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かながわレインボーセンターSHIPへ [性的な多様性・LGBTI]

(2008年10月22日(水)の活動日記)

● かながわレインボーセンターSHIPへ

 今日は、夕方までの大切な会合を終えた後、
 夜20時からのカフェトークまでに
 数時間の余裕ができたので、大急ぎで横浜へ向かいました。

 かねてからずっと見学したかった
 横浜・西口にある『かながわレインボーセンターSHIP』
 急きょ、お邪魔させていただきました。

 『SHIP』とは、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々の為の
 誰でも自由に立ち寄れる、オープンなコミュニティスペースです。

 去年9月にスタートした『SHIP』は
 神奈川県が全面的に出資して、ボランティアによって運営されています。

 運営の財源は、『かながわボランタリー基金21恊働事業負担金』と
 寄附によってまかなわれています。

 (スタートまでの詳しい経緯については、
  ぜひこちらの記事をご覧下さい)

 ふらりと立ち寄って自由に本を読んだりビデオを観たり
 様々な情報を得ることができたり、
 仲間とくつろいだり、
 予約制ですが相談やカウンセリングを受けることもできます。

 フジノは、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々から
 相談を受ける機会が増えてきたこともあり、

 かねてから複数の方々から高い評価を聞いていた
 『SHIP』をぜひとも自分自身が訪れたいとずっと考えていました。

 横浜駅で下車して徒歩10分、
 横須賀中央からたった40分ほどで到着できます。

 こんな近くに、とても良い『場』があるのです。

22shipmap.jpg

 かなりの方向音痴のフジノが
 18時頃、周囲が暗くなってから初めて訪れたのですが、

 初めて行く方でも地図の通りに歩けば、
 レインボーフラッグが2階に見えるビルなので
 すぐに分かると思います。

22youcanfindship.jpg

 そして、1階の階段には、看板が出ています。

22ship.jpg

 無事に到着です。


● どうかたくさんの方々に訪れてほしいです

 水・金・土は16時から21時まで
 日曜・祝日は15時から18時までオープンしている『SHIP』ですが

 フジノはあえて事前の電話約束とか無しで
 いきなりお邪魔しましたが

 (政治家だと名乗ってアポイントメントを取ると
  いろいろめんどくさいことがあったり
  日常場面とは違くなってしまうことがあったりするからです)

 突然の訪問だったフジノに
 職員さんは、とても親切な対応をしていただきました。
 (本当にありがとうございました!)

22ship3.jpg

 全国のたくさんの情報、参考文献、映像資料、
 豊富にそろっています。
22ship2.jpg

 無料でコーヒーや紅茶を飲むこともできます。
22ship1.jpg

 写真の通りで、白を基調とした
 ゆったりと過ごせるスペースになっています。

 スタッフの方はとても熱心で
 『SHIP』の取り組みについて聞かせていただきました。

 また、フジノも性的な多様性の保障についての
 これまでの横須賀市議会での取り組みをお伝えしました。

 フジノは、学生時代に本当に多くのこどもたちが
 周囲の偏見によって苦しめられている現状を
 とても問題視しています。

 現状を変えていく為には
 学校教育の中で、性的な多様性について
 もっときちんとした説明がなされる必要があります。

 まず、学校の先生方に正確な理解をしていただくこと、
 同じく、PTAの方々にも理解をしていただくこと、が不可欠です。

 きっとこれから、公的な団体である『SHIP』とは
 一緒にいろいろな活動ができるのではないかと感じました。

22fujino.jpg


 くりかえしになりますが、横須賀からわずか40分ほどの場所に
 こんなに良い『場』があることは本当にラッキーです。

 ぜひ、たくさんの方々に訪れてほしいと
 フジノはこころから願っています。

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 この数ヶ月、カフェトークに
 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々が来てくれます。

 今夜、『SHIP』を見学した後に行なったカフェトークにも
 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方が来てくださいました。

 本当にありがたいなあ、と思いました。

 フジノは、改めて
 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々に申し上げたいです。

 決してあなたは1人きりではありません。

 だって、統計的にもハッキリと40人に1人はそうですよ、と
 データが出ているのですから。

 まだ社会が偏見に満ちているから
 オープンに生きることが難しいだけで

 僕の隣にもあなたの隣にも必ず
 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々は暮らしています。

 あなたが今、感じているあなたの在り方は
 それでいいんです。他人と違っても全然OKなんです。

 それは当たり前のことなのです。

 だからどうか決して孤立しないで、
 1人きりで悩み苦しまないで下さい。

 この『SHIP』も、とても有効な場になるはずです。

 そして、市民のみなさまにも
 改めてお伝えしたいです。

 どうか、現実を知って下さい。

 今まで目の前に観てきたことだけが現実ではなくて、
 本当の自分自身の気持ちさえも語ることができない方々が
 たくさん存在しているという現実がある、ということを。

 レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、などなど
 性的な多様性が存在することは、当たり前のことです。

 あなたも僕も、性的な指向性は
 完全な『男性』と完全な『女性』との2つだけに
 かっちりと完全に分けることなんて、本当はできないんですよ~。

 1人の人間の中に、はっきりと色分けできない
 男性と女性の境界が『グラデーション』のように存在する、というのが
 今までの研究から分かってきた定説です。

 そんな現実を、ただ知らないだけなのです。

 だから、お互いに知りあっていきましょうね。
 お互いに理解していきましょうね。

 人はみんな、違うんです。
 同じ存在なんてありえないんです。

共通テーマ:日記・雑感

セクシャリティと政治@パフナイトへ [性的な多様性・LGBTI]

2008年10月18日(土)の活動日記その3)

● 『セクシャリティと政治』@パフナイトへ

 品川を出て、次の会場である早稲田へ向かうまでのあいだ、
 精神的にげんなりさせられることがあって
 すっかり疲れきってしまいました。

 知人だったからガマンして話を聴いていたのですが
 うんざり。もう、勘弁してほしいです。
 目的と手段が逆になっていることに本人が気づいていない。

 そんなこともあって、吐き気がしながら次の場所へと向かいました。

-------------------------------------------

 本日最後の参加イベントは、
 定期的に開催されている『パフナイト』でした。

 2004年4月から現在に至るまで
 ほぼ毎月、講師やゲストを招いてトークを行なったり
 上映会や勉強会を行なったり、活動を続けてこられました。

 この『場』が存在していることの意義はものすごく高くて、
 とても素晴らしい活動だとフジノは考えています。

 テーマに強い関心がある回も多くて
 かねてから行きたかったのですが、今回ようやく行けました。

 今回のテーマは、『セクシャリティと政治』です。

 告知の文章はこんなでした。


 (パフナイト告知文より)

 10月のパフナイトは緊急開催!
 そろそろ選挙が行われそうな秋だから...ってわけでもないけれど、
 たまには「政治の話」したっていいんじゃない!?というわけで

 『セクシュアリティと政治’08』の開催決定!

 昨年の3月、「怒涛の選挙3連続」の直前に開催され、
 YouTubeで見ることのできる『セクシュアリティと政治』

 その後、いろんなことがありましたねぇ。

 そこで今回は...
 昨年の尾辻かな子さんの「国政チャレンジ」を本人が振り返ったり、
 今年になって手探りで始まった「セクマイに関するロビイング活動」で
 ジワジワと出始めた成果を「共生ネット」のミナ汰さんが語ったり、
 「同性婚」をめぐる話題がホットなアメリカの政治状況を
 ニューヨーク在住ゲイ・ジャーナリスト北丸雄二さんが話します。

 いまだ政治の世界では「居ないことに」され気味な
 日本のセクシュアル・マイノリティ。
 いいかげん「居ること」になるためには、どうすりゃいいの?
 焦らずのんびり考えていきましょうってことで、
 ぜひあなたも参加して、多角的な視野からの討論を、一緒にしませんか?

 ★出演者(50音順)
 尾辻かな子
 ・・・前大阪府議会議員。2003年、大阪府議に当時最年少で当選。
 2005年に東京レズビアン&ゲイパレードで
 現職政治家として同性愛者であることをカミングア ウト。
 2007年7月に民主党公認で参議院選挙全国比例に立候補。
 2008年、絵本『タンタンタンゴはパパふたり』を翻訳。
 著書『カミングアウト~自分ら しさをみつける旅』(2005年)。
 パフナイトには4回目の登場。

 北丸雄二
 ・・・作家/ジャーナリスト。
 毎日新聞記者、中日新聞(東京新聞)ニューヨーク支局長を経て
 現在はフリーランスとしてニューヨークで著述活動。
 訳書『フロント・ ランナー』(1990年)ほか多数。
 2007年~08年上演『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、
 2009年2月に新宿FACEで上演される『ALTAR BOYZ』日本版の
 翻訳を担当。ゲイ雑誌『バディ』に「北丸雄二のWORLD INDEX」連載中。

 ミナ汰
 ・・・2008年に発足した
 「“共生社会をつくる”セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」
 (略称:共生ネット)代表。
 パフスクール「国に意見する方法」の受講生を中心に結成された
 同団体で現在、LGBIT関連政策のロビイング活動を展開中。
 原美奈子名義での訳書『レズビアンの歴史』(1996年)
 『生きる勇気と癒す力』(2007年)ほか多数。

 (引用終わり)

 なんと、当日の様子は、サイト『フツーに生きてるGAYの日常』で
 全て動画で観ることができます。すごくありがたいです。

 (こちらです:http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-entry-1413.html

 みなさまも、『パフナイト』がどんなだったか、
 フジノの体験を追体験してみてくださいね。


● 『存在しない者』になんか、させない

 政治に限らず、社会の風土というものは
 多数派によって作られています。

 例えば、わが国の自死遺族の方々は
 自殺にまつわるあらゆることをタブー視する日本の風土によって
 その悲しみを語ることさえ許されてきませんでした。

 社会全体で見れば、自殺に追い込まれて亡くなる方々は
 多数派ではないからです。

 だから世間は、自殺をする人をおかしな存在として貶めたり、
 遺族さえも忌避する存在として扱ったり。

 自死遺族に限らず、あらゆる対象がタブー視されてきました。

 政治家になる前から現在に至るまで
 フジノが体験してきた『排除』されていると感じた対象は、

 原爆の被害を受けた方々、在日朝鮮人の方々、障がいのある方々、
 精神障がいのある方々、ハンセン氏病だった方々、など

 本当に様々です。

 でも、みんなふつうの人々ばかりでした。

 白血病の発病が怖いと話してくれた被曝3世の友人は
 今はNHKのディレクターとして良い番組をつくっています。

 在日朝鮮人なのだと中学時代に苦しそうに告白してくれた友人は、
 今ではこどもが小学校を卒業し、ベテランのお母さんになってきました。

 これまで出会ってきた障がいのある方々は
 性格のいい人もいればイヤな人もいる、
 障がいの無い人々と変わらない存在でした。

 それなのに、わが国では排除するのです。
 日本という国は『排除』の社会なのです。

 そして、この数年間、みなさまが知ってのとおり、
 フジノはいわゆる『性的マイノリティ』とされる方々についてを
 政策的なテーマにしています。

 出会う方、出会う方、みんな僕と変わらない。

 それなのに、社会の扱いはやっぱり『排除』です。

 今夜のパフナイトの告知文にもあったように

 >いまだ政治の世界では「居ないことに」され気味な
 >日本のセクシュアル・マイノリティ。

 という現状にあるとフジノも感じます。

 >いいかげん「居ること」になるためには、どうすりゃいいの?

 ということで、フジノなりに市議会で
 いろいろな提案をしてきました。

 この国では『存在する者』であっても
 その存在を強く訴えないと認められないことが多いのです。

 でも、それは絶対におかしいんです。

 ある人が、他の人と何かの点で違う、という
 たったそれだけの理由で排除される社会は脆い社会です。

 人はみんな違うのです。それが当たり前なのです。
 まだ日本は、そんな当たり前の前提を認められないでいます。

 だから、フジノはこれからも
 あらゆる『存在する者』について世間に訴え続けていきます。


● そんな世間と闘う方法の1つとしての国政選挙出馬は有効だったか?

 今夜のパフナイトはもりだくさんでしたが、
 最も強く印象に残ったことの感想を書きます。

 (誤解されることを恐れずに書きます。
  ここから先は、感情論の誹謗や中傷ではなくて、
  手段の違いについての批判です)

 出演者の1人は、フジノの盟友でもある
 尾辻かな子さんでした。

 尾辻さんが前回の参議院選挙に立候補をする決意をした経緯、
 選挙前から選挙に至るまで、そして落選から現在まで
 などのお話をしてくれました。

 初めてお聞きする話も多くて、とても興味深かったです。

 かつて尾辻さんはフジノが代表をしている
 『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』
 副代表でした。

 それなのにご本人から何も知らされないままに、去年夏、
 突然、人づてに尾辻さんが国政選挙に立候補すると聴かされた時には
 なんだか裏切られた気持ちがしました。

 地方分権の時代ですから、
 国会議員も市議会議員も同じ立場です。

 『扱う分野』が違うだけで、同等の立場なのです。

 だから、フジノは国会議員に全く魅力を感じないし、
 市議会議員として実現できることの多さを痛感しています。

 しかも、現場に最も近いのが地方議員(市区町村会議員)です。

 それなのに、「何故、尾辻さんは国会議員なんかに...」と
 フジノは当時かなりショックを受けました。

 (今夜のお話では、
  尾辻さんは「府議会ではやれることはやりつくした」と
  おっしゃっていました)

 知人を通じて、尾辻さんを応援してほしいとの依頼が来ましたが
 天木直人さんの最後の挑戦を応援していたフジノは
 尾辻さんの応援はできない、とお断りしました。

 天木さんの闘いは、国会でしか扱えない(とされている)
 外交問題がテーマでした。

 選挙期間の前後に流れるニュースでとりあげられる
 尾辻さんのメディアでの扱われ方にも
 フジノは失望していました。

 率直な気持ちとして、
 落選をニュースで知った時にも驚きませんでした。

 自殺予防の盟友として、同い年であることからも、
 また尾辻さんの人間的な魅力からも
 今も全く変わらずに尊敬していますが

 何故そんな闘い方をしてしまったのか、という気持ちは
 正直なところ、
 当時も今も変わらずに強く残っています。

 先ほど記した『排除』ばかりする世間とは闘う必要がありますが

 その世間と闘う為の『方法』が
 国政選挙への出馬という手段で本当に有効だったのだろうか、
 という疑問は、フジノの中で今も消えてはいません。

 まだまだ尾辻さんが地方議会で実現できることは
 たくさんあったのではないか、
 政治家として優秀な存在であっただけに
 すごくもったいないと感じる気持ちが今も本音として強くあります。

--------------------------------------

 でも、闘い方(『方法』)は
 人それぞれなのです。

 たとえ『闘い方』に納得はできていなくても、
 『闘ったことそのもの』の意義の高さは今も強く評価しています。

 国政に出るという形で世間に一撃を加えることは
 必要だったのかもしれません。

 そんな闘いそのものを評価しているからこそ、
 今、横須賀市議会でフジノは
 性的な多様性の保障について取り上げ続けています。

 尾辻さんという優秀な地方議員を失った今、
 今も政治家であるフジノたちが
 発言を続ける責任があると考えているからです。

 けれどもそれは同時に、

 「本当に地方議会では限界があったの?」

 というフジノの疑問を
 フジノなりに答えを見つける闘いでもあります。

 まだまだフジノは地方議会の可能性を信じています。

 フジノは国会のダメさかげんに徹底的にうんざりしていて
 国政には何も期待していません。

 けれども政府がいかにダメでどうしようもなくても
 現場に最も近い存在である地方議会がそれを跳ね返せばいい、と
 本気で信じています。

 性的な多様性の保障についても
 徹底的に地方議会で実現する努力を続けていきます。

 そんなことを改めて決心した
 パフナイトでした。

共通テーマ:日記・雑感

わかってほしい真実 [性的な多様性・LGBTI]

(2008年9月29日(月)の活動日記その1)

● 『わかってほしい真実』、生涯学習(社会教育)の真剣な取り組み

 みなさまに、6月12日の活動日記(その2)を
 改めて読んでいただきたいのです。

 (http://www.hide-fujino.com/diary/2008/june3.html#080612-2

 6月議会の教育経済常任委員会で
 フジノが行なった、教育委員会との質疑についてです。

 質疑の内容は、
 いわゆる性的マイノリティとされる方々の
 親御さんをはじめ世間全般の大人の世代に対する
 正確な情報提供など
 普及啓発の必要性についてです。

 その時の教育委員会からの答弁は

 ・性的マイノリティに関わる様々な課題は
  大切な人権課題として受けとめている

 ・今後さらに対応を検討していきたい

 という趣旨でした。

 その時にフジノは活動日記に
 こう記しました。


 > 市民のみなさまにとっては
 > 「もっと具体的な答弁がほしい」
 >
 > とお感じになるかもしれません。
 >
 > でも、委員会での質疑では
 > これらの言葉のやりとりだけで十分に大きな進展です。
 >
 > 市議会終了後に
 > 必ず教育委員会は会議を行なって
 > 市議会での質疑について話し合いを行ないます。
 >
 > いわゆる性的マイノリティとされる方々の親御さんへの
 > 情報提供・普及啓発・支援の必要性についても
 > しっかりと検討してくれるはずです。
 >
 > なんといっても、教育委員会は有言実行の部署なので
 > きっとやってくれるはずです。


 それから、3ヶ月が経ちました。

 やはり教育委員会は
 動いてくれました。

 今年の下半期に行なわれる『人権セミナー』のチラシをご覧下さい。

29humanrights.jpg
 (PDFファイルはこちら
  http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/sep/29humanrights.pdf

 ね、6月に書いたとおりでしょ?

 やっぱり『有言実行の部署』だなぁ。


● 全てが大切な課題ばかり。ぜひご参加ください!

 画像もPDFファイルも観れない方の為に
 チラシの内容を書き出しますね。


 (1)性同一性障害を知っていますか

      講師:虎井まさ衛さん(作家)
      日時:11月4日(火)14:00~15:30

 (2)メディアが描く男女像

      講師:小玉 美意子さん(武蔵大学教授)
      日時:11月7日(金)14:00~15:30

 (3)追い詰められるシングルマザー

      講師:赤石 千衣子さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事)
      日時:11月12日(水)14:00~15:30

 (4)パーソナリティ(人格)障害を理解する

      講師:吉永 陽子さん(長谷川病院院長)
      日時:11月28日(金)14:00~15:30

 (5)うつ病に気づき見守るために
      講師:加藤 大慈さん(横浜私立大学付属病院神経科助教授)
      日時:12月2日(水)14:00~15:30

 定員は先着30名。
 会場は逸見のウェルシティ(生涯学習センター)5階です。

 申し込みは、電話・FAX・はがき・Eメールにて
 (1)講座名「現代社会と人権」、(2)希望日、(3)住所、
 (4)氏名、(5)電話番号、を記して、次の宛先までお願いします。

 宛先:郵便番号238-8550 横須賀市小川町11番地
     横須賀市教育委員会 生涯学習課
     電話046(822)8483 FAX046(822)6849
     se-bes@city.yokosuka.kanagawa.jp

 希望者は有料でウェルシティの託児室が利用できます。
 あらかじめ申し込みの際にお尋ね下さい。

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 今回、性同一性障害が
 講座でとりあげてもらえたことを素晴らしいと感じました。

 もちろん、忘れることなく教育委員会には

 「いわゆる性的マイノリティとされる方々は
  性同一性障害だけではありません。
  レズビアン、ゲイ、などの性的な多様性を
  できうる限り全てとりあげて下さい」

 との要請をしました。

 でも、大切なのは一歩でも良いから
 前に歩き出すことです。

 タイトルである『わかってほしい真実』、
 本当にその通りだと思いませんか?

 これまで活動日記を読んで下さっている方々は
 すでにお気づきだと思うのですが

 今回の5回のシリーズは全て
 フジノの大切な政策ばかりです。

 (1)性的な多様性を保障すること

 (2)男女共同参画社会を実現すること

 (3)ひとり親のご家庭をサポートすること

 (4)精神保健福祉の向上

 (5)自殺予防対策を推進すること

 これはまさに、行政側(今回は教育委員会ですね)と
 問題意識が共有できた、ということです。

 解決すべき問題を前にして
 政治と行政が対立しているヒマは無いのです。

 共に同じ想いで
 少しでも前に進みだす必要があるのです。

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 ささやかではありますが
 確かに『政治』と『行政』は歩みを進めました。

 さあ、次は『市民』のみなさまの番です。

 どうか、参加してください。
 どうか、知ってください。

 そして、一緒に前に歩みだして下さい。

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LGBTワカモノと仲間たちの“希望”宣言☆ [性的な多様性・LGBTI]

(2008年8月24日(日)の活動日記その2)

● 『LGBTワカモノと仲間たちの“希望”宣言☆』へ

 今日は、新宿から小田急線で2駅先の参宮橋にある
 国立オリンピック記念青少年センターまで行ってきました。

 昨日もお知らせしました『日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト』の
 公開イベント『LGBTワカモノと仲間たちの“希望”宣言☆』に
 参加してきました。

 (公式ブログ:http://www.delta-g.org/youth/

24yep.jpg

 プログラムなどはこちらをご覧下さい。
 (http://www.hide-fujino.com/pdf/2008/aug/24program.pdf

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 最近フジノはずっと体調不良で
 文章を長く打つ気力が続かないので、箇条書きでごめんなさい。

 今日、参加して感じたこと。

 ・日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクトは大成功でした。
  とても素晴らしい企画であり、ずっと続けられるべきものだと思います。

 ・今年はイギリスから若者たちが来日してくれましたが
  来年は日本から若者たちをイギリスにたくさん送り込みたいです。

 (フジノは主催者でもボランティアでも無くて
  部外者の勝手な願望なのですが...。

  みんなが手弁当でがんばっているので
  せめて寄附集めとかフジノ的にお手伝いできることがあれば
  選挙管理委員会に法的に問題ないかを確認した上で
  ぜひお手伝いしたいです。

  イギリスでは国会議員や市議会議員が
  このために寄附集めをがんばってくれているそうなので
  おれもがんばらんといかんと感じました)

 ・今日もたくさんの生の声、リアルな現実を知ることができて
  ショックで絶句するような体験談が何度もありました。

 ・その多くは正しい情報を持たない為に起こる偏見や差別によって
  こどもたちがいかに苦しんでいるかというエピソードの数々です。

 ・特にショックだったのは、カウンセラーでさえも
  正しい知識や理解をしていないために
  相談に訪れたこどもたちをさらに苦しめていることが多々ある、という
  あまりにも情けない現実があることです。

 (フジノも同じく精神保健福祉士&日本心理学会認定心理士という
  いわゆる相談援助職にある訳なのですが、
  どちらの養成課程においても
  性的な多様性に関するカリキュラムも無かったことを思い出し
  これは政治家としてではなくて、改善要望を出さねばと思いました)

 ・その一方で、学校教育や社会教育における
  性的な多様性を保障する為に
  フジノが市議会でこれまで提案してきたことは
  まちがっていないことが確認できて、とてもうれしかったです。

 ・だからこそ、今この瞬間も苦しんでいる人々がたくさんいることを
  かたときも忘れずに活動を続けなければと感じました。

 ・今日出会った多くの方々に感謝しています。

 ・特に、横須賀市内で学生時代を過ごした方々、
  神奈川県内で今も暮らしている方々、
  わざわざ声をかけて下さってありがとうございます。

 ・フジノには分からないことがたくさんあるので
  どうかこれからも生の声をぶつけてください。お願いします。


 もっと書きたいのですが、今はここまでが限界です。

 当日に至るまでの様子は
 ずっと以前から撮影し続けてくれたNHKスタッフがいますので
 放送される番組の日付が分かったら、こちらのHPでもご紹介しますので
 どうかそちらをご覧下さい。

 全てのスタッフのみなさま、
 遠く九州からも参加してくれた全ての参加者のみなさま、
 本当におつかれさまでした!

 これからも性的な多様性が当たり前のものとして
 誰もが暮らしやすい社会にしていくために
 一緒にがんばっていきましょうね。

共通テーマ:日記・雑感

【議事録】性的な多様性の保障について/6月議会での委員会質疑 [性的な多様性・LGBTI]

(2008年8月24日(日)の活動日記その1)

遅くなりましたが正式な議事録が
市議会から回ってきましたので、転載します。

フジノが6月議会の委員会で行なった
性的な多様性の保障についての質疑の部分です。

(1)性的マイノリティとされる方々への合理的な配慮の具体策とは?

(2)教職員への研修(性同一性障害)の実施は、同性愛も含むべきではないか?

(3)中学校での制服の選択性を導入すべきではないか?

(4)カミングアウトされる側である親の世代にも啓発活動を行なうべきではないか?

大きくこの4点を委員会では質問しました。

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08年6月議会・教育経済常任委員会での質疑(6月12日)より

<藤野英明委員>
いわゆる、性的マイノリティーとされる方々についての合理的配慮について、
3月の予算議会で教育長に質問いたしました。

そもそも約40名に1人は、自らの肉体の性と精神の性が違うという違和感を
いわゆる性自認と呼ばれているものですが、
小学校5・6年生ごろには、もう性自認がなされていて、

性的な多様性に対する理解や寛容さがない現実の中で、
思春期の一番多感な時期に、
自らを「変態なのではないか」「異常者なのではないか」と感じて
リストカットや自傷行為、あるいは自殺まで追い込まれている子どもたちが存在している
というのもお伝えしました。

この現状に対して、教育長の御答弁は非常に前向きで、

「重要なことと認識しております。
 今後、教員の研修会等を実施して、
 教育現場において子どもたちが
 不適切な扱いを受けることのないよう努めてまいりたい」

という御答弁をいただきました。

そこで、今回は、その御答弁を受けて、
具体的な対応策についてどのようにお考えかお答えいただけたらと思います。

<学校教育課長の答弁> 
今の性同一性障害のあり方につきましては、
今年度、研修を人権教育担当者研修という形の中で位置づけて
実施をしていこうと考えております。

これは、生命と人権の尊重を基盤とした指導のあり方を学ぶ人権教育が、
性同一性障害の理解に最も適していると考えたからでございます。

具体的な研修テーマにつきましては、
「違いを個性に」というタイトル、
副題としまして、「性同一性障害への理解を」という形でもって
10月に、今、本課におります小学校のスーパーバイザー、臨床心理士を講師として
研修を実施していく予定でおります。

<藤野英明委員> 
具体的な行動に移していただいてありがとうございます。

ただ、1点だけ改めて御理解いただきたいのが、
性的マイノリティーとされる方々は、決して性同一性障害の方だけではないのです。

いわゆる同性愛と呼ばれる方、ゲイ、レズビアンとされる方々の存在も
非常に多くいらっしゃる。これは決して病気でも何でもなく、
そして、選んでなるものでもない。

これは残念ながら、人権男女共同参画課の
人権擁護施策推進指針でも誤った理解をされているところがあって、

性同一性障害の方々だけではなく、
いわゆる同性愛とされる方についてもぜひ御理解いただきたいことと、

10月に行うものはすばらしい研修内容だと思いますので、
同性愛についても研究していただいて、
理解を深めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

<学校教育課長の答弁> 
これから講師との打ち合わせも出てまいりますので、
その中で、今の御意見について
再度精査しながら、内容について検討していきたいと思います。


<藤野英明委員>
続いての質問ですが、
短期的な対応という視点から、制服の選択性という提案をさせていただきます。

教職員の研修というのは、
長期的に、人権課題として受けとめて、このような時代ですから、
性的な多様性があるんだ、それは子どもには選ぶことができなくて、
生まれたときからそのようになっているんだ、と先生が理解してくださるということが
一番子どもに近い大人ということで、非常にすばらしいことだとは思います。

一方、短期的な視点に立つと、すでに今もう学校に実際に通っている子どもたちの中にも
同性愛の方、性同一性障害の方がおります。

僕がこの問題に関心を持った一番最初のきっかけの方がいます。

今は大学生になったのですが、中学校時代、高校時代、制服を着るのが非常に嫌だった。
肉体的な性別は女性ですが、精神的には明らかに男性であるということで、
毎日スカートをはく自分の姿を見るたびに本当につらくなって、
リストカットの跡も大分たくさんあったわけです。

短期的に「すぐに何ができるだろう」といろいろ考えた時に、
調べてみていくうちに、
北海道の学校や新潟県の学校など寒い地方の学校で、
ブレザーの学校ですが、制服の選択性というのを取り入れている学校が
かなりあることがわかりました。

これによって、こうした学校は、
本来的には寒さ対策をねらっているのですが、

スカートの下にジャージをはいて「はにわルック」のようなのはみっともないので、
最初からスラックスをはきなさいというように選択性にしているのです。

一方で、人権課題にも対応できるということを
こうした学校も気づいて、副次的な効果として掲げていました。

そこで、本市でも提案をさせていただきたいのです。

制服の問題というのは、一義的には学校が権利を持っている。
教育委員会が各学校に押しつけられるものではない
ということは理解しているのですが、

人権課題の一つとして、試行的に、
肉体が女性であるが男性性を持っている方にとっては大きな救いとなる
制服の選択性を一部導入していただきたい

という御提案をさせていただきたいのですが、いかがでしょうか。

<教育長の答弁> 
今、藤野委員が言われたように、標準服、制服ですが、
どのような形態にするか、またその運用につきましては、あくまで学校が決定しております。

例えば、これまでも学校ではさまざま御相談をいただければ
柔軟に対応しているということは承知をしております。

ただ、今言われたように、なかなかカミングアウトできない、
あるいは1人で悩んでいるという部分も本当にあるかと思います。

そういう意味で、
先ほど私が答弁した内容も例示で挙げられましたが、
そうした性的マイノリティーに関する指導も重要なことでございます。

御指摘の部分につきましては、
性的マイノリティーの方々の人権の保障というような取り組みの大切な要素である、
この標準服を取り上げまして検討していただきたいということで、

学校長に会議等の場で問題提起をさせていただき、
子どもたちが1人で悩み抱えることがないよう、

また、不適切な扱いを受けることのないように指導してまいりたいと考えております。


<藤野英明委員> 
本当にありがとうございます。

問題提起という形で教育委員会が関われるのは、この部分までかと思うのです。

あとは校長先生方の判断かと思うのですが、
教育委員会の対応はすばらしいと思います。

続いてですが、性的マイノリティーとされる方々の親御さんへの支援について、
これは生涯学習の観点から質問です。

40人に1人の割合で性的マイノリティーとされるお子さんが存在するわけですから、
確実にその倍、親御さんがいるわけです。

そう考えると、親御さんも非常に困難な状況に追い込まれていて、
例えば、僕が話した方というのは、

「親として、育て方が悪かったから、自分の子どもがゲイになってしまったのか」、
「レズビアンになってしまったのか」

など、非常に悩んでいて、
誤った情報によって、
子どもにカミングアウトされても受容できないという状況があります。

また、カミングアウトされた後も、
やはり普通の家庭のように、
「子どもが異性と結婚して、子どもを産んで、孫を見たい」という気持ちがある。

それ自体は自然な気持ちとしても、
そもそも性的な多様性というのは存在しているんだというのを
親の世代にも啓発する必要があると僕は考えています。

すでに教育委員会は、いろいろなすばらしい取り組みを行っていて、
例えば、年3回の子ども人権講座、
あるいは年2回の暮らしの中の人権を考える講座や人権セミナー、
社会教育の場においていろいろな人権課題について取り上げていただいていると思うのですが、

親御さんの世代をサポートするために
社会教育の中で性的マイノリティーについても取り上げていただきたいと思うのですが、
いかがでしょうか。


<生涯学習課長の答弁> 
ただいまのお話の件ですが、私どもで出している、
「育てよう、やさしい心」というパンフレットの中でも、その他の人権の中で、
性的マイノリティーの話など、そういう人権問題について高めていかなければいけないんだ
という認識は持っています。

解決すべき人権問題としてとらえていますので、
今後そういう検討をしていきたいと考えています。

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9月議会ではさらに現実に即した、
性的な多様性の保障についての提案を行なっていきます。

「こうした提案もすべきだ!」などなど、
ぜひみなさまのご意見をおよせください。

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ついに明日、公開イベントです! [性的な多様性・LGBTI]

(2008年8月23日(土)の活動日記)

● ついに明日、公開イベントですね

 いわゆる『性的マイノリティ』とされる
 日本とイギリスの若者たちが
 交換留学のようにお互いの国を訪れて
 (今夏はイギリスから日本へ若者たちが来日しています)
 現在、ワークショップなどを行なっているのですが

 (その内容はこちら
  http://www.hide-fujino.com/diary.htm#080814-2

 この『日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト』は
 日本とイギリスに新しい道を切りひらく試みだと
 フジノは受けとめています。

 (日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクトHP
  http://www.delta-g.org/youth/

 ついに明日24日(日)は、
 公開の場でのイベントが行なわれます。

 先日は朝日新聞でもその様子がとりあげられて
 世間的な関心も高まってきたのを感じて、うれしく思います。

 (画像:2008年8月19日(火)の朝日新聞より)
19asahi.jpg

 明日、『LGBTワカモノと仲間たちの“希望”宣言☆』に、
 フジノもぜひ参加したいと思います。

 たくさんの方々が来てくれるといいなあと思います。

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性的な多様性をみんなが認めあう希望の一歩を踏み出そう [性的な多様性・LGBTI]

(2008年8月14日(木)の活動日記その3)

● 性的な多様性をみんなが認めあう希望の一歩を踏み出そう

 『日英ユースエクスチェンジプロジェクト』からの告知、
 第2弾です。

 (公式ブログはこちら:http://www.delta-g.org/youth/

 こちらは公開イベントですから、誰でも来て下さい!
 そして、以下の告知の転載は大歓迎です。

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 「LGBTワカモノと仲間たちの“希望”宣言☆」

 日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト(YEP)は、
 日英のワカモノが集まって
 「LGBTをテーマに話し合う」場所を提供しています。

 その報告会を8月24日にやります。

 これまでのYEPの取り組みで見えてきた、
 学び、気づき。もっと大勢の方に知ってもらいたいのです。

 題して「LGBTワカモノと仲間たちの”希望”宣言」。

 LGBTに関心があるワカモノはもちろん、
 学校の先生、親や兄弟、ともだち、LGBTのオトナたち、
 行政関係者等々のご来場をお待ちしてます。

 今日もLGBTのワカモノは生きていて、
 そのことがどういうことなのか、
 あなたとともに考えてみたいのです。是非、ご参加ください!

 ■日時:8月24日(日)10時開場
                 10時半~16時半(ランチ休憩あり)

 ■会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
       国際交流棟 国際会議室

      東京都渋谷区代々木神園町3番1号
      小田急線「参宮橋」駅より徒歩7分

 ■料金:一般500円 25歳以下および定期収入のない方、無料です
        (自己申告制)

 ■定員:250名(予約不要、先着順)

 ■タイムテーブル

 10:30~12:00 ごあいさつ/YEPのご紹介
             イギリスのLGBTユースをめぐる現状報告
             日本のLGBTユースをめぐる現状報告
             RainbowCollegeのパフォーマンス

 12:00~13:00 ランチタイム
             (各自で持参するか、レストランをご利用ください)

 13:00~14:15 YEPのワークショップ報告
             (自分自身について/カミングアウト/学校生活/
              ホモフォビア、トランスフォビア、社会のなかのLGBT/
              セクシュアル・ヘルス、HIVについて)

 14:15~14:30 休憩

 14:30~15:15 グループディスカッション

 15:15~15:30 グループディスカッション報告、スピーチ

 15:30~16:30 交流会

 ■日英LGBT ユース エクスチェンジ プロジェクト(YEP)とは?

 ・日本とイギリスの若者たちが「LGBT」をテーマに
  交流(エクスチェンジ)しあう場をつくる会です。

 ・LGBTとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、
  トランスジェンダー/セクシュアル(T)の略称を合わせた言葉。
  同性が好きだったり、
  同性と異性のどちらかに関係なく誰かを好きになったり、
  自分の性についての表現が周りとちょっと違ったり、
  自分の体の性がしっくりこなかったりする人たちのことをいいます。

 ・ ユース(youth)とは
  英語で「10代から20代前半までの若者」のことをいいます。


 さらなる詳細は公式ブログをご覧下さい!

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 もちろんまだまだ勉強中のアライさん(?)として
 政治家フジノも行きます!

 ぜひ行政関係者のみなさん、政治家のみなさん、
 足を運んで下さい!

 若者たちが全力を尽くしているならば
 僕たち大人の世代が応えなければウソでしょ?

 若者のリアルな声を僕たちはしっかりと受けとめに行きましょう!

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LGBTの若者たちよ、集まろう、語りあおう! [性的な多様性・LGBTI]

(2008年8月14日(木)の活動日記その2)

● LGBTの若者たちよ、集まろう、語りあおう!

 政治家フジノがその活躍をこころから応援している
 『日英ユースエクスチェンジプロジェクト』からの告知です。

 (公式ブログ:http://www.delta-g.org/youth/

 ちょっと掲載が遅くなってしまったので
 ワークショップによっては間に合わないものもあるかも、ですが
 ぜひ、集まってください。そして、語り合ってください!

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 話をしよう、友達をつくろう!

 LGBTをテーマに、
 ワカモノが安心して話ができる場所、ここにあります。

 部屋も適度に冷えてますが、
 場はあったかい(もしくは暑苦しい?)です。
 きっと貴方にぴったり、です。

 日英ユースエクスチェンジプロジェクト(通称YEP)では、
 日英のワカモノがLGBTについてテーマを決めて話し合う
 『ワークショップ(WS)』を
 8月20日から23日までの3日間に開催します!

 怒涛のテーマと、時間、場所は以下のとおり!
 20名くらいで、わいわい話し合いませんか??

 ●WS1 自分自身について話そう!
  8月20日(水)10時~13時

 ●WS2 カミングアウトについて話そう!(※募集は終了しました)
  8月20日(水)13時半~16時半

 ●WS3 学校生活について話そう!
  8月21日(木)10時~13時

 ●WS4 ホモフォビア、トランスフォビアについて話そう!
  (社会の中のLGBT)
  8月23日(土)10時~13時

 ●WS5 セクシュアルヘルス、HIVについて話そう!
  8月23日(土)13時半~16時半

 ※会場は・・
 最寄り駅KR浜松町駅徒歩2分
 (参加申込者には個別に会場はご連絡いたします)

 話したいことを話していい。
 話したくないことは、話さなくていい。

 自分が安心できる、参加の仕方でだいじょうぶ。
 プライバシーは守られます。

 参加資格は、ワカモノ(25歳以下)であること。

 LGBTである、ない、を問いません。
 通訳もつくので、英語がしゃべれなくてもOKです。

 この夏に、何かのきっかけを、
 日英YEPが提供できたらいいなと思ってます。

 参加申し込みは各回申し込み制。

 名乗りたい名前とWSのテーマを送ってください。
 定員になり次第、募集は終了とします...急げ!

 申し込み先は
 young_lgbt@yahoo.co.jp(e-mail) 
 質問や問い合わせも大歓迎です☆

 ※当日メディアの取材を予定していますが、
  「出たいひとだけ出る」を原則としており、プライバシーは保障されます。

 詳しくは日英YEPのブログにて
 (http://www.delta-g.org/youth/2008/08/lgbt-1.html

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カミングアウトされる側としての責任って何だろう? [性的な多様性・LGBTI]

(2008年7月5日(土)の活動日記その1)

● カミングアウトされる側としての責任って何だろう?

 人権を守るのが政治家の仕事なので
 『性的な多様性を保障すること』も当たり前のことなのですが

 市議会でとりあげるようになってから
 フジノにカミングアウトしてくれる方が多くなりました。

 僕は、過去に友達からカミングアウトされたことがありました。

 その時にも、実は、何にも感じませんでした。

 たぶん相手には

 「もっと早くから言ってくれてたら良かったのに」

 とか

 「知らなかったせいで、いろいろ不便をかけてごめんね」

 とか、話したような気がします。
 かなり前のことなので、ハッキリとは憶えていません。

 そうした過去の経験とは全く別に、
 今年になって政治家として
 『性的な多様性の保障』に取り組むようになって

 (話が最初に戻るのですが)

 カミングアウトされることが多くなって
 でも、フジノは、何にも感じないんです。

 たぶん、

 「話しづらかっただろうことを、わざわざありがとうございます」

 とか言えなければいけないのかもしれないのですが
 リアルに何にも感じないのです。

 「今まで大変でしたか?」

 とか、質問した方がいいのかな、と思ってしまったりするんです。

 フジノと長くつきあったことがある友達なら分かると思うのですが
 人権意識が高いとかそういう立派なことじゃなくて
 いろんなことに無頓着というか

 例えば、精神障がいがあろうが無かろうが
 リストカットの跡がたくさんあろうが無かろうが
 全然気にならないんです。

 その方がそのことを語りたければ
 もちろんしっかりとお話を傾聴させていただきますが
 基本的にその方が話さなければ、全然そのことが気にならないんです。

 だから、もしかしたら相手はすさまじく勇気をふりしぼって
 カミングアウトしてくださったのかもしれなくても
 フジノ自身は「ふむ、そうですか」という感じなんですね。

 決して真剣じゃないとかそういうことでは100%無いんです。
 人はいろいろなんだし、別にいいじゃないか、というか
 そんな感じなんです。

 でも、もっと驚いたりとかした方がいいですか?

 それとも、こういう風な反応って
 もしかして『慣れ』から来ているネガティブな反応なんだろうか。

 フジノは若い女性からリスカがたくさんある両腕を
 すごく深刻な表情で見せられても
 傷そのものに対して
 驚きも何も感じなくなっていたりだとか

 (そうせざるをえなかったその方の
  現在の環境やこれまでの生き方には関心がわくのですけれど...)

 あるいは、精神科の薬をのんでいるんです、と告白されても
 はあ、という反応しか出てこないんです。

 それで「困っていることがあって」とか「つらくて」というなら
 「どうしたんですか?」とはお聞きすることができるんですが

 ビアンであってもゲイであっても
 ごめんなさい、カミングアウト慣れしてしまったのではなくて

 もともとフジノは気にならないんです。

 だから、反応が薄くても、気にしないで下さい。

 だから、フジノに対しては
 あんまり勇気をふりしぼってカミングアウトするとかじゃない姿勢で
 気楽な感じでいてください。

 たぶん、力を入れてやってくると、
 フジノの反応に対して、拍子抜けしてしまうと思います。


-------------------------------------

 カミングアウトされる側の責任、というのを
 たくさん考えました。

 政治家として、人権を守る立場として、
 苦しみや困難など本来ならば受けるべきでない痛みを
 受けさせられている方々には

 法的な問題とか社会的な偏見とか
 変えなければならないことには
 いくらでも怒りと正義の為に
 責任をもって全力で立ち向かっていきますが

 個人としては、リアクションが薄くてごめんなさい。

 個人としては、人はみんないろいろだから、という心境になってて
 その人にとっては深刻な事柄を誰かに告白されたとしても
 たぶん僕は反応が薄いです。ごめんなさい。

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ついに校長会で性的マイノリティについて語られる! [性的な多様性・LGBTI]

(2008年7月1日(火)の活動日記その1)

● ついに校長会で性的マイノリティについて語られる!

 6月議会の教育経済常任委員会でフジノが提案した

 『いわゆる性的マイノリティとされるこどもたちの
  苦しみを少しでも減らす為の、中学校での制服選択制の導入』

 について、教育経済常任委員会で
 教育長の答弁は「校長会の場で説明をしてみたい」とのことでしたが

 ついに、この答弁を受けて
 7月7日に開催する中学校の校長会でこの件をとりあげることが
 正式に決まりました。

 教育長が自ら語るのではなく、
 学校教育課長が説明を行なう予定です。

 今日、教育長から正式に連絡を受けました。

 フジノはそれに対して、中学校長会だけでなく
 小学校校長会でも性的マイノリティに対する理解を求めてほしい、と
 再び教育長に提案しました。


● 自分の性にそって生活できないことは、とても苦しい

 そもそも、フジノが議会で行なった提案とは何か、を説明します。

 約40人に1人の割合で
 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々が確実に存在しています。

 LGBTと呼ばれたりもするのですが
 レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーなど
 『生まれながらの性的指向』のことです。

 ・男性の肉体のまま、男性を愛する

 ・女性の肉体のまま、女性を愛する

 こうした同性を愛する方々もいらっしゃれば、

 ・男性の肉体に生まれたが精神的には女性であり、男性を愛する

 ・女性の肉体に生まれたが精神的には男性であり、女性を愛する

 こうした性同一性障害とされる方々もいらっしゃれば、

 ・肉体の性別はそのままに、両性を愛する

 こうした両性を愛する方々もいらっしゃいます。

 いずれにしても性的な嗜好(個人の好みとか好き嫌い)とは全く違うので、
 本人の意思でそれを選べるものではありません。

 これは、本人の意思とか努力で
 変えられるようなものではありません。

 自らの性的指向に気づくのは、小学校5~6年生の頃で
 まわりに正確な知識・情報を持つ人もいないまま

 多くのこどもたちが自らの性的指向にとまどい、悩み、苦しんだ末に
 本当にたくさんの方々が自傷・自殺へと
 追い込まれている現実があります。

 逆に言うと、約40人に39人は
 異性愛(ヘテロセクシャル)という性的マジョリティ(多数者)なので

 いわゆる性的マイノリティとされる方々を理解できない為に
 いじめの対象にしてしまったりということもたくさんあります。

 (詳しくは、こちらをご覧下さい。
  http://www.hide-fujino.com/diary/2008/feb1.html#080201

----------------------------------------------

 中学校や高校には、標準服と呼ばれる『制服』があります。

 性的マイノリティとされる方々にお話をうかがった時に
 自分の本当の性とは異なる生活を送る苦しみというものを抱えたまま
 思春期を送るのは本当につらいものだとフジノは感じました。

 例えば、肉体は女性として生まれても
 精神的には男性なのに

 セーラー服にスカートをはいて毎日通学するのは、
 生き地獄のようにつらいものがあります。

 朝起きて、学校に定められた女子の制服を着る為に
 鏡の前に立って、自分の本当の性別とは違うかっこをするのです。

 電車やバスに乗れば、社会的には女子中学生として
 あるいは女子高校生として、男性からの視線を受ける訳です。

 このつらさというのは、今これを読んでいるあなたが
 朝から夜まで、自分の性とは逆の服装をさせられてみれば
 (想像するだけでも)どれほどイヤか分かるはずです。

 そこでフジノは、いろいろな案を検討した結果、

 ・ブレザーにスラックスを導入している中学校では
  男子も女子も制服を選択制にしてほしい

 という提案を議会で行ないました。

 こんな提案ではささやかな一歩でしかありませんが
 現状を少しでも変える為にはベターな選択肢だと
 フジノは判断しました。

 実際に、北海道や東北の中学校・高校において
 すでに選択制を導入している学校は私立・公立を問わず
 いくつも存在しています。

 本来ならば性的マイノリティに対する
 本質的な理解を広めることが必要ですが

 今この瞬間に苦しんでいるこどもたちがたくさん存在していて
 自傷や自殺へと追い込まれているとするならば

 人々の理解を深めるという長期の時間を要することを行ないつつ
 今すぐにできる改善を今すぐに行なうべきだと考えたのです。

---------------------------------------------

 横須賀市には、市立高校が1校だけあるのですが
 すでに制服は選択制が取られています。

 制服選択制を取っている理由は、表向きには違うのですが

 過去に1人、自らの性的指向をオープンにした
 勇気ある学生がいてくれたおかげだとフジノは考えています。

 だからこそ、次は中学校です。

 自らの性的指向に気づくのは、すでに小学校5~6年生なのです。

 小学校時代は制服は無いので私服で生活できますが
 中学校に入学してしまうと3年間、制服で暮らさねばなりません。

 フジノはとにかくその苦しみから
 こどもたちを救いたいと考えました。

 そこで上記のような提案を6月議会で行ないました。

 教育長の答弁は、次のようなものでした。

 ・そもそも制服をどう扱うかを決める権利は、各学校にある

 ・その学校の意思を、教育委員会がムリに決めることはできない

 ・けれども性的マイノリティとされるこどもたちの苦しみは理解できる

 ・したがって、校長が定期的に集まる校長会の場で、
  こうした提案があったことをとりあげて説明したいと思う

 ・その後の判断は各学校が行なうことであって
  教育委員会が強制することはできない


 フジノは、100%ではありませんが、この答弁に納得しました。

 その答弁を得た6月議会が終わってから今に至るまで、
 いつどの校長会で教育長がこの件を話すのか
 とても気になっていたのですが、

 ついに今日、教育長から7月7日の中学校長会で
 学校教育課長からこの件をお話しするとの連絡を受けました。


● 学校は変われるか?あなたは変われるか?

 すでにお知らせしたとおりで、フジノの提案を受けて
 性的マイノリティに関する正確な知識を学ぶ為の教職員向けの研修を
 横須賀市の教育委員会では10月に行ないます。

 (http://www.hide-fujino.com/diary.htm#080612-3

 現場の教職員の先生方はもともと
 こどもたちの痛みや苦しみにとても敏感です。

 しかし、学校の方針を決定していくのは
 やはり学校の経営トップである校長先生です。

 今回の、校長会でのお話を受けてどうするのかによって

 どれだけ校長先生がたが人権課題として感じ取れるか、
 校長先生がたの人権意識がどれだけあるのか、

 はっきりと分かることでしょう。

 もちろん、PTAをはじめ、教職員の方々の
 誤解にもとづく反対もあるでしょう。

 けれども、我々は変わらなければいけないのです。

 他人の痛みにもっと敏感にならなければいけないのです。

 性的には多数者であるとしても、
 生活の、人生の、様々な場面において、
 どこかで必ずあなたはマイノリティになることがあるはずです。

 マイノリティである痛みや苦しみは、誰にでも理解できるはずです。

 だからこそ、性的なマイノリティであることの苦しみや痛みを
 理解しようと全ての人々が努力するのは当然できるはずです。

 変わろう。
 僕たちは変わることができる。

 誰もが暮らしやすい生きやすい社会を一緒に作っていこう。


---------------------------------------------

 さあ、まずは7月7日の校長会。
 教育委員会の説明を聞いた校長先生たちがどういう反応なのか、
 どういう対応を実際に取っていくのかを
 これから1年間、いや、フジノが政治家である限りは
 死ぬまでずっと見つめ続けていきます。

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