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ハコモノ3兄弟が市民に与えている激しいダメージを知って下さい! [美術館問題]

(2010年3月12日(金)の活動日記)

● ハコモノ3兄弟が市民に与えている激しいダメージを知って下さい!

 昨日の活動日記にもすぐに反応があったのですが
 フジノが『ハコモノ3兄弟』を批判するたびに
 市民の方々のごく一部から、反論のメールを頂きます。

 しかし、その反論のほとんどが
 本市の財政面に与えるダメージについては全く触れておらず
 本当に残念でしかたがありません。

 例えば、

 「自分のこどもが芸術劇場のステージで
  吹奏楽を演奏できてうれしかったから、無くさないでほしい」

 「有名なアーティストが自分のまちで観られてうれしいから
  芸術劇場を無くすなんて言わないでほしい」

 とか、そういう種類の反論に対して
 フジノは全くお返事したりお答えしたりする気持ちになれません。

 そういう方々はよっぽど裕福で生活に困ったことが無いのでしょうか?

 もっとフジノが本気で耳を傾けたくなるような
 説得力のある積極的な反論をしてくださいませんか。

 フジノがハコモノ3兄弟に7年間ずっと批判を続けているのは

 あなたが毎日必死に満員電車で東京まで通勤をして
 心身の調子を崩してまで働いて稼いだお給料から取られている税金が

 市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることなく
 むなしく浪費されていっている現実を変えたいからです。

 この1点を正したい、それだけなのです。

 逆にあなたに尋ねたい。

 あなたはこのまちの福祉が今のままで本当に十分だと信じているのですか。

 あなたは親御さんの介護に苦しい想いをしたことはないのですか。
 あなたは実の親へ虐待をしてしまうほどに追い込まれたはないのですか。

 あなたは子育てをしていて孤独やうつに苦しんだことはないのですか。
 あなたはこどもが不登校に苦しんだ想いをしたことはないのですか。

 あなたはひとり親の親御さんとおこさんの苦しさに何も感じないのですか。
 児童養護施設で親と離れて暮らすこどもたちの存在を知らないのですか。

 このまちでも毎年100名も自殺へ追い込まれているのをご存知ですか。
 100名の自殺の背後には未遂が10倍以上もいることをご存知ですか。

 こうした終わりなく続くフジノの質問に、
 あなたは全て「何も感じない」と答えるのですか。

 このまちは財政危機なのです。

 だから、当たり前の福祉レベルをこのまちであっても実現する為には、
 「赤字を減らす」か「税収を増やす」かしかないのです。

 その『現実』を知ってほしいのです。

 だから、予算議会ではあえて吉田市長に対して
 フジノは「データを見れば分かっていること」を質問しました。

 吉田市長本人の口から、その数字の巨大さを伝えてほしかったのです。

 実際、答弁で語られたのは、返済がいつまでも終わらないこと、
 そして、信じられないような巨額となりました。

 すぐこのフジノの質疑をとりあげてくれたメディアはありませんでしたが
 唯一、今日発行された『タウンニュース紙』が報じてくれました。

 こちらです。

 (タウンニュース3月12日号より引用)
12townnews.jpg

 3月議会/横須賀美術館の運営で市長
 「指定管理者制度も視野に研究」

 吉田雄人市長は今月4日の市議会本会議で
 横須賀美術館の運営について

 「選択肢の1つとして、指定管理者制度も含めた
  経営形態の見直しについて研究する」

 と述べ、藤野英明市議(無所属)の質問に答えた。

 市長は答弁で、

 横須賀美術館(鴨居)、横須賀芸術劇場(汐入)、ソレイユの丘(長井)の
 市債残高の総額が約209億3000万円であることも
 明らかにした(21年度末試算)。

 内訳は、美術館38億6000万円、芸術劇場149億3000万円、
 ソレイユの丘21億4000万円。

 現在の試算では
 この全ての返済が終わるのは平成45年度の見込みとなる。

 さらに、現状の運営方法であれば、
 今後この3施設の運営管理費は、
 合わせて年間約13億3000万円が毎年発生するとした。

 市長は、これら3施設が市財政を悪化させた一因との認識を示した上で、

 美術館の運営形態を、指定管理者も視野に入れていることを言及。
 現在は管理運営にかかるデータを蓄積している段階とした。

 また、芸術劇場については「時期指定管理者を公募で行なう」、

 ソレイユの丘は「契約期間終了後の運営形態の見直しを検討する」

 と述べた。

 この市長答弁に対し、藤野市議は

 「問題を根本的に見直すことにはなっていない」

 と、選挙中の公約との整合性の相違を指摘した。

 (引用終わり)
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 せっかくですから、フジノが3月4日に
 市長に対して行なった質疑応答を紹介いたします。

 フジノが文字おこしをしたものですから、正式な議事録ではありません。

 (2010年3月4日・本会議・フジノの質疑の一部より抜粋)
 <フジノの1回目の質問>

 1.財政危機の中で財政規律を重視した予算における、
  ハコモノへの市長の認識について

 この7か月間、市長は「厳しい財政状況」を繰り返し訴えてきました。

 歴代市長によってつくられた多額の借金、
 景気後退による市税の大きな落ち込み、
 基金を取り崩さなければ予算も組めないこと、
 乾いた雑巾をさらに絞るような努力を続けている、と。

 そして初めての予算編成にあたっては
 「財政規律」を基本方針に臨みました。

 しかし、それだけ「財政危機」を強調してきたにもかかわらず、
 その大きな要因であるハコモノ3兄弟
 (芸術劇場・美術館・ソレイユの丘)について
 市長は施政方針でも全く触れませんでした。

 ハコモノ3兄弟に切り込めばマニフェスト実現の
 「財源」を捻出する上でも大きな効果があったにも関わらず、
 実際の予算案を見ても大幅なカットはありませんでした。

 これでは選挙での公約だった「脱ハコモノ」についての
 公約違反の上に、説明責任も果たしていません。

 そこでうかがいます。


 (1)ハコモノ3兄弟に今後かかる費用はいくらなのか。

 市長は

 「財政再建に向けて本市の財政状況についての認識を
  市民のみなさまと共有する為」

 に財政基本計画を全戸配布すると述べました。

 それならばまず市民のみなさまに、脱ハコモノを公約した
 市長から現実をしっかりと伝えていただきたいのです。

 (質問1)
 芸術劇場・美術館・ソレイユの丘、それぞれについて、

 ①現在まだ残っている建設費用の借金額はいくらなのでしょうか。

 (質問2)
 ②管理・運営費用は今後予測しうる限り
  いつまでいくらかかるのでしょうか。

 ぜひお答えください。

 (2)今後どう対処すべきかを
  はっきりと市民のみなさまに説明すべきではないか。

 「吉田雄人が市長になればハコモノ3兄弟への
  税金のムダづかいがカットできるはず」

 「もっと優先順位の高い政策に税金が使われるはず」

 そう信じて多くの市民の方々は昨年の選挙で
 吉田市長に投票をしました。

 僕は今年1月、吉田市長と一緒に朝の駅立ちに参加しましたが
 そこで感じたことは

 「多くの市民の方々は今もそう信じている」

 ということです。

 けれども昨年9月議会、12月議会において僕は
 ハコモノについて繰り返し市長と質疑をしてきましたが

 答弁から見えてきた吉田市長の「現在の姿」は、
 当選後、明らかに変わってしまったといわざるをえません。

 例えば美術館は、今年度も大きく入場者数が減った上に、
 さらに新年度予算案でも入場者数の見込みを今年よりも減らしました。

 それにも関わらず吉田市長は、先日の質疑の中で
 美術館を観光資源として利用する旨の答弁をしました。

 美術館以外のハコモノへの予算もほとんどカットできませんでした。

 つまり吉田市長は脱ハコモノの選挙公約を捨てて、
 赤字を垂れ流し続ける道を選んだのです。

 ハコモノ批判で当選した市長なのですから
 本来ならば方針転換をした時点で、再び市民に信を問うべきでした。

 市長は市政方針でこう述べました。

 「どうしても実施が困難なものについては
  早い段階でその理由や課題を示し、今後の方向性も含めて、
  説明責任を果たしてまいります」。

 それならば市長はその言葉どおりに説明責任を果たして
 市民のみなさまに「現在のスタンス」を
 はっきりと説明すべきではないでしょうか。

 (質問3)
 今後ハコモノ3兄弟にどう対処するのか、お答え下さい。

 (3)「運営形態の見直し」や「指定管理者の公募」で
  どれだけ負担を減らせるかの検証結果は出たのか。
  またその結果はいつ発表されるのか。

 「抜本的な見直し」の方針を変更した市長は
 最近ではこう答弁してきました。

 すでに建設されたハコモノは
 廃止などの抜本的な見直しでは無く、
 指定管理者への移行など「運営形態の見直し」や
 指定管理者の「公募」によって税金の負担を減らすのだ、と。

 そこで僕は「その見直しでカットできる金額はいくらなのか」と
 改めて質問しましたが、

 市長は「その金額は分からないので検証するよう総務部に指示した」
 とのことです。

 そこでうかがいます。

 (質問4)
 その検証結果はもう出たのでしょうか。
 出たならば、早く公表して下さい。

 (質問5)
 また、結果がまだ出ていないのならば、いつまでに出すのでしょうか。
 お答えください。

 (4)新年度開催予定の「事業仕分け」において、
  ハコモノ3兄弟の必要性を問うてみるべきではないか。

 吉田市長は、新年度予算案で、障がいや難病のある方々が
 社会参加できるように支援する為の予算を3300万円もカットしました。

 あまりにも情けなく、そして残念なことです。

 そんな大切な予算をカットするよりも
 不要不急のハコモノにもっと切り込めと
 市民のみなさまは誰もが願っているはずです。

 ハコモノに対して「抜本的な見直し」をせずに
 お茶を濁すような「微修正」をすることが
 本当に市民の望んでいることなのでしょうか。

 市長は今年10月、新たに「事業仕分け」を開催しますが
 ぜひハコモノ3兄弟をその対象に入れて

 これからも続けていく必要があるのかという
 根本的な「存続」か「廃止」かをぜひ仕分けしていただきたい。

 (質問6)
 「1度作ったものは壊せない」と吉田市長は言いますが
 そんな「官僚の論理」なんかではなく、

 「市民」のみなさまや
 「外部」の第三者の視点から

 本当にこれらハコモノの必要性があるか否かを
 事業仕分けすべきではないでしょうか。

 市長の考えをお聞かせください。

 <市長の1回目の答弁>

 まず、芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の
 現在まだ残っている建設費用の借金額について
 ご質問を頂きました。

 (答弁1)
 平成21年度末の3つの施設の市債残額ですが

 芸術劇場は、借り入れ総額約339億3000万円のうち
 これまでに約190億円償還し、
 残額は約149億3000万円となっています。

 美術館は、借り入れ総額約40億2000万円のうち
 これまでに約1億6000万円償還し
 残額は38億6000万円となっています。

 ソレイユの丘は、借り入れ総額約28億1000万円のうち、
 これまでに約6億7000万円償還し、
 残額は21億4000万円となっています。

 次に、芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の管理運営費用は
 今後予測しうる限り、いつまで、いくらかかるのか
 というご質問をいただきました。

 (答弁2)
 まず、芸術劇場の管理運営費ですが
 指定管理料と、芸術劇場があるベイスクウェアよこすか1番館の
 共用部分の光熱水費などの維持管理費を合わせると
 年間約5億5000万円。

 指定期間終了の平成25年度までの4年間で
 約22億円となる見込みです。

 美術館の管理運営費は、平成22年予算の管理運営費から
 その財源となる観覧料などの収入を差し引くと
 約3億8000万円で、
 今後も同程度の費用で推移する見込みです。

 ソレイユの丘の管理運営費は、
 PFI事業契約に基づき、毎年4億円。

 契約期間終了の平成26年度までの5年間で 
 約20億円となる見込みです。

 年間あたりの3つの施設の運営費用の合計は
 約13億3000万円です。

 次に、3つの施設にどう対処するのか
 現在のスタンスをはっきりと説明すべきではないか
 というご質問をいただきました。

 財政面から見てこれらの3施設の建設により
 市債償還費や、維持管理費が増大し、
 本市の財政状況を悪化させた一因になっているとの認識に
 変わりはありません。

 (答弁3)
 現在のスタンスとしては

 芸術劇場については
 次期指定管理者は公募で行ないたい、と考えております。

 美術館については
 指定管理者も含めた経営形態の見直しについて
 研究してまいります。

 また、ソレイユの丘については
 現在の契約期間が終了した後の運営形態の見直しを
 検討してまいります。

 当面は、施設の維持管理費・運営費などについて
 可能な限りの抑制をしていきたいと考えています。

 また、投入している多額の市税が
 少しでも市民のみなさまに還元されるよう

 有効な市民サービスを検討し、
 少しでもコストパフォーマンスの高い施設と感じていただけるような
 運営を目指してまいります。

 次に、運営形態の見直しや指定管理者の公募の検証結果について
 ご質問をいただきました。

 芸術劇場およびソレイユの丘については
 それぞれ関係部局に検討を指示し、

 美術館については組織としての在り方を含めて
 総務部に検討を指示したところです。

 (答弁4)
 芸術劇場については
 指定管理者の公募の方向で検討を進めていますが

 コストの削減に関しては
 指定管理者を指名から公募に変更することによる効果額は

 昨年公募に変更して選考した
 生涯学習センターと市営住宅の例で言えば、

 市が提示した指定管理料の上限額と
 選考団体の提案額との差を削減率であらわすと約8.4%でした。

 施設によって運営形態は異なりますので
 いちがいに比較はできませんが

 あくまで試算としてこれを芸術劇場に当てはめれば
 年間の削減額は約3600万円となります。

 また、ソレイユの丘については
 契約期間満了時に向けて
 今後の契約のあり方について研究していまして

 運営形態の見直しも契約期間満了までの日程を勘案し、
 あわせて検討しているところですが、

 現在市が所有している施設の年間維持管理料に対する
 試算での削減額は約3700万円となります。

 美術館については、文化行政の総合的な検討も踏まえ、
 運営形態を研究していますが

 平成19年の文化庁の調査では
 公立の美術館192館のうち、
 指定管理者制度を導入しているものが50館ありましたので
 これらの先進事例も研究していきたいと思います。

 なお、美術館はいまだ開館3年目を迎えたばかりの施設なので
 現在のところ、その管理運営にかかるデータを蓄積している段階であり

 この基礎的なデータがある程度蓄積された段階で
 今後の管理運営形態について検討してまいりますが
 指定管理者制度もその1つの選択肢であると考えています。

 次に、事業仕分けにおいて芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の
 必要性を問うてみるべきではないかというご質問を頂きました。

 事業仕分けの事業の選定基準と選定は
 今後、行政改革推進委員会から意見を頂きながら十分に検討を行い、
 市の行財政改革推進本部会議において決定したいと考えています。

 (答弁5)
 したがって今の段階で
 この3つの施設を今回の事業仕分けの対象とするかどうか
 判断することはできないと考えております。

 <フジノの2回目の質問>

 ハコモノ3兄弟への対応について、さらに再質問します。

 まず、市債の残高は208億円残っているということですが

 (再質問1)
 いつまでこの208億円が残っているのかという
 「いつまで」という期間をおしめしください。

 これが再質問の1です。

 再質問の2は

 任期中に(管理運営費用が)53億2000万円かかるというのは
 以前もお伝えしましたがハコモノ1個つくるのと同じだと
 いうふうに申し上げましたが

 (再質問2)
 これを市長の任期中に一体いくら減らせるのでしょうか?
 これが再質問の2です。

 再質問の3は、抜本的に見直すということはしない、
 しかも美術館については3年間しか運営がスタートしていないので
 データを蓄積していくとおっしゃっていました。

 ということは
 抜本的に見直すということはやめたというからには
 公約違反ですよね。

 (再質問3)
 もう公約違反というか
 選挙公約としての美術館見直しはやめた
 ということでよろしいんでしょうか。

 これを再質問の3とさせていただきます。

 (再質問4)
 総務部の検証結果はいつまでに出すのか、いつ出るのかということを
 改めてお答えいただきたい。

 これが再質問の4です。

 <市長の2回目の答弁>

 まず1点目の
 「3つの施設の市債残額がいつまで残るか」というご質問ですが

 (再答弁1)
 合計金額が209億3000万円です。
 これが全て返し終わるのは平成45年度でございます。

 次に、
 「合計13億3000万円の運営管理費についてもいつまで残るのか」
 というご質問ですが

 (再答弁2)
 今のままの施設の運営のまま続けていけば
 このままずっと続いていく

 というふうに認識していただければとおもいます。

 3点目。抜本的に見直すと言っておきながら
 特に美術館をさしておっしゃられていましたけれども

 そういう姿勢をやめたのか、ということを
 はっきり申し上げるべきではないかという
 再質問いただきました。

 1問目の答弁でも申し上げましたとおり

 (再答弁3)
 美術館の運営形態については 
 これからしっかりと研究していきたいと思っているところです。

 そして、さらに1つ踏み込んで今回ご答弁をしたのは
 指定管理者制度というものも視野に入れて
 全国の状況などもしっかり調査しながら
 研究をしていきたい、というふうに思っております。

 次に、総務部の検証結果についてですが

 こちらは先ほど
 指定管理を公募に移すことによって
 どれくらい年間削減できるかという形で
 検証させていただいた結果を答弁させていただいた訳です。

 (再答弁4)
 改めて繰り返しますと
 芸術劇場の場合、年間約3600万円。
 ソレイユの丘の場合、年間約3700万円。

 あくまで試算ですけれども
 こうした数字が検証の結果で出てまいりました。

 <フジノの最後の質問>

 ハコモノ3兄弟についてですが
 平成45年度、一体いつまで続く借金なんだ!

 そして、管理運営費用についても
 今のままならずっと続いていく数字だ、ということをうかがいました。

 そして、それに対して
 (市長は)抜本的な見直しはせずに経営形態の見直しで対応する
 ということを改めて御答弁いただきました。

 そこでもう1度確認したいのは

 選挙中に市長がおっしゃっていたことは

 「やればできるんです」
 「今すぐ変えることはできるんです」と。

 しかし議会での答弁の中では
 その選挙中の言葉とは違って

 「ゼロにするとは言っていません」
 「税金の負担をゼロにするとは最初から言っておりません」

 というようなことを言っておりましたが

 多くの市民の方々は
 そのように受け止めていなかったはずです。

 「今すぐやればできるんです」と言っていたあの言葉というのは
 「抜本的な見直しをするのだ」と誰もが受け止めたはずです。

 したがって再々質問の1としては
 公約違反を認めるべきではないでしょうか。

 (再々質問)
 あなたはすでに公約違反をしていると思いますが
 ご自身の認識はいかがでしょうか。

 お答え下さい。

 <市長の最後の答弁>

 芸術劇場・美術館・ソレイユの丘、この3つの施設について
 経営形態の見直しということは

 まず「そもそもゼロにするということはできないことだ」
 というふうなことは
 私は選挙中にも申し上げてきたつもりです。

 ただ、経営形態の見直しについては
 「やればできる」と申し上げてきたところです。

 (再々答弁)
 そういう意味で、「やらない」ということを
 一言も言っているつもりはありませんので

 ぜひ、この経営形態の見直し、
 そして指名から公募という選定プロセスの見直し、
 こうしたことは時期を見て取り組んでまいりたいと考えています。


● 公約違反ではないのか?いや、「公約以前」の問題ではないのか?

 この予算議会でも再び感じた怒りは、
 きわめて当たり前の感覚だとフジノは信じています。

 そもそも吉田市長の今の姿は、すでに公約違反ではないでしょうか。

 フジノはあの夏の熱い日々、選挙をすぐそばで支援をしてきて
 吉田候補の言葉を聴いた多くの市民の方々が

 彼が市長に当選すればすぐに効果的な対策がなされて
 すさまじい借金を一気に減らせる、
 今すぐにでも美術館を閉じるのだろう、
 そんな風に劇的な改革を期待した方々は多かったはずです。

 それが、借金の返済が終わるのは平成45年度!
 これは蒲谷前市長の政治が続いていたとしても変わりません。

 加えて、運営管理費のコストは吉田市長が言うような
 運営形態の見直しをしても
 わずかに毎年7300万円のカットしかできません。

 しかもこれは吉田市長の
 1期目の任期が終わった後に始まる話ですから
 2期目に当選しなければ、全て空手形、実現できない可能性もあります。

 選挙前に自分の任期中にできない約束をするなんて
 いかにおかしなことか、これは9月議会ですでに追及してきたとおりです。

 こんな姿勢の市長を、応援した立場として責任があるフジノが
 厳しく追及するのは当然です。

 市民の方の一部から

 「フジノさん、吉田市長をあんまりいじめないで」

 と言われたりします。

 こんな的外れな言葉はやめてください。

 政治家は人気者でも芸能人でもありません。

 市民のみなさまが市長に感情移入するのは結構ですが、
 間違った姿勢の市長を批判したらいじめているのでしょうか?

 フジノは全くそんなふうに考えません。

 市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることこそがフジノの使命です。
 吉田市長のことを守るのはフジノの仕事ではありません。

 今の任期中に改革が実現しないことが分かっていながら
 それをさもできるかのように堂々と選挙で訴えてきたのは
 公約違反以前の、
 倫理的にもとる明らかなウソつきだと思います。

 しかもそれが仮に2期目に当選したとしても
 毎年わずか7300万円のカットしかできないとは...。

 最近は毎日、怒りと失望が止まらない気持ちと共に
 応援をしてしまったという事実は消せないという
 自責の念にさいなまれています。

 だから、市民のみなさまに対して唯一責任を果たすとすれば
 誰よりも厳しく吉田市長の姿勢を追及することしかありえないと感じています。

共通テーマ:日記・雑感

美術館建設みなおし活動の初心を絶対に忘れません [美術館問題]

(2009年10月26日(月)の活動日記)

● 美術館建設みなおし活動の初心を絶対に忘れません

 いろいろなところで、フジノの『政治家引退説』が流れています。
 先日は東京の方からもそのように質問されました。

 実は、そのウワサは
 間違いではありません。

 進退をかけて、吉田市長に伝えたいことがあります。

 当選してからとたんに改革派では無くなってしまったかのような
 あまりにもふがいない吉田市長の姿に対して

 あの市長選挙でフジノは誰よりも
 彼のマニフェスト支援に全力を尽くした責任にもとづいて

 フジノ自らの進退を賭けて

 「吉田市長に改革の初心にかえってほしい」

 と訴える決意が、今、フジノのこころに確かにあります。

 多くの市民のみなさまから

 「期待していただけに絶望も大きい」
 「何が希望だ」

 というお声をいただきました。

 さらに、フジノは複数の信頼できる若手市職員の方々から
 激しい落胆の声もたくさんいただいています。

 一部の部局長が「蒲谷前市長よりもくみしやすい」と言ったのを
 聴いたという証言もありました。率直に悔しくてたまりません。

 市長への当選後、フジノなりにできることはアドバイスしてきましたし、
 スケジュールには載せられないようなサポートもしてきました。
 それらはフジノのできる全力でした。

 しかし、そうしたフジノの声は
 もはや市長のこころには届いていないように感じています。

 この1ヶ月間、毎日フジノは
 これまで支援してくださった
 多くの市民のみなさまに会っていただいているのですが

 一方で

 「フジノ、おまえが投げ出してどうする!」

 「改革派の灯を消すな!」

 というたくさんの声も頂いています。

 (「じっくり見守ってやれ」という声には同意しかねます。
  このまちの危機はじっくり見守るほど時間は残されていません)

 フジノがこの政治生命をどうするか。

 横須賀市議会議員選挙史上、歴代4位という得票数であった
 6901名という有権者の想いをどう判断するか。

 もう少し市民のみなさまの声を聴かせていただきたいと思います。

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 フジノがこころから尊敬してやまない
 元『民意が市政に生かされることを願う会』副代表から
 あるDVDをいただきました。

 2003年7月28日に文化会館大ホールで
 美術館建設見直しを求めて大々的に開催したイベントの時に
 上映したDVDです。



 頂いた理由は全く別のきっかけだったのですが
 こころから尊敬している元副代表から
 無言のアドバイスを頂いたように感じました。

 「これを見て、もう1度しっかりしろ」

 フジノが今、何ができるのか、
 必死に考えて行動したいと思います。

 みなさま、ご心配をおかけして本当に申し訳ございません。

共通テーマ:日記・雑感

美術館問題を改革すると訴えていたのは、もはや遠い過去となった [美術館問題]

(2009年10月23日(金)の活動日記その1)

● 美術館問題を改革すると訴えていたのは、もはや遠い過去となった

 美術館問題に対して市長に当選した途端に
 吉田市長は改革の旗をおろしてしまったことへの

 フジノの『怒り』と『嘆き』について
 おとといの活動日記でこのように書きました。

 > まだ吉田市長は
 > 美術館問題に積極的に見えているかもしれません。
 >
 > しかし、実際には、
 > 当選後、明らかに取り組みが『後退』しています。
 >
 > フジノの手元には
 > 市長選挙の時に勇ましく美術館問題の解決を訴える
 > 吉田雄人候補の演説DVDがあるのですが
 >
 > その時に市民のみなさまに語っていた内容と
 > 先日の本会議での答弁とでは全く内容が異なっています。
 >
 > その落差があまりにも激しくて
 > 現在の吉田市長の方針があまりにも情けなくて、
 > 裏切られた気持ちです。
 > 応援してしまった1人として、涙が出そうになります。

 この記述に対して、一部の市民の方々から
 何故そこまでフジノが怒っているのか理解できないという
 メールをいただきました。

 また、その演説DVDを観たい、という声も頂きました。

 フジノが怒っている理由はたった1つです。

 2003年の市議会議員選挙でフジノたった1人きりだけが、
 美術館建設反対を訴えて当選した
 あの日からずっと
 公約を守る為に闘っているからです。

 2003年の選挙公約を
 守る為にフジノは今も闘い続けています。

 吉田市長が歴代の市長と同じように
 この問題から逃げ続けるならば
 フジノは全身全霊をかけて吉田市長と闘わねばなりません。

 このまちを守る為には、『改革』が必要なのです。

 かつて吉田市長は選挙の時には改革を訴えていましたが、
 今の姿を見つめるフジノの目には改革派には見えません。

 もしもこのまま吉田市長が改革をしないのならば
 市長選挙で応援したフジノは
 A級戦犯としての責任を認めて
 「それは間違いだった」とフジノは認めます。

 たくさんの市民の方から

 「フジノさん、吉田市長を応援してあげて下さい!」

 と言われますが、必ずこう答えています。

 「僕は吉田市長を守る気は最初からありません。
  僕はこのまちを守りたいのです!」

 だからこそ、市長選挙の時の公約を守らないとすれば
 吉田市長を許すことはできないのです。

 そのフジノの激しい『怒り』を理解していただく為には
 まず、吉田雄人候補が選挙中には
 どのような演説をしていたのか、

 つまり、市民のみなさまに
 どのように約束をしていたのかを知っていただくことが
 必要だと思います。

 選挙の最終日の夕方になされた
 美術館問題についての演説をご覧になってください。

 ・美術が大好きな沢田市長が
  莫大な借金をして美術館を作ったこと。

 ・毎年の運営費用が莫大なこと、

 ・高い人件費の市職員によって『直営』で運営されていること。

 ・これらはすぐに改革することができること。

 こうした主張はフジノと全く同じです。

 この演説は、最終日だけに行われたのではなく
 選挙期間を通して同じ主旨の演説を吉田候補は行ないました。



 もしも聞き取りづらいところがあれば
 全文を文章に後日おこします。

 市民のみなさまには今も
 こうした改革派の姿がイメージとして
 脳裏に焼き付いているでしょう。

 けれども9月本会議での本会議での一般質問に対する市長の答弁や
 教育経済常任委員会での市長の答弁をお聞きになれば

 もはや吉田市長がこの問題に対して
 どれほど改革する気が無くなってしまったのかが

 選挙演説と比べてみればすぐに分かります。

 今日はまず、選挙中の吉田候補の
 歯切れの良い、改革をめざす勇ましい演説をご覧ください。

 吉田候補が繰り返す

 「今すぐ改革を始めることができるんです!」

 というフレーズが

 今では虚しく響いてたまりません。

 吉田市長、あなたはご自身の演説をぜひ観ていただいて
 改革の初心に戻っていただきたい。

共通テーマ:日記・雑感

ようやく公開された美術館評価委員会へ [美術館問題]

(2009年10月20日(火)の活動日記その1)

● ようやく公開された美術館評価委員会へ

 今日は、観音崎にある横須賀美術館の会議室で開催された
 『美術館評価委員会』を傍聴してきました。

20artmuseum.jpg

 ハコモノ3兄弟の1つである『横須賀美術館』について
 評価を行なう為に設置された委員会です。

 この評価委員会ですが、前回までは『非公開』でした。

 しかし、いくらフジノが議事録を読んでも
 あえて市民のみなさまに『非公開』にしなければならないような
 合理的な理由は全く見出すことができませんでした。

 むしろ、終わってから約2ヵ月ほど経って公開される
 議事録を読めば読むほどに

 『密室』の状態で『無責任な発言』が
 垂れ流されていることに
 フジノは強い怒りを覚えてきました。

 去年の活動日記でそのことを厳しく指摘しましたが
 その後もなかなか『公開』に変更されないので、

 正式に今年3月の市議会で取り上げて
 「公開すべき!」だとフジノは指摘しました。


 (2009年3月13日の教育経済常任委員会より)

 <フジノの質問>
  来年度(2009年度)は
  美術館評価制度を実際に施行していく1年となると思いますので、
  ぜひ全力を尽くしていただきたいと思います。

  美術館については、もう1点質問なのですが、
  美術館評価委員会というのは非公開で行われているのですが、

  これは公開される予定というのは
  今後もないのでしょうか。

 <美術館運営課長の答弁>
  評価のフェーズに入りますので、1年間ほど試させていただいて、
  その後、できれば公開する方向で、
  少し検討するお時間をいただければと思います。

 <フジノの意見>
  ぜひ市民の皆さんの公開の場で
  評価委員会を行っていただきたいと思います。


 この指摘を受けて、教育委員会では検討を行なってくれました。

 さらに、美術館運営課長が異動によって
 新しい方へ変更にもなりました。

 その結果、今年6月25日に開催された
 今年度の第1回目の美術館評価委員会にて

 「公開にする」ことを決定してくれて、ようやく傍聴が可能となりました。

 その『公開』となった最初の評価委員会が
 今日だったのです。

 美術館を訪れると、傍聴者はフジノだけでした。

 何故なら、委員会の開催が平日昼間15時からだから、
 ふつうに働いている市民の方々が傍聴するなんて、不可能な時間帯です。

 今もこの美術館に対して
 怒りを抱いている市民の方々はとても多くいらっしゃいます。

 つい先日も市民の方々から

 「何故あんなハコモノに税金をつぎこむのか、理解できない」

 「吉田市長は市議会議員時代には反対していたのに
  市長になったとたんに美術館に対して甘くなったのは
  官僚に取り込まれたのか?」

 「生活が苦しくてたまらないのに毎年赤字を出すなんて悔しい。
  市民生活が苦しいことを市長は分からないのか!」

 との厳しい声をたくさん頂きました。

 だからこそ、政治家として
 フジノはしっかりとチェックしなければ!


 (その2へつづく)

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美術館の赤字は、3億9749万5117円/あなたは何故、怒らないのか? [美術館問題]

(2009年10月2日(金)の活動日記)

● ハコモノ3兄弟その3「美術館」/建設費の借金の残高

 先日に続いて、ハコモノ3兄弟についての報告です。

 『ハコモノ3兄弟』とは、
 横須賀市の財政へ深刻なダメージを与えている3施設に対して
 『負の遺産』としてあえてフジノが名づけた呼び名です。

 今回は、『横須賀美術館』についてです。

 まず、

 『建設にかかった借金』がどれだけ残っているか?

 を報告します。

 平成20年度末の美術館の借金の残高は、

 39億6409万9884円

 です。

 (決算特別委員会の資料より)
02debt.jpg

 フジノが市民のみなさまにうかがいたいのは、
 39億6400万円もの借金をかけて
 あえて今、造るべきだったのか、ということです。

 例えば、このまちには産科医が不足していますので
 なんとか安心して市民のみなさまのお産が可能になるように
 助産師さんにサポートをお願いしています。

 具体的には、1度退職してしまった助産師の方々に
 復職していただけるように
 『助産師復職支援事業』というものを実施しています。

 復職を支援する研修会やスキルアップ研修会をはじめ、
 助産師の方々の人材登録などを行なっています。

 その1年間の決算額は、わずか80万646円なのです。

 市民のみなさまが安心してお産ができるようになる為の事業に
 たった80万円しか税金を使っていないのです。

 本市の財政が厳しいというならば、
 ハコモノ建設ではなくて
 こうした助産師さんのような人材(=人財)を守る為にこそ
 税金は使うべきではないのでしょうか?

 あなたはどうお考えになりますか?


● 美術館の1年間の赤字は、3億9749万5117円

 去年に続いて、横須賀美術館の決算は
 4億円の赤字となりました。

 オープン2年目となる2008年度の収支を紹介します。

 <収入>
 観覧料ほか        4665万1060円
 展覧会図録売払料ほか  822万890円
 美術品等取得基金収入      709円
 ----------------------------------
 (合計)       5487万2659円

 <支出>
 給与       1億2669万7675円
 運営事業費  1億1214万625円
 管理事業費   2億1352万9476円
 ----------------------------------
 (合計)     4億5236万7776円


 収入から支出をひくと、

 3億9749万5117円の赤字です。


 美術館の観覧料収入は、
 予算で見込んでいたのは6094万1000円でしたが
 決算額は4665万1060円(6万3966人)に過ぎませんでした。

 予算の見込みは明らかに甘かった
 と言わざるをえません。

 再び、フジノは市民のみなさまにうかがいます。

 これだけの赤字を税金で穴埋めしてまで
 美術館を横須賀市が運営する必要があるのでしょうか?

 このまちには、赤ちゃんを持ちたくても
 様々な理由で妊娠ができずに苦しんでいる方々がたくさんいます。

 そうした方々の多くが心身ともにとても苦しい想いをしながら
 不妊治療をしていらっしゃるのですが

 同時に、金銭面でもあまりにも負担が大きいので
 横須賀市では、『特定不妊治療費助成事業』という補助をしています。

 市が指定する医療機関で特定不妊治療を行なったご夫婦に
 助成をすると共に、産婦人科医師による相談を行なっています。

 ここでも使われている税金は、
 わずか1873万6894円に過ぎません。

 人口減少を誰もが危機感を持っている時代ですが、
 横須賀市の政治・行政の対応というのは、こんな程度なのです。

 美術館には4億円の赤字に税金を投入している一方で
 不妊治療に対しての助成はわずか1800万円だけなのです。

 こんな現状に対しても
 全く理解が無いとしか言えないのですが

 今年6月に開催された『横須賀美術館評価委員会』に出席した
 ある委員はこんな発言をしています。


 > イギリスでは、人口5万人以上で立派な都市であり、
 > 当然のように博物館・美術館が設置される。
 >
 > イギリスの子どもたちは年中本物の絵を見て学習して、
 > 感性を育てていくので、
 > 美術館・博物館は非常に大事な機能を持っている。
 >
 > 横須賀は40万人の人口があって立派な中核市であるのに、
 > この美術館どうのこうのと問題にされる。 


 いまだに、こんな発言を堂々としている人がいる!

 「中核市だから美術館を持つ」という発想自体が間違いであることは
 フジノが初当選した2003年の最初の本会議
 沢田市長とすでに議論し終えています。

 この委員は某大学で教授をしておられるのですが
 市の審議会に参加する研究者の方というのは
 どうしてこのような発言を平気でなさるのか、とても残念です。

 さて、税金を納めていらっしゃる市民のみなさまに、
 いや、あなたにうかがいたいのですが

 こどもの教育の機会の平等さえ失われているこの国で、
 生まれた瞬間から7人に1人のこどもが貧困に追い込まれているこの国で、

 限られた財源をどう使うか。

 あなたは、40万人のまちだから美術館を持つのが当然だ
 という大学教授の意見が正しいと思うのでしょうか。

 それとも、もっと別の使い道があるはずじゃないかと
 フジノと一緒に怒りの声をあげるのでしょうか。

 僕は、あなたの声が聴きたいです。

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ブレる吉田市長へ怒りをフジノは感じています/美術館の今後の問題 [美術館問題]

2009年9月12日(土)の活動日記その1)

● ブレる吉田市長へ怒りをフジノは感じています/美術館の今後の問題

 昨日の神奈川新聞では

 『美術館運営で市長/形態見直し検討』

 という見出しで
 『ハコモノ3兄弟』についてフジノの市長へ行なった質疑を
 取り上げていただきましたが

 今日は、全く別のニュアンスの記事が出ています。

 『市長、慎重に検討/美術館運営など委員会で答弁』

 (2009年9月12日・神奈川新聞より)
12kanagawa.jpg

 昨日の教育経済常任委員会で
 フジノは美術館を担当している教育委員会に対して

 「運営形態の見直しはどのように行なっていくのか」
 「いつからどのように行なっていくのか」

 などを、教育長・生涯学習部長・美術館運営課長に
 質問をしました。

 すると、出るわ出るわ...

 「ヒアリングにおいて、
  市長からそのような『意向』はお聞きしましたが
  具体的な『指示』や『命令』は受けておりません」

 「いつから見直すのかという点ですが
  平成20年度でようやく丸1年間分のデータがとれましたので
  少なくとも3~5年間は美術館のデータを蓄積して
  それから、プロジェクトチームを立ち上げていく予定です」

 おい!

 先日の本会議での市長の答弁と
 全く違うじゃないか!

 あまりにも納得できなかったので、フジノは
 教育経済常任委員会の委員長に

 この委員会への吉田市長の出席を
 正式に要請をしました。

 委員会の場に市長を呼んで質疑をするのは
 極めて異例なケースで、あまり例はありません。

 まさかそれをフジノがやらねばならなかったのは残念ですが
 あまりにも市長と教育委員会の間で答弁に『ミゾ』があるので
 しかたがありません。

 委員長から正式に委員のみなさまに
 確認していただいて、全員が賛成してくださったので

 委員会の場に市長に出席していただき
 あらためて、教育委員会との答弁の違いを明確にすべく
 市長にフジノは質問しました。

 その結果、市長は

 「まだ教育委員会に指示は出していない」

 と認めました。

 フジノは激しく失望させられました。

 これでは何の為に、フジノは
 吉田雄人候補を応援したのか分かりません。

 本会議での答弁はいったい何だったのでしょうか?

 「やるやる」と言って実際はやらないという
 「やるやる詐欺」を吉田市長はやろうとしているのでしょうか?

 今の時点では、吉田市長に対して
 大きな失望を隠せません。

 ハッキリと指示を出して、美術館問題を解決に向かうべく
 市長がリーダーシップを発揮しなくてどうするんだ!

 情けない...。

 投票してくれたみなさまにも
 本当に申し訳なく感じています。

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美術館、経営形態見直しへ!/市長へのフジノの質疑 [美術館問題]

(2009年9月11日(金)の活動日記その1)

● 美術館、経営形態見直しへ!/市長へのフジノの質疑

 けさの神奈川新聞では

 『美術館運営で市長/形態見直し検討』

 という見出しで、

 『ハコモノ3兄弟』についてフジノの市長へ行なった質疑

 (http://www.hide-fujino.com/dispute/generalquestion/2009/0909.html#q3

 を取り上げて下さいました。

 一問一答も載っています。

 (2009年9月11日・神奈川新聞より)
11kanagawa.jpg

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美術館問題、ついに問題が1つ解決へ!/政権交代の効果 [美術館問題]

(2009年8月6日(木)の活動日記その2)

● 美術館問題、ついに問題が1つ解決へ!/政権交代の効果

 新たに吉田雄人市長に政権交代をしてから
 まもなく1ヶ月が過ぎようとしているにも関わらず

 何の成果も見えてこないことに対して
 多くの方々からいらだちの声が届いてきています。

 例えば...

 ・マニフェストの「すぐやる」の項目が進んでいるのか全く見えない

 ・市長専用トイレや公用車廃止の話ばかりするのはもうやめてほしい

 ・行事に来賓として参加したという報道ばかり出てくるが
  そんなことは吉田市長に求めていない

 ・業界団体ばかりと昼食をとっているだけでは無意味だ

 ・市議会議員時代のようにもっとまちに出て市民の声を聴くべきだ!


 こうした市民のみなさまの声は全くそのとおりです。

 フジノも、マニフェストを掲げた吉田候補を応援した1人として
 今こそスピード感のある改革が求められているにも関わらず

 改革の成果が見えてこないことに
 ハッキリと焦りを感じています。

 早く市役所をコントロールして吉田市長カラーを強く打ち出してほしい。

 これがフジノの想いです。

 市民のみなさまの期待を裏切れば
 吉田市長の支持基盤は全くゼロなのですから

 行事への来賓出席を繰り返してばかりなのは
 しっかりと秘書課や各種団体に伝えて

 「歴代の市長は出席していたかもしれませんが私からは違います。
  まずは財政危機を立て直すことが最大の仕事なので
  そのことに専念する為に、来賓出席はしばらく見合わせてください」

 と、宣言すべきだとフジノは考えています。

 あのマニフェストを実行することを信じたから
 フジノは勝手連を行ないました。

 したがって、もしもマニフェストが実行されないならば
 吉田市長を政権から引きずりおろすのもフジノの仕事だと考えています。

 吉田市長、しっかりとスピード感をもって改革にとりくんで
 その成果を市民のみなさまに体感できるようにすぐ示して下さい!


----------------------------------------------------

 さて、そんな吉田市長への政権交代後、
 ようやく1つの成果と言えるであろうことが発表されました。

 長年にわたって取り組んできた美術館問題ですが
 その問題の1つに、

 『美術館アドバイザー』

 という問題が存在してきました。

 谷内家が美術品を横須賀市に寄贈するかわりに
 谷内家の親族を横須賀市が美術館アドバイザーとして雇い続ける

 という密約が
 議会にも秘密に交わされて
 高い報酬がずっと支払われ続けてきたのです。
 (密約:http://www.hide-fujino.com/pdf/2009/aug/06deal.pdf

 勝手連として支援した同志である浜野議員を筆頭に
 フジノも、そして市議会議員時代の吉田市長も
 この問題について
 執念深く追い続けてきました。
 (http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/060328auditrequest.html

 現在では、市民の方々が

 「税金からこの美術館アドバイザーへ報酬を支払うのは
  市民への損害を与えている」

 として、横須賀市は訴訟を起こされています。

 これまでは横須賀市を追及する側であったのが
 自らが市長になった吉田市長がこの問題にどう対処するかが
 当選直後から注目されてきました。

 美術館建設見直しの活動を市民団体としてすすめてきた
 元『民意が市政に生かされることを願う会』の副代表が

 先日フジノが開催した『市長とランチ』に参加した際に
 その真意を吉田市長にただしました。

 どう対応するか、ようやく市長から発言がありました。
 その点が神奈川新聞で報道されましたので、全文を引用いたします。


 (2009年8月6日・神奈川新聞より)
06kanagawa2.jpg

 美術館アドバイザー料を10年度以降は支払わず/横須賀


 横須賀市の吉田雄人市長は5日、
 市民との昼食会で、

 横須賀美術館を運営する横須賀市に
 作品を寄贈した画家・谷内六郎氏(故人)の長女に
 アドバイザー料として支払っている報酬(月額22万8700円)を
 2010年度以降は予算化しない意向を明らかにした。

 長女への報酬については3月、
 市民2人が蒲谷亮一市長(当時)に対し、
 これまでに支払われた報酬の返還や
 今後の支払い差し止めなどを求める住民訴訟を横浜地裁に起こした。

 訴状では市が1998年以降これまでに支払った約2970万円の返還や、
 今後、アドバイザー契約を更新しないことなどを求めている。

 訴訟についても、吉田市長は和解する方向で検討するよう
 担当部局に指示したという。

 吉田市長は初当選した6月の市長選で、
 谷内氏の遺族に支払っている報酬の取りやめを訴えていた。


 (引用終わり)
----------------------------------------------------

 ようやく、この問題にも決着が付きそうです。

 あとは、この方針に基づいた来年度予算案を
 市議会が可決したならば
 美術館アドバイザー問題は終わります。

 けれども、この問題は美術館問題の本質ではありません。

 美術館問題の本質とは、
 この財政が厳しい今の横須賀市にあって

 50億円も借金をして美術館を建設して
 毎年3億円以上もの運営費用の赤字を垂れ流していることです。

 その問題の本質に迫らなければ
 吉田市長に交代した意味が全くありません。

 吉田市長!

 早く問題の本質に切り込んで下さい。

 フジノもそうですが、多くの市民のみなさまが
 もうスタートから1ヶ月も経つあなたの行動を待っています。

 早くエンジンをしっかりかけて動いて下さい。

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『願う会』は永遠に終わらない [美術館問題]

2009年5月5日(火)の活動日記)

● こどもの日

 昨日の夜中からずっと雨ふりだったので、
 天気予報を見て、今日の勝手連活動は休みに決めていました。

 フジノは今日1日、新・事務所のかたづけと事務作業です。
 しめきりが過ぎている原稿があるので(汗)
 ひたすら原稿を書いています。

05kashiwamochi.jpg

 仕事の休憩にカフェ『RRROOM』へ。

 今日はこどもの日なので
 コーヒーに添えられたおかしが、かしわもちでした。

 フジノの自宅のそばには幼稚園があるのですが
 晴れた日には園児たちの手作りのこいのぼりが空に舞っています。

05fujino.jpg

 僕がこどもを持つことは無いだろうから、
 この先、かぶとを出すことも無いでしょうし
 ややもすると5月5日は、ただの祝日になってしまいかねません。

 でも、こども家庭福祉について改めて真剣に考える日にしようと
 かしわもちを食べながら改めて思いました。

 時々、雄人(吉田雄人市議)と電話で話すと、
 受話器の向こうからおこさんたちの楽しそうな声が
 聴こえてくることがあります。

 そうすると、とても切なくなるというか、うらやましく感じることがあります。
 僕には一生、縁の無いお話ですけれど
 こどもがいる、っていうことは、とても素敵なことですね。

 そういえば、『RRROOM』で久しぶりに
 山田深夜さん(作家)に再会しました。

 フジノが政治家になる前(『すかぽち新聞』というHPをやっていました)には、
 いろいろな機会にご一緒させていただいていました。

 だから、深夜さんは僕のことを呼ぶのに今でも

 「すかぽちくんはさ」

 と、呼んで下さいます。
 こう呼んで下さるのは今では深夜さんだけになってしまいました。

 フジノは政治家として忙しくなってしまい、
 かたや深夜さんは作家としての実力が世間に正しく評価されて
 今ではものすごい人気作家になってしまいました。

 (例えば、アフタヌーンティーでお茶をしている時に
  ふと隣の席の女性グループが深夜さんの本を話題にしていたりして
  フジノは内心では「僕は深夜さんとしりあいなんだよ」って
  自慢したい気持ちになったことがたびたびあります)

 いつかフジノが政治家を辞めてふつうの仕事に戻ったら
 また、深夜さんと一緒にいろんなことをしてほしいなあ、と思いました。


● 『願う会』の魂を絶対に忘れない

 2年前に解散をした『民意が市政に生かされることを願う会』
 元メンバーだった方とこないだお話をしていた時に

 「僕、実は『願う会』の、のぼりをずっと取ってあるんです。

  前の事務所の壁にも貼っていたんですけど
  新しい事務所にはまだカーテンが無いので

  わざとカーテンレールにくっつけてあるんですよ(笑)」

 なんてお話をしました。

05office.jpg

 その方は

 「うわあ、懐かしいなあ。
  フジノくんがのぼりを持っていてくれてるのもなんかうれしいな」

 と言って下さいました。

 フジノにとって『願う会』は解散をしても
 その魂=スピリットを忘れたことは一瞬たりともありません。

 絶対に忘れないし
 今でも自分はまだ『願う会』の一員なのだと思っています。  

 このまちの未来を変えようと立ち上がった
 熱い想いを持った市民の方々がいたこと、

 自分の時間を削って、必死に数年間も活動し続けた方々がいたことを
 フジノは絶対に忘れません。

 ちゃんとカーテンを買ったらのぼりは外して
 前の事務所と同じように、壁にきちんと貼っておきたいと思います。

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ミッションが無い美術館なのか? [美術館問題]

(2009年3月13日(金)の活動日記その4)

● 美術館についての質疑(その2)ミッション無しの美術館?

 『教育委員会』の来年度予算審議にて
 フジノが行なった質疑を紹介していきます。

 前回に続いて
 『横須賀美術館の在り方について』の質疑です。

 今回は、質問その2.ミッションさえ無いまま建設されたのか?についてです。

 *テープ起こしの為、正確な議事録ではありません

  (2009年3月13日・教育経済常任委員会でのフジノの質疑)
  <フジノの質問>

  収支の差額(赤字4億2000万円)を埋めることが
  金銭的には難しい場合には

  市民の方々・利用者の方々の満足度が
  その4億円分に到達するか
  それを超えるという手段があると思うんです。

  そこでうかがいたいのです。

  美術館の評価委員会、議事録を読ませていただきました。
  (http://www.yokosuka-moa.jp/hyoka/hyoka.html
 
  まだ公開されているもののみなので
  第3回(平成20年3月7日)までしか拝見していません。

  先ほど課長から、

  つい最近開催されたばかりの委員会では
  評価の仕方・指標が定まったとうかがいました。

  しかし、第3回までの議事録を読ませていただくと
  いくつか疑問な点があるんです。

  例えばインターネットからダウンロードできる
  資料の中に

  『評価制度の確立・実施に向けたスケジュール案』があります。

13nomission.jpg

  それを見ると、平成20年度は
  『ミッションの確立』と
  『ミッションの承認』とありました。

  また、議事録の中では
  評価委員の方自身が

  「私の知る限りこの美術館というのは
   しっかり計画されてできたってイメージじゃなくて
   トップダウンでまあつくろうよ、という感じですから」

  というような発言がございます。

  (議事録より)
13opinion.jpg
  そこでうかがいたいんですが

  この美術館っていうのはミッションが無いままに
  作られたものなのでしょうか?

  <美術館運営課長の答弁>

  これも議事録をお読みいただければ
  お分かりいただけると思うんですが

  私どもは当初、美術館の「ミッション」は
  建設計画にいたるまでの
  『美術館基本構想』『基本計画』であるという旨を
  しっかりご説明したところでございます。

  しかし、委員会の中で

  それがあるのは分かっているが
  これについてはここを見て
  これについてはここを見るというのでは分かりにくい、と。

  実際に運用しての経験を踏まえての
  もっと分かりやすい「ミッション」というのを
  改めて立てるべきではないか

  というご指摘を頂いたものの一部分が
  ただ今の議事録の発言になっているということでございます。

  <フジノの質問>

  やはり来年度予算案を審議していく中で
  美術館の予算を見るにあたっては

  「ミッション」が一体何なのか

  ということを
  ハッキリとお示しいただく必要があると思うのですが

  ご承認いただいた確立された「ミッション」というのは
  どういうものなのでしょうか?

  <美術館運営課長の答弁>

  まだ資料の最終的な整理が整っていないので
  分かりやすく明確には申し上げられないのですが

  美術を通じた交流の促進ですとか、
  質の高い展覧会、
  安らぎの場の提供、
  知的好奇心の育成と充足
  福祉活動の展開、
  学校との連携、
  市民との協働、
  こどもたちへの美術館教室

  などを分かりやすい形にまとめて
  ミッションとして最初に文章化するつもりでございます。

  今申し上げたようなエッセンスを
  どのような評価指標にする
  という形でのご承認を頂いたという形になります。

 (議事録からの引用はここまで)


● いまだに「ミッションの確立」が必要な本当の理由/お荷物になった美術館

 この質問を行なおうとフジノが考えた理由は
 次の通りです。

 美術館問題については
 いつも追いかけていて資料を読んでいるのですが

 美術館が実際にオープンしてから何年も経っているのに
 いまだに『ミッションの確立』を議題にしている評価委員会の存在とは
 一体、何なのだろうかと激しく疑問に感じました。

 フジノが建設反対を公約に当選した6年前から
 沢田元市長とあれだけ激しく議論を重ねたのにも関わらずです。
 (こちらをご覧ください:http://www.hide-fujino.com/leaflet/leaflet3.pdf

 それは、沢田市長が引退した後に

 こんなにも赤字を垂れ流す美術館を
 残されてしまった横須賀市で

 「このままの美術館ではとてもやっていけない」

 「沢田市長が考えた美術館では市民ニーズにそぐわない」

 「ゼロからミッションを作り直さなければならない」

 という

 強い危機感を
 現在の教育委員会が抱いているからだ、
 との結論にフジノは至りました。

 もしもそうならば、現在の教育委員会の目指している方向は
 フジノと同じ方向です。本当の市民ニーズに近づこうとしている訳ですから。

 それをあえてあぶりだしたくて
 今回の質問を行ないました。

 そして、課長の答弁から
 フジノの狙いは成功したと考えています。

 美術館についてかつての構想だとか計画だとかは存在するけれども
 分かりにくいし、
 実際に運用してみたら通用しなかったので
 改めて作り直さねばならなかった、という答弁なのだと
 フジノは受け止めました。

 したがって、沢田元市長が作った美術館と
 現在の横須賀美術館には「もはや連続性は無い」とフジノは考えます。

 かつての沢田市長は美術館を作ることに
 意地になっていて
 ミッションや収益性などを
 ほとんど現実的には考えていなかったのではないか、と感じます。

 それは、はからずも、
 美術館評価委員会のメンバー自身がふと漏らした言葉、

 「私の知る限りこの美術館というのは
  しっかり計画されてできたってイメージじゃなくて
  トップダウンでまあつくろうよ、という感じですから」

 ということに表れているのです。

 それは、市長が市政を私物化している、
 ということだったと言えるかもしれません。

 あれだけ建設反対運動が起こったことが
 その証拠だとフジノは考えています。市民は求めていなかったのです。

 だからこそ、オープンして数年が経った今になっても
 今さら改めて『ミッション』を固めているんでしょう。

-------------------------------------------------

 しかし...答弁で出された横須賀美術館のミッションですが、

 ・美術を通じた交流の促進
 ・質の高い展覧会
 ・安らぎの場の提供
 ・知的好奇心の育成と充足
 ・福祉活動の展開
 ・学校との連携、
 ・市民との協働、
 ・こどもたちへの美術館教室

 あまりにも総花的すぎて
 どこの美術館でもやっていることになっています。

 横須賀にしかできない美術館というのは
 もともと存在しないのではないでしょうか。

 現在の教育委員会のように
 市民ニーズを探って収入を増加させる努力も
 ありなのかもしれませんが、

 結局、根本的な問題を解決する為には
 民間への売却を行なうか、一刻も早く美術館そのものを廃止するか、
 どちらかしか無い、とフジノは考えています。

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