありませんでした。

 当日そこに行くまでは
 フジノの他に誰が来ているのかも分からない、という始末。

 ふだんだったら数週間前くらいに正式に依頼していただかなければ
 事前の準備も必要ですし、あらゆる人々へのヒアリングもしたいですし、
 それができないままでは横須賀市議会議員として
 責任ある発言もできませんし、お断りするつもりでしたが

 現役の高校生たちが強い問題意識を持っている

 ということに、とても好感を抱いたので
 急遽スケジュールをやりくりして参加することにしました。

 結局、政治家で参加していたのは
 県議会議員の近藤大輔さん(民主党)と横須賀市議のフジノ、という
 他の集まりでは絶対にありえないフシギなタッグでした。

 (近藤さんHP:http://kondo-daisuke.jp/
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 会場は、50人くらい来ていたでしょうか、
 まず、現役の逗子高校吹奏楽部の生徒たちがぎっしりと居て
 そのOB・OG、保護者会の方々、
 逗子高校体操部の保護者の方々、
 池子愛好会の方などが参加されていました。

 フジノはよく分からないままに、発言者席へ座らせられました。
 むう。やっぱり発言するんだなと思いながら
 配布された資料を全て読みまくりました。

22document.jpg

 さて、プログラムはこんな感じでした。

 (1)逗子高校吹奏楽部の実態のプレゼンテーション
 (2)高校生たちによる主張
 (3)OB・OGによる主張
 (4)保護者たちによる主張
 (5)一般の方々の主張
 (6)問題提起・ディスカッション

 下の写真は、司会の石橋さん(逗子高校の吹奏楽部OB)。

22ZushihighschoolOB.jpg

 (1)~(5)は、ひとことで言うならば、

 私たち吹奏楽部は輝かしい成果も残しているし
 地域に対する貢献もとても多く行なっている。

 それを生み出したてここまで築きあげたのは顧問のA先生だ。

 私たち吹奏楽部メンバーは、顧問のA先生を大好きだ。

 A先生の異動によって伝統ある吹奏楽部のレベルは
 維持できない可能性がある。

 A先生が顧問であることを信じて逗子高校を受験したのに
 神奈川県教育委員会にだまされた。

 この異動はおかしい。

 というような内容を、高校生たちが涙ながらに語りました。

 それだけ生徒や保護者に愛されているA先生は
 幸せ者だと感じながらも、

 フジノは反論したくてたまりませんでした。


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 (6)でようやく近藤県議やフジノも
 発言するチャンスが回ってきたので

 あえてフジノは厳しいことを言わせていただきました。


 ・まず、逗子高校の吹奏楽部の様々な活躍は理解しています。
  ショークワイヤーが好きで、演奏もあえて聴きにいくほど好きです。
  その前提で、反論します。

 ・僕は横須賀市の政治家ですが、
  現在の本市に教職員の人事権は無く、神奈県に人事権があります。

 ・しかし、地方分権によってまもなく中核市・横須賀にも
  教職員の人事権が渡されることになります。

 ・したがって今回の問題は、将来的に横須賀にも起こるべく問題として
  自分の問題として捉えて責任をもってお答えしたいと思います。

 ・顧問の先生に戻ってほしいという署名活動まで行なったほどに
  正しいと信じる自らの活動を「自分たちの活動はエゴです」などと
  自己卑下すべきではありません。

 ・また、今日はたくさんお話をうかがいましたけれども
  「涙を流しながらの感情論」には
  僕は1つのお話にもこころを動かされませんでした。

 ・感情論をふりかざしたり、自らの活動に酔わないで、
  「大人を説得できるように」「しっかりと論理的」に
  「今回の活動の意味」を
  「説得」してほしいと政治家として僕は考えています。

 ・僕は自殺予防と精神保健福祉が政策のメインで
  教育行政についてはかなり弱いけれども、
  それでも政治家として5年以上活動してきた僕ですから
  行政や官僚というものがどんなかよく分かっています。

 ・だから、これから僕が行なう
  みなさんへの反論をぜひみなさんは論破してほしいと思います。

 ・僕を説得することさえできなければ、それ以上にガンコな
  教育委員会や県知事を動かすなんて事は不可能だからです。

 ・みなさんには感情論以外に教育委員会に対して、
  今回の異動がダメだと論破できる「論理的な根拠」は無いのですか?

 ・ぜひそうした論理的な根拠をみなさんには調べてほしいです。
  法的な根拠でもいいし、制度的な問題点でもいいです。
  とにかく大人を説得できる論理をあえて語って下さい。

 ・みなさんが絶対に忘れてはいけないのは、顧問のA先生だって、
  そもそも異動によって逗子高校に来たということです。
  人事異動という制度が無ければ
  A先生が12年前に逗子高校に来なかったということです。
  人事異動制度そのものは必要な制度です。

 ・みなさんはこれから先の人生において、
  大学に進学しても大学院に進学しても指導教授が変わってしまう、
  途中で退任してしまうようなことは当たり前に体験します。

 ・僕自身が会社員として働いてきた経験からも
  自分自身がいきなり人事異動させられてしまうことはありましたし、
  上司が異動してしまうことだって日常的に行なわれることです。

 ・大切なことはそうした新しい環境の中であっても
  自分や組織をしっかりと今まで以上にうまく回していくことなのです。

 ・顧問の先生が変わったことだけで、もう自分たちはダメです、というのは
  甘えの言葉にしか受け止められません。

 ・人事異動は『経営学』の観点からも
  組織を効果的なものにしていく為に、非常に大切な雇用管理の1つです。

 ・人事異動によって、組織は活性化されるし、
  異動した本人もそのまわりのメンバーももっと良くなっていきます。

 ・教育と経営を一緒にするなという考えもあるかとは思いますが、
  組織運営という観点では全く同じです。

 ・学校は生徒たちのためにあるのはそのとおりですが
  だからといって、教育委員会が
  先生方の人事異動を
  事前に生徒たちに全て話すことは基本的にできません。

 ・異動について教育委員会が生徒や保護者の声を聴くのは当然ですが
  その全ての要望を受け入れれば人事異動はできなくなってしまいます。

 ・僕の意見がみなさんにとって不快でたまらないことは分かりますが
  僕の意見を1つずつ全て論理的につぶしていってください。

 ・法律や制度のどこに不備があるのかを必ず指摘してください。
  身内だけで集まって悲しい悲しいと言ってても何も変わりません。
  現実を本気で変えたいならば、本気で行動すること。
  1度発令された人事異動を
  感情論だけで撤回させるなんてことは不可能です。

 ・問題意識を持ったみなさんのことが僕は大好きです。
  だからこそあえて厳しいことを言わせてもらいました。
  僕の反論を、全てのりこえて、論理的に戦略性を持って闘ってください。


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 みなさんが異動に反対している人々でいっぱいの会場でしたから
 もともと「誰あんた?」みたいに完全アウェーな逗子に
 1人でのりこんできてるフジノは

 泣きながら顧問の先生を戻してほしいと訴えていた女子生徒たちに、
 すさまじい怒りの表情でニラみつけられまくりでした。

 会場中から嫌がられているという空気は
 とても重いものがありました。

 保護者の方々も、OB・OGの方々も、
 「何でこんなヤツを呼んだんだよ」状態になりました。

 終わった後も、誰からも名刺をくれとも言われませんでした。

 会場中からフジノへのイヤな空気を感じましたが
 この意見を言おういうのは依頼をもらった時から決めていました。

 自分の部活動の顧問の先生が異動したら
 部活動がもうできないなんて泣き言は、顧問の先生にも失礼です。

 顧問が変わったら一気にレベルダウンするような
 そんな程度の部活動しかしてこなかったのか、
 そんなに他人任せで活動してきたのか、と感じたからです。

 僕は小学校時代にやりたい部活が無かったから新しく作りましたし、
 高校時代の部活動には顧問の先生が実質的にいませんでした。

 でも、どちらでも全力を尽くしましたし、
 成果としても良い結果を出せました。

 指導者とか顧問の問題じゃなくて、
 個人や仲間たちの努力でやれることはたくさんあります。

 だから、いち個人の人事異動の話なんかで
 泣き喚くのではなく(あえてそう書きます)

 この学校の特色はこの部活動だ、とか
 この学校の特色はこの分野が強いからだ、とか

 今ではそういう情報によって中学生たちは
 高校の受験校を選んでいるのですから

 それを信じて受験したのに
 入学したらその学校の特色である部活動や様々な活動の
 先生方が異動していたとか後継者の先生も育っていなかっただとか

 つまり、特色として中学生たちを惹きつけておいて
 実際にはその高校の中身にウソがある、というような状況が
 他の生徒たちに2度と起こらないように

 教職員の人事異動制度に
 こどもたちの声、保護者たちの声、現場の先生の声が
 もっと反映される仕組みをつくるべきだ

 と、問題をもっと大きく考えていくべきだと
 あえてフジノは政治家として断言します。

 最初のきっかけは
 好きな先生が異動でいなくなることだったかもしれない。
 今はただその先生を取り戻したい気持ちだけしかないかもしれない。

 でも、人事異動という制度は
 組織を運営していく上で必要不可欠な制度なのです。

 そこに、どれだけ生徒・保護者・現場の先生の声が反映できるか。

 それが問題の本質であるはずです。


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 そんな訳で、政治家フジノの逗子デビューは
 スケジュールせっかくやりくりして電車代払って逗子まで雨の中
 わざわざ嫌われる為に来たのかという
 イタいだけのものに終わるかと思いました。

 そうしたら、
 すでに大学生で法学部で学んでいる学生から
 いくつかの法的な側面からの反論がありました。

 フジノの言わんとすることを受け止めてくれた学生が
 1人だけでも存在した訳で、とてもうれしかったです。

 僕はこの1人の学生が理解してくれただけで
 行ったかいがあったと感じました。

 フジノは政治家として、横須賀市民の方々に媚びることはありません。
 相手がたとえ逗子市民であっても誰であっても同じです。

 「よし、じゃあ、異動を撤回する為に全力を尽くします」

 なんてセリフは死んでも言えません。

 問題の本質は、一体どこにあるのか。
 それは本当に問題なのか。

 問題ならばどこを変えていくべきなのか。
 どうやって変える為の活動をすべきなのか。

 涙をたくさん流せば世の中が変わるなら
 障がい福祉はもう完璧な日本になっています。

 けれどもそんな世の中じゃない。
 闘わなければ、絶対にこの国は変わらない。

 必要があれば、一緒に知事のところでも教育委員会のところでも
 いつだって言ってあげるのはかまわない。

 でも、それが本当に意味のあることでなければ
 自分たちで自分たちの行動を「エゴ」だと言ってるレベルなら
 そんなのにつきあうのは絶対に政治家の仕事では無い。

 けれども最初に書いたとおり、
 僕は高校生たちが自ら問題意識をもって
 政治家まで呼んで話し合いの機会を持ったことを高く評価しています。

 だからこそ、こどもだとは一瞬も考えずに
 大人を相手にする時と全く同じ態度で向き合いました。

 過去に1度も撤回されたことがない人事異動の発令を
 涙だけで変えられるはずが無い。もっと違う闘い方を考えろ、と語りました。

 帰りの電車で

 「ああ、厳しいことをたくさん言ったから
  これでまたおれは敵を増やしたなあ...」

 と感じつつ、

 でも、いつか高校生たちは気づくはずだ、と
 僕は彼ら彼女らのことを信じたいと思いました。

 がんばれ、高校生たち。
 がんばれ!

 夢にときめけ!明日にきらめけ!

共通テーマ:日記・雑感

いじめ問題は終わったのか!? [教育]

(2008年6月12日(木)の活動日記その2)

 いじめ問題は終わったのか!?

 今日は、教育経済常任委員会でした。

 様々な質疑を行いましたので
 数日間にわけて、報告したいと思います。

 フジノが2年前に教育経済常任委員会に初めて所属した時に
 最大のテーマにしたのは『いじめ』『いじめ自殺』でした。
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/jan1.html#070105

 そこでまず最初の報告は
 いじめについてです。

 正確な議事録は2ヶ月くらい経たないと出てこないので
 あくまでも委員会の最中にフジノが急いで書いたメモに
 基づいてこのコーナーは書いています。


-----------------------------------------

 教育経済常任委員会での質疑を行なう前に
 ヒアリングを繰り返しましたが

 教育委員会にフジノは資料請求をして
 過去数年間のいじめについてのデータを出してもらいました。

 2年前にフジノが教育経済常任委員会に所属した年から
 横須賀市はいじめの件数を厳密にカウントすることになりました。

 そこで、ここで紹介するのは
 平成18年度からのものだけにします。


 『いじめ調査の経年変化』

 <いじめを認知した件数>

 平成18年度:小学校302件、中学校227件

 平成19年度:小学校159件、中学校224件


 <いじめを解消した件数>

 平成18年度:
   小学校235件(解消率77.8%)、中学校147件(解消率64.8%)

 平成19年度:
   小学校135件(解消率84.9%)、中学校119件(解消率53.1%)  


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 いじめの認知件数が小学校で半分に減っています。
 中学校では横ばいです。

 発生したいじめを解消できたかという解消率も
 小学校では77%から84%へと大きく改善されていますが
 中学校ではむしろ64%から53%へと下がっています。

 このデータについて
 教育委員会ではかなり詳細な分析をしていました。

 それらについては、2年度だけのデータであることとからも
 もう少し数値としての経過は見守っていきたいと
 フジノは考えています。


 さて、本日の教育経済常任委員会で
 フジノが1つとりあげたことは

 市内全校に配布した『いじめ』『いじめ対策』の研修用ビデオの活用実績

 について、です。

 いじめへの対策は、1つだけではありません。
 チームによるアプローチ、様々な手段があります。

 けれども、2年前に提案されて実現したものが
 どのような意味があったのかを検証していく必要があります。

 有効な対策だったならばそれを継続して行なっていき、
 効果の低い対策はやめていくべきだからです。

 さて、今年になって、東京都をはじめとする多くの自治体が
 自殺対策の研修を
 教職員むけに行なっていますけれども

 すでに横須賀市は昨年度はじめに
 市内全小中学校に研修用ビデオを配布しています。

 問題は、それがどれだけ活用されて、
 実際に効果が出ているかどうかです。

 この質問を実際に行なったのですが
 答弁はこのようなものでした。


 「(実際に授業で使用した回数・学校数の)正確な数値は把握していない。
  しかし、利用率としては小学校75%、中学校61%であった」


 他の質問もあった為に
 ここから先を詳しく質問できなかったのですが

 ・ビデオを先生たちはどのように活用したのか?

 ・ビデオを観たこどもたちの感想はどのようなものだったのか?


 などを、さらに確認すべきでした。

 こうしたビデオに限らず、研修用の資料などは
 実際に使われなければ意味がありません。

 さらに、その研修が現実の場で
 効果が無ければ意味がありません。

 来年度以降は、この『効果』という点をしっかりとチェックしていき、
 こどもたちに起こったいじめの再発防止や
 いじめの解消へとつながっているのかを確認していきます。

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