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最後の桜台中学生が卒業しました/坂本中学校卒業式へ [教育]

(2009年3月10日(火)の活動日記その2)

● 最後の桜台中学生が卒業しました/坂本中学校卒業式へ

 今日は、坂本中学校の卒業式へ参加してきました。

 昨夜は強い雨が降っていて、とても心配でした。
 中学3年生のみんなの永遠の思い出になる卒業式なのだから
 どうか晴れてほしいと願っていました。

 それが、前夜が台風だったのに当日は快晴だった昨年の体育祭
 続いての素晴らしい晴れ空となりました。

 きっと坂本中学のみなさんは
 すごく強力な『晴れ男/晴れ女』がいらっしゃるのでしょうね!
 ほんと晴れて、良かったです。

10graduation.jpg

 以前に記したようにフジノは坂本中学校そのものに対して
 少しずつですが愛着が沸いてきています。

 でも、やっぱり今日という日だけは特別です。

 そもそもフジノが坂本中学校の行事に行く理由は
 07年9月15日の活動日記に書いた通りです。

 教育委員会の方針で成されている『学校統廃合』は
 こどもたちに当然ながら、プラスとマイナスの影響を与えています。 

 桜台中学校の統合に強く反対した政治家として
 だからこそ、フジノには果たすべき責任と義務があります。

 桜台中学校に入学した生徒たちのその全員が
 統合された坂本中学校から卒業する最後の日までは
 絶対に見届けるのです。

 もちろん、中学校3年生のこどもたちに
 どの学校出身だなんて、本当はカンケーありません。
 このまちの政治家として、全てのこどもたちが大切でしかたありません。

 それでも、桜台中学校の生徒たちだけは
 フジノの中で最後の最後まで特別な存在なのです。

10entrance.jpg

 バイクに乗って、坂本中学校へ。
 また今回も間違えて最初に旧桜台中学校の校門へ行ってしまいました。
 (いいかげんに慣れないとなぁ)

 スリッパに履き替えて来賓としての受付を終えて
 廊下を歩き出すと

 「フジノさん、ファンなんです!握手して下さい!」

 と言われて、思わずぎゅっと握手をしました。
 驚くやら、うれしいやら、恥ずかしいやら、かなり照れました(笑)

 フジノが向かう体育館につながる廊下には
 入場する為に、すでに卒業生(3年生)たちが並んでいました。

 彼ら/彼女らと初めて出会ったのはおととしの体育祭でした。

 坂本中学校の体育祭名物のマラソン(坂中マラソン)を
 一生懸命走り続けていた姿を見て、
 陸上部出身の僕はこころを打たれてしまいました。

 その体育祭、おととしの卒業式、
 去年の体育祭、去年の卒業式、だけでなく
 その他にもしばしば坂本中学校を訪れる機会があったので

 坂本中学校の生徒たちに、
 思い入れを抱くようになるのはあっという間でした。

 そんな3年生たちが、廊下に並びながら
 友達と時々ふざけたりしながらも間もなく始まる卒業式に
 緊張しながら待っている姿を見て、フジノも緊張してきました。

 長い間、政治家として未熟なフジノは
 統合させられた側(桜台中学校側)からしか
 物事を見ることができませんでした。

 でも、統合せざるをえなかった側(坂本中学校側)からも
 いろいろな物事が見えるようになったその時、
 フジノはいくつものことを反省しました。

 こどもたちは、桜台中であろうと坂本中であろうと
 どこに所属していようと、みんな大切であることに変わりは無いのです。

 1度きりしかない10代前半から半ばにかけてを生きている
 そのこどもたちを大人の都合によってどこの学校に所属するかを
 勝手に決めてふりまわしてきたのです。

 統合にはメリットだけではなくデメリットもありますから、
 そのデメリットを受けた被害者は、
 桜台中出身だとか坂本中出身だとかを問わず
 全ての『こどもたち』なのです。

 僕たち大人は、それを謙虚に反省すべきだと考えました。

 それからフジノは政治家として、
 坂本中学校に対する考え方を改めました。

 桜台中を愛するこころは永遠に忘れないまま、
 坂本中を大切に想う気持ちをしっかり持つようになりました。

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10graduation1.jpg

 卒業証書を受け取る生徒たち。

 小幡校長先生は必ずそれぞれの生徒にひとこと話しかけてから
 証書を渡してあげていました。

 4クラス151名。みんな、卒業生らしい笑顔でした。

 それから、桜台中の最後の校長先生であり
 現在の坂本中の校長先生である小幡校長先生からお話がありました。

10MrObata.jpg

 今日のお話の中では、桜台中学校は全く触れられませんでした。

 桜台中出身の最後の3名が卒業することが
 この場で述べられるかと思っていました。

 それをあえてしなかった理由を、卒業式終了後に
 小幡校長先生から直接にフジノはうかがいました。
 (フジノが尋ねるまでもなく、校長先生からその意図を話してくれました)

 小幡校長先生のお考えは、ちょうどフジノが上に記したように

 こどもたちに出身校がどこかという考えのままであってほしくない、
 この新しい坂本中学校の卒業生としてみんな等しく巣立っていくのだ、
 そんな想いでいらっしゃったようでした。

 フジノもその想いに共感します。

 教育委員会、PTA会長の言葉が終わると、
 在校生の代表から『送る言葉』が述べられました。

10graduation2.jpg

 そして、1年生、2年生がそれぞれに3年生に向けて合唱を送りました。

 在校生からの『送る言葉』を受けて
 卒業生からは『旅立ちの言葉』が述べられました。

10graduation3.jpg

 フジノはこの辺りから涙がポロポロと出てしまい
 わずか2年間の関わりであったものの、その姿に心を打たれました。

10graduatinglastsong.jpg

 彼ら/彼女らが向かっていく未来が
 希望に満ちたものであることをフジノは祈りました。

 同時に、政治家として成さねばならぬことの多さにも
 決意を深くしました。

 決して僕たちは『時代』のせいにするのはやめよう。
 このまちは、この国は、もっと良い未来に向かって変わっていかれる。
 変えていくのは自分たちだ。

 『不況』だとか『経済危機』だとか、『時代』のせいには絶対にしない。
 「しかたがない」なんてセリフは、死んでも言わない。

 彼ら/彼女らの未来が希望に満ちたものである為に
 政治家としてフジノが成すべきことは何なのか、
 もうそれは分かっているんだから、後はひたすら実現していくだけだ。

10MrObata.jpg

 全校生徒が一緒に歌った『そのままの君で』は
 僕にとっても歌詞をかみしめながら聴かせてもらいました。

  約束しよう
  ぼくらはいつまでも 仲のいい友達でいると
  新しい風に吹かれて 心なびく時 きっときみを思い出すよ

  時は流れて ぼくらは別々の人生を 歩んでいくけれど
  いつかどこかで偶然会ったなら 心の底から語り合おう

  変わらない何かを 確かめあって生きたい
  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい

  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい
  変わらない何かを 確かめあって生きたい

  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい
  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい


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 卒業式が終わって、控え室の荷物とコートを取って
 出口に向かっていると

 PTAの方が走って追いかけてきてくれました。

 「ずっと最後まで、桜台中学校のことを見守って下さって
  本当にありがとうございました」

 そう言って下さって、固い握手をかわしました。

 フジノ自身は、統合を止めることができなかったけれど、
 最後の最後まで、約束を守りました。

 その想いをこうしてお1人でも感じてくれたことに
 むしろ、フジノこそ、こころから感謝をしています。

 桜台中学校のみなさま、今まで本当にありがとうございました。
 卒業生のみなさま、PTAのみなさま、地域のみなさま、歴代の先生方、
 ありがとうございました。

 僕の大好きだった桜台中学校は、
 今日で本当に閉校した気がします。

 卒業式の体育館を出て、廊下を歩いて出口に向かう時、
 「これで自分の役目はもう終わったのだ」とハッキリと感じました。

 もしかしたらもうどこの学校とも
 これだけ深く関わることは2度と無いだろうな、と感じました。

10Sakamotojuniorhigh.jpg

 坂本中学校の卒業生のみなさん、本当におめでとうございます。

 そして、市内全ての卒業生のみなさんにも
 等しく喜びの気持ちを感じています。

 卒業、おめでとう。

 高校に進学する人、養護学校に通う人、就職する人、
 あるいは、その他の道を選ぶ人、

 いずれにしても今日までとは違う世界が待っています。

 どうか、どんな人生を歩むにしても
 そこに『希望』が満ちていることを、こころから祈っています。

 みなさんの未来が少しでも明るいものとなるように
 政治家として僕は、成すべきことを全力で行なっていきます。

 だから、お互いにがんばっていこう。
 りらっくすしながら、ファイトだよ。


● 浦賀の虹と上町の小雨

10rainbow.jpg

 明日の委員会資料を読んでいたら
 浦賀に暮らしている友達が

 「虹が出ているよ!」

 と写メを送ってくれました。

10Uwamachi.jpg

 かたやフジノ事務所のある上町は
 その同時刻は小雨でした。

 同じ横須賀市内でもやっぱり広いんだなあ...。

 素敵な虹でした。
 サンキュー、マイフレンド。

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