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ハコモノ3兄弟が市民に与えている激しいダメージを知って下さい! [美術館問題]

(2010年3月12日(金)の活動日記)

● ハコモノ3兄弟が市民に与えている激しいダメージを知って下さい!

 昨日の活動日記にもすぐに反応があったのですが
 フジノが『ハコモノ3兄弟』を批判するたびに
 市民の方々のごく一部から、反論のメールを頂きます。

 しかし、その反論のほとんどが
 本市の財政面に与えるダメージについては全く触れておらず
 本当に残念でしかたがありません。

 例えば、

 「自分のこどもが芸術劇場のステージで
  吹奏楽を演奏できてうれしかったから、無くさないでほしい」

 「有名なアーティストが自分のまちで観られてうれしいから
  芸術劇場を無くすなんて言わないでほしい」

 とか、そういう種類の反論に対して
 フジノは全くお返事したりお答えしたりする気持ちになれません。

 そういう方々はよっぽど裕福で生活に困ったことが無いのでしょうか?

 もっとフジノが本気で耳を傾けたくなるような
 説得力のある積極的な反論をしてくださいませんか。

 フジノがハコモノ3兄弟に7年間ずっと批判を続けているのは

 あなたが毎日必死に満員電車で東京まで通勤をして
 心身の調子を崩してまで働いて稼いだお給料から取られている税金が

 市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることなく
 むなしく浪費されていっている現実を変えたいからです。

 この1点を正したい、それだけなのです。

 逆にあなたに尋ねたい。

 あなたはこのまちの福祉が今のままで本当に十分だと信じているのですか。

 あなたは親御さんの介護に苦しい想いをしたことはないのですか。
 あなたは実の親へ虐待をしてしまうほどに追い込まれたはないのですか。

 あなたは子育てをしていて孤独やうつに苦しんだことはないのですか。
 あなたはこどもが不登校に苦しんだ想いをしたことはないのですか。

 あなたはひとり親の親御さんとおこさんの苦しさに何も感じないのですか。
 児童養護施設で親と離れて暮らすこどもたちの存在を知らないのですか。

 このまちでも毎年100名も自殺へ追い込まれているのをご存知ですか。
 100名の自殺の背後には未遂が10倍以上もいることをご存知ですか。

 こうした終わりなく続くフジノの質問に、
 あなたは全て「何も感じない」と答えるのですか。

 このまちは財政危機なのです。

 だから、当たり前の福祉レベルをこのまちであっても実現する為には、
 「赤字を減らす」か「税収を増やす」かしかないのです。

 その『現実』を知ってほしいのです。

 だから、予算議会ではあえて吉田市長に対して
 フジノは「データを見れば分かっていること」を質問しました。

 吉田市長本人の口から、その数字の巨大さを伝えてほしかったのです。

 実際、答弁で語られたのは、返済がいつまでも終わらないこと、
 そして、信じられないような巨額となりました。

 すぐこのフジノの質疑をとりあげてくれたメディアはありませんでしたが
 唯一、今日発行された『タウンニュース紙』が報じてくれました。

 こちらです。

 (タウンニュース3月12日号より引用)
12townnews.jpg

 3月議会/横須賀美術館の運営で市長
 「指定管理者制度も視野に研究」

 吉田雄人市長は今月4日の市議会本会議で
 横須賀美術館の運営について

 「選択肢の1つとして、指定管理者制度も含めた
  経営形態の見直しについて研究する」

 と述べ、藤野英明市議(無所属)の質問に答えた。

 市長は答弁で、

 横須賀美術館(鴨居)、横須賀芸術劇場(汐入)、ソレイユの丘(長井)の
 市債残高の総額が約209億3000万円であることも
 明らかにした(21年度末試算)。

 内訳は、美術館38億6000万円、芸術劇場149億3000万円、
 ソレイユの丘21億4000万円。

 現在の試算では
 この全ての返済が終わるのは平成45年度の見込みとなる。

 さらに、現状の運営方法であれば、
 今後この3施設の運営管理費は、
 合わせて年間約13億3000万円が毎年発生するとした。

 市長は、これら3施設が市財政を悪化させた一因との認識を示した上で、

 美術館の運営形態を、指定管理者も視野に入れていることを言及。
 現在は管理運営にかかるデータを蓄積している段階とした。

 また、芸術劇場については「時期指定管理者を公募で行なう」、

 ソレイユの丘は「契約期間終了後の運営形態の見直しを検討する」

 と述べた。

 この市長答弁に対し、藤野市議は

 「問題を根本的に見直すことにはなっていない」

 と、選挙中の公約との整合性の相違を指摘した。

 (引用終わり)
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 せっかくですから、フジノが3月4日に
 市長に対して行なった質疑応答を紹介いたします。

 フジノが文字おこしをしたものですから、正式な議事録ではありません。

 (2010年3月4日・本会議・フジノの質疑の一部より抜粋)
 <フジノの1回目の質問>

 1.財政危機の中で財政規律を重視した予算における、
  ハコモノへの市長の認識について

 この7か月間、市長は「厳しい財政状況」を繰り返し訴えてきました。

 歴代市長によってつくられた多額の借金、
 景気後退による市税の大きな落ち込み、
 基金を取り崩さなければ予算も組めないこと、
 乾いた雑巾をさらに絞るような努力を続けている、と。

 そして初めての予算編成にあたっては
 「財政規律」を基本方針に臨みました。

 しかし、それだけ「財政危機」を強調してきたにもかかわらず、
 その大きな要因であるハコモノ3兄弟
 (芸術劇場・美術館・ソレイユの丘)について
 市長は施政方針でも全く触れませんでした。

 ハコモノ3兄弟に切り込めばマニフェスト実現の
 「財源」を捻出する上でも大きな効果があったにも関わらず、
 実際の予算案を見ても大幅なカットはありませんでした。

 これでは選挙での公約だった「脱ハコモノ」についての
 公約違反の上に、説明責任も果たしていません。

 そこでうかがいます。


 (1)ハコモノ3兄弟に今後かかる費用はいくらなのか。

 市長は

 「財政再建に向けて本市の財政状況についての認識を
  市民のみなさまと共有する為」

 に財政基本計画を全戸配布すると述べました。

 それならばまず市民のみなさまに、脱ハコモノを公約した
 市長から現実をしっかりと伝えていただきたいのです。

 (質問1)
 芸術劇場・美術館・ソレイユの丘、それぞれについて、

 ①現在まだ残っている建設費用の借金額はいくらなのでしょうか。

 (質問2)
 ②管理・運営費用は今後予測しうる限り
  いつまでいくらかかるのでしょうか。

 ぜひお答えください。

 (2)今後どう対処すべきかを
  はっきりと市民のみなさまに説明すべきではないか。

 「吉田雄人が市長になればハコモノ3兄弟への
  税金のムダづかいがカットできるはず」

 「もっと優先順位の高い政策に税金が使われるはず」

 そう信じて多くの市民の方々は昨年の選挙で
 吉田市長に投票をしました。

 僕は今年1月、吉田市長と一緒に朝の駅立ちに参加しましたが
 そこで感じたことは

 「多くの市民の方々は今もそう信じている」

 ということです。

 けれども昨年9月議会、12月議会において僕は
 ハコモノについて繰り返し市長と質疑をしてきましたが

 答弁から見えてきた吉田市長の「現在の姿」は、
 当選後、明らかに変わってしまったといわざるをえません。

 例えば美術館は、今年度も大きく入場者数が減った上に、
 さらに新年度予算案でも入場者数の見込みを今年よりも減らしました。

 それにも関わらず吉田市長は、先日の質疑の中で
 美術館を観光資源として利用する旨の答弁をしました。

 美術館以外のハコモノへの予算もほとんどカットできませんでした。

 つまり吉田市長は脱ハコモノの選挙公約を捨てて、
 赤字を垂れ流し続ける道を選んだのです。

 ハコモノ批判で当選した市長なのですから
 本来ならば方針転換をした時点で、再び市民に信を問うべきでした。

 市長は市政方針でこう述べました。

 「どうしても実施が困難なものについては
  早い段階でその理由や課題を示し、今後の方向性も含めて、
  説明責任を果たしてまいります」。

 それならば市長はその言葉どおりに説明責任を果たして
 市民のみなさまに「現在のスタンス」を
 はっきりと説明すべきではないでしょうか。

 (質問3)
 今後ハコモノ3兄弟にどう対処するのか、お答え下さい。

 (3)「運営形態の見直し」や「指定管理者の公募」で
  どれだけ負担を減らせるかの検証結果は出たのか。
  またその結果はいつ発表されるのか。

 「抜本的な見直し」の方針を変更した市長は
 最近ではこう答弁してきました。

 すでに建設されたハコモノは
 廃止などの抜本的な見直しでは無く、
 指定管理者への移行など「運営形態の見直し」や
 指定管理者の「公募」によって税金の負担を減らすのだ、と。

 そこで僕は「その見直しでカットできる金額はいくらなのか」と
 改めて質問しましたが、

 市長は「その金額は分からないので検証するよう総務部に指示した」
 とのことです。

 そこでうかがいます。

 (質問4)
 その検証結果はもう出たのでしょうか。
 出たならば、早く公表して下さい。

 (質問5)
 また、結果がまだ出ていないのならば、いつまでに出すのでしょうか。
 お答えください。

 (4)新年度開催予定の「事業仕分け」において、
  ハコモノ3兄弟の必要性を問うてみるべきではないか。

 吉田市長は、新年度予算案で、障がいや難病のある方々が
 社会参加できるように支援する為の予算を3300万円もカットしました。

 あまりにも情けなく、そして残念なことです。

 そんな大切な予算をカットするよりも
 不要不急のハコモノにもっと切り込めと
 市民のみなさまは誰もが願っているはずです。

 ハコモノに対して「抜本的な見直し」をせずに
 お茶を濁すような「微修正」をすることが
 本当に市民の望んでいることなのでしょうか。

 市長は今年10月、新たに「事業仕分け」を開催しますが
 ぜひハコモノ3兄弟をその対象に入れて

 これからも続けていく必要があるのかという
 根本的な「存続」か「廃止」かをぜひ仕分けしていただきたい。

 (質問6)
 「1度作ったものは壊せない」と吉田市長は言いますが
 そんな「官僚の論理」なんかではなく、

 「市民」のみなさまや
 「外部」の第三者の視点から

 本当にこれらハコモノの必要性があるか否かを
 事業仕分けすべきではないでしょうか。

 市長の考えをお聞かせください。

 <市長の1回目の答弁>

 まず、芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の
 現在まだ残っている建設費用の借金額について
 ご質問を頂きました。

 (答弁1)
 平成21年度末の3つの施設の市債残額ですが

 芸術劇場は、借り入れ総額約339億3000万円のうち
 これまでに約190億円償還し、
 残額は約149億3000万円となっています。

 美術館は、借り入れ総額約40億2000万円のうち
 これまでに約1億6000万円償還し
 残額は38億6000万円となっています。

 ソレイユの丘は、借り入れ総額約28億1000万円のうち、
 これまでに約6億7000万円償還し、
 残額は21億4000万円となっています。

 次に、芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の管理運営費用は
 今後予測しうる限り、いつまで、いくらかかるのか
 というご質問をいただきました。

 (答弁2)
 まず、芸術劇場の管理運営費ですが
 指定管理料と、芸術劇場があるベイスクウェアよこすか1番館の
 共用部分の光熱水費などの維持管理費を合わせると
 年間約5億5000万円。

 指定期間終了の平成25年度までの4年間で
 約22億円となる見込みです。

 美術館の管理運営費は、平成22年予算の管理運営費から
 その財源となる観覧料などの収入を差し引くと
 約3億8000万円で、
 今後も同程度の費用で推移する見込みです。

 ソレイユの丘の管理運営費は、
 PFI事業契約に基づき、毎年4億円。

 契約期間終了の平成26年度までの5年間で 
 約20億円となる見込みです。

 年間あたりの3つの施設の運営費用の合計は
 約13億3000万円です。

 次に、3つの施設にどう対処するのか
 現在のスタンスをはっきりと説明すべきではないか
 というご質問をいただきました。

 財政面から見てこれらの3施設の建設により
 市債償還費や、維持管理費が増大し、
 本市の財政状況を悪化させた一因になっているとの認識に
 変わりはありません。

 (答弁3)
 現在のスタンスとしては

 芸術劇場については
 次期指定管理者は公募で行ないたい、と考えております。

 美術館については
 指定管理者も含めた経営形態の見直しについて
 研究してまいります。

 また、ソレイユの丘については
 現在の契約期間が終了した後の運営形態の見直しを
 検討してまいります。

 当面は、施設の維持管理費・運営費などについて
 可能な限りの抑制をしていきたいと考えています。

 また、投入している多額の市税が
 少しでも市民のみなさまに還元されるよう

 有効な市民サービスを検討し、
 少しでもコストパフォーマンスの高い施設と感じていただけるような
 運営を目指してまいります。

 次に、運営形態の見直しや指定管理者の公募の検証結果について
 ご質問をいただきました。

 芸術劇場およびソレイユの丘については
 それぞれ関係部局に検討を指示し、

 美術館については組織としての在り方を含めて
 総務部に検討を指示したところです。

 (答弁4)
 芸術劇場については
 指定管理者の公募の方向で検討を進めていますが

 コストの削減に関しては
 指定管理者を指名から公募に変更することによる効果額は

 昨年公募に変更して選考した
 生涯学習センターと市営住宅の例で言えば、

 市が提示した指定管理料の上限額と
 選考団体の提案額との差を削減率であらわすと約8.4%でした。

 施設によって運営形態は異なりますので
 いちがいに比較はできませんが

 あくまで試算としてこれを芸術劇場に当てはめれば
 年間の削減額は約3600万円となります。

 また、ソレイユの丘については
 契約期間満了時に向けて
 今後の契約のあり方について研究していまして

 運営形態の見直しも契約期間満了までの日程を勘案し、
 あわせて検討しているところですが、

 現在市が所有している施設の年間維持管理料に対する
 試算での削減額は約3700万円となります。

 美術館については、文化行政の総合的な検討も踏まえ、
 運営形態を研究していますが

 平成19年の文化庁の調査では
 公立の美術館192館のうち、
 指定管理者制度を導入しているものが50館ありましたので
 これらの先進事例も研究していきたいと思います。

 なお、美術館はいまだ開館3年目を迎えたばかりの施設なので
 現在のところ、その管理運営にかかるデータを蓄積している段階であり

 この基礎的なデータがある程度蓄積された段階で
 今後の管理運営形態について検討してまいりますが
 指定管理者制度もその1つの選択肢であると考えています。

 次に、事業仕分けにおいて芸術劇場・美術館・ソレイユの丘の
 必要性を問うてみるべきではないかというご質問を頂きました。

 事業仕分けの事業の選定基準と選定は
 今後、行政改革推進委員会から意見を頂きながら十分に検討を行い、
 市の行財政改革推進本部会議において決定したいと考えています。

 (答弁5)
 したがって今の段階で
 この3つの施設を今回の事業仕分けの対象とするかどうか
 判断することはできないと考えております。

 <フジノの2回目の質問>

 ハコモノ3兄弟への対応について、さらに再質問します。

 まず、市債の残高は208億円残っているということですが

 (再質問1)
 いつまでこの208億円が残っているのかという
 「いつまで」という期間をおしめしください。

 これが再質問の1です。

 再質問の2は

 任期中に(管理運営費用が)53億2000万円かかるというのは
 以前もお伝えしましたがハコモノ1個つくるのと同じだと
 いうふうに申し上げましたが

 (再質問2)
 これを市長の任期中に一体いくら減らせるのでしょうか?
 これが再質問の2です。

 再質問の3は、抜本的に見直すということはしない、
 しかも美術館については3年間しか運営がスタートしていないので
 データを蓄積していくとおっしゃっていました。

 ということは
 抜本的に見直すということはやめたというからには
 公約違反ですよね。

 (再質問3)
 もう公約違反というか
 選挙公約としての美術館見直しはやめた
 ということでよろしいんでしょうか。

 これを再質問の3とさせていただきます。

 (再質問4)
 総務部の検証結果はいつまでに出すのか、いつ出るのかということを
 改めてお答えいただきたい。

 これが再質問の4です。

 <市長の2回目の答弁>

 まず1点目の
 「3つの施設の市債残額がいつまで残るか」というご質問ですが

 (再答弁1)
 合計金額が209億3000万円です。
 これが全て返し終わるのは平成45年度でございます。

 次に、
 「合計13億3000万円の運営管理費についてもいつまで残るのか」
 というご質問ですが

 (再答弁2)
 今のままの施設の運営のまま続けていけば
 このままずっと続いていく

 というふうに認識していただければとおもいます。

 3点目。抜本的に見直すと言っておきながら
 特に美術館をさしておっしゃられていましたけれども

 そういう姿勢をやめたのか、ということを
 はっきり申し上げるべきではないかという
 再質問いただきました。

 1問目の答弁でも申し上げましたとおり

 (再答弁3)
 美術館の運営形態については 
 これからしっかりと研究していきたいと思っているところです。

 そして、さらに1つ踏み込んで今回ご答弁をしたのは
 指定管理者制度というものも視野に入れて
 全国の状況などもしっかり調査しながら
 研究をしていきたい、というふうに思っております。

 次に、総務部の検証結果についてですが

 こちらは先ほど
 指定管理を公募に移すことによって
 どれくらい年間削減できるかという形で
 検証させていただいた結果を答弁させていただいた訳です。

 (再答弁4)
 改めて繰り返しますと
 芸術劇場の場合、年間約3600万円。
 ソレイユの丘の場合、年間約3700万円。

 あくまで試算ですけれども
 こうした数字が検証の結果で出てまいりました。

 <フジノの最後の質問>

 ハコモノ3兄弟についてですが
 平成45年度、一体いつまで続く借金なんだ!

 そして、管理運営費用についても
 今のままならずっと続いていく数字だ、ということをうかがいました。

 そして、それに対して
 (市長は)抜本的な見直しはせずに経営形態の見直しで対応する
 ということを改めて御答弁いただきました。

 そこでもう1度確認したいのは

 選挙中に市長がおっしゃっていたことは

 「やればできるんです」
 「今すぐ変えることはできるんです」と。

 しかし議会での答弁の中では
 その選挙中の言葉とは違って

 「ゼロにするとは言っていません」
 「税金の負担をゼロにするとは最初から言っておりません」

 というようなことを言っておりましたが

 多くの市民の方々は
 そのように受け止めていなかったはずです。

 「今すぐやればできるんです」と言っていたあの言葉というのは
 「抜本的な見直しをするのだ」と誰もが受け止めたはずです。

 したがって再々質問の1としては
 公約違反を認めるべきではないでしょうか。

 (再々質問)
 あなたはすでに公約違反をしていると思いますが
 ご自身の認識はいかがでしょうか。

 お答え下さい。

 <市長の最後の答弁>

 芸術劇場・美術館・ソレイユの丘、この3つの施設について
 経営形態の見直しということは

 まず「そもそもゼロにするということはできないことだ」
 というふうなことは
 私は選挙中にも申し上げてきたつもりです。

 ただ、経営形態の見直しについては
 「やればできる」と申し上げてきたところです。

 (再々答弁)
 そういう意味で、「やらない」ということを
 一言も言っているつもりはありませんので

 ぜひ、この経営形態の見直し、
 そして指名から公募という選定プロセスの見直し、
 こうしたことは時期を見て取り組んでまいりたいと考えています。


● 公約違反ではないのか?いや、「公約以前」の問題ではないのか?

 この予算議会でも再び感じた怒りは、
 きわめて当たり前の感覚だとフジノは信じています。

 そもそも吉田市長の今の姿は、すでに公約違反ではないでしょうか。

 フジノはあの夏の熱い日々、選挙をすぐそばで支援をしてきて
 吉田候補の言葉を聴いた多くの市民の方々が

 彼が市長に当選すればすぐに効果的な対策がなされて
 すさまじい借金を一気に減らせる、
 今すぐにでも美術館を閉じるのだろう、
 そんな風に劇的な改革を期待した方々は多かったはずです。

 それが、借金の返済が終わるのは平成45年度!
 これは蒲谷前市長の政治が続いていたとしても変わりません。

 加えて、運営管理費のコストは吉田市長が言うような
 運営形態の見直しをしても
 わずかに毎年7300万円のカットしかできません。

 しかもこれは吉田市長の
 1期目の任期が終わった後に始まる話ですから
 2期目に当選しなければ、全て空手形、実現できない可能性もあります。

 選挙前に自分の任期中にできない約束をするなんて
 いかにおかしなことか、これは9月議会ですでに追及してきたとおりです。

 こんな姿勢の市長を、応援した立場として責任があるフジノが
 厳しく追及するのは当然です。

 市民の方の一部から

 「フジノさん、吉田市長をあんまりいじめないで」

 と言われたりします。

 こんな的外れな言葉はやめてください。

 政治家は人気者でも芸能人でもありません。

 市民のみなさまが市長に感情移入するのは結構ですが、
 間違った姿勢の市長を批判したらいじめているのでしょうか?

 フジノは全くそんなふうに考えません。

 市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることこそがフジノの使命です。
 吉田市長のことを守るのはフジノの仕事ではありません。

 今の任期中に改革が実現しないことが分かっていながら
 それをさもできるかのように堂々と選挙で訴えてきたのは
 公約違反以前の、
 倫理的にもとる明らかなウソつきだと思います。

 しかもそれが仮に2期目に当選したとしても
 毎年わずか7300万円のカットしかできないとは...。

 最近は毎日、怒りと失望が止まらない気持ちと共に
 応援をしてしまったという事実は消せないという
 自責の念にさいなまれています。

 だから、市民のみなさまに対して唯一責任を果たすとすれば
 誰よりも厳しく吉田市長の姿勢を追及することしかありえないと感じています。

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