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野比小学校を視察しました(その1:ICTを活用した授業) [教育]

(2009年1月22日(木)の活動日記その1)

● 野比小学校を視察しました(その1:ICTを活用した授業)

 今日は、教育経済常任委員会のメンバーみんなで
 野比小学校を視察しました。

 (視察スケジュール:http://www.hide-fujino.com/pdf/2009/jan/22schedule.pdf

 視察の目的は2つで、

 1.ICTを活用した授業

 2.自校献立・地産地消を活かした給食

 を、現場で見せていただくことでした。

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 教育界では全国的に『ICT』の活用がブームです。

 『ICT』というのは、
 インフォーメーション&コミュニケーション・テクノロジーの略で

 パソコンやいろんなソフトやインターネットや
 プロジェクターやタッチパネル式の黒板などを使うことで

 よりこどもたちに直感的に理解してもらえる授業ができたり

 先生方の日常業務の削減できるようにする

 のが目的です。


● ICTの活用は『手段』であって『目的』ではない

 こうしたICT教育に横須賀市は力を入れていて
 フジノもそうした導入の予算案に賛成しました。

 けれども実際には、『ICT』はただの『手段』でしかありません。

 フジノは政治家としてインターネットを割と活用していることから
 以前に教育関係のメディアから『ICT教育』について
 インタビューを受けたことがあります。

 そして、フジノのインタビューは掲載されませんでした。
 フジノの意見は、こういうものでした。


 ICTを使おうがそんなものはただの『手段』であって
 どんな時代になろうとも、
 先生方お1人お1人のこどもたちを想う強さや熱意こそが
 良いクラス・良い授業を生むのであって
 ICTの導入そものでは、別に何も変わらない。


 きっとICT教育を褒めちぎりたい特集だったので
 フジノの意見は載せられなかったのでしょうね(苦笑)

 けれども、ICTを活用したからといって
 授業の教え方に革命が起こる訳でも何でもない、と
 フジノは考えています。

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 実際に野比小学校で見せていただいたのは

 1.特別支援学級
 2.3年生2クラス
 3.6年生2クラス

 だったのですが、ICTそのものよりも
 やっぱり先生方のこどもたちへの気持ちの強さを強く感じました。

22thirdgrade.jpg

 先生の質問に対して
 生徒たちが「ハイ!」「ハイ!」と手がどんどん挙がったり
 笑顔で授業にのめりこんでいるクラスというのは

 ICTを使っているからどうこう、という以前に
 そのクラスの先生がやっぱり素晴らしいんだと、感じました。

 その先生のこどもたちへの熱意や人間的な魅力や
 その授業を行なうことを通じてこどもたちへ伝えたいことの確信こそが
 こどもたちを惹きつけているのだと感じました。

22thirdgrade2.jpg

 特にフジノの関心が強い
 特別支援学級を見学させていただいた時は

 英語の時間だったのですが
 ALT(ネイティブスピーカーの外国人のアシスタント先生です)と
 先生がこどもたちを自然に授業に巻き込んでいく様子が
 とても素晴らしいと感じました。

22sixthgrade.jpg

 「フジノはICT関係の物品を買う予算に賛成しておいて
  その言い草は無いだろう!?」

 という批判に対しては、このように反論します。

 「今の時代、ICTを使えなければ企業ではなかなか雇用してもらえない。

  けれども、それぞれの家庭環境ごとに
  全く所得も違うのでICTが全く無いご家庭もある。
  また、親御さんの考えでICTに全く触れさせないご家庭もある。

  だから、学校教育の中で、ICTと最低限の接する時間を作りたい。
  ICTを通じて情報がどのように入ってきてどのように発信されるのか、
  情報リテラシーも学んでほしい。

  こどもたちには現代社会の流れから取り残されないでほしいし、
  逆に、ICTだけが全てじゃないということにも気づいてほしい。

  こういう想いでフジノは
  ICT関係の物品の購入の予算には賛成しました」

22sixthgrade2.jpg

 でも、このフジノの意見って
 ごくごく当たり前の意見ですよね?

 フジノはインターネットを活用している政治家ですが
 こんなものはただの『手段』でしかありません。

 伝えたい『想い』や『熱意』こそが
 あなたをこのHPにたどりつかせたんだと信じています。

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 そんな訳で、まとめです。


 ICT関係の道具を導入からわずか2ヶ月しか経っていないのですが
 野比小学校の先生方はICTを見事に活用して
 授業を行なっていらっしゃいました。

 予算に賛成した意味はあった、と確かに感じました。

 その一方で、やはり教育の原点は
 人間である先生であり、こどもたちへの想いなのだ、と確信しました。

 授業を見学できて、本当に良かったです。
 また、とても素晴らしい先生方にお会いすることができて
 有意義な視察でした。

 横須賀市教育委員会では、ICTを活用していくことと同時に
 情報リテラシー教育にも力を入れています。

 この2つが同時に進められていくことによって
 こどもたちが『しょせんは道具であるICT』に振り回されずに

 未来の夢や希望の実現という『目的』に向かって
 『手段であるICT』を時には活用しながら

 すこやかにハッピーに育っていってほしいと願っています。

 (視察その2へ続きます)

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