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美術館の赤字4億2000万円 [美術館問題]

(2009年3月13日(金)の活動日記その3)

● 美術館についての質疑(その1)

 『教育委員会』の来年度予算審議にて
 フジノが行なった質疑を紹介していきます。

 今回から数回に分けて、
 『横須賀美術館の在り方について』の質疑です。

13artmuseum.jpg

 今回は、「質問その1.赤字はいくらになるのか?」についてです。

 *テープ起こしの為、正確な議事録ではありません

 (2009年3月13日・教育経済常任委員会でのフジノの質疑)

  <フジノの質問>
  横須賀美術館についてうかがいたいと思います。

  まず、来年度予算における
  入場料・駐車場使用料・図録などの販売などを含めた『収入面』と
  4億7614万円の『支出』との、
  収支の差額はいくらになるのでしょうか?

  <美術館運営課長の答弁>

  特定財源(『収入』)として計上させていただいておりますのが
  観覧料約4000万円、
  駐車場使用料の1000万円強、
  雑入としてご指摘の図録受払い等でございます。

  それらを合計いたしまして
  『支出』を差し引きますと
  4億円を切っているくらいの収支の差額になると思います。

  <フジノの質問>

  収支の差額が約4億円切るかどうかぐらいだ
  というお話ですけれど、

  そもそも収益施設ではないとはいえ、
  この金額(赤字)についてはいかがお考えでしょうか?

  <美術館運営課長の答弁>

  『収入』はあくまで推計でございまして

  もちろん下回る可能性もありますが
  上回る可能性もまだございますので

  毎年度目標を立てて、
  それを上回るということを活動目標にしておりますので

  それにつきましては
  上回るように努力してまいりたいと思います。

  「差をなるべく埋めるべきではないか」

  というご指摘だと思いますけれども
  施設の性格上、とんとんにするというのは難しいと思っております。

  少しでも多くの方にご利用いただいて
  収支の数字が良くなるように努力してまいりたいと思います。

 (引用おわり)

13fujino2.jpg

 収支が激しいマイナス(赤字)になるのは
 すでに予算書を見てフジノは分かっていたのですが

 教育委員会側がその赤字をどう認識しているか、
 きちんと議事録に残しておきたいので
 あえて質問しました。

 教育委員会側は「4億円を切るくらい」と答弁しましたが
 実際には4億2010万円の赤字予算です。

 それだけの赤字を出すことへの認識を問いましたが
 「謝罪」とかそういう意識を示す言葉は全くありません。

 とにかく収入を増やすことを目指す、という姿勢であることが分かりました。

 横須賀美術館は、おととし、去年に引き続いて
 来年度予算でも4億円台の赤字となりました。

 (おととし:http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar2.html#budget
  去年:http://www.hide-fujino.com/diary/2008/mar5.html#080317

 内訳はこの通りです。
 オープン3年目となる2009年度の収支を紹介します。

 <収入合計 5604万円>
  観覧料         4575万円
  駐車場使用料     1029万円

 <支出合計 4億7614万円>
  給与       1億3083万円
  運営事業費   1億1920万円
  管理事業費   2億2611万円

 収入から支出をひくと、4億2010万円の赤字です。

 収入の『観覧料』では、6万9368人
 (個人5万7,776人、団体1万1,592人)の見込みとしています。

 1円でも多く赤字を減らしたいと訴えてきたフジノにとって
 やはり全く賛成できない予算案です。

美術館1年目、3億5472万円の赤字でした [美術館問題]

(2008年10月8日(水)の活動日記)

● 美術館1年目、3億5472万円の赤字でした

 昨年の予算議会では
 オープン直前の横須賀美術館の赤字の予算をとりあげましたが

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar2.html#budget

 今日は、オープンから1年が経った横須賀美術館の
 赤字の決算を報告します。


 (教育委員会の決算説明書よりフジノが作成)

 <収入>
観覧料          7310万円
駐車場使用料      1329万円
書籍売払代など     1251万円
若林奮展への助成金  350万円
-----------------------------
(合計)       1億0240万円

 <支出>
給与       1億3180万円
運営事業費   1億1517万円
管理事業費   2億1016万円
---------------------------
(合計)    4億5713万円

 横須賀美術館スタート1年目は
 マイナス3億5473万円でした。

 この赤字3億5473万円は
 市民のみなさまの税金で穴埋めしました。

 また、建設にあたっての借金(市債)残高は
 40億943万8632円です。完済までに25年間かかります。

 また、フジノが特に問題視していた
 非常勤で月わずか4回しか現場に来ない館長ですが

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar2.html#4timesperamonthman

 実際に支払われた報酬は

 1日2万6000円×33回=85万8000円

08accounting.jpg

 1年間でわずか33日間、月わずか2.75日です。

 横須賀美術館の館長は
 現場にほとんどいなくて勤まるんですね。

 なんだかなぁ...。


● もしも3億5473万円を別の使い道ができたならば...(その1)

 財政の厳しい横須賀において
 福祉の財源を確保する為には美術館を今つくる必要は絶対に無い、と
 建設反対を訴えてきたフジノにとって

 (http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/index.htm

 どんなハコモノもスタートの年は『ご祝儀相場』となって
 たくさん入場者があるにも関わらず、
 こんなに多額の赤字が出ていることが不快でたまりません。

 美術館の管轄は、教育委員会です。

 教育委員会には他にも
 いろいろな事業があります。例えば...

 交通事故によって一家の生計の中心の方を亡くしてしまった
 小・中学生・高校生をサポートする為に、
 横須賀市では、
 奨学金を支給しています。

 その金額は、

 小学生では1ヶ月9000円
 中学生では1ヶ月1万円
 高校生では1ヶ月1万1000円、です。

 小中学校・高校に入学した時には
 新入学時の加算として、約8万円が支給されます。

 今年の『交通遺児対策事業費』は、わずか377万1326円でした。

 そこで、もしも美術館の運営費の赤字3億5473万円を
 別の使い道ができたならば、

 フジノは、この交通遺児支援事業の予算を10倍にします。

 1ヶ月わずか9000円や1万1000円をもらっても
 一家の大黒柱を失ったことによる
 暮らしの厳しさは全く変わりません。

 例え、10倍にして
 小学生9万円、中学生10万円、高校生11万円にしても

 ひとり親の家庭の生活の厳しさは
 やっと少しマシになるだけです。

 今の10倍に増やしても、必要な予算は3771万3260円です。

 3771万円をこの交通遺児支援に使っても
 まだまだ3億1700万円も余ります。

 美術館の運営費の赤字3億5473万円を
 もしも別の使い道ができたならば、

 生活苦や経済苦に追い込まれている家庭を
 どれほど今よりもマシな状況に変えることができるでしょう!

 このまちは、人を育てることの大切さを理解していない。

 こどもたちの未来に投資すれば、
 どれほど希望に満ちた世界へとこどもたちが進んでいかれるか
 分かっていない。

 こどもたちの未来に投資することは
 実は、今の世代を救うことでもあることを
 このまちは理解していない。

● もしも3億5473万円を別の使い道ができたならば...(その2)

 教育委員会の取り組みで
 他にはこんな事業があります。

 家庭の経済的な理由で
 この生徒は高校に進学するのは困難なのではないかと
 中学校の先生が判断した中学3年生について

 中学校の先生の申請に基づいて
 審査の末に、横須賀市は奨学金を支給しています。

 奨学金といっても、毎月わずか1万円です。

 中学校の先生が申請してくれても
 その申請が全員分がOKになるのではなくて
 かなりの数が、落選します。

 何故なら、1学年50人という枠が付けられているからです。

 そこで、2007年度に奨学金が支払われたのは
 152名(1~3年50人プラス定時制の第4学年2名も対象の為)へ

 奨学金にかかった費用は、
 1809万円でした。

 さて、くりかえすまでもありませんが
 毎月たった1万円で、どれだけ生活が救われるのでしょうか。

 フジノの高校時代にも大学時代にも
 家庭が経済的に厳しくて、
 新聞配達をしている友達がいました。

 早朝と夕方、毎日新聞配達をして
 ようやく生活費と学費の支払いが何とかなっていました。
 (新聞奨学生というものです)

 そのかわり、部活動にもサークルにも一切入れずに
 残念ながらバイトに明け暮れて過ぎていった学生時代でした。

 それはそれで意味が十分あることです。
 人は誰もがみな、いずれ働くのです。
 他人よりも早く働きはじめることは大きな意味があるでしょう。

 しかし、一方で他のこどもたちのように、
 勉強に部活動に安心して取り組むことはできていませんでした。

 そこで現在に話を戻します。

 もしも政治家フジノの想いが実現していて
 美術館を建設せずに済んでいたら

 そして、今年の美術館の運営費用の赤字である
 3億5473万円を他の使い道ができたならば

 やはりフジノはこの奨学金を10倍にします。

 それでも予算は1億8090万円です。
 美術館の赤字の3分の1にしかなりません。

 交通遺児への奨学金を10倍にしても
 経済困窮の高校生への奨学金を10倍にしても

 それでも美術館の赤字よりも少なくて済むのです。

 あなたはどうお考えになりますか?

 はからずも交通事故で親を亡くしてしまい、
 ひとり親のもとで厳しい生活をしているこどもの為に税金を使ったり

 「家庭の経済状態が悪くても、
  この子は高校へ行かせてあげたい」

 と中学校の先生が判断した生徒の為に税金を使ったり

 それは、未来への投資ではありませんか?

 フジノはこれこそ税金の正しい使い道だと信じています。
 親の経済格差をこどもに押しつけない、格差を打ち破る政策です。

 美術館の運営と、恵まれないこどもたちの未来と、
 あなたはどちらが大切だと考えますか。

 フジノは政治家として、こどもたちの未来を選びます。

● 決算を認定しません

 さらに、2007年度予算議会にて反対討論を行なったものですが

 (http://www.hide-fujino.com/dispute/discussion/2007/0326.html

 横須賀市はこの2007年10月から
 精神障がいのある方々の
 通院医療費補助を打ち切ってしまいました。

 これは全国に誇れる本市独自の制度でした。

 精神障がいのある方々は
 働くことがなかなかできない為に生活費さえ苦しくて
 病院に通いたくても
 その通院費用さえ出せない、

 そんな状況を改善する為に、
 通院の費用は市が補助をしてきたのです。

 予算はわずか3000万円でした。

 しかし、蒲谷市長は
 これを廃止、全額カットしたのです。

 2007年10月の廃止から、数ヶ月が経ちました。
 そこでフジノは委員会で質疑を行ないました。

 「この打ち切りによって、
  病院に通うことができなくなった精神障がいのある方々が
  どれだけ存在するのか、追跡調査したのか?」

 「把握していません」

 という答弁でした。

 こんなていたらくです。

 人の命を守るのが政治家の仕事だという信念に基づいて
 フジノは政治家として、この決算は絶対に認めません。

 つまり、不認定です。

 このまちは、優先順位が間違っています。

 100周年を祝うイベントを行なっている暇があれば、
 100人もの方々が毎年自殺に追い込まれている本市の現状を
 変える為にもっと本気になるべきです。

 今の横須賀市は間違っています。

 市民のみなさまは、いや、
 あなたはどう思いますか。

美術館の1年間の活動実績を報告します [美術館問題]

(2008年6月12日(木)の活動日記)

● 美術館の1年間の活動実績を報告します

 本日の市議会・教育経済常任委員会にて
 美術館を担当する教育委員会から報告がありました。

 『横須賀美術館の初年度の運営状況について』です。

 資料は大きく3つに分かれています。

 資料1 『横須賀美術館の初年度の運営状況について(21ページ)
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/june/12report1.pdf

 資料2 「来館者アンケート「自由記述欄」の集計について(63ページ)
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/june/12report2.pdf

 資料3 教育普及事業および取材実績などの詳細(22ページ)
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/june/12report3.pdf

 この資料にもとづいて質疑を行ない、
 フジノも多数の質問・提案を行いました。

 美術館の赤字を減らし・無くす為の活動は
 美術館建設反対の第2段階として今も続いています!

美術館の2008年度スケジュールです [美術館問題]

● 美術館の2008年度スケジュール

 教育長から市議会議員宛に
 2008年度の横須賀美術館のスケジュールが配られました。

 ご覧になってみて下さい。

 http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/apr/01schedule.pdf

美術館は4億3300万円の赤字 [美術館問題]

(2008年3月17日(月)の活動日記)

● 美術館は4億円の赤字予算

 去年に続いて、横須賀美術館の予算案は
 4億円を超える赤字となりました。
 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar2.html#budget

 オープン2年目となる2008年度の収支を紹介します。

 収入
 ・観覧料         4753万円
 ・駐車場使用料     1340万円
 ----------------------------
  (合計)        6094万円


 支出
 ・給与       1億3361万円
 ・運営事業費   1億2357万円
 ・管理事業費   2億3773万円
 ---------------------------
  (合計)    4億9492万円

 収入から支出をひくと、
 4億3398万円の赤字です。

 収入の『観覧料』では、6万9300人
 (個人6万3000人、団体6300人)の見込みとしています。

 1年目の予算よりも赤字額が増えており、
 1円でも多く赤字を減らしたいと訴えてきたフジノにとって
 とても賛成できない予算案です。
 (http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/index.htm


● 奨学金はわずか132万円のアップ

 去年このコーナーで指摘した
 『横須賀市のひどい現実』に奨学金の予算の低さがあります。

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2007/mar2.html#scholarship

 経済的な理由によって
 就学することが困難な高校生に対して
 横須賀市は奨学金を支給しています。

 この予算があまりにも低すぎるので
 フジノだけでなく、多くの市議がアップを訴えてきました。

 1ヶ月1万円、年間12万円です。
 対象は163名(1年生60名、2~3年50名、定時制の4年生3名)。

 予算は1956万円です。
 昨年に比べて
 プラス10名の予算がつきました。

------------------------------------

 美術館の運営管理に4億3398万円の赤字を出して
 それを市民のみなさまの税金で穴埋めをしている一方で、

 わずか163名にしか、奨学金を出せない。
 もらえる生徒も毎月わずか1万円だけ。

 あまりにも情けない税金の使い方で、
 予算書類を読みながら、怒りをとおりこして、むなしくなってきます。

 ひどい予算案です。

おれだよ、おれ! [美術館問題]

● おれだよ、おれ!おれがその議員だよ

 去年の10月からとても許せないことがあって、
 あえてその直後にはHPに記さずに、冷却期間を置いてみました。

 それから、3ヶ月が経ちましたが
 全く気持ちが変わらないので
 あえて記して、
 市民のみなさまのご意見をうかがうことに決めました。

 フジノの怒りは間違っていますか?
 あなたはどうお考えになりますか?

 ぜひ聞かせてください。

-------------------------------------------------

 それは、『横須賀美術館評価委員会』の
 第2回目(07年7月6日)でのやりとりについてです。

 (横須賀美術館評価委員会とは:
  http://www.yokosuka-benri.jp/g_info/l100050868.html

 この委員会は非公開で行なわれていて
 議事録は2ヵ月後の9月末にようやく公開されました。

 (議事録全文はこちら:
  http://www.yokosuka-moa.jp/hyoka/info/minutes.pdf

 フジノは横須賀美術館のHPを毎日チェックしていますので
 公開されたこの議事録を10月頭に読みました。

 一読して、この委員会での発言が無責任すぎて
 とても許せなかったのです。

 そこで議事録をスタッフに読んでもらったり
 身近な市民の方々に意見をもらいましたが
 フジノの意見を否定する人はいませんでした。

 今、来年度予算案を話しあう予算議会が近づいてきました。

 いろいろな資料を読むにつけても
 (例えばこちらを参照
  http://www.hide-fujino.com/diary.htm#080101

 財政の厳しさを目の当たりにするたびに
 やはりこの問題を
 許せない気持ちが蘇ってくるのです。

 委員の発言は自由でなければいけませんが、
 委員である以上、責任をもって発言すべきだと考えています。

 あなたは、例えば下の発言をどうお考えになりますか?

------------------------------------------------------

 <美術館の活動方針・評価指標についてのやりとりを議事録から引用>

  ・H委員
  日本の美術館は、3年目から入館者が減るのですよ。
  そこが欧米とは根本的に違います。

  ・島田 章三(館長)
  だから、今日この資料を見て、私もあまり数字を出すなと言った。
  あまり数字を出すとハードルつくったみたいになってしまいますから。
  来年はこれを越えなければならないみたいな感じになる。
  数字が一人歩きしないように、そうなると困るなあと。

  ・T委員長
  そうですよね。こういうものをつくるのは、
  あまりケチな根性でつくられるとやっていられないですよね。
  でも、きっと行政がやると
  数、数、数、でくるのが危険ですね。

  ・O委員
  最初はそうでしょうね。

  ・H委員
  できる時にかなりの反対があったので、
  ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
  しかも最近は議員の方も
  ブログや何かで発信していますからね。
  そのことだけは考えた方がいいですよね。

----------------------------------------------

 上の一連の発言には無責任があふれている
 と、フジノは考えています。だから、許せないのです。

 (批判その1)数値を出さなくて評価ができる訳が無い。

 オープンから3年過ぎたら入館者数が減る、
 との発言に答えて島田館長はこう言いました。

 「私もあまり数字を出すなと言った。
  あまり数字を出すとハードルをつくったみたいになってしまいますから」

 「数字が一人歩きしないように、そうなると困るなあと」

 は?

 評価の為に開かれている委員会のメンバーのくせに
 数字を出すなと言っている訳です。

 じゃあ、何を根拠に判断するのでしょう?

 この日の委員会で配られた資料(数字があるもの)とは、

 資料2「評価指標(案)」
 資料3「美術館開館後(4/28~6/30)の状況について」
 資料4「横須賀美術館開館後の状況について
      -開館(4/28)~6月末(6/30)までの集計速報-」

 です。

 つまり、入館者数をはじめとする数値は
 「一人歩き」するから「困るなあ」という発言なのです。

 評価するのに、客観的な数値(例えば入館者数とか)を使わないで
 どうやって評価するつもりなのでしょうか?

 数値を出さずに主観(感想とか)で評価するのでしょうか?
 税金で運営しているのだから 
 ハードルをつくるのは当然です。

 (批判その2)財政を守ること=ケチな根性なのか?

 続いて、とても理解できないのが
 県立保健福祉大学の教授であるT委員長の発言です。

 島田館長の数字を出すと困る発言に続いて

 「そうですよね。こういうものをつくるのは、
  あまりケチな根性でつくられるとやっていられないですよね」

 は?

 福祉カンケーの大学教授なのに
 こんな発言を、平気でしてしまうことに愕然としました。

 横須賀市の財政がこれほど厳しい為に
 福祉の予算を横須賀市がカットしている現実を知らないのでしょうか。
 (知らないはずは無いですよね?)

 福祉の予算をカットせざるをえない厳しい財政状況の中で
 税金から50億円もかけてつくった美術館に対して

 「こういうものをつくるのは、あまりケチな根性でつくられると
  やっていられないですよね」

 やっていられないのは
 こんなまちに税金を払わなければならない
 横須賀市民のみなさんの方です。

 フジノが政治家として美術館建設に反対したのは
 このまちの福祉を守るためです。

 ケチな根性をしているのは、このまちの福祉を守るためです。

 財政を守ること=ケチな根性

 ならば、政治家としてケチな根性を持っていて
 良かったとフジノは感じます。

 美術館にじゃぶじゃぶ税金を使うよりも
 福祉を守るために喜んでケチな根性をフジノは持ちます。

 しかし、こんな無責任な発言が出るとは...。

 (批判その3)市民に情報を知らせるのは、政治家の義務だ

 こうした一連の会話の後に
 H委員はこう述べています。

 「できる時にかなりの反対があったので、
  ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
  しかも最近は議員の方もブログや何かで発信していますからね。
  そのことだけは考えた方がいいですよね。

 ああ、おれです。おれです。

 入館者数をチェックして市民のみなさまに知らせているのは、
 このフジノです。

 (http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/070507quantity.html

 何故なら、この美術館をつくったお金は税金であって、
 何故なら、税金を払っているのは市民のみなさまで、
 何故なら、市民のみなさまには
 税金の使いみちを知る権利があるからです。

 これまでの政治家は違うかもしれませんが
 ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
 しかも最近は議員の方もブログや何かで発信していますからね。

 何故なら、それが政治家としての当たり前の義務だから。
 市民の方々に情報を伝えるのは、義務だから。

 ところでH委員は「そのことだけは考えた方がいい」というのは
 一体どういう意味のことなのでしょうか。

 入館者数をチェックして市民に知らせている政治家がいるから
 そういうヤツには気をつけろ、という意味ですか?

● 非公開の場で、無責任な発言が垂れ流されている

 美術館を評価する為に集められた委員会って、
 こんなことを話しているんですね。非公開で。

 フジノの批判がはずれているかどうか
 ぜひ議事録の全文をご覧になって
 市民のみなさま、ご意見をお願いします。

 3ヶ月経っても許せないフジノは
 執念深いのでしょうか?

 たぶん、横須賀市の財政が好転して
 福祉のまちが実現するまでは
 こうした発言を永遠に許さないと思います。

 今この瞬間も苦しんでいる人がいるのに
 福祉をカットに追い込む全てのムダが許せません。

 このHPを読んだ行政関係者が
 すぐさま文句を言ってくるのが想像がつきますけれど
 そんなの聴いてもしかたがありません。

 僕が聴きたいのは、ただ1つ。
 僕が従うべき唯一の存在である『市民のみなさま』の意見です。

 あなたはどう思いますか?

 あ、そうだ。
 数字、出しますね。

 <横須賀美術館、チケットを買って入場した人数>

  4月    6231人
  5月 2万3750人
  6月 1万6081人
  7月 1万2805人
  8月 2万1366人
  9月 1万9598人
 10月 1万5847人
 11月 1万7827人
 12月    7155人

 数字が一人歩きすると困りますが(笑)
 オープンから8ヶ月間の総計は、14万0660人です。


目の見えない方々も触って美術を感じる彫刻展 [美術館問題]

(12月22日(土)の活動日記その2)

● 目の見えない方々も触わって美術を感じる彫刻展

 今日の雨は本当に寒かったですね~。

 横須賀で雨がいったん止んだので傘を置いて出かけたら
 ざあざあと強い雨になってずぶぬれになってしまった1日でした。

 さて、今日のフジノは、藤沢市民会館を訪れて
 『手で触れて見る彫刻展』(藤沢市点字図書館主催)行ってきました。

 まずは、こちらの記事をご覧下さい。

 (2007年12月21日・朝日新聞・朝刊より)

 記事の写真のように、作品に手で触れて鑑賞することを
 このHPでは『触察(しょくさつ)』と呼びますね。
 (いろいろな呼び方があります)

 視覚障がいのある方々もそうでない方々も
 芸術作品をただ見ているだけではなく触れるという行動によって
 新しい理解の広がりや深まりが得られると言われています。

● 触れられる美術品がふだんからいくつもある美術館にしたい!

 そこでフジノは、

 横須賀美術館に『触察』ができる作品をいつも置くべきだ

 と、提案してきました。

 障がいのある方々も障がいの無い方々と同じように
 ふだんから美術にアクセスできなければいけません。

 すでに、横須賀美術館の学芸員の方々は
 オープン前からこうした重要性を意識してくれています。

 美術館開設準備室の時代から
 障がいのある方々と美術とのアクセスの機会を増やす為に
 イベントやワークショップなどを開催してきました。 

 ただし残念ながら、現在の横須賀美術館には
 『触察』できる作品が1つもありません。

 これからは、年1回の単発イベントではなく
 常設の作品展示をめざしていくべきだと考えています。

 それが横須賀美術館の個性として
 在るべき姿の1つだとフジノは考えています。

 これは、障がいのある方々の為だけに意味のあることではありません。

 例えばイタリアでは
 『触察』ができる美術館をめざす活動によって
 障がいのある方々の入場者数が増えただけでなく
 障がいの無い方々の入場者数も増加した美術館もあります。

 また、同時に、障がいのある方々の美術へのアクセスを高める、
 という美術館活動が
 社会全体のアクセシビリティを高める力があります。

 時間のかかる地道な活動ではありますが
 こうした側面の重要性からも、フジノは提案をしています。

 オープニング初年度の忙しさに埋没せずに
 横須賀美術館の学芸員のみなさんには
 ぜひこうした活動を積極的に進め続けてほしいです。

● 触察の、驚きと喜び

 さて、『手で触れて見る彫刻展』についてです。

 上の写真のように、約40点の作品が触れることができました。

 約1時間にわたって、目をつむってじっくりと
 フジノも作品に触れて感じてみました。

 『何か』に触れて、その触った感じから何かをイメージする、
 というのは、とても難しい作業です。

 これは、視覚障がいがある人もない人も同じです。

 例えば、人の形をすでに目からの情報として持っていれば
 作品のタイトルによってあらかじめ人の形をイメージして
 そこに手からの感触を
 情報として
 加えていくということができます。

 けれども、人の形が
 目からの情報として全く無い場合には
 全く別の形でイメージを
 ゼロから組み立てていく訳ですね。

 ですから、『触察』にはある程度の訓練が必要になります。

 また、作品そのものだけではなくて
 作品についての情報を加えるということも必要になります。

 上の写真の作品で言うならば、
 『馬に乗っている人』という情報がすでにイメージできるかどうか
 ということが大きなポイントになる訳です。

 『馬』とは、どういうものか?

 この情報が映像としてイメージが無いとしても
 触れていくことから得られる情報で
 『馬』というもののイメージが新しく得られるということでもあります。

 作品が人の顔のようにふだんの暮らしの中で
 接点が多い存在であれば
 分かりやすさは
 高くなると言えます。
 

 逆に、こちらの作品のように抽象性が高いと
 理解は難しくなると言えます。

 と言うのは一般論でして、実際にはとても難しい作業でした。

 まず目をつむらずに人の頭の彫刻を最初に見ておいてから
 改めて触れてみました。

 けれどもフジノは、触れるだけで
 この作品の全体像をこころの中で組み立てていくことは
 とても難しかったです。

 けれども、こうした行動を視覚障がいのある方々は
 ふだんから当然のこととして行なっている訳です。

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 今日のこの展覧会に来て、
 改めてこうした1つ1つの人間の認知活動への驚きと喜びを感じました。

 (認知、というのは心理学をはじめとする
  科学の大きなテーマでもありますしね)

 『触察』のできる美術の重要性については
 また別の機会にも、もっともっと説明していきたいと思います。

 触れる、というのは
 決して障がいのある方々の為だけでは無いからです。

 ぜひみなさまにも体験していただきたいと願っています。


美術館の入場者数(GW中)の発表 [美術館問題]

●ゴールデンウィーク期間中の観覧者などの集計結果について

美術館のゴールデンウィーク期間中の
来館者数の集計結果について教育長から報告がありました。

市議会議員あてに送られてきた集計表は
経営の観点からは全く納得できないまとめ方をされていました。

『入館者数』と『観覧者数』という2つの定義をつくり、

(1)美術館の敷地内に入った人を全て入館者数

(2)展示を観覧した人(有料・無料を問わず)を観覧者数

と、それぞれ定義していました。

しかし、これでは誤解を与えます。

観音崎の走水園地(美術館を建設した場所)は
もともと観光地として非常に多くの人々が訪れる場所です。

したがって、ただ美術館の敷地内に入っただけで
チケットを買っていない人々のことを
『入館者』と定義した教育委員会の発表には問題があります。

きちんとチケットを買って展示物を観覧しなければ、
入館者とはフジノは認めません。

統計データは、正確に示すべきです。

そこで、フジノが集計表をまとめなおしたのが
下の表です。

 
<ゴールデンウィーク7日間の観覧者数>

・4/28(土)、晴れ、夕方雨、
有料1,129人、無料502人、合計1,631人

・4/29(日)、快晴
有料1,753人、無料637人、合計2,390人

・4/30(月)、快晴
有料1,586人、無料624人、合計2,210人

・5/1(火)、終日雨
有料539人、無料105人、合計644人

・5/2(水)、雨のち晴れ
有料864人、無料102人、合計966人

・5/3(木)、くもりのち晴れ
有料1,488人、無料526人、合計2,014人

・5/4(金)、快晴
有料1,701人、無料613人、合計2,314人

・5/5(土)、快晴のち薄くもり
有料1,498人、無料589人、合計2,087人

・5/6(日)、終日雨
有料800人、無料330人、合計1,130人

7日間の合計
有料11,358人、無料4,028人、合計15,386人

ゴールデンウィークの7日間、
美術館の館内へ入場して展示を見た人々の数は上の通りです。

7日間で、1万1358人がチケットを買って入場しました。
小中学生などの無料入場者が4028人いました。

合計すると、1万5385人でした。

チケットによる収入がいくらだったのかは
発表されていません。

こういう数字をきちんと発表しなければ
ごまかしている印象を
市民のみなさまに与えていると思います。

チケット収入については
すぐにデータの発表を求めたいと思います。

また、ゴールデンウィーク期間は
あくまでもオープン直後のご祝儀的な入場者数の多さであって
大切なのはこれからの平日の入場者の数です。

厳しく今後もチェックを続けていきます。


美術館問題は今、始まったばかり [美術館問題]

● 美術館問題は、終わらない。むしろ、始まったばかり。

当選して市議会議員になった野村たかひろさんと
まもなくスタートする6月議会について意見交換をしました。
(野村さんブログ;
 http://blogs.yahoo.co.jp/nomurat8222/

野村さんは言うまでもなく
フジノたちと共に
美術館建設みなおし運動を最後まで闘い続けている
『民意が市政に生かされることを願う会』の代表です。
(願う会HP;
 http://www.mininokai.jp/fr_main.htm
(美術館問題とは;
 http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/index.htm

つい先日、
ゴールデンウィーク期間(4月28日から5月6日)の
横須賀美術館の来場者数・入館者数などが
教育長から発表されました。
http://www.hide-fujino.com/problem/artmuseam/070507quantity.html

その発表の仕方に問題がある、ということなどについて
野村議員とはいくつもの意見交換を行ないました。

6月議会では、この4年間を通して
美術館みなおしをはじめとするハコモノ行政に対する
野村さんの想いを一般質問でぶつけてくれるのを期待しています。

その後、『願う会』副代表の方とも改めてお話しました。
今後の運営管理の在り方についてです。

闘いは、まさにこれからです。

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インターネット上でのいろいろな書き込みを見ていると
本当に情けないことに

「オープンしたんだから、もうしかたがない」

という言葉があまりにも目立ちます。

何を情けないことを言っているのでしょうか。

フジノや『願う会』がこれまで訴え続けてきたことは、
50億円も借金をして建設をして、
毎年3億円も運営費用の赤字を出して、
そこに税金を使うことが本当に正しいことなのか、
ということです。

建設が強行されてしまったら、
次の闘いは、当然ながら運営費用の赤字を無くすことです。

すでに、今年1年間については
予算の段階で4億3200万円もの赤字が出るのです。
http://www.hide-fujino.com/diary.htm#070315

この赤字を1円でも無くすことが
このまちの経営者である市長・政治家の役目です。

オープンしたらしかたがない、なんて
こどもたちや孫たちの世代に対して責任放棄です。
少なくとも、責任ある大人の発言ではありません。

フジノはすでに
美術館の開館前もオープンしてからも何度も
美術館の副館長(元・美術館開設準備室長です)をはじめ、
教育委員会の主な方々と
繰り返し意見交換を進めています。

運営管理費用の赤字を無くす為の闘いは、
オープンと共にまさに始まったばかりなのです。

美術館の主なスタッフや教育委員会の部長をはじめ、
多くの関係者が

「ゴールデンウィークは
 ご祝儀的・お祭り的な入場者数の多さであって
 平日になってからが本当の勝負の始まりである」

という、フジノと同じ認識に立っています。

行政側も本気で赤字を減らす努力を
いくつも始めています。

政治家としてフジノが信頼できる市職員の方々の多くが
この問題に全力で取り組んでくれています。

美術館問題は、何も終わっていません。

行政も政治も必死に
改善を目指して闘っています。

だから、市民のみなさまもあきらめないでください。

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そして、何よりも忘れてほしくないのが
財政の問題と
文化の尊さは
全く別のことである、ということです。

フジノも横須賀美術館には
オープンの日に足を運んできました。

いつの時代もアートはこころに響きます。

企画展『生きる』は、石内都さんの写真をはじめとして
本当に素晴らしいものでした。

小学生くらいの子には
必ず写真の持つパワーが伝わるはずです。

また、小さなおこさまづれの方々には
ヤノベケンジさんの作品を単純に楽しんでほしいと思うのです。

もともと政治家になる前から
このまちのアーティストの方々と交流を続けてきたフジノにとって
旧知の方々の作品も多く展示されています。

フジノは、美術館に足を運んだ後、
率直に多くの市民の方々と感想を述べ合いました。

フジノのプライベートの友達や知り合いには
芸術をこころから愛する人々がたくさんいます。

そんな方々はもともとフジノの美術館建設反対について
財政論からの反対であることをよく理解してくれています。

だから、あえて僕はこころから繰り返したいのです。

財政的なこのハコモノの問題と
文化・芸術が持つ尊さとは全く別のことなのです。

美術館に足を運んでください。
そして、感じてほしいのです。

本質的に文化とは、政治によって規定されてはいけないものです。
政治にはこころを縛りつけることはできません。

むしろ、アートは政治とは対極にあるものです。
ぜひ多くの人々に(特に幼いこどもたちに)体感してほしいのです。

そして、最後に、作品の尊さとは全く別の次元で、
大切な税金がすさまじい巨額で使われていることを考えてほしいのです。

アートの持つ力によって自由になったこころこそ、
現実の財政問題を逃げずに見つめられる強さを持つと信じています。

美術館問題は、今まさに始まったばかりなのです。


4億3240万円の赤字を出す美術館 [美術館問題]

● 予算委員会3日目(教育委員会)

 今日は、来年度予算案をチェックする委員会の3日目でした。

 教育委員会の来年度予算案について
 今日は質疑を行いました。

 その一部だけを紹介します。

● 4億3240万円の赤字を出す美術館

 何よりもまずフジノが指摘したのは、
 4月からオープンする横須賀美術館の運営費用についてです。

 他部署にも美術館カンケー予算がありますが
 あえてここでは教育委員会だけの収支を見てみましょう。

<収入>
観覧料       4113万円
駐車場使用料    1268万円
書籍売払代     1000万円
レストラン光熱水費  195万円
 -----------------------
(合計)     6576万円

<支出>
給与      1億2923万円
運営事業費   1億2113万円
管理事業費   2億4780万円
 ---------------------
(合計)    4億9816万円

なんと、マイナス4億3240万円なのです。

 一方で、精神障がいのある方々の通院医療費補助
 わずか3000万円をカットした蒲谷市長は、
 横須賀美術館には
 5億円も税金を注ぎ込んでいます。

 おかしくないですか。

 フジノが何度も何度もくりかえして

 100周年祝うよりもっとやることがある

 と訴えているのは
 こんなめちゃくちゃな来年度予算だからです。
 どう考えても、税金は市民の命を守る為に使われるべきです。

 「4億3200万円もの赤字を出すことを
  教育委員会はどう考えているのか」

 というフジノの質問に対する
 教育委員会の答弁は、こうでした。

 「美術館はその性質上、収支のバランスを取ることは難しい。
  財政面でマイナスの分だけ、高い満足度を
  感じてもらうべく最善を尽くす。
  かかる経費は可能な限りカットしていく。
  まずは1年間運営して、様子を見たい」

 納得がいかない。

● 館長は月4回だけ、名古屋からやってくる

 美術館の館長は、非常勤あつかいです。
 1日で2万6000円の報酬が出ます。出勤は月4回です。

 副館長も非常勤です。

 しかし、美術館のトップが
 月4回しか現場に来なくていいのでしょうか。

 美術館の運営は、トップ抜きでまわるほど
 そんなカンタンなものなのでしょうか。

 そう質問したフジノに対して
 教育委員会は答えました。

 「館長は遠方に在住する方なので、月4回の勤務を予定している。
  この4回を決してムダにすることなく、1回1回を充実した機会とする。

  館長・副館長は確かにキーマンだが
  課長以下14人の市職員に全力でがんばってもらいたい」

 そこで、さらにフジノは言いました。

 「それならば、市の職員を館長・副館長にすべきです。
  いくら有名人でも
  お飾りの館長ならばふさわしくない。

  汗を流して現場でがんばる
  市の職員こそが館長になるべきではないか」

 フジノの質問はおかしいですか?

 建設に強く反対してきた美術館ですが
 オープンから先は、少しでも赤字を減らすことが必要です。

 その為には現場の最前線に立って
 お客さまのニーズをしっかりとつかんで経営をする必要があります。

 現場の最前線でお客さまに常に向き合っている市職員にこそ
 責任者としての権限を与えるべきです。

 月4回しか出勤しない人に
 経営の意思決定はできるはずがありません。

 逆に、館長がいなくてもまわる組織なら
 そんな館長職は廃止すべきです。

 さらに、この館長になる方は
 名古屋に暮らしています。

 その為、館長が美術館に出勤するたびに
 交通費は全額、横須賀~名古屋の往復代金を払ってあげるのです。
 (旅費の予算153万円に館長の交通費が含まれています)

 これをあなたはどう思いますか?

 美術館の予算案だけを見ても
 フジノが来年度予算案に絶対反対なのは
 理解してもらえますよね。

● 奨学金にさえ十分な予算があてられていない

 来年度予算案のひどい部分は
 いくらでも挙げることができます。

 例えば、横須賀市は
 経済的な理由によって就学することが困難な
 高校生に対して奨学金を支給しています。

 1ヶ月1万円、年間12万円です。
 対象は152名(1~3年各50名と定時制の4年生2名)。

 つまり、予算は1824万円です。

 けれども、今年度はこの50人の枠に
 116名の応募がありました。

 (応募は、生徒の家庭状況を見て
  中学校の先生方が行なってくれています)

 しかし、枠は50名だけなので
 半数以上は落選しました。

 つまり、66名は奨学金を受けられなかったのです。

 予算は、昨年も50名、今年も50名、来年度予算案も50名だけ。
 どうして応募者全員が受けられないのですか。

 おかしくありませんか?

 例え、全員受けられることにしても
 年間費用は3800万円あれば足りるのです。

 それならば、美術館運営費用をあと2000万円カットすればいい。

 それが実現しない。
 このまちはおかしい。

 奨学金にさえ
 十分な予算があてられていないのです。

 蒲谷市長は選挙公約や『新世紀ビジョン』で
 こどもを大切にするまちをめざすと言っていますけれども
 その現実がこれです。

● これが横須賀市の現実です

 フジノが毎日のように

 「選挙なんか気にしてるヒマは一瞬も無い。
  今は予算議会のまっただなかなのだ!」

 と、叫び続けている想いを
 少しは理解してくれますか?

 こんなひどい予算案と向き合っているのです。

 政治家ならば、闘うべきです。
 今、目の前の問題と闘うべきです。

 僕の言っていることはおかしいですか。

 選挙なんかより
 やるべきことがある。

 100周年を祝うよりもっとやるべきことがある。

 それは、税金のムダづかいを徹底的にカットして
 市民のみなさんの命と暮らしを守る為にこそ、
 使われるようにすること。

 市民のみなさん、どうか目を覚まして下さい。
 市民のみなさん、どうか早く現実を見つめて下さい。

 あなたの暮らすこのまちは
 今こんなひどいことになっているんですよ。

 早く目を覚まして下さい。


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