美術館の赤字は、3億9749万5117円/あなたは何故、怒らないのか? [美術館問題]
(2009年10月2日(金)の活動日記)
● ハコモノ3兄弟その3「美術館」/建設費の借金の残高
先日に続いて、ハコモノ3兄弟についての報告です。
『ハコモノ3兄弟』とは、
横須賀市の財政へ深刻なダメージを与えている3施設に対して
『負の遺産』としてあえてフジノが名づけた呼び名です。
今回は、『横須賀美術館』についてです。
まず、
『建設にかかった借金』がどれだけ残っているか?
を報告します。
平成20年度末の美術館の借金の残高は、
39億6409万9884円
です。
(決算特別委員会の資料より)
フジノが市民のみなさまにうかがいたいのは、
39億6400万円もの借金をかけて
あえて今、造るべきだったのか、ということです。
例えば、このまちには産科医が不足していますので
なんとか安心して市民のみなさまのお産が可能になるように
助産師さんにサポートをお願いしています。
具体的には、1度退職してしまった助産師の方々に
復職していただけるように
『助産師復職支援事業』というものを実施しています。
復職を支援する研修会やスキルアップ研修会をはじめ、
助産師の方々の人材登録などを行なっています。
その1年間の決算額は、わずか80万646円なのです。
市民のみなさまが安心してお産ができるようになる為の事業に
たった80万円しか税金を使っていないのです。
本市の財政が厳しいというならば、
ハコモノ建設ではなくて
こうした助産師さんのような人材(=人財)を守る為にこそ
税金は使うべきではないのでしょうか?
あなたはどうお考えになりますか?
● 美術館の1年間の赤字は、3億9749万5117円
去年に続いて、横須賀美術館の決算は
4億円の赤字となりました。
オープン2年目となる2008年度の収支を紹介します。
<収入>
観覧料ほか 4665万1060円
展覧会図録売払料ほか 822万890円
美術品等取得基金収入 709円
----------------------------------
(合計) 5487万2659円
<支出>
給与 1億2669万7675円
運営事業費 1億1214万625円
管理事業費 2億1352万9476円
----------------------------------
(合計) 4億5236万7776円
収入から支出をひくと、
3億9749万5117円の赤字です。
美術館の観覧料収入は、
予算で見込んでいたのは6094万1000円でしたが
決算額は4665万1060円(6万3966人)に過ぎませんでした。
予算の見込みは明らかに甘かった
と言わざるをえません。
再び、フジノは市民のみなさまにうかがいます。
これだけの赤字を税金で穴埋めしてまで
美術館を横須賀市が運営する必要があるのでしょうか?
このまちには、赤ちゃんを持ちたくても
様々な理由で妊娠ができずに苦しんでいる方々がたくさんいます。
そうした方々の多くが心身ともにとても苦しい想いをしながら
不妊治療をしていらっしゃるのですが
同時に、金銭面でもあまりにも負担が大きいので
横須賀市では、『特定不妊治療費助成事業』という補助をしています。
市が指定する医療機関で特定不妊治療を行なったご夫婦に
助成をすると共に、産婦人科医師による相談を行なっています。
ここでも使われている税金は、
わずか1873万6894円に過ぎません。
人口減少を誰もが危機感を持っている時代ですが、
横須賀市の政治・行政の対応というのは、こんな程度なのです。
美術館には4億円の赤字に税金を投入している一方で
不妊治療に対しての助成はわずか1800万円だけなのです。
こんな現状に対しても
全く理解が無いとしか言えないのですが
今年6月に開催された『横須賀美術館評価委員会』に出席した
ある委員はこんな発言をしています。
> イギリスでは、人口5万人以上で立派な都市であり、
> 当然のように博物館・美術館が設置される。
>
> イギリスの子どもたちは年中本物の絵を見て学習して、
> 感性を育てていくので、
> 美術館・博物館は非常に大事な機能を持っている。
>
> 横須賀は40万人の人口があって立派な中核市であるのに、
> この美術館どうのこうのと問題にされる。
いまだに、こんな発言を堂々としている人がいる!
「中核市だから美術館を持つ」という発想自体が間違いであることは
フジノが初当選した2003年の最初の本会議で
沢田市長とすでに議論し終えています。
この委員は某大学で教授をしておられるのですが
市の審議会に参加する研究者の方というのは
どうしてこのような発言を平気でなさるのか、とても残念です。
さて、税金を納めていらっしゃる市民のみなさまに、
いや、あなたにうかがいたいのですが
こどもの教育の機会の平等さえ失われているこの国で、
生まれた瞬間から7人に1人のこどもが貧困に追い込まれているこの国で、
限られた財源をどう使うか。
あなたは、40万人のまちだから美術館を持つのが当然だ
という大学教授の意見が正しいと思うのでしょうか。
それとも、もっと別の使い道があるはずじゃないかと
フジノと一緒に怒りの声をあげるのでしょうか。
僕は、あなたの声が聴きたいです。
● ハコモノ3兄弟その3「美術館」/建設費の借金の残高
先日に続いて、ハコモノ3兄弟についての報告です。
『ハコモノ3兄弟』とは、
横須賀市の財政へ深刻なダメージを与えている3施設に対して
『負の遺産』としてあえてフジノが名づけた呼び名です。
今回は、『横須賀美術館』についてです。
まず、
『建設にかかった借金』がどれだけ残っているか?
を報告します。
平成20年度末の美術館の借金の残高は、
39億6409万9884円
です。
(決算特別委員会の資料より)
フジノが市民のみなさまにうかがいたいのは、
39億6400万円もの借金をかけて
あえて今、造るべきだったのか、ということです。
例えば、このまちには産科医が不足していますので
なんとか安心して市民のみなさまのお産が可能になるように
助産師さんにサポートをお願いしています。
具体的には、1度退職してしまった助産師の方々に
復職していただけるように
『助産師復職支援事業』というものを実施しています。
復職を支援する研修会やスキルアップ研修会をはじめ、
助産師の方々の人材登録などを行なっています。
その1年間の決算額は、わずか80万646円なのです。
市民のみなさまが安心してお産ができるようになる為の事業に
たった80万円しか税金を使っていないのです。
本市の財政が厳しいというならば、
ハコモノ建設ではなくて
こうした助産師さんのような人材(=人財)を守る為にこそ
税金は使うべきではないのでしょうか?
あなたはどうお考えになりますか?
● 美術館の1年間の赤字は、3億9749万5117円
去年に続いて、横須賀美術館の決算は
4億円の赤字となりました。
オープン2年目となる2008年度の収支を紹介します。
<収入>
観覧料ほか 4665万1060円
展覧会図録売払料ほか 822万890円
美術品等取得基金収入 709円
----------------------------------
(合計) 5487万2659円
<支出>
給与 1億2669万7675円
運営事業費 1億1214万625円
管理事業費 2億1352万9476円
----------------------------------
(合計) 4億5236万7776円
収入から支出をひくと、
3億9749万5117円の赤字です。
美術館の観覧料収入は、
予算で見込んでいたのは6094万1000円でしたが
決算額は4665万1060円(6万3966人)に過ぎませんでした。
予算の見込みは明らかに甘かった
と言わざるをえません。
再び、フジノは市民のみなさまにうかがいます。
これだけの赤字を税金で穴埋めしてまで
美術館を横須賀市が運営する必要があるのでしょうか?
このまちには、赤ちゃんを持ちたくても
様々な理由で妊娠ができずに苦しんでいる方々がたくさんいます。
そうした方々の多くが心身ともにとても苦しい想いをしながら
不妊治療をしていらっしゃるのですが
同時に、金銭面でもあまりにも負担が大きいので
横須賀市では、『特定不妊治療費助成事業』という補助をしています。
市が指定する医療機関で特定不妊治療を行なったご夫婦に
助成をすると共に、産婦人科医師による相談を行なっています。
ここでも使われている税金は、
わずか1873万6894円に過ぎません。
人口減少を誰もが危機感を持っている時代ですが、
横須賀市の政治・行政の対応というのは、こんな程度なのです。
美術館には4億円の赤字に税金を投入している一方で
不妊治療に対しての助成はわずか1800万円だけなのです。
こんな現状に対しても
全く理解が無いとしか言えないのですが
今年6月に開催された『横須賀美術館評価委員会』に出席した
ある委員はこんな発言をしています。
> イギリスでは、人口5万人以上で立派な都市であり、
> 当然のように博物館・美術館が設置される。
>
> イギリスの子どもたちは年中本物の絵を見て学習して、
> 感性を育てていくので、
> 美術館・博物館は非常に大事な機能を持っている。
>
> 横須賀は40万人の人口があって立派な中核市であるのに、
> この美術館どうのこうのと問題にされる。
いまだに、こんな発言を堂々としている人がいる!
「中核市だから美術館を持つ」という発想自体が間違いであることは
フジノが初当選した2003年の最初の本会議で
沢田市長とすでに議論し終えています。
この委員は某大学で教授をしておられるのですが
市の審議会に参加する研究者の方というのは
どうしてこのような発言を平気でなさるのか、とても残念です。
さて、税金を納めていらっしゃる市民のみなさまに、
いや、あなたにうかがいたいのですが
こどもの教育の機会の平等さえ失われているこの国で、
生まれた瞬間から7人に1人のこどもが貧困に追い込まれているこの国で、
限られた財源をどう使うか。
あなたは、40万人のまちだから美術館を持つのが当然だ
という大学教授の意見が正しいと思うのでしょうか。
それとも、もっと別の使い道があるはずじゃないかと
フジノと一緒に怒りの声をあげるのでしょうか。
僕は、あなたの声が聴きたいです。