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市民参加の原子力防災訓練へ(その3) [原子力空母・核の問題]

(2008年10月24日(金)の活動日記その3)

● 市民参加の原子力防災訓練へ(その3)

 講演会が終わった後、総合福祉会館1階におりて
 駐車場にて『モニタリングカー』を見学しました。

 モニタリングというのは、大気の中に放射能がどれくらいあるのか
 定期的に測っているんですね。

 そのモニターする機械は
 固定式のものと
 この車のように移動できるものとがあります。

 モニタリングを担当している文部科学省の方が
 説明をしてくれました。

24monitoringcar.jpg

 測定機器を積んでいるので移動して測定ができる
 このモニタリングカーは、

 原子力空母が横須賀を母港化するのにあわせて
 新たに横須賀に配備されました。

 こんなもの、無くて済めば良いのに。

24monitoringcar4.jpg

 上の写真が、車の上にある測定をする大気を集める部分。
 下の写真が、車の中の機械など。

24monitoringcar3.jpg

 固定式のものは『モニタリング・ポスト』と呼びます。
 下の写真でパネルで設置場所を説明しています。

24monitoringcar2.jpg

 横須賀市内には10ヶ所あります。

24monitoringpost4.jpg

 文部科学省のホームページの中には
 このモニタリングポストの結果が10分おきに更新されています。
 こちらのコーナーをぜひご覧下さい。

 あと、総合福祉会館の駐車場の奥、
 アメリカ軍基地と金網1枚で接しているところには
 固定式のものがあります。

24monitoringpost1.jpg

 みなさん、初めて見るモニタリングポストに衝撃を受けていました。

24monitoringpost2.jpg

24monitoringpost3.jpg

 ただ、本当に残念だったのは
 説明時間が長すぎた為か
 あるいは熱意の差の為か
 市民の方々の間で『ささやかな分裂』があったことです。

 訓練の最初の方から参加していた方々の一部や
 講演を聞くことだけで満足した方々の一部が

 途中から

 「もう帰っていいだろ」

 と言って、帰りだしてしまいました。

 熱心に質問をしている市民の方々に対して
 不満の声をあげたり、

 市職員に向かって

 「質問はもうこの場を解散にしてから、
  質問したいヤツだけ残して質問つづけさせろよ」

 と言い放っていました。

 市職員はその言葉を受けて、説明会をすぐに解散しました。

 質問を続けたい市民の方々はそのまま残り、
 飽きたり疲れたり用事があったり帰りたかった市民の方々は
 一斉にひきあげていきました。

 フジノはその様子を見ながら
 どちらに残るべきか

 一瞬迷った後で

 すぐに、文句を言って解散させた人々の後に着いていきました。
 帰り道にその人々がどんな会話をするのかを
 聴きたかったからです。

 だって、自分の暮らすまちが
 放射能による被害を受けるかもしれないから
 今こうやって訓練してる訳ですから。

 それにも関わらず
 目の前の退屈さや飽きた気持ちの方がだいじで
 帰っていく人々というのはどういう人々なのかを知りたい
 とフジノは考えたからです。

 そして、しばらくフジノは、
 帰っていく彼ら・彼女らの交わす文句まじりの会話を
 盗み聞きしながら歩いてついていきました。

 こうしたフジノの行動は、
 モラルに欠ける、と批判があるかもしれません。

 でも、こういう人々を飽きさせないプログラムづくりが
 原子力防災訓練には必要なのです。

 正式なアンケート調査をやったって、
 きれいごとしか回答してくれません。

 だから、親しい人同士の会話の中の
 防災訓練に対する文句だらけの会話の中にこそ
 大切なヒントがたくさん隠されていました。

 今後は、アメリカ軍とも一緒に
 原子力防災訓練を行なわなければいけません。

 さらに、市民のみなさまをもっと巻き込んだ形での
 危機感と緊張感のある、
 現実に活用できる訓練にしなければいけません。

 その意味で、2年ぶりに市民も参加した今回の訓練は
 反省すべき点はしっかりと反省して

 本気の安全対策を行なう為に
 活かしていかねばならないとフジノは考えています。

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