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「芸術劇場」の借金残高と運営費用 [税金のムダづかい]

(2010年3月11日(木)の活動日記)

● ハコモノ3兄弟「芸術劇場」の借金の残高

 予算議会のまっただなかですが
 その予算案の中身を少しずつ紹介したいと思います。

 フジノがこのまちの『負の遺産』として
 『ハコモノ3兄弟』と名付けた3つの施設があります。

 芸術劇場、美術館、ソレイユの丘の3つです。

 そのうち、最大のハコモノが汐入の『横須賀芸術劇場』です。
 今年でオープンから16年になります。

 平成21年度末の芸術劇場部分についての
 借金の残高は、143億1774万円です。

 (同じく芸術劇場と一体となっている建物に
  『産業交流プラザ』がありますが、
  こちらの借金の残高は6億8279万2000円です)

 (財政部・予算資料・P59より) 
11debt01.jpg

 建設にかかった借金を返すには、まだまだ年数がかかります。

 さらにハコモノは古くなっていきますから
 その修理も必要になりますし

 使用している設備も更新していかなければならないので
 ずるずると税金が出ていくことになります...。


● 芸術劇場の1年間の赤字は、7億3855万円

 ハコモノの問題点は建設にかかった借金だけではなくて、
 完成してからの運営費用のコストが大きいということです。

 平成22年度の予算案からそのコストについて説明します。


 1.芸術劇場・管理事業:5億5795万8000円

 内訳
 (1)指定管理料 4億2004万円
 (2)ベイスクエアよこすか一番館共用部分負担金 1億3352万3000円
 (3)建物総合損害共済基金分担金 84万7000円
 (4)備品購入費 354万8000円

 (1)ですが、芸術劇場を運営を委託しているのですが
 市の外郭団体に指定管理料(=委託金のことです)を支払っています。

 (財団法人 横須賀芸術文化財団
  http://www.yokosuka-arts.or.jp/zaidan2007/index.html


 2.芸術劇場劇場・設備更新事業:1億8059万8000円

 内訳:舞台照明設備 1億8059万8000円

 この整備の財源として、2000万円は県から補助金が出ました。
 (県からの補助金も、もともとはみなさまの税金です)

 足りない部分は、横須賀市が新たに借金をしました。
 1億6050万円です。
     ↓
 (企画調整部・予算資料・P10より)
11debt02.jpg

 ということで、平成22年度1年間で
 芸術劇場の費用見込みは7億3855万6000円でした。

 かたや収入はゼロですから
 (フジノは借金を収入とはみなしません)

 つまり、7億3855万6000円の赤字です!

 あなたはこんなにもたくさんの税金を使ってまで
 あの芸術劇場が必要ですか?

 ...本当に残念な施設です。

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「行政主体の税金を使った成人式」を廃止すべき [税金のムダづかい]

2009年1月11日(月・祝日)の活動日記その1)

● 成人式でした/注目していた吉田市長のあいさつ

 今日は、不入斗の総合体育館(横須賀アリーナ)で
 成人式が行なわれました。

 昨年までは1階部分にステージが設置されていたのですが
 それをやめて、2階席の片側をつぶして、ステージのかわりにしました。

 2階席から司会や市長が語りかけるという形になりました。

11comingofageceremony1.jpg

 今年も鈴木慶江さんが素敵な歌声を聴かせて下さいました。

11comingofageceremony2.jpg

 そして、吉田雄人市長が新成人のみなさんに語りかけました。

 先日、記者クラブの方と意見交換した際に、

 「成人式の現在の在り方に批判的な吉田市長ですから
  どのようなあいさつをするかに注目したい」

 とフジノは述べたのですが、実際にはフツーのあいさつでした。

 その後、市議会議長があいさつを行ないましたが
 ずっとざわついている新成人に対して、厳しく叱りつける場面がありました。

 フジノは「議長の怒りは当然のものだ」と受け止めています。

 すでに何年も前からフジノは
 『税金』の観点からと『モラトリアム社会』の観点から
 成人式を廃止すべきだと訴え続けてきました。

 議長の怒りは、改めてフジノの廃止論を強く決意する機会となりました。

 成人式が美容業界や着物業界などにとって
 大きな影響をもっていることは理解していますし、

 喜びの場を無くすことは市民ウケが悪いことも分かりますが、
 責任ある政治家としてフジノは、
 今の形での成人式は廃止すべきだと考えています。


● もはや行政主体の税金を使った成人式はやめるべき

 ここで改めて、かねてからのフジノの持論を
 今年も繰り返して書きます。

 フジノは今のままの成人式を続ける必要は無いと考えています。

 もしも続けるならば、企業の協賛を得るなどの方法によって
 税金の投入をゼロにすべきだと考えています。

 つまり、

 「行政が税金を使って行なう成人式はもはや廃止すべきだ」

 と考えています。

 理由はすでに毎年書いているので
 過去の活動日記をご覧になって下さい。

 また、この考えは、市議会議員時代の吉田市長もほぼ同じでした。
 市長へと肩書きが変わってからもその見解は変わっていません。

 例えば、昨年9月議会の本会議で
 田辺あきひと議員の一般質問に対して
 吉田市長は、このようにハッキリと答弁しています。

 「市長の信条に照らし
  必要のないと思われる既存計画や事業とは何か
  という御質問をいただきました。

  既存の計画や事業については
  3つの視点から個々に吟味をしています。

  1つ目は、市民サービスとして市民の皆様が
  どれくらい求めているものなのかどうか。

  2つ目は、市民の皆様への影響や効果。

  3つ目は、財政に与える影響です。

  具体的には、ソフト事業では

  行政主体で実施している成人式について、
  市民の皆様が求めているあり方なのか

  などについて検討していきたいと思っています」 

 今年の成人式については前市長からの計画がスタートしており
 ストップをするようなことはできないスケジュールでした。

 しかし、来年度(2011年1月)の成人式は
 ぜひ吉田市長に見直しをしていただきたいです。

 行政主体ではなく、税金を数百万円も投入するのではなく、
 新成人が主体の、民間企業からの協賛金などを募集していく形での、
 新しい在り方の成人式へと変えていくべきです。

 この問題について吉田市長には
 絶対にブレずに見直しを進めていただきたいです。

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地方議員年金を廃止する議員と市民の会が結成されました [税金のムダづかい]

2009年11月14日(土)の活動日記その2)

● 地方議員年金を廃止する議員と市民の会が結成されました

 明治大学で行なわれた『結』のイベントを
 前半部分だけで途中退出して

 新宿区役所の中にある、
 新宿区議会の第1委員会室へ向かいました。

 『(仮称)地方議員年金を廃止する議員と市民の会・結成準備会』

 に参加する為です。

14atShinjuku.jpg

 数日前、下のようなお知らせをいただきまして、
 その想いはフジノも全く同じなので参加することにしました。


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  (仮称)地方議員年金を廃止する議員と市民の会結成準備会へのお誘い

  地方議員年金、中でも市・町村議会議員年金財政は、

  「平成19年度で184億円の赤字であり、
   平成23年度には枯渇」と広く報道されています。

  このことは何年も前から指摘されていたにも関わらず、

  大幅な掛金・負担金等の引き上げと
  給付の引き下げという弥縫策を重ねるばかりで、
  年金財政はさらに悪化の一途を辿りました。

  しかも最近は、悪化の原因は平成の大合併にあるのだと言って
  (実際にはいずれにしても枯渇は時間の問題であることが判明)

  国に対し、存続のための方策を取れ(=税金を注入せよ)
  という意見書を挙げる議会さえ出ています。

  その一方で、年金共済金の納付を拒否する
  という行動に出る議員たちも出ています。

  現在、総務省では地方議会議員年金制度検討会を立ち上げており、
  この年末には廃止も視野に報告書を出す予定です。

  私たち議員や市民は、この事態を傍観するだけでよいのでしょうか。

  それとも国会議員年金のように廃止はしたものの、
  その後40年間(掛け金はなく)公費のみを投入し続けると言う
  「名ばかり廃止」になるまで沈黙を守り、

  もらうものはちゃっかりもらうという「逃げ得」を待つのでしょうか。

  もう、一刻の猶予もありません。

  私たちが声を上げない限り、本当の意味での廃止にはならないでしょう。

  そこで、以下の2点を共通目標として、行動しようではありませんか。

  1.地方議員年金を廃止する

  2.自らの身を削ることも厭わない

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 本日は、わずか7名の参加にとどまりましたが
 すでに何名もの賛同者の名前があがっています。

14member.jpg

 本日の準備会で、正式に

 「地方議員年金を廃止する議員と市民の会」

 が発足することとなりました。

 事務局の体制などは少しずつ動いていくはずですが
 とにかく次回、12月6日(日)14時に『総会』を行なうことになりました。

 (場所は未定です)

 できることならば、想いを同じくする市民・議員のみなさまと
 廃止に向けた行動を一緒に取っていただきたいと願っています。


● 地方議員年金に対するフジノの考え(会の考えではありません)

 (ここから先は、フジノ個人の考えであって、会の考えや決定とは全くカンケーありません)

 地方議員(市・区・町・村の議員)OB・OGたちに支払われている
 『議員年金』というのは
 すでに制度は破綻しているのです。

 政治家であるフジノたちも『掛け金』を支払っていますが
 それだけではもはやまかなえないので、
 税金を投入しているのです!

 『掛け金』だけで運営できたのはスタートから11年だけで、
 1972年から36年間にわたって税金で補填しつづけてきたのです。

 政治家はみんな国民年金に入っているのに、
 12年間(=3期)政治家をやれば
 『上乗せ』で議員年金をさらにもらうことができます。

 こんな特権はおかしいです。

 ただでさえおかしな特権なのに、
 そこに税金を投入しているのはもっとおかしいです。

 しかも、地方議員年金の破綻は、もうずうっと前から分かっていました。

 それなのに、投入する税金を増やしたり、
 現役議員からの掛け金を増やしたりして、

 最終的な『廃止』という決着を先送りしてきたのです。

----------------------------------------------

 すでに雑誌などあらゆるメディアで宣言してきた通り、

 政治家としてフジノは、
 議員年金は今すぐ廃止すべきだ

 と考えています。

 フジノは自分にその資格があったとしても
 議員年金を受けとるつもりは全くありません。

 また、今まで支払ってきた掛け金を
 返してもらうつもりもありません。

 今すぐに『廃止』して、税金の投入をやめるべきだと考えています。

 税金の投入を即刻やめるべきである以上、
 支払うことができる年金の元手が無くなるのですから

 今、議員年金を受け取っている政治家OB・OGの方々には
 大変申し訳ないこととは思いますが

 議員年金の受け取りは、辞退していただきたいと考えています。

 これだけの財政危機に日本を追い込んだのは
 歴代の政治家OB・OGの方々にも大いに責任があります。

 『痛み』を国民のみなさまにだけ押し付けるのではなく
 政治家であった人間が『痛み』を引き受けることが必要だと信じています。

 このフジノの意見には、多くの政治家OB・OGの批判があるでしょう。

 けれども結論はもう「廃止に向けて動くことしかない」と
 フジノは考えています。

 ●

 この数年間にわたって続く厳しい経済・社会状況の中で
 国民年金だけで生活しておられるたくさんの市民のみなさま、
 あなたはどうお考えですか?

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率直に不快感を抱きました/吉田市長、他人の応援をしている場合か [税金のムダづかい]

2009年9月20日(日)の活動日記その2)

● 率直に不快感を抱きました/吉田市長、他人の応援をしている場合か

 10月に行なわれる鎌倉市長選挙において
 立候補を予定している元県議の方の応援に行くと
 吉田市長はかねてからおっしゃっていました。

 フジノもこの元県議の方を大好きですし、
 尊敬をしております。

 しかし、吉田市長の現在の状況を考えれば
 絶対に応援に行かないでほしい、今は行くべきではない、と
 進言するつもりでした。

 ・議会での答弁は、完全な官僚答弁の繰り返しで
  かつて雄人を応援した支持者も信じられない想いで失望している

 ・副市長人事は市議会の反対を受けるどころか、市長自身のミスで
  全くこの先の展望が見えていない

 ・ハコモノ3兄弟へのこの先4年間のコストは60億円もかかるのに
  運営形態の見直しについて、将来像が全く見えてこない


 など、現在の吉田市長の状況について
 かつて勝手連として必死に応援したフジノであっても
 とても見過ごすことができない数々の怒りを感じる出来事がありました。

 このままでは来年度予算案もどうなるか分からない。
 ひいてはマニフェストの実現だっておぼつかない。

 それでは市民のみなさまへの契約を
 裏切ることになりかねません。

 そんな現状で、他人の応援に行っている場合ではない、
 市長、絶対に行かないで下さい、
 もっと批判が厳しくなるだけだから、と伝えようとしました。

 けれども、遅かったです。

 すでに昨日、吉田市長は、鎌倉へ応援に行っていて
 その時の様子もすでに動画でYouTubeに掲載されていました。

 (こちらです

 応援演説ではかつての市長選挙の時の吉田雄人のように
 チェンジを軽やかに訴える姿を見て、

 フジノは率直に強い不快感を抱きました。

 先日の所信表明に対する答弁、
 先日の一般質問への答弁、

 あまりにも『官僚答弁』すぎて、
 「ふざけるな!」とフジノは感じました。

 けれどもこの動画を見て、もっと怒りを感じました。

 外では『改革派の演説』を堂々と今もできるのに
 自分のまちでは、まるで前市長と変わらない官僚答弁を繰り返して
 「何がチェンジなのだ!?」と、フジノは憤りを感じてきました。

 それでも「きっと吉田市長のことだから何か理由があるはずだ」と
 ガマンを重ねてはきたものの、とても情けなくなりました。

 市民のみなさまから大変に人気が高い吉田市長ですから
 フジノがこうして厳しい批判をすれば、

 フジノに対して市民のみなさまから
 怒りのメールや電話が来るのは覚悟の上です。

 けれども、はっきりと申し上げたい。

 フジノは、あなたに強く失望しました。

 自分のまちのことが自分の責任によってピンチなのに、
 いくら友情カンケーがあるからって
 他のまちに応援に行っている場合じゃないはず。

 何をやってるんですか、吉田市長!
 このまちを最も大切にしてください。

 優先順位は何か、それは「マニフェストの実現」だったはずです。

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芸術劇場の1年間の赤字は、7億3000万円 [税金のムダづかい]

(2009年9月18日(金)の活動日記その2)

● ハコモノ3兄弟その1「芸術劇場」/建設費の借金の残高

 決算特別委員会がスタートしました。
 その様子を少しずつ紹介していきたいと思います。

 まず、フジノがこのまちの『負の遺産』として
 『ハコモノ3兄弟』と名づけた3施設について、
 1つずつ、財政へ与えているダメージを見ていきましょう。

 まず、汐入に作った『横須賀芸術劇場』についてです。
 (http://www.yokosuka-arts.or.jp/

 オープンから15年を迎えた芸術劇場ですが
 財政に与えた大きな傷は今も相当に深く残っています。

 平成20年度末の芸術劇場部分についての
 借金の残高は、155億6588万円です。

 (同じく芸術劇場と一体となっている建物に
  『産業交流プラザ』がありますが、
  こちらの借金の残高は7億4486万4000円です)

 まだまだ借金を完全に返すには、相当な時間がかかります。

 (決算特別委員会の資料より)
18debt.jpg

 フジノは、汐入を通るたびに芸術劇場を見上げて

 「まだ155億円も借金が残っているのか」

 と、大きなため息をついています。

 こんなものを作らなければ
 もっとこのまちの財政は違う道を歩んだのに...。


● 芸術劇場の1年間の赤字は、7億3000万円

 続いて、平成20年度1年間の赤字額を見てみましょう。

 支出の内容ごとに説明します。


 1.芸術劇場管理事業:5億9089万4835円

 内訳
 (1)管理委託料 4億5445万円
 (2)ベイスクエアよこすか一番館共用部分負担金
            1億3220万7995円
 (3)建物総合損害共済基金分担金 84万6320円
 (4)事務費 339万520円

 (1)ですが、芸術劇場を運営を委託しているのですが
 市の外郭団体に委託金を支払っています。

 なお、この外郭団体の副理事長は
 蒲谷前市長時代に副市長だった方が就任しています。
 (http://www.yokosuka-arts.or.jp/zaidan2007/index.html

 「外郭団体に市OBが天下るのはいかがか」
 と、フジノは強く疑問に感じています。

 フジノがこう書くと「公募しているから天下りじゃない」という
 反論をいつも市役所から受けますが

 市民感情からすれば、
 そうした反論は完全な的外れで

 市の外郭団体などでは無く、ハローワークに行って
 市とは全く関係の民間企業に就職すればいいのではないか
 というのが一般的な市民の感覚です。

 市OBが外郭団体へ再就職することは、
 完全に廃止すべきです。

 オペラや舞台などの興行の経験を持つ強い人材を
 民間企業と同じように
 トップから現場に至るまで雇用・配置すべきであって、
 そこに行政の経験しか無い元市職員が入る余地は無いはずです。

 続いて、設備のメンテナンスにかかった費用です。


 2.芸術劇場劇場設備更新事業:1億4050万500円

 内訳
 (1)舞台機構 2951万5500円
 (2)舞台音響設備 5008万5000円
 (3)舞台照明設備 6090万円

 2の整備に充てる為に横須賀市は新たに借金をしました。
 1億1090万円です。

 ということで、平成20年度1年間で
 芸術劇場にかかった費用は
 7億3139万5335円でした。

 かたや収入はゼロですから
 (フジノは借金を収入とはみなしません)

 つまり、7億3139万5335円の赤字です!

 あなたはこれだけの赤字を出してまで
 あの芸術劇場が必要ですか?

 フジノは昨年1年間で、
 プライベートで芸術劇場を使ったのは合計1回だけ。
 毎年12月に聴きにいく『第9』の為だけでした。

 フジノは文化レベルが低いのかもしれませんが、
 たった1回の『第9』を聴く為に、7億円も市税を使いたくありません。

 実際、1年間の利用率も
 7割ほどしかありません。

 (決算特別委員会の資料より)
18ratio.jpg

 フジノは芸術劇場が今すぐ廃止されても全く困りません。
 あなたはいかがですか?

 無くなったら明日から市民生活に支障がありますか?

 このハコモノ3兄弟の1つ、芸術劇場の改革の為に
 吉田市長がうちだしたアイディアというのは

 指定管理者(委託先のことです)を公募する

 というものです。

 今は、市が指名した市の外郭団体に運営させているのを
 この契約期間が終わったら
 次回からは「指名」では無くて「公募する」というもの。

 (しかもこの公募は、吉田市長の任期が終わった後に行われます)

 仮に公募を行なって
 別の団体に運営をさせることにしたとして、

 平成20年度に委託料として4億5445万円かかっていた部分が
 一体どれだけ減らせるか...。

 大きなインパクトは無い、と言い切れます。

 吉田市長は

 「1度作ったものを壊せとは言えない」

 と言いますが
 毎年7億円ずつ積みあがっていく運営費用の赤字を
 どのようにお考えなのでしょうか?

 もしも芸術劇場を廃止して
 ダイエーのような百貨店に転用したら?

 汐入駅前のにぎわいをキープする上で
 ダイエーの存在は不可欠だとフジノは考えますが

 果たして芸術劇場があそこに存在しなければ
 どうしてもダメなのでしょうか?

 7億円の赤字をつかって企業誘致をしたら?

 7億円の赤字を出してまで
 市が興行をやる必要がどこにあるのでしょうか?

 あなたはどうお考えになりますか?

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芸術劇場の借金は156億円も残っている [税金のムダづかい]

(2009年3月30日(月)の活動日記)

● 芸術劇場を建設した借金は156億円も残っている

 2003年の初当選以来、政治家としてフジノは
 美術館問題については厳しい追及を続けてきました。

 これは、2003年の段階ではまだ建設されていなかったので
 「建設を止めなければ!」という想いで必死に活動をしてきたのです。

 けれども、横須賀市に作られたハコモノの中で
 巨大な借金を残した上に、運営費用で赤字を垂れ流しているのは
 美術館だけではありません。

 例えば、汐入にある巨大ハコモノ『横須賀芸術劇場』について
 少しだけ説明したいと思います。

30theater.jpg

 まずは、予算議会で配られた資料を見て下さい。

 今年2月、芸術劇場はオープン15周年を迎えましたが
 09年3月31日現在でも、
 こんなにたくさんの借金が残っています。

 (2009年予算議会・財政部の資料より)
30debt.jpg

 155億6588万円の借金残高があります。

 この借金の元金の支払いに加えて
 利率0.4~1.8%の利息を支払い続けていかねばなりません。

 さらに、2009年度にはこれに加えて
 『小劇場照明調光卓整備』の為に、
 新たに5580万円の市債発行(借金)をします。

 ちなみに、美術館は

 39億6409万9884円の借金が残っています。

 ひどいものです。


● 芸術劇場のコストは、7億2800万円の赤字です

 また、運営費用がどれだけの赤字を出しているかについては
 こちらの表をご覧下さい。

 全て来年度予算資料からのデータです。

 (フジノが芸術劇場関連の数字を拾っただけなので
  正確にはもう少しあるのかもしれません)

 支出は次の通りです。

 1.芸術劇場 管理事業費 5億9242万円

 内訳は次のとおりです。

 (1)芸術劇場・指定管理料 4億5445万円

 (2)ベイスクエアよこすか一番館共用部分負担金 1億3359万2000円

 (3)建物総合損害共済基金分担金 84万7000円

 (4)備品購入費 352万7000円


 2.芸術劇場 設備更新事業費 1億3559万5000円

 内訳は次のとおりです。

 (1)舞台機構 6646万5000円

 (2)舞台照明設備 6913万円


 支出の合計 7億2801万5000円

 収入は、指定管理者制度(利用料金制)を採用している為、
 横須賀市には1円も収入が入ってきません。

 利用料金制度とは、入場料などの売り上げは全て
 管理運営業務を委託している
 市の外郭団体(芸術文化振興財団)の収入になる仕組みです。

 けれども、その外郭団体も入場料などだけでは運営ができないので
 足りない分(つまり赤字部分)を横須賀市が
 税金から負担しています。

 これが上に書いた1と2なのです。

 したがって、横須賀市にとって

 運営コストは7億3000万円の赤字です。

 芸術劇場の運営を市から任されている指定管理者は
 市の外郭団体である『財団法人横須賀芸術文化振興財団』です。

 理事長は、小沢一彦さん(横須賀商工会議所・名誉会頭)。
 副理事長(常務理事を兼任)は、杉本・副市長です。


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 フジノは、こういう現実を
 市民のみなさまにぜひ知っていていただきたいです。

 昨年あなたはこの芸術劇場に何回行きましたか?

 これまでの15年間、あなたは芸術劇場に何回行きましたか?

 フジノは、昨年は仕事で2回行きましたが、
 プライベートではゼロでした。

 時には

 「復活したユニコーンのシークレットライブの会場は
  なんと横須賀芸術劇場でした!」

 みたいな、こころ踊るニュースも流れたりしますけれど、
 残念ながらフジノはほとんどこの劇場を利用する機会がありません。

 あなたが支払った税金は、
 こんな風に使われています。

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 ちなみに、犯罪被害者の方々を支援する為の対応を行なうべきだ
 フジノは提案をしつづけてきましたが

 2007年度に実現した『犯罪被害者等相談窓口の運営』ですが
 2009年度予算での支出はわずか7万8000円です。

 また、原子力軍艦(空母・潜水艦など)から
 放射性物質が漏れた場合に
 市民のみなさまにただちに服用していただく為の
 『安定ヨウ素剤』の購入費用は、198万3000円です。


 フジノが来年度予算案を見ても
 横須賀の未来に希望を感じることができない、と書くのは
 こういう現実があるからです。

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新中央図書館建設の凍結についての質疑 [税金のムダづかい]

(2009年3月13日(金)の活動日記その2)

● 新中央図書館建設の凍結についての質疑

 今日の委員会では、
 『教育委員会』の来年度予算案を審議しました。

13fujino.jpg

 フジノが行なった質疑の中から、いくつかを紹介します。
 まずは、『新中央図書館の凍結について』です。

 *テープ起こしの為、正確な議事録ではありません

 (2009年3月13日・教育経済常任委員会でのフジノの質疑)

  <フジノの質問>

  『新中央図書館の市長による凍結の方針』について
  ご見解をうかがいたいと思います。

  まず、新中央図書館の凍結が決まったということを
  教育委員会としては
  どのように受け止めておられるんでしょうか?

  <中央図書館長の答弁>

  私どもからすれば、
  財政状況によって凍結になったということですから

  「これはもうやむをえないものだ」
  というふうに感じております。
  <フジノの質問>

  今、図書館長から「財政状況だからやむをえない」という
  ご答弁をいただいたんですけれども、

  他の常任委員会での予算審議を傍聴している中で
  実は、こういう質疑がありました。

  集中改革プランの目標値の中に
  新規債の発行比率が各年度で75%以下、とあります。

  (集中改革プランより)
13target.jpg

  この目標がもともと設定されている以上
  新中央図書館の建設の費用を捻出するというのは
  もともとムリだったんじゃないかと。

  そういう観点から質疑がなされていたんですけれども

  そういうことを考えると

  「財政面での約束というのは、もともと無かった」

  という風に僕も受け止めたんですが
  その点についてはどんな風にお考えになりますか?

  <総務課長の答弁>

  新中央図書館の建設に関しては
  様々な手法が検討されていたかと思います。

  藤野委員がおっしゃっているところの
  一般起債で行なう、つまり市が直営で建てるのか、

  あるいはPFI方式をとるかというようなことも
  検討の中に入っていたかと思います。

  初めから起債を全て前提とした計画ではなかった
  という風に了知しております。

  それらの部分はリンクしていなかったのかな
  という風には理解しております。

  <フジノの質問>

  僕からすると、

  図書館の老朽化に対して本当に純粋に「新しく建てたい」と、
  それから「本当に市民の目線に経った図書館を建てたい」という
  市民活動をされているグループの方々に対して

  財源の裏づけが無いままに
  市長は「やる」とおっしゃっていたんじゃないか

  というような
  非常に批判的な視点で僕は見ていました。

  けれども、PFIなどの手法も視野に入れていたということであれば
  新規債発行比率の問題だけでは無い、ということで
  了解はしたいと思うんですけれども...

  (しぶしぶ納得)

  凍結に関連してもう1点うかがいたいのは
  実際に建物そのもの、ハード面では
  「凍結」ということになったんですけれども

  サービス面での向上というのは
  これからもずっと行なっていかなければいけないことかと思うんですが

  「来年度予算の中ではこんな風に図書館変わっていくよ」

  というのがあれば
  ぜひおっしゃっていただきたいと思いますが、
  いかがでしょうか。

  <中央図書館長の答弁>

  来年度すぐにということであれば

  それは「施設の営繕」ということであれば
  工事請負費の中で近々にやらなければいけない工事をやる
  ということになります。

  それから、ソフト面で言えば、新中央図書館であろうと無かろうと
  「こども読書活動推進計画」というものがございますので

  その中で「こども読書活動を推進していく」という意味で
  ひとつ、「作家と遊ぼう」というものを
  児童図書館の中で考えながらワークショップ等をやりながら

  こどもたちに本を読むことの大切さを伝えたい、
  そういう風に考えております。

  <フジノの意見>

  図書館活動というのは「民主主義の原点」あるいは「拠点である」
  というふうに僕は受け止めております。

  その意味で、新たな各種行事の開催、
  利便性の向上の為の施設の営繕を含めて
  ぜひ取り組んでいっていただきたい、という風に思います。

--------------------------------------------------
 (引用、終わり)

 委員会審議でのフジノは
 今ひとつ追及しきれなかったのですが、

 やっぱり新中央図書館の建設というのは
 もともとムリがあった計画だったのではないか

 という疑念がやはり消えませんでした。

 けれども、そんな市長の考えとは無縁に
 図書館長が

 「新中央図書館があろうと無かろうと
  こどもたちに本を読むことの大切さを伝えたい」

 と答弁なさったことは、

 図書館を愛する個人としてはとても安心しましたし、
 政治家としても、図書館の在るべき姿として
 正しい方向に向かっていると感じました。

共通テーマ:日記・雑感

「凍結」はしょせん市長選挙の道具にしか見えない/新中央図書館建設 [税金のムダづかい]

(2009年3月6日(金)の活動日記その1)

● 「凍結」はしょせん市長選挙の道具にしか見えない

 2月13日に全市議会議員宛てに

 『新中央図書館等公益施設の建設の凍結について』

 というタイトルの書類が配られました。

 全文を引用します。
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 新中央図書館等公益施設の建設の凍結について


 新中央図書館等公益施設の建設については、

 既存施設(中央図書館・児童図書館)の
 老朽化やアクセスの不便さなどを理由に、

 市民アンケートにおいてもその要望が多かったことから、
 平成24年度の開館を目指して準備を行なってきたところです。

 しかし、昨年来の世界的経済状況の悪化などから
 本市の財政状況は今後も厳しさが続くと予想され、

 平成21年度予算編成を行う中で、
 建設費及びその後の運営経費の財政負担などを総合的に判断し、
 建設事業への着手を
 凍結することといたしました。

 今後は、財政状況の推移などを見極めながら、
 建設時期等について
 改めて検討していきたいと考えております。

 なお、若松町3丁目地区地区計画の内容については、
 関係法令手続きに支障を来たさぬよう、

 「地区計画区域内における建築物の制限に関する条例」に定めるため、
 平成21年第1回市議会定例会へ
 同条例の改正議案を提出いたします。


 (引用終わり)
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 フジノが長い間に渡ってずうっと反対してきた
 新中央図書館の建設計画

 市長が凍結すると決断した

 という内容です。

 立候補する前の一市民だった頃からずうっと
 フジノはこの計画に強く反対してきました。

 新中央図書館(かつては未来型図書館と呼んでいました)は
 高層ビルを横須賀中央駅前に建てるものです。

041004notlibrary.jpg

 児童図書館を壊して
 モアーズの真正面に巨大ビルを建てるのです。

 当時の計画では、その高さは深田台にある
 龍本寺を見下ろすほどのものでした。
 (龍本寺とは:http://blog.goo.ne.jp/tivgdtd/e/8bd4315a73d6e10cc8a2e045ee571356

 横須賀を長きにわたって見守って下さった
 歴史の重みある龍本寺に対して
 あまりにも全てを軽んじた計画であり、

 横須賀の歴史も、横須賀の人々の想いも、
 緑も景観もへったくれもない、という最低の計画でした。

 それが『凍結』されたなら、フジノは喜ぶはずでしょう?

 さらに、情報公開を大切にしているフジノですから
 いつもならばすぐ2月13日にみなさまに報告したでしょう。

 でもそうしなかったのは

 あまりにもウソくさくてとてもじゃないけれど
 このHPで公開する気にはなれなかったのです。

 市長が『延期』だか『凍結』を述べたのは
 これで何回目?2回目?3回目?

 「やる」って答弁してみたり、「やらない」って発表してみたり、
 市長はいつも一貫性が無い。

 最大のポイントは
 いつも絶対に『廃止』とは言わないことです。

 そうやって、あいまいにすることで
 『作りたい側』の人々と
 『作らせたくない側』の人々との
 両方に対して、良い顔をして見せているのです。

 フジノは財政のことを考えてくれずに
 建設を推進したがっていた市民グループに怒りを感じていますが

 同時に

 「市長に利用されていることに気づけばいいのに。
  かわいそうに」

 と同情を感じていました。

 何故なら、図書館は民主主義を守る拠点だからです。
 その純粋な想いに立てば、より良い図書館をめざすのは理解できます。

 けれども、その純粋な想いをうまく利用されていることに
 気づかない市民グループをかわいそうだとさえ感じてきました。

 だから今回も、蒲谷市長が2月になって
 突然に『凍結』を言い出しても

 「どうせ6月の市長選挙に出る蒲谷市長は
  おれに財政の面から
  ハコモノ批判されたくないから
  この時期になって発表しただけでしょう?
  どうせ選挙が終われば、また「やる」って言い出すんでしょう?」

 としか思えませんでした。


● 図書館を愛する人々を裏切るのは、「民主主義の破壊」だ

 そこに、この記事です。

 けさの神奈川新聞が
 昨日の建設常任委員会での議論を報道しました。

 (2009年3月6日・神奈川新聞)
06kanagawa.jpg

 画像では文章が読みづらい方の為に
 全文を引用します。
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 「やる気あったのか」

 横須賀市議会建設常任委
 新図書館凍結で議論

 土地の高度利用を図るため地区計画決定された
 京急線横須賀中央駅前の「若松3丁目地区」などの制限を
 新たに定める条例改正案が、
 5日の横須賀市議会建設常任委員会で議論された。

 若松3丁目地区は昨年11月25日、
 新中央図書館を含む高層ビル予定地と
 民間高層マンション予定地を一体で地区計画決定した。

 これに伴い両施設とも容積率が増えるが、
 市は高層ビルの建設を約2ヶ月後に凍結した。

 高層ビルは建設費用65億円に加え、
 ランニングコストが毎年約6億円かかる見込み。

 吉田雄人氏(ニューウィング横須賀)は

 「新中央図書館計画は、新規発行通常債の割合を
  元金償還額の75%以下に抑えるという目標を考えれば無理。

  そもそもやる気があったのか。

  地区計画は民間業者の為だけのように思える」

 と条例改正案の必要性に
 疑問を呈した。

 これに対し、鈴木正都市部長は

 「同地区は駅に隣接する重要な位置として
  再開発エリアの中の手法を駆使するのは自然な形。

  一事業者を利するという形にはならない」

 と否定した。

 (佐藤 浩幸)

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 (引用終わり)

 これは、古くて新しい問題ですが
 とても素晴らしい正論です。

 これ以上、横須賀市は借金を増やさない為に
 新しく市債を発行する金額(=借金です)に対して

 前年の75%以下にする、という
 『しばり』をかけてきたのです。

 でも、新中央図書館を作る時には
 この『しばり』を市長は自ら破るのか?

 それはおかしいだろう、と
 あえて雄人はただしたのです。

 (フジノは、市長なら平気でその『しばり』を破るだろう、と
  そもそも考えています)

 さっそくフジノは、建設常任委員会の様子を
 インターネット録画中継で観てみました。
 (http://www.gikaitv.net/dvl-yokosuka/2.html

 見て良かったです。

 久しぶりに雄人(吉田雄人議員)の
 切れのある一撃を見せてもらいました。

 もともと高校時代の1学年下の雄人を
 当時からずっと知っていて、
 そのまっすぐな人柄に親しさを感じてきたのですが

 昨年11月に会派に入ってしまってからは
 もはや親しみをこめて「雄人」と呼ぶのもはばかられて
 「吉田議員」って感じでした。

 大人しくなってしまった感じもあって、

 「お前、その議案には反対するべきだろ?」

 という時にも賛成している姿を見ると
 「雄人は変わってしまった」と感じたりもしました。

 でも、それは誤解だったですね!

 「市長にはそもそもやる気はあったのか」

 と、正論を述べた雄人は
 かつての雄人のままでした。

 この問いは、あまりにも正論すぎて
 フジノはあえて議会で問いただしてみようとさえ
 考えませんでした。

 雄人に、僕は教えられた気がしました。

 彼は会派になんか入ってしまったけれど、
 きっと目指している未来の横須賀の姿は
 お互いにずっと変わらないだろう。

 それにしても許せないのは市長です。

 図書館を『政争の具』にしてきたことは
 民主主義を破壊することと同じです。

 ふつうの市民の方々の多くは
 このまちの財政がどれほどひどいかなんて知らない。

 だから、ただ純粋に

 「古くなりすぎた図書館を建て替えたい」

 と願うのでしょう。

 その想いに対して、「建て替える」と言ってみたり
 財政の視点から反対するフジノたちに対しては
 「凍結する」と言ってみたり

 そうやって市民を対立と混乱に陥らせて
 市長には何の意味があるのですか。

 図書館は貸本屋なんかじゃない。

 僕の親しい女性は
 長野県で自ら図書館をたちあげた。

 医療従事者だった彼女は、
 闘病記を集めた図書館を作ったのだ。

 図書館は人々に知識を伝えるだけじゃない。
 希望を与えてくれる場所だ。

 人々は情報を与えられなければ、何も知らないままだ。
 何も知らないままの人々はとても弱い立場だ。

 だからこそ、図書館の存在によって
 人々は啓蒙されていく。民主主義にとって図書館は拠点だ。

 それを長年にわたってこうやって
 『政争の具』にしてきた市長に、僕はひどく失望している。

 許せないとさえ感じる。


 市民のみなさま、
 あなたはどうお考えになりますか?

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市民が2500円も払ってるのに政治家は無料でいいのか? [税金のムダづかい]

(2008年7月2日(水)の活動日記)

● 市民が2500円も払ってるのに政治家は無料でいいのか?

 横須賀の真夏の一大イベントといえば
 『開国花火大会』です。
 (http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/cocoyoko/event/kaikoku_fes/index.html

03fireworks.jpg

 この花火大会に、

 2003年から横須賀新港埠頭などの花火が観やすい場所に
 『市民協賛席』という2500円(ワンドリンク付き)の
 有料席が3800席、作られました。

 (http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/hotline/tpx/t100026366.html
  2003年当初は2000円でドリンクなしでした)

 これは、

 ・観やすい場所で座ってご覧いただきたいこと

 ・有料とさせていただいて少しでも収入を増やして費用に充てること

 という2つの目的を満たす、ナイスアイディアでした。

 (今年もすでにチケットぴあ・JTB横須賀支店・
  近畿日本ツーリスト横須賀支店で発売中です)


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 しかし、毎年この時期になると
 市議会議員宛に
 無料の『招待券』が2枚ペアで送られてくるのです。

 これを見るたびにフジノは
 すごくイヤな気持ちになっていました。

 元映画会社の社員で興行部にいた人間として
 フジノにとって招待券(無料)ほど、イヤなものはありません。

 何故なら、それは無料であって、収入ゼロなのです。

 あくまでも株主さまの優待券ですとか
 マスメディアに記事や番組でとりあげてもらう為ならば
 しかたがありません。

 けれども、本来は無料の招待券は作るべきではありません。

 有料でお金を支払ってくださるお客さまがいる一方で
 無料で同じように席に座れるなんて、
 おかしいと思いませんか?

 だから、花火大会のこの特等席の無料招待券が送られてくると
 毎年フジノは破って捨てていました。

 1度もこの無料招待券を使ったことはありません。

 毎年、開国花火大会には行ってますが
 平成町のうみかぜ公園やベースの中だとか
 文化会館の上の中央公園から、自分で場所をとって観ています。

 もちろん今年も自分で場所とりして花火を観ます。

 これまで、500席も無料席が設けられてきました。

 つまり、横須賀市は毎年125万円もロスしてきたのです。

 本当に3800席を完売したならば
 950万円の収入になります。

 そして、この950万円は
 もちろん花火大会の費用に充てることができます。

 花火大会の費用は、もちろん市民のみなさんの税金から出ています。

 (下の画像は、今年度の予算書です)
03budget.jpg

 花火大会と開国ダンシングで、
 6990万円の税金を使っています。

 (これには開国祭担当の非常勤職員などの給与は入っていません)

 観光事業は重要ですが、市の財政とのかねあいで考えれば
 新たな収入として有料チケットを運営費用に少しでも多く回すことも
 大切です。

 それが、無料招待券があるせいで
 毎年125万円も損をしてきたのです。

 この協賛席はとても市民のみなさまに好評で
 毎年、7月20日頃には完売してしまいます。

 それなのに政治家をはじめとする一部の人々たちだけは
 無料で招待されてきたのです。

 これはおかしいですよね?

 それが今年から一部、改められました。

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 下のハガキをご覧下さい。

 経済部観光課(観光協会)からフジノ宛に送られてきたものです。

30fireworks1.jpg

 今まで無料でOKだったものを
 急に招待券をゼロにする訳にはいかないとのことで

 まずは「招待券がいるか」「いらないか」の
 事前確認制が導入されました。

 往復ハガキで招待券の希望を確認する方式になりました。

30fireworks2.jpg

 経済部、エライ。よくこのカットに踏み込んでくれました。

 でも、もっとスピードアップして大丈夫ですよ!
 今年から「招待席は廃止いたします」でOKだったんです。

 こんな確認の往復ハガキを
 約200ヶ所に送っている税金2万円がもったいないです。

 開国花火大会の開催によって大きな音が出ますから、
 ご迷惑をおかけしている地域の方々に
 招待券を配るのは、まあ、アリなのかもしれません。

 あるいは、花火大会の運営に協力していただいている
 いくつかの団体に
 じゃっかん配布するのはアリかもしれません。

 しかし、少なくとも市議会議員にはゼロで当然です。

 この財政難の中、1円でも多く収入が横須賀市は欲しいんです。
 政治家がこういうのを拒否するのは当然の態度だと思います。

 誰も文句を言う市議会議員はいないと思います。

 だって、市民の方々はチケット代を2500円払ってるんです。

 それなのに政治家だけペアで5000円分をタダでご招待、
 なんて絶対におかしいですから。

 今年はもうこの事前確認の為に
 往復ハガキを送ってしまいましたからしかたないですが

 経済部長、来年からはもう招待席は
 可能な限りゼロにしてください。

 そして、125万円の収入を運営費用に充てて、
 少しでも税金の持ち出しを減らして下さい。

 市民のみなさまは、その対応を批判する人はいないはずです。
 何故なら、市民のみなさまは有料でチケットを買っているからです。

 経済部、ナイス改革ですよ!

 こういうことの積み重ねによって
 必ずコスト意識が変わっていきますから。

 『受益者負担の原則』(利益を受ける人は
 それに見合った支払いをするべき)の観点からも

 『税金以外にも新しい収入源を増やしていく』という観点からも

 今の方向性は絶対に正しいですから。

共通テーマ:日記・雑感

成人式を廃止したい [税金のムダづかい]

(1月14日(月)の活動日記その2)

● 成人式、こどもたちはかわいらしかった

 今年も成人式を見にいってきました。

 いつものように最初の挨拶のタイミングだけ
 フジノはステージ付近の来賓スペースに立っていて
 懇談のタイミングになる前に、2階のステージ真正面に移動しました。

 ここからだと会場が見渡すことができるからです。
 2階にあがって、ずうっと様子を見ていました。

 まだまだ似あわないスーツの男の子たち、
 豪華な振袖を着こんだ女の子たち。

 約4000人のこどもたちは
 友人たちとの再会を楽しそうに過ごしていました。

 毎年のことながら、市長のあいさつを聴くこどもはいませんでした。

 ソプラノ歌手の鈴木慶江さんによる国歌斉唱と横須賀市歌も
 聴いているこどもたちは、全くといって良いほどいませんでした。

 ここ数年、成人式で鈴木慶江さんに歌っていただいているのですが
 いくら横須賀出身だからとはいえ、世界的な存在に
 こんなイベントで歌っていただくのはもったいないと思います。

 今年も、20才になった何人ものこどもたちに
 会場で声をかけてもらって、かわいらしいなあと感じました。

● 成人式に税金を使うのは終わりにしたい

 個人的には、今年も親しいコたちが成人式に来ていて
 振袖やスーツ姿で楽しそうに過ごしているのは
 見ていてうれしかったです。

 けれども、毎年述べていることですが
 政治家としてはもう市が主催するのは終わりにしたいです。

 廃止にするか、入場料を取るかなどの有料化にするか、
 どちらかにしたいと考えています。

 mixiの横須賀に関するコミュニティでも

 「成人式で誰かおもしろいことやって!」
 「暴れてくれたら自分も暴れるから」

 みたいな書き込みがあって、
 ますます市が税金を使って行なう成人式は廃止すべきだという
 考えが強くなりました。

 過去の成人式についてのコメントに
 フジノが廃止すべきだと考えている理由は
 くりかえし書いてありますので、ここでは省略いたします。

 こちらをご覧下さい
 (2007年の成人式:http://www.hide-fujino.com/diary/2007/jan2.html#070108
  2005年の成人式:http://www.hide-fujino.com/diary/2005/jan2.html#050110

 『聖域なき見直し』と言うならば
 こういう市民に愛されているイベントを廃止しましょう。

 そうすれば、市民のみなさまも
 どれだけ財政が厳しいかを理解してくれるはずです。

 「成人式を中止するな」という反対運動も起こるでしょう。

 その時は、フジノが責任ある政治家として
 たった1人で先頭に立って、誰よりも厳しくこどもたちに反論します。

 「これだけ経済もたちゆかない横須賀で
  限りのある税金をこんなイベントに使うわけにはいかないんだ」

 と、データを掲げて何時間でも何日でも説得にあたります。

 平成19年度予算(民生費・児童福祉費・青少年対策費)では
 青少年育成関係行事として

 ・成人の日関係業いj
 ・よこすかわんぱくフェスティバル
 ・ファミリーキャンプ

 この3つのイベントで合計437万7000円を使っています。

 もう成人式を市が税金を使ってやる理由は
 フジノには見当たりません。

 むしろ、437万円の税金を
 早くカットしたいです。

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 今年はもう1つ、成人式に出席する予定です。
 そちらは市の補助金なんかもらっていません。手作りです。

 全く性質の異なる2つの成人式を比べて
 どちらが本当に意味のあるものなのか
 改めてそちらに出席した後に、政治家として述べたいと思います。



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