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副市長人事案をとりさげた吉田市長...市民への悪影響の懸念 [市役所]

(2009年9月18日(金)の活動日記)

● 副市長人事案をとりさげた吉田市長...市民への悪影響の懸念

 すでに新聞報道によって市民のみなさまも
 ご存知のことと思いますが

 このままだと、10月5日から約2ヶ月間にわたって
 市長を支えるべき存在である副市長が『空席』になる可能性が高いのです。

 下の記事は、神奈川新聞によるものです。

 (2009年9月16日(水)付・神奈川新聞より)
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 副市長空席の恐れも...議会への内示取りやめ
 横須賀・吉田市長


 横須賀市の吉田雄人市長は、15日の議会運営委員会に予定していた
 副市長らの人事案の内示を取りやめた。

 場合によっては10月から副市長が空席になる可能性もあり、
 就任して2カ月が過ぎた吉田市長にとって厳しい局面を迎えている。

 吉田市長は、副市長に
 椎名信幸元収入役(66)と岩澤康浩前監査事務局長(62)の
 市職員OB2人を起用する方針を固め、市議会側にも意向を伝えていた。

 しかし、内示前の段階で
 一部新聞に意思表示したことなどが議会内で問題視された。

 議会関係者によると、吉田市長は

 「手続き面でフライングをしてしまった。軽率だった。
  白紙に戻させてほしい」

 と伝えたという。

 議会内の反発が強い状況を考慮して、自ら内示を取りやめたとみられる。

 横須賀市は通常、副市長を2人置いているが、
 杉本俊一元副市長は蒲谷亮一前市長の退陣に伴い、7月に依願退職し、
 上田順子副市長も10月4日に任期満了を迎える。

 15日に内示できなかったことで、
 10月6日までの第3回定例会中に議会の同意を得るためには
 あらためて議会運営委員会を設定しなければならない。

 議会内では

 「人選からやり直さなければならず、
  スケジュール的にも難しいのではないか」

 という見方が出ている。

 なお、同時に内示する予定だった、
 市教育委員会委員に市立横須賀総合高校前校長の
 三塚勉氏(61)を起用する案も取りやめた。


 (引用終わり)
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 これは、とても大きな問題です。

 吉田新市長と市議会側が
 副市長の人事案をめぐって対立しているように見えますが

 そうではありません。
 今回は全く違います。明らかに市長側に非があります。

 しかも議会VS市長のような構図は
 この問題の『本質』ではありません。

 これから秋が深まる時期にかけて
 『来年度予算案』の査定が始まるのですが

 副市長がゼロになれば、副市長による査定ができません。

 もしそうなれば、市長ひとりきりで全てをチェックすることになります。

 しかし、それは物理的にかなり難しいことになるでしょう。

 就任から2ヶ月、いや、選挙前からずっと
 全く休暇をとっていない吉田雄人は、体力には自信がありますが

 このまま、本当に来年度予算案を完成させるまで
 病に倒れたりすることや、
 あるいは事故にあうことなく過ごせると言い切れるでしょうか。

 副市長2名が存在することの意味というのは
 もしも市長に何かあった時にも対応できるようにするという
 『危機管理』の意味もあります。

 その副市長がゼロという事態が2ヶ月も続くことは
 市民のみなさまの生活に混乱をもたらす可能性があります。

 仮に、来年度予算案をつくることができなければ
 市民のみなさまにとって大きなご迷惑をおかけしてしまいます。

 それは市長と市議会の感情的な対立とか
 そんな次元の低い話とは全くの別問題なのです。


● 『市政の空白』を2ヶ月も起こしてはいけない/今こそ歩み寄りを!

 今回の副市長人事の問題がこじれてしまったのは
 誰よりもまず吉田市長に原因がありました。

 9月7日に内内示があった訳ですが
 それを翌8日には、
 誰かが情報を漏らしたことで複数の新聞社に書かれてしまいました。

 これは前市長の時にもあったことなので
 書かれてしまうことそのものはしかたがないと受け止めています。

 (フジノもその複数の新聞社の記事の中から、
  この件については最も中立的な内容であった朝日新聞の記事を
  活動日記に引用させていただき、フジノの想いを記しました。
  http://www.hide-fujino.com/diary.htm#090908

 しかし、記事を書いた複数の社のうち
 ある新聞に対して、市長はコメントをしてしまったのです。

 人と人としての倫理的な約束として
 『内示もしていない人事案件』というものは

 実際には内内示をしていても「していないこと」として
 市長は対応すべきだったのです。

 それなのに市長は既定の事実としてコメントしてしまい、
 某新聞社にはそれをそのまま書かれてしまいました。

 「軽率だった」と本人が深く反省しているように
 内内示の人事について、
 某新聞社に軽はずみにコメントをしてしまったことは
 とても大きな問題で、市議会との信頼カンケーを崩してしまいました。

 吉田市長はさらに深く反省すべきです。

 しかし次に問題なのは、本来ならばオフレコ扱いにすべきコメントを
 あえて記事として書いてしまった某新聞社だとフジノは断言します。

 そうしたコメントを載せれば、
 その新聞は特ダネ扱いかもしれません。

 けれども、人と人としての『信義』は明らかに失われました。
 さらに、現在のようなひどい事態を招いてしまいました。

 こうした市長とマスコミのフライングによって、
 市議会としてはとても内内示を
 受け容れられない状況になってしまったのです。

 この市議会の対応は、当然のことであって
 反発せざるをえないのもまっとうな反応だとフジノも受け止めています。

 それでもあえて、フジノは市議会議員のみなさまにお願いしたいのです。

 市長らの『未熟さ』からのフライングを
 どうか許していただきたいのです。

 そして、市民の代表としての市議会議員であることを
 どうか思い出していただきたいのです。

 市民のみなさまの暮らしに混乱を起こさない為にも、

 もしもしかるべき早い時期に
 吉田市長が副市長の人事案を再び提案した時には

 どうか一刻も早くに議会運営委員会を開催して
 審議に入っていただきたいのです。

 きちんと議論した上での『否決』という事態は
 まだしかたがないと思うのですが

 今回のように、議案として提案さえしていないままに
 市長側が完全に手詰まりで再提案さえできない状況においては

 あえて市議会側が
 『寛大さ』を示してはいかがでしょうか。

 身動きが取れなくなっている市長側に対して
 市議会側が歩み寄ってあげてはいかがかと思うのです。

 例えば、あえて市議会議長の側から
 市長にお会いしてあげて

 この問題について打開策をめざして
 話し合っていただくことなどのご配慮をお願いできないでしょうか。

 「市民生活こそが最も大切だ」

 という率直な想いから記しました。

 このままの事態が続くことは、市長にとってではなく
 最終的には市民のみなさまにとってマイナスになってしまうことだと
 フジノは受け止めています。

 吉田市長はさらなる猛省をし、市議会側は寛大な対応を示すことで、 
 この事態が好転することを強く願っています。

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