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芸術劇場の1年間の赤字は、7億3000万円 [税金のムダづかい]

(2009年9月18日(金)の活動日記その2)

● ハコモノ3兄弟その1「芸術劇場」/建設費の借金の残高

 決算特別委員会がスタートしました。
 その様子を少しずつ紹介していきたいと思います。

 まず、フジノがこのまちの『負の遺産』として
 『ハコモノ3兄弟』と名づけた3施設について、
 1つずつ、財政へ与えているダメージを見ていきましょう。

 まず、汐入に作った『横須賀芸術劇場』についてです。
 (http://www.yokosuka-arts.or.jp/

 オープンから15年を迎えた芸術劇場ですが
 財政に与えた大きな傷は今も相当に深く残っています。

 平成20年度末の芸術劇場部分についての
 借金の残高は、155億6588万円です。

 (同じく芸術劇場と一体となっている建物に
  『産業交流プラザ』がありますが、
  こちらの借金の残高は7億4486万4000円です)

 まだまだ借金を完全に返すには、相当な時間がかかります。

 (決算特別委員会の資料より)
18debt.jpg

 フジノは、汐入を通るたびに芸術劇場を見上げて

 「まだ155億円も借金が残っているのか」

 と、大きなため息をついています。

 こんなものを作らなければ
 もっとこのまちの財政は違う道を歩んだのに...。


● 芸術劇場の1年間の赤字は、7億3000万円

 続いて、平成20年度1年間の赤字額を見てみましょう。

 支出の内容ごとに説明します。


 1.芸術劇場管理事業:5億9089万4835円

 内訳
 (1)管理委託料 4億5445万円
 (2)ベイスクエアよこすか一番館共用部分負担金
            1億3220万7995円
 (3)建物総合損害共済基金分担金 84万6320円
 (4)事務費 339万520円

 (1)ですが、芸術劇場を運営を委託しているのですが
 市の外郭団体に委託金を支払っています。

 なお、この外郭団体の副理事長は
 蒲谷前市長時代に副市長だった方が就任しています。
 (http://www.yokosuka-arts.or.jp/zaidan2007/index.html

 「外郭団体に市OBが天下るのはいかがか」
 と、フジノは強く疑問に感じています。

 フジノがこう書くと「公募しているから天下りじゃない」という
 反論をいつも市役所から受けますが

 市民感情からすれば、
 そうした反論は完全な的外れで

 市の外郭団体などでは無く、ハローワークに行って
 市とは全く関係の民間企業に就職すればいいのではないか
 というのが一般的な市民の感覚です。

 市OBが外郭団体へ再就職することは、
 完全に廃止すべきです。

 オペラや舞台などの興行の経験を持つ強い人材を
 民間企業と同じように
 トップから現場に至るまで雇用・配置すべきであって、
 そこに行政の経験しか無い元市職員が入る余地は無いはずです。

 続いて、設備のメンテナンスにかかった費用です。


 2.芸術劇場劇場設備更新事業:1億4050万500円

 内訳
 (1)舞台機構 2951万5500円
 (2)舞台音響設備 5008万5000円
 (3)舞台照明設備 6090万円

 2の整備に充てる為に横須賀市は新たに借金をしました。
 1億1090万円です。

 ということで、平成20年度1年間で
 芸術劇場にかかった費用は
 7億3139万5335円でした。

 かたや収入はゼロですから
 (フジノは借金を収入とはみなしません)

 つまり、7億3139万5335円の赤字です!

 あなたはこれだけの赤字を出してまで
 あの芸術劇場が必要ですか?

 フジノは昨年1年間で、
 プライベートで芸術劇場を使ったのは合計1回だけ。
 毎年12月に聴きにいく『第9』の為だけでした。

 フジノは文化レベルが低いのかもしれませんが、
 たった1回の『第9』を聴く為に、7億円も市税を使いたくありません。

 実際、1年間の利用率も
 7割ほどしかありません。

 (決算特別委員会の資料より)
18ratio.jpg

 フジノは芸術劇場が今すぐ廃止されても全く困りません。
 あなたはいかがですか?

 無くなったら明日から市民生活に支障がありますか?

 このハコモノ3兄弟の1つ、芸術劇場の改革の為に
 吉田市長がうちだしたアイディアというのは

 指定管理者(委託先のことです)を公募する

 というものです。

 今は、市が指名した市の外郭団体に運営させているのを
 この契約期間が終わったら
 次回からは「指名」では無くて「公募する」というもの。

 (しかもこの公募は、吉田市長の任期が終わった後に行われます)

 仮に公募を行なって
 別の団体に運営をさせることにしたとして、

 平成20年度に委託料として4億5445万円かかっていた部分が
 一体どれだけ減らせるか...。

 大きなインパクトは無い、と言い切れます。

 吉田市長は

 「1度作ったものを壊せとは言えない」

 と言いますが
 毎年7億円ずつ積みあがっていく運営費用の赤字を
 どのようにお考えなのでしょうか?

 もしも芸術劇場を廃止して
 ダイエーのような百貨店に転用したら?

 汐入駅前のにぎわいをキープする上で
 ダイエーの存在は不可欠だとフジノは考えますが

 果たして芸術劇場があそこに存在しなければ
 どうしてもダメなのでしょうか?

 7億円の赤字をつかって企業誘致をしたら?

 7億円の赤字を出してまで
 市が興行をやる必要がどこにあるのでしょうか?

 あなたはどうお考えになりますか?

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