SSブログ

市職員や教職員らの給与&ボーナスカットの前に、市長・市議会こそ身を削るべき [本会議]

(2009年11月27日(金)の活動日記その3)

● 本会議での討論(午後の分)

 今日は、5つのカットを行なう議案が出されました。

 (1)市長・副市長のボーナスカット

 (2)教育長のボーナスカット

 (3)市職員のボーナス&給与カット

 (4)市の教職員・幼稚園職員のボーナス&給与カット

 (5)市議会議員のボーナス&給与カット

 このうち、(5)の市議会議員の給与は
 2.5%ダウンが決まりましたが

 ボーナスのカットについては
 井坂議員と共にフジノたちが議員提案した
 半・恒久的にカットする提案は否決されて

 市議会の多数派が提案した
 12月分のボーナスだけを当面カットする議案が
 可決されました。

 一方、(3)(4)、つまり市職員と教職員らについては
 ボーナスと給与のダブルでカットが決まりました。

 (1)の市長については、「特別職報酬等審議会」から
 給与をカットすべきだと答申が出ているにも関わらず

 何故かこの臨時議会には提案されずに
 あくまでもボーナスカットだけが提案されました。

 (2)の教育長についてもボーナスカットだけです。

 何故、市職員・教職員らだけが
 ボーナスも給与もダウンさせられるのかが
 フジノにはどうしても理解できませんでした。

 まずカットするならば、リーダーである
 市長・市議会が率先垂範すべきだとフジノは考えました。

 そこで、市職員・教職員らのボーナス&給与カットに
 反対する討論をしました。

 順番が絶対に逆だからです。

------------------------------------------

 藤野英明です。

 議案第103号(*市職員の給与&ボーナスカット)と
 第105号(*市立中高・幼稚園の教職員の給与&ボーナスカット)に
 反対する立場から討論を行います。

27fujino4.jpg

 両議案に反対する、3つの理由があります。

 第1の理由は、これまでも申し上げてきたことですが
 僕は、地域主権を目指す立場から地方政府の職員の給与の増減は、
 人事院勧告に基づく全国横並びでの対応では「間違っている」
 と考えているからです。

 僕は、職員の給与はその地域ごとの実情に合わせた形で
 地方政府が自主的に給与を決めるべきだと考えています。

 この立場に立つと、人事院勧告が出されるたびにこうして
 臨時議会を開いて職員の給与の増減を決めるということは、

 本市独自の「人事政策」「給与政策」が存在しない
 ということをも意味しています。

 財政再建は当然ながら必要ですが
 「人は財産である」と書く意味で市職員は大切な人財ですから
 人財を守る意味でも本市は自主的な給与制度を持つべきです。


27fujino5.jpg

 第2に、市長のリーダーシップが示されていないことです。

 本会議での質疑、
 そして総務常任委員会での委員会質疑をお聞きするにつけても

 本来であれば、今回の議会において市長は
 自らの給与の減額についての条例改正も提案すべきでした。

 「特別職報酬等審議会を尊重する」という市長の答弁には、
 合理性がありません。

 確かに特別職報酬等審議会は
 市長給与の4月1日からの減額を答申しましたが、

 実際に今、市長の給与ダウンの議案を出すことには
 全く問題は無いはずです。

 これでリーダーの姿勢と言えるのでしょうか。

 リーダーが先で無ければ、
 職員のみなさんはリーダーについていくでしょうか。

 先に、職員に痛みを示すのは順番が間違っています。


27fujino6.jpg


 最後に、

 市議会議員もリーダーとして、自ら痛みを引き受ける必要がある

 と僕は考えているからです。

 午前中の本会議の中で、市議会は議員報酬のダウンを可決いたしました。

 しかし、ボーナス部分については残念ながら
 今年12月分だけの減額となる議案が提案されました。

 そこで、井坂議員を筆頭に僕たちは
 議員のボーナスダウンの期間が
 市職員のみなさまらの議案と同じ条件となるような対案を
 提案させていただきましたが、否決されてしまいました。

 こうした姿勢は、市民のみなさまにも市職員のみなさまにも
 リーダーとしての市議会議員の在り方として非常に残念でたまりません。

 市長にリーダーとして率先垂範を求める市議会も
 同じくリーダーとして率先垂範して今年限りではなく
 大幅なダウンをすべきでした。

27fujino7.jpg

 以上3つの観点から、

 市職員のみに痛みを求める議案には賛成できません。

 先輩同僚議員のみなさまにおかれましては
 議案103号および105号に反対いただけますよう
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 以上をもちまして、僕の反対討論を終わります。

 ありがとうございました。

-----------------------------------------------------

 フジノの討論もむなしく
 議会の多数派はフジノとは逆の結論を出しました。

 市長・市議会が先頭に立って
 自らの身を削り痛みを受けている姿を見て頂かなければ、

 市民のみなさまをはじめ、
 市職員の誰がついてきてくれるというのでしょうか。

 本当に情けない現状だと
 フジノは残念でたまりません。

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。