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「ミニ」じゃなかったミニ集会@久里浜・八幡町内会館 [こども家庭福祉]

2009年6月14日(日)の活動日記その2)

● 「ミニ」じゃなかったミニ集会@久里浜・八幡町内会館

 横浜での気合の入りまくったミーティングを終えて、
 大急ぎで横須賀へと戻りました。

 横浜から途中で衣笠へ寄って、さらに深田台のフジノ事務所に寄って
 そこからミニ集会の会場である久里浜・八幡町内会館へ向かうという
 大変な遠回りのルートでした。

 わざわざフジノの体調を心配して
 クルマを出してくれた友人に、こころから感謝です。
 ありがとう。

 さて...。

 今夜のミニ集会について
 雄人(吉田雄人元市議、http://www.yuto.net/)から
 事前に聞いていたのは

 「フジノさん、ミニ集会を久里浜で行なうのですが
  横須賀の『ひとり親家庭』の現状についてお話していただきたいのです」

 ということだけでした。

 政治家フジノにとって、ひとり親家庭の支援は
 大切な政策の1つです。9日の本会議でも市長と質疑をしたばかりです。

 けれども、『ほとんどの政治家が見向きもしてくれないテーマ』です。

 それを雄人が「ぜひ話してほしい」というのでうれしくて
 ふたつ返事でひきうけました。

 ところで、ふつう『ミニ集会』というと、
 小さな和室や会議室に
 5~20人くらいの人数が集まって
 車座で座って語り合う、というものです。

 だから、フジノがあらかじめ用意していたのは

 ・先日9日に本会議場において
  フジノが蒲谷市長と『ひとり親家庭支援』について質疑した映像

 を編集して5分にまとめたものを
 ノートパソコンに入れておいただけでした。

 映像もノートパソコンをみんなで画面をのぞきこめばいいし、
 音声も小さな外部スピーカーは用意したのでそれで聴いてもらおう、と
 考えていました。

 20時スタートの会場に5分ほど遅れて
 ようやくフジノが到着すると、なんか様子が変です。人が多すぎる。

 「会場、まちがえたかな...」

 夜で暗かったし、初めて八幡町内会館に行ったから
 場所を間違えたかと思って
 急いでフジノが出て行こうとすると

 「おー、フジノさん!こっちです!」

 と、聞き覚えのある『チーム雄人』の仲間の声で呼び止められました。

 そう、10人くらいのミニ集会が
 なんとその10倍の100人以上もお客さまが来ていたのです!

 すぐに司会の方からフジノが紹介を受けて
 演壇に立ちました。ちゃんとマイクまでありました。

 用意しておいた映像をお見せしようと思ったのですが
 目の前に100人もの方々がいらっしゃるので、頭を切り替えました。

 コンパクトに分かりやすくしたくて数時間もかけて編集した映像だけど
 この際、そんなものを市民のみなさまにお見せするよりも

 フジノが市議会議員としてこの6年間リアルに体験してきた、
 横須賀のひとり親家庭のみなさんの現実の暮らしについて
 語るほうがもっと分かりやすいはずだと考えたのです。

 そして、いかに横須賀では支援が無いか、
 いかにひとり親家庭のシングルマザー/シングルファーザーと
 こどもたちが見捨てられているか、その現実を語りました。

 プライバシー保護の為に名前や詳しい状況は変えながらも
 このまちで暮らすシングルマザー/シングルファーザーのご家庭のことを
 お話しました。

 さらに、こどもたちとフジノがたくさん語り合ってきた日々の中から
 いつも感じている寂寥感(さみしさ・孤独・絶望)について
 ご説明しました。

 そして、そんな現状を僕たちみんなで変えることができることを
 政治と行政のサポートで本当は変えることができることを
 みなさまに語りかけました。

 こどもたちは、どの親のもとに生まれるかを選ぶことはできません。

 しかも、今のこのまちでは、
 経済的な貧富の条件がどんな親のもとに生まれるかによって
 こどもたちが受けられる教育も得られる仕事も全く違ってしまっています。

 でも、もしも市民のみなさまが一緒に力を合わせてくれたならば
 僕たちは横須賀を変えていくことができることを説明しました。

 つまり、

 横須賀で生まれたこどもならば、全てのこどもが宝物であって、
 たった1人きりのこどもさえも僕たちは絶対に見捨てない

 横須賀で生まれて良かった。
 横須賀で育って良かった。
 横須賀で最期まで暮らして良かった。

 こどもたちがそんな風に思えるまちに変える、
 つまり、新しい横須賀に変えることが僕たちには必ずできるのだと
 市民のみなさまにご説明しました。

 そして、10分ほどのフジノの話を終えると
 真打ち、雄人の出番となりました。

14yuto.jpg

 連日の街頭演説ですっかり日に焼けた雄人の
 想いのこもった熱い語りかけに、
 100人を超えるみなさまが静かに耳を傾けていました。

---------------------------------------------------

 約1時間のミニ集会を終えた後も、
 たくさんの方々が雄人に話しかけていました。

 フジノも時間の許す限り、
 市民のみなさまの生の声を聞かせていただきました。

 特に、シングルマザー/シングルファーザーの方々から
 たくさんの生の声を聴かせていただいて
 とてもありがたく感じました。

 必ずこうした生の声を反映する当たり前のまちへと
 新しい横須賀をみんなで創りだしたいと感じました。

 それにしても...雄人!
 ミニ集会じゃないじゃんか(苦笑)

 自分の政策テーマは原稿なしで何時間でもお話できるけど
 10人しか来ないと思ってたらその10倍もいらっしゃるなんて、
 気持ちの切り替えが大変でした(笑)


 (後日談:でも翌日の雄人のブログを読んでみたら
  (こちらですね。http://blog.yuto.net/?eid=847772
  雄人自身も数人くらいしか集まらない小さなミニ集会だと思ってたみたい。
  「すごかった!」と書いてありました。僕もそう感じました。

  多くの方々が関心を持ってくださるのは本当にうれしいことです。
  お集まり下さった市民のみなさま、ありがとうございました!)

共通テーマ:日記・雑感

今年を「子宮頸がん検診」元年にしたいですね [こども家庭福祉]

2009年6月13日(土)の活動日記その2)

● 今年を「子宮頸がん検診」元年にしたいですね

 前回の活動日記では、子宮頸がん検診の実際をご紹介しました。

 9日の本会議でフジノは

 「20才以上の女性のみなさんが
  毎年1回は子宮頸がん検診を受けられるような仕組みづくりを!」

 と市長へ提案しました。

 その提案の中では、このような指摘をしました。

 (1)今年は、子宮頸がん検診の受診を促すために
   政府が補正予算で新たな取り組みを行なうのでチャンスである。

 (2)しかし、本来このような取り組みは
   補正予算で1年だけしかやらないというものでは全く足りていない。

 (3)だからこそ、横須賀市として
   ずっと続いていく『受診しやすい仕組みづくり』が必要だ。

 フジノのこの指摘のうち、(1)の部分についてですが
 早くも横浜市は動きだしているようです。

 昨日の神奈川新聞の報道(1面トップ)を
 引用させていただきます。


 (2009年6月12日(金)付・神奈川新聞・1面トップ記事より)
12kanagawa.jpg

 女性のがん10月から無料検診、他自治体も/横浜市


 横浜市は10月から、
 子宮頸(けい)がんと乳がんの無料検診を実施する。

 国の補正予算に盛り込まれた
 がん対策推進事業の一環で、

 半年有効の「検診無料クーポン券」や検診手帳を
 全額、国の補助金で作成し対象者に配る。

 国は全国の自治体を対象に216億円を計上。

 横浜市は補正予算案で約15億円を計上し、
 対応を万全にするため、
 当初予定していた9月の第3回定例会への補正予算案の提出を前倒しし、
 開会中の第2回定例会での議決を目指す。

 県内の他自治体でも第2回、第3回定例会に
 補正予算案を提出する動きが広がっている。

 検診の対象となるのは、
 子宮頸がんが20歳、25歳、30歳、35歳、40歳。
 乳がんが40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の女性。

 横浜市の場合、
 対象となる女性は2種類の検診にそれぞれ約12万5千人。

 横浜市内で検診が受けられる医療機関は
 子宮頸がんが180施設、乳がんは330施設あるが、
 マンモグラフィー検診に対応する機関は約60施設と少ない。

 市健康福祉局は、
 マンモグラフィーの機材を持つ医療機関に
 検診への協力を呼び掛けるなど、受け入れ態勢の強化を図っている。

 現状では、市の制度を活用した場合、
 子宮頸がんの検診は1360円(制度を活用しない場合は約7千円)、
 乳がんは1370円(同約9千円)で検診を受けられる。

 国のがん対策推進事業は、「成長戦略―未来への投資」として
 経済危機対策の1つに位置付けられており、

 横須賀市や平塚市、小田原市など
 県内の他自治体も、9月の定例会への議案提出を目指している。

 人口が多い横浜市のほか、
 藤沢市などでも実施期間を長く確保したいといった理由などから
 開会中の今定例会に提出を検討している。
 相模原市は7月の臨時議会への提出を視野に入れている。

 (遠藤 綾乃)
---------------------------------------------
 (引用おわり)


 この国の動きを受けた横浜市の取り組みは
 ありがたいことであるのは確かです。

 神奈川新聞の記事の中では
 横須賀の動きは少ししか触れられていませんが

 もちろん国の委託事業を受けて
 横須賀市でも今年度は

 検診手帳の配布、
 キャンペーンイベントの開催、
 各学校を巡回広報するキャラバン活動などを行なう予定です。

 でも、国が対象にしたのは、
 あくまでも20才から5才刻みで40才までの女性です。

 つまり、

 ・20才の女性
 ・25才の女性
 ・30才の女性
 ・35才の女性
 ・40才の女性

 だけが対象なのです。

 もう少し詳しく言うと、

 21才、22才、23才、24才、26才、27才、28才、29才、
 31才、32才、33才、34才、36才、37才、38才、39才の女性たち

 『対象から外れている』のです。

 つまり、対象から外れている女性の方が多いのです。
 あまりにもおかしな話ですよね?

 5才刻みで検診は大丈夫なんてデータは
 フジノは1回も見たことがありません。

 こんな中途半端な対応を取るなんて
 政府は本当に情けない。ほとんどの女性が対象外なのです。

 だからフジノは(2)で
 政府の対策は「足りない」と述べたのですね。

 だからこそ、だからこそ、
 対象から外れたほとんどの女性も含めた

 20才以上の女性であれば誰もがみんな受診しやすい
 新たな仕組みづくりが必要なのです。


● いのちを守る、そんな当たり前のまちへ横須賀を変えたい

 それなのに本会議でのフジノの提案に対して、
 蒲谷市長の答弁は
 あくまでも国の補正予算の内容をなぞっただけのものでした。

 いのちを守りたい、という本気さが
 残念ながら蒲谷市長には感じられませんでした。

 本来ならば、今年は
 その重要性が正しく知られていなかった子宮頸がん検診を
 世間に知っていただく大きなチャンスなのです。

 つまり、「子宮頸がん検診」元年とするチャンスなのです。

 それをこのままの横須賀市では
 ふいにしてしまう。

 子宮頸がん検診をすすめるということは
 母親となる『女性』の
 いのちを守るだけではなくて、

 新たに生まれてくる『こどもたち』の
 いのちを守ることでもあるのです。

 基本的で、最も大切なことですよね?

 おかあさんとこどもたちを守る、というのは
 2003年の初当選以来ずっとフジノは訴え続けてきましたが
 まだまだ政治・行政が取り組むべき/改善すべき点がたくさんあります。

 政府の補正予算も中途半端、
 横須賀市も独自の取り組みを行わないという現状を
 僕たちは変えていきたいのです。

 救えるいのち、守ることができるいのちが
 たくさんあります。

 いのちを守ることこそ、
 政治の仕事のスタートです。

 そんな当たり前すぎる当り前の取り組みが
 現状では足りていません。

 だからこそ僕たちは、
 希望あるまちへとこのまちを変えたいのです。

 あなたはどうお考えになりますか?

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子宮頸がん検診にどうかいらして下さい! [こども家庭福祉]

2009年6月13日(土)の活動日記)

● 子宮頸がん検診にどうかいらして下さい!

 9日の本会議でフジノは

 「20才以上の女性のみなさんが
  毎年1回は子宮頸がん検診を受けられるような仕組みづくりを!」

 と市長へ提案しました。

 提案した理由は、今のままでは
 なかなか若い世代の女性に自発的に来てもらうのはムリだ、という
 フジノの実感があったからです。

 いつものことながら、質疑を作成するにあたっては
 必ず現場を訪れてリアルな姿を見せていただいています。

 特に、子宮頸がん検診については
 男性であるフジノは、
 複数の女性から検診の体験談をうかがってきましたし
 いろいろな本を読んで具体的な知識はありましたが

 それでもやっぱり現場を見せていただきました。

 その結果、

 「これはとにかく検診の実際は
  どんな様子なのかをリアルに知ってもらった方がいいはずだ」

 とフジノは判断しました。

 今まで1度も検診を受けたことが無い女性のみなさまに
 具体的に検診を知ってもらう為にも
 このHPで紹介することに決めました。

 リアルに知って怖いと感じて検診に来る人が減ってしまうのか。
 リアルに知って検診に行く覚悟ができて受診する人が増えてくれるのか。

 あらゆる人々が情報をいくらでも得られるこのインターネット時代ですから
 フジノは全ての市民のみなさまに知ってもらう方が良いと考えました。

 そこで今回、
 逸見の保健所の中にある健診センターで行なわれている
 子宮頸がん検診の様子を紹介します。

-----------------------------------------------------

 まず、保健所検診センターに
 あらかじめご予約をお願いします。

 (検診センターHP:http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/kenshin/index.html
  予約方法:http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/kenshin/ziki.html

 子宮頸がん検診を行なっている曜日は、火・水・木曜日です。

 水曜日はお休みのこともありますので、
 ご予約の際に確認して下さいませ。

 子宮頸がん検診は、1600円です。

 さて、保健所へのアクセスは、
 電車の場合、最寄り駅は、JR横須賀駅(徒歩5分)または
 京浜急行の逸見駅(徒歩10分)です。
 (http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/wellcity/access/index.html

 スポーツジム施設『すこやかん』の入っている
 ウェルシティ市民プラザというビルの4階です。

26center.jpg

 更衣室で検診用の服装に着替えていただきます。

 残念ながら横須賀には女性の産婦人科医がいませんので、
 検診を担当するのは男性のドクターになります。

 若い女性にとって、男性ドクターだと
 恥ずかしさや抵抗感があるだろうなあ...と思いました。

 でも、現状ではごめんなさい。
 男性ドクターのみです。
 それでもどうか受診をしていただきたいのです。お願いします。

26fujino.jpg

 順番に呼ばれて検診室の中に入ると、
 こんな診察用のイスがあります。

 ここに座っていただくと、イスがウィーンと上がって
 ドクターの視点の高さまであがります。

 男性であるフジノには想像でしか分かりませんが
 妊娠・出産であってもなかなか抵抗感があるだろうに

 検診でここに座ることには
 精神的に苦痛を感じるのだろうなと思います。ごめんなさい。

26chair.jpg

 まずは、『細胞診』です。
 子宮頸部の細胞を、綿棒で軽くこする感じで取ります。

 その為に、下の画像の『クスコ』と呼ばれる
 ペリカンのくちばしのような道具を挿入して、膣を広げます。

 複数の女性のお話をうかがった感じでは
 クスコで膣を広げる時は、じゃっかん痛いようです。

 クスコには複数のサイズがあるので
 痛む時にはドクターにぜひ伝えて下さい。

26kusuko.jpg

 綿棒もこんな風にサイズが複数あります。

26stick.jpg

 これも複数の女性からうかがった話ですが
 綿棒でこすって細胞を取る時には特に痛みは無いそうです。

 この後、クスコを抜いて、『内診』を行います。

 具体的には、ドクターが膣に指を入れ、
 同時に反対の手でお腹を押すことで子宮や卵巣の検査を行います。

 この内診は、人によって痛みは全く異なるようです。

 クスコの記憶が鮮烈に残っているけれども
 内診は全く憶えていないという方もいました。

 全ての作業は10分で終わります。

 これも

 「あっという間に終わった」と言う方もいれば
 「かなり長く感じた」と言う方もいました。


 ちなみに、綿棒でこすりとった細胞は
 シャーレに移されて、すぐにスプレーで固定されます。

26fixation.jpg

 このケースを、検査委託先に送ります。

 検査結果が保健所に戻るまで1週間、
 市民のみなさまに結果が郵送されるまで1週間、

 つまり、受診してから2週間以内には、必ず結果が分かります。

 結果は、郵送で受け取ることもできますが、
 ドクターから口頭で説明してもらうこともできます。
 これは選ぶことができます。


---------------------------------------------

 保健師さんとも話したのですが

 「だえきを取るだけで検診ができる技術だとか
  血液で検査できる方法が開発されたら
  もっとたくさんの女性が受診してくれるでしょうね...」

 というのが、一致した意見でした。

 でも、1年間365日の中の、10分間だけです。
 どうかあなたに耐えていただけたら、とフジノは願っています。

 その恥辱感や精神的苦痛があっても
 命を落としたり、
 子宮を摘出せざるをえないよりは絶対にマシのはずです。

 1年に1回、検診を受けるだけでも
 大きな違いがあるのです。

 だから、どうかお願いです。受診をして下さい.

 今回、フジノは検診の場を見て感じたことを率直に書きました。
 実際に若い女性が受診しづらい様子も良く分かりました。

 それでも、わが国では毎年多くの女性が命を落としています。
 命を失わなくとも、妊娠ができない状況へと追い込まれています。

 誰でもかかるガンで、しかも30代が最も多くかかっています。
 20代の発症がめちゃくちゃ増えています。

 若い女性こそ、検査に行かなければならない病気なのです。

 検診費用1600円、10分間の検診、
 往復の交通費と移動にかかる時間、そして精神的な苦痛。

 こうしたコストをあなたは確かに払わなければならないのですが
 あなたの命とこどもの未来というリターンが得られることも確かなのです。

 だから、どうかお願いします。
 あなたに受診をしてほしいのです。

 どうかお願いします。

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激動の徹夜2日間/NPOアンガージュマンよこすかでお話しました [こども家庭福祉]

(2009年5月29日(金)の活動日記)

● 激動の徹夜2日間/NPOアンガージュマンよこすかでお話しました

 これを書いている今、他人から話しかけられても
 『音声』として耳には入っているのですが、
 その『話の意味』は理解できないような状況に陥っています。

 フジノはおとといから今日にかけて
 何だかあまりにも忙しくて
 かれこれ60時間以上にわたって起き続けています。

 そのせいで、判断能力がとても鈍っています。
 忙しい時って、スケジュールが重なりすぎますよね...。

29fujino1.jpg

 今日の夜は、『NPO法人アンガージュマンよこすか』
 年1回の定期総会に来賓として招かれました。

 といっても、市議会議員としてではなくて
 アンガージュマンよこすかで
 毎月1回の講義をさせていただいている講師として
 NPOの関係者のみなさまに
 少しだけお話をさせていただきました。

29fujino2.jpg

 フジノがみなさまにお話した内容は、

 (1)挫折をくりかえした人ほど希望を持つことができるという
   研究結果が出ているという事実。

 (2)フジノみたいに失敗ばかりの悲しき人生を送ってきても
   政治家レベルの仕事には就けるので安心して下さい、ということ。

 (3)人はみんなバラバラで様々で多様な存在で
   同じ人間なんて誰1人として存在しなくて
   みんな違ってみんなそれでいいのですよ、ということ。

 (4)人は何回も何回も挫折して痛みに苦しんでも
   それでもまた立ち上がることができる存在です、ということ。

 の4つです。

29fujino5.jpg

 その後、アンガージュマンの関係者のみなさまと
 いろいろな語りあいました。

 フジノが伝えたいことは、
 フジノをぜひ反面教師としてください、ということです。

 人は、悲しみや痛みを抱えながらも
 必ず再び笑顔を取り戻すことができる素晴らしい存在です。

 いま笑顔になれない方も、必ずまた笑顔になることができます。

 だから、大丈夫ですよ。
 いつも僕はあなたを応援していますからね。

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こどもの貧困を絶対に無くす!/フジノの質疑(その3) [こども家庭福祉]

(2009年2月24日(火)の活動日記その3)

● フジノの質疑(その3)/こどもの貧困を無くす対策が今すぐ必要だ

 緊急経済対策をはじめとする議案について
 教育経済常任委員会でフジノが行なった質疑の紹介の、3回目です。

 今回は、フジノの信念である

 『経済対策』とは
 『景気対策』と同時に『生活支援』が不可欠である

 という考えに基づいて

 特に、

 横須賀市では『こどもの貧困』を絶対に無くす!

 という観点から行なった質疑を掲載します。

--------------------------------------------
 (議案へのフジノの質疑)
*テープおこしに基づくもので正確な議事録ではございません

 <フジノの質問>

 それでは、議案第5号について教育委員会に質問をいたします。

 先ほど教育経済常任委員長にご許可をいただきまして
 議案第5号そのものには載ってきていないのですが

 本来ならば「緊急経済対策」の一環として
 議案第5号に載ってきて
 しかるべきではないかなという想いのものがございまして

 議案を外れすぎないようにしながら
 教育委員会に質問をしたいと思います。

 それは、本市が1月13日に発表いたしました
 「派遣従業員等削減に伴う本市の緊急雇用対策」。
24supportingchildren1.jpg

 この3番目に「就学支援策」という
 教育委員会が所管をしている支援策がございました。

 市立の小中学校在籍者の保護者で
 解雇などにより求職中の方へ、

 もともと本来横須賀市には就学援助制度がありましたが
 これを拡充して運用を行なう。

 本来でしたら4月1日の収入で算定するものを、
 4月1日以降に離職をした、あるいは離職が確定した方に
 学用品費・学校給食費を支給する、
 という素晴らしい制度でした。

24supportingchildren2.jpg

 これは他都市にはなかなか無い、非常に優れた制度だったと思います。

 もしこれが多くの人に使われていたならば
 当然ながら議案第5号に載ってくるはずだと思って
 今回議案を拝見したのですが、載っておりませんでした。

 そこで質問です。

 この非常に重要な取り組みだと高く評価してきた
 「就学援助制度の拡充運用」は実績はいかがだったんでしょうか。

 <学校教育課長の答弁>

 今ご質問がありました、
 「就学援助」の部分につきましては

 2月20日の段階で
 認定をいたしましたのは2世帯3名でございます。

 <フジノの質問>

 2世帯3名が認定に至った、
 ということですが

 問い合わせは何件ございましたか。

 <学校教育課長の答弁>

 現在相談を頂いている件数が
 その他に5件ございます。

 <フジノの質問>

 これだけ雇用の危機が叫ばれている中で
 この利用者数および問い合わせ数は
 妥当な数字だ、と教育委員会はお感じでしょうか。

 十分利用されている、とお考えでしょうか。

 <生涯学習部長の答弁>

 その制度を入れる時に
 学校と保護者向けに各校で様々なチラシをさせていただきました。

 宣伝という形をさせていただいた結果の、
 こういう形でございます。

 それが3名の認定、5名のご相談というのは
 十分に活用されているかどうかというのはそれは結果でございまして

 私どもとしてはやれることとしましては
 保護者の方々にいろいろと広報はさせていただいた
 という風に考えております。

 <フジノの質問>

 ここで経済部の雇用労働担当にぜひお聞きしたいのですが、
 本市の雇用労働状況というのを把握しておられると思うのですが

 おこさんがいる世帯の失業あるいは失業が確定した方というのは
 2世帯ぐらいなんですか?

 <雇用労働担当課長の答弁>

 そういった数は、詳細は把握できません。

 <フジノの質問>

 分かりました。同じ市役所の内部で
 批判にあたりかねない数字で出てこないのかとは思いますが

 日常的に市民の方の声をうかがっている中では
 この制度非常に良かったという風に最初に評価いたしましたが

 もっと多くの方がお使いいただけたのではないかという想いが
 つまり、この補正予算に
 「(財源が)足りないから」という形で
 出てきてもおかしくなかったのではないかと思うんです。

 その点で周知の方法に再考が必要ではないかと思うのですが
 いかがでしょうか。

 <総務課長の答弁>

 今回のこの制度の拡充を私どもが考えました際には
 まず、議員がいつもおっしゃっている
 セーフティネットとしての生活保護というルールがまずあります。

 それとの端境期になってしまった時に
 おこさんたちが就学の機会を逸してはいけないということが
 第2弾として考えたところでありますので

 今回の「離職者対策」の中で
 全くの収入等が得られなくなった場合に
 生活保護の適用がされる方たちはそちらにまず向き、
 その中での「就学援助」がされているという風に理解をしております。

 その意味では、そこまで至らない方たちの為に
 この制度を作った、拡充をしたところでありますので

 これを現在も学校長を通じ、
 家庭に対する学年通信等の中にも盛り込ませていただいて
 周知をはかっております。

 それから、第2点といたしましては
 その保護者の方が日本人の方だけとは限っておりませんので

 外国人の父母を持ってらっしゃる方についても適用できますように
 ポルトガル語等の通信文も作りまして
 現在配布をしているところであります。

 委員ご指摘のようにその周知については
 これは当初当面の間ということですから
 今年度だけと考えておりましたが

 今後もこの経済状況の中では
 この運用拡充は継続していくものと考えておりますので
 新年度に渡りましても
 通知をしていくつもりでございます。

 <フジノの質問>

 ありがとうございます。

 事前にヒアリングにうかがった際に
 外国籍のご家庭を非常に重視して
 ポルトガル語、スペイン語の翻訳を行なったチラシも
 配布したということもうかがいました。

 そうしたご努力自体は非常に正しかったと思うのですが
 なかなかその情報が届くかどうかというのは
 教育行政に限らず全ての行政において難しい問題だと思うんです。

 その意味では改めて虚心坦懐というか、
 「生活の下支え」という意味で
 こういった制度がより周知されるように
 何らかの広報啓発を改めて考える必要はないんでしょうか。

 <生涯学習部長の答弁>

 経済がこのようになってから私ども学校の方に様々聴きながら
 学校長と生活に困った家庭はどうでしょうかとか
 特に外国籍のおこさんはいかがでしょうかということは
 こちらからどんどん発信しながら聞いてまいっております。

 そういう意味で細かく聞きながらやっていくことは
 とても大切だという風に考えています。

 いま委員ご指摘のような形での
 再度、家庭・学校にもう1度PRをするということについては
 これはやっていく方法で考えていきたいと考えております。

 <フジノの質問>

 ありがとうございます。

 この件については最後としたいのですが
 ぜひマスコミへのPRというのも意図的に行なって下さい。

 「経済対策」というのは
 先ほど経済部長にもおうかがいいたしましたが

 「景気への対策」と同時に
 「生活の下支え」が本来必要だと思うんです。

 ただし、メディアに載るのは、大きな景気対策の話ばかり。

 こういう目立たないけれど本当に大事なものというのが
 なかなか取り上げていただけない。

 これも1月13日に発表された時に
 「雇用をします」「住宅が提供されます」という部分は載ったのですが
 なかなか「就学支援」という部分はとりあげていただけなかった。

 重要性がもしかしたらメディアには
 理解していただけなかったのかもしれません。

 けれども、もしかしたらこの中で1番重要だったのは
 この3番目の「就学支援」だったんじゃないかなと僕は考えています。

 行政機関というのは決してメディア対応が
 メインの仕事ではありませんが

 マスメディア対応というのも
 さらに心がけていただきたいなと思うのですが
 いかがでしょうか?

 <教育長の答弁>

 確かにメディア対応は大切だと思いますが
 現在、私が学校を回る、特に年明けですけれども、回った中では
 このことについては各学校長に必ず確認しておりまして、

 様々な家庭環境のお子様が以前にもまして今いる中で
 1人1人に丁寧な相談をしてもらうこととあわせて
 こういった新たな制度ができていることを
 周知をきちんとして下さいということを
 必ず聞き取りをしながらやってますので

 メディアの周知ももちろん大切でございますけれども
 より各学校における先生方によるきめ細かい相談の場での
 きちんとした周知というものが大切だと思っておりますので

 いろいろな方法をこれからも工夫しながら
 困っている方が
 こういう制度をきちんと受けられるようにやっていきたいと
 このように思っています。

 <フジノの質問>

 教育長、これは決して批判ではないのですが
 教育委員会のみなさんが
 本当にピンポイントで生徒さんや世帯に対して
 情報を届けて下さっている。

 この行為自体は決して否定するものではありません。

 ただ「経済対策」というのは
 「景気の浮揚」と同時に
 「生活の下支えだよ」、「安心を与えるんだよ」というのが
 大きな要素を含めると僕は考えていますので

 横須賀市はいざという時にも
 こういうセーフティネットがあるんだよと。

 本当に最後の最後の生活保護に至る前に
 こういう制度があるんだよというのが
 アピールされるだけでも

 人々は明日に安心を感じることができる、という意味で
 広報してほしいというお願いしたしだいです。

 そこはご理解していただけるでしょうか。

 <教育長の答弁>

 委員のおっしゃる主旨は
 よく理解しているつもりでございます。

 その上での今
 私のお話をさせていただいたというところです。

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 (次回に続きます)

共通テーマ:日記・雑感

やはり同じ想いを共有できていた/4才児の死亡事件 [こども家庭福祉]

(2009年2月11日(水)の活動日記)

● やはり同じ想いを共有できていた/4才のこどもの死亡事件

 介護士をしていた祖母が
 わずか4才のお孫さんを突き飛ばして死なせてしまった事件について

 あの裁判をずっと傍聴してきた人々は
 「フジノと同じ想いを抱いているはずだ」と信じてきました。

 けれども、残念ながらこれまでこの裁判について
 誰とも意見交換をする機会は無くて、今日まで来てしまいました。

 けれども、ようやく同じ想いの方を
 見つけることができました。

 (2009年2月11日・毎日新聞より)
11mainichi.jpg

 フジノは1度も吉田記者とお話したことはありませんが
 きっとジャーナリスト魂を持つ方なのではないかと思います。

 裁判を傍聴した人しか、実母の存在を知りません。

 傍聴にはたくさんの記者が来ていましたが
 裁判結果だけの記事を書くだけならば
 (こどもを結果的に死なせてしまった)祖母の実刑判決だけを書いて
 終わりで済むのです。

 でも、2度とこんな事件を起こさせない、と願うジャーナリストならば
 そんなステレオタイプのことを書いて終わりでは済まないはずです。

 けれども、それは特集スペースでも与えられていない限り
 どこにも記すことができないものです。

 こうして神奈川県版というスペースに
 順番にコラムを書ける毎日新聞だったからこそ、という条件はあっても
 お茶を濁すような事柄を書いて終わりにもできたのを

 あえて1ヶ月前の事件について触れてくれたことに
 フジノはとても感銘を受けました。

 絶対に風化させてはいけない事件ですし、
 あまりにも真実が報道されていない事件だから。

 率直に、吉田記者のこのコラムは素晴らしいと感じました。

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 正式な来年度予算案の発表は行なわれてはいないので
 現時点では非公式な情報として読んでほしいのですが

 来年度予算案には、この事件を受けての
 横須賀市としての新たな対応が必ず載ることになります。

 それは、予算書ではわずか1行しか載りませんので

 この裁判を気にかけていたような
 こどもたちを虐待から守りたいと願う人々にしか
 見つけられないものかもしれません。

 でも、フジノはその1行を見つけた時に
 横須賀市の『良心』を見た気持ちになりました。

 ああ、4才のこどもの死はムダにならなかった。

 少なくともフジノはそう感じました。

 いずれ、正式に来年度予算案が発表された時には
 どういう新たな取り組みが成されるのかをお伝えしたいと思います。

共通テーマ:日記・雑感

4才児は何故、死なねばならなかったのか [こども家庭福祉]

(2009年1月16日(金)の活動日記その2)

● 4才のこどもは何故、死なねばならなかったのか

 ついに昨日、7月に起こった
 4才のこどもが祖母に押し倒されて死亡した事件の判決が出ました。

 これまでフジノは裁判を傍聴してきたのですが
 昨日はどうしても
 判決を聴きにいくことができませんでした。

 現時点では、判決の全文を手に入れていないので
 あくまでも新聞報道にその様子を頼るしかありませんが

 複数の新聞がベタ記事でしか報じない中で
 毎日新聞が最も詳しく報じていましたので、記事を引用させていただきます。

 執行猶予はつかずに、懲役3年の実刑判決でした。


 (2009年1月16日・毎日新聞・朝刊より)
16mainichi.jpg

 (画像では読めない方の為に全文を引用します)

 横須賀の孫暴行死:祖母に懲役3年判決
 地裁支部「しつけと言えず」

 養子縁組した孫のA君(当時4歳)を突き飛ばし死なせたとして、
 傷害致死罪に問われた横須賀市大矢部の介護士、B被告(46)に対し

 横浜地裁横須賀支部は15日、懲役3年(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 猪俣和代裁判長は

 「しつけとは言えない犯行で、
  短絡的な動機・経緯に酌むべきところはない」

 と指摘した。

 弁護側は「衝動的犯行」と執行猶予付き判決を求めていた。

 判決は

 「事件の遠因は(育児放棄した)実母にあることは否定できず、
  養育によるストレスを受けていた中での衝動的犯行でもある」

 と一定の理解を示しつつも、

 「幼い命が理不尽にも失われた結果は重大」

 と退けた。

 判決によると、B被告は、
 事件約3カ月前に養子として引き取ったA君について

 「しつけがうまくいかない」

 と悩み、平手で顔を殴ったり、
 熱くしたライターの金属部分を手足に押しつけ謝罪を強いたりしていた。

 昨年7月26日午後9時45分ごろ、
 もういいかげんにしてほしいと怒りを爆発させ、

 A君の両肩を両手で突き飛ばし、
 フローリングの硬い床面に頭を打ち付け脳挫傷などで死なせた。
 【吉田勝】

 (引用終わり)


● 4才で死んだこどもは何故この世に生まれてきたのか?

 実刑判決は奪われた命の重さを考えれば、
 当然かもしれません。

 たとえ衝動的な行動であろうと
 人が人を殺めるということは、罰をもって償うべきでしょう。

 しかし、そんな一般論を語るのが今回の日記の目的ではありません。
 今回、裁判長の意見には、フジノは強く共感する点がありました。

 それは、

 「事件の遠因は(育児放棄した)実母にあることは否定できず、
  養育によるストレスを受けていた中での衝動的犯行でもある」

 という部分です。

 裁判を傍聴してきた中で、証言台に立った若き実母は
 フジノにとって、この事件での最重要な人物でした。

 証言に立つ時にも、
 裁判所には全く似つかわしくない肌の露出が多い服装で現れて

 さんざん泣いてB被告をののしる証言を行なったものの、

 自分の証言が終わると他の人々の証言を聴くこともなく
 あっという間に帰っていきました。

 弁護士、検察官、裁判官との質疑を通して
 語られた20代の実母の証言には、全く共感することができませんでした。

 その場その場しのぎで人生を生きて
 こどものことも本当に大切に考えてきたという彼女の言葉は
 上滑りしているようにしか受け止められませんでした。

 フジノは、この事件の本当の犯人は別に存在している、と書いてきました。
 本当の犯人は、2つ存在しているとフジノは考えています。

 1つは、物理的にAくんを死なせてしまったB被告です。
 このことは疑いようもありません。

 しかし、もう1つは、こんな生き方しかできない実母を
 生み落とした現代社会です。

 どんな理由があろうとも、こどもを棄てたのは、この実母でした。

 「連れ子がいるからつきあえない」と別れられた
 年下の男性との交際を復活する為に、

 「シングルマザーだとなかなか仕事に就けないから」と
 ウソの理由でB被告のもとへAくんを棄てていったのです。

 Aくんは、ある夜、何も状況の説明をされないままに
 突然、祖母であるB被告の家に置いていかれました。

 そのまま、実母は
 2度とAくんを引き取りにくることはありませんでした。

 また、他紙の報道によれば、
 すでに『示談』も済んでいるとのことでした。

 いきなり置いていかれたAくんの育児に必死に励んでいたB被告は
 戸籍の上でもAくんを養子縁組してあげていました。

 戸籍の上でもAくんとB被告は家族であるのに
 こどもを産んだというだけで
 現実的にはこどもを棄てた実母と
 何故あえて示談をせねばならないのか、フジノには理解できませんでした。


● 4才で死んだこどもを悼む為に政治が為すべきこと

 ほとんどのマスメディアが傍聴をしていたものの
 裁判の全てを報じることはスペース的にもできないですから
 この実母の存在が
 とりあげられたことはありませんでした。

 しかし、彼女(実母)のような『母親』の存在こそ
 政治家として『変えなければならない現実』だとフジノは確信しています。

 わずか4才で死なねばならなかったAくん。
 Aくんは、何の為に生まれてきたのだろう。

 実の母親からは、見捨てられてしまった。

 祖母(B被告)と祖父が誕生日には大きなケーキを作ってくれて
 一生懸命に愛情を注いで育てていこうと努力したものの

 Aくんには、祖父母の想いよりも
 実の母の帰りを待ち望む気持ちの方が強かった。

 でも、その実母は決して帰ってこなかったし、
 誕生日に電話1本かけてくるわけでもなかった。

 4才のAくんは、何の為に生まれてきたのだろうか?

 わずか4年の人生の中で、
 うれしかったことはどれだけあっただろうか?

 両親の突然の離婚、実母に引き取られて暮らした日々、
 またも突然に祖父母の家に置いていかれて、

 あまりにも激変する環境の中でAくんは
 祖父母がどれだけ愛情を注いでも
 それを受け止めることができないほどに
 不安と不信の日々にいたのだろうか?

 4才のAくんの死から、政治家として学ぶべきことはたくさん受け取りました。
 きっと、横須賀市の児童相談所のみなさんもそうだと思います。

 いまだ母親や父親になる準備もできていない
 ただ肉体的に性的に成熟していて精神的には未熟な2人が

 こどもは生んだものの、
 こどもを育むという意識が2人ともに無くて

 お腹を痛めて生んだこどもだから
 こどもを愛するというこころは確かにあっても

 こどもの為に自分たちの暮らしを犠牲にするくらいなら
 こどもは棄ててしまえばいいという程度にしか
 こどもを想えない親の存在が、ものすごく多くなっています。

 こうした社会状況を変えることだけが
 4才で亡くなったAくんを本気で悼む為に
 政治家としてできるたった1つのことだとフジノは信じています。

 家族も地域社会も崩壊している現在の社会において、
 こどもたちをどうやって守るのか。

 こどもを生んだだけの物理的な親を
 本当の親に成長させるために為すべきこと。

 もちろん、政治の力だけではできない。
 だけど、政治がやらねばならないことはたくさんある。

 しかもそれは絶対に現実を変えることができる。

 Aくんのような悲しき人生を送るこどもが
 2度と現れないように、
 政治家にはやらねばならないことがたくさんある。

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報道への違和感 [こども家庭福祉]

(2008年11月28日(金)の活動日記その1)

● 報道への違和感

 昨日の活動日記に記した、
 4才のこどもを祖母が死亡させてしまった事件の裁判について
 新聞各社が朝刊に記事を載せていました。

 どの社の記事を読んでみても
 検察側の意見と、
 求刑(検察側が何年の処罰を裁判長に求めたか)を
 メインに書かれています。

 (2008年11月28日(金)の朝日新聞・朝刊より)
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 (2008年11月28日(金)の東京新聞より)
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 かろうじて、毎日新聞は
 弁護側が「執行猶予」を求めたことを記しています。

 (2008年11月28日(金)の毎日新聞・朝刊より)
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 これまで34年間、毎日、新聞を読んできたのですが

 自分が傍聴してきた裁判についての印象が
 こんなにも記事になると全く違ってしまうのかということに

 今さらながら、大きなショックを受けています。

 もちろん、新聞記事という限られた紙面の中で
 文字数のカンケーで全てを書きつくすことができないのは
 分かっています。

 けれども、これらの記事から受ける印象は、
 鬼畜のような祖母の姿です。

 熱せられたライターの口金部分を押しあてたり
 顔を平手で数回殴ったり、

 おもらしをしただけで怒りが爆発して
 最終的にこどもを殺してしまったり...。

 でも、フジノが傍聴してきた現場では
 この印象とは全く逆の感じ方をしました。

 もともとフジノは心理学を専攻していることもあって、

 何かの結果が起こるには、
 それが起こるに到った過程を見据えなければ
 何も解決しない、といつも考えます。

 確かに、こどもが死んでしまった1日前の状況だけをみれば
 これらの新聞記事が書いたとおりです。

 でも、裁判では、そこに至るまでの
 社会的な背景や、あらゆる対人関係や、心理的な動きが

 4時間以上にわたって
 被告、検察官、弁護士、3人の証人、3人の裁判官によって
 少しずつ少しずつ明らかになっていきました。

 フジノの意見は、すでに昨日書いたとおりです。

 報道というのは本当に難しいものだと
 つくづく感じました。

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4才児は何故、死なねばならなかったのか [こども家庭福祉]

(2008年11月27日(水)の活動日記その1)

● 4才児は何故、死なねばならなかったのか

 今日は、裁判所へ傍聴に行ってきました。

 7月に起こった、
 4才のこどもが祖母に押し倒されて死亡した事件の裁判です。

 雨の降る中、裁判所へ向かう坂をのぼりながら
 この悲しみに満ちた事件のことを改めて想い返しました。

 もちろんどんな死も悲しいけれども
 これは、あまりにも悲しい事件でした。

27court1.jpg

 始まる20分ほど前に到着すると、
 児童相談所長をはじめとする
 こども育成部の課長や担当者が傍聴に来てくれていました。

 かねてから、

 「どうかこの裁判の傍聴に来てください」

 と、フジノは児童相談所の方々に
 お願いをしてきました。

 基本的に、児童相談所というのは
 こどもとの関わりが終わってしまったら
 もうそれ以上は、公務としては関わる義務が消えてしまいます。

 今回の事件ではすでにこどもが死亡してしまった訳ですから
 児童相談所が『関わる義務』は無くなっています。

 したがって、裁判を傍聴する『義務』もありません。

 けれどもフジノは、少なくとも刑法上の判断が下されるまでは
 この亡くなってしまったこどもに対する
 本市の義務は消えないのだと考えています。

 目の前の結果だけではなくて、
 あるいは法的な報告書の提出だけではなく、

 何故このような悲劇が起こったのかを
 深く掘り下げなければ、再発は防げないのだと僕は考えています。

 その為にも、くりかえし傍聴をお願いしていた訳ですが
 実際に傍聴に来てくれて、本当に良かったと感じました。


● こどもを本当に殺したのは何だったのか

 政治家は市民のみなさまの目や耳のかわりですから
 政治家として得たあらゆる情報はいつも全てオープンにするのですが

 今日の裁判での詳しい内容は、
 ここに記すべきではないと判断しました。

 ただ、フジノの考えは、傍聴を終えた今も
 7月のこの活動日記に書いた考えと全く変わりませんでした。

 物理的には、確かに報道のとおり
 祖母がこどもを押し倒したことが死亡の直接の原因です。

 裁判でも、被告である祖母は完全にそれを認め、
 事実を争点にすることはありませんでした。

 そして、検察側は実刑として懲役5年を求めました。
 弁護側はそれに対して執行猶予を求めました。

 2ヵ月後に判決が出ることになります。

 けれども、フジノは裁判のあいだずっと
 いや、今もずっとこの想いが消えません。


 「こどもを殺してしまったのは、本当は誰なのか?」


 フジノが考えるこの悲しき事件の
 本当の犯人は祖母ではありません。

 確かに、物理的にも、刑法的にも、
 こどもを殺してしまったのは事実です。

 けれども、フジノにはそれが
 『本当の答え』だとは全く考えられないのです。

 彼女を処罰したとしても、
 このまちの児童虐待は絶対に無くならないでしょう。

 仮に有罪の判決が出てこの事件が終わったと考えるならば
 こども家庭福祉に関わる人間として、失格です。

 僕は、祖母をかばっているのではありません。
 また、特定の誰かを犯人扱いするつもりでもありません。

 そうではなくて、

 「この事件が起こった背景を、絶対に無視してはいけない」

 と言いたいのです。

 その背景を意識して政治・行政は動がねば、
 こうした悲劇はこれから先も何度でも起こるでしょう。

 裁判を傍聴していない市民のみなさまには
 フジノがいったい何を伝えたいのかは
 この文章では理解してもらえないのは分かっています。

 また、誤解を与えかねない文章である危険性も
 十分に承知しています。

 それでも、プライバシーを守る為に書ける範囲で
 フジノが市民のみなさまに今お伝えできることは、以上です。

 たくさんの傍聴席の人々が裁判のあいだ、
 ずっとたくさんの涙を流していました。

 僕は、こぼれそうになる涙をひたすら堪えて、
 同じような事件を2度と起こさない為に
 政治・行政ができることとやるべきことを必死に考えていました。


-----------------------------------------------

 やがて、定刻を大幅に過ぎて
 裁判は終わりました。

 外は、真っ暗になっていました。

27court2.jpg

 わずか4才のこどもの失われた命。

 何の為に生まれてきて、
 そして消えていかねばならなかったのか。

 その死をムダにしない為に
 僕たちはこの死から絶対に学ばなければいけない。

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「無保険」のこどもを横須賀はゼロにする! [こども家庭福祉]

(2008年9月4日(木)の活動日記その2)

● 出産した時にもらえる一時金が増えることは増えるのですが...

 今日は、国民健康保険運営協議会を傍聴しました。

 (http://www.yokosuka-benri.jp/db/g_info/l100050712.html

 これは、国民健康保険法にもとづいて
 横須賀市が設置しているものです。

 メンバーは、こうした方々です。

 (1)保険料を支払っている方々(被保険者)を代表する方(5人)
 (2)保険医または保険薬剤師を代表する方(5人)
 (3)公益を代表する方(5人)
 (4)被用者保険等保険者を代表する方(1人)

 ひとことで言うならば
 国民健康保険の運営について意見交換をする場ですね。

04meeting.jpg

 今日の議題は5つで、

 ・平成19年度決算について
 ・平成20年度の現状
 ・特定健診、特定保健指導について
 ・出産育児一時金の支給額の決定について
 ・その他

 でした。

 赤ちゃんを出産した時に国民健康保険から
 現在は35万円の出産育児一時金が支給されています。

 これが平成21年1月1日から3万円、増額されて、
 38万円がもらえるようになります。

 でも、これは決して出産時にかかる費用の負担を
 サポートしようという意図ではありません。

 今後、新たに設置される医療事故に対応する保険のせいで
 産科での『分娩費用』が約3万円、値上がりする見込みです。

 つまり、出産する時に市民の方が病院で支払う費用が
 3万円値上がりする見込みなのですね。

 その3万円分を国と市の補助で上乗せする、というものです。

 フジノとしては、現在の出産育児一時金を増額して
 出産費用の市民負担をゼロ円にすれば良いと考えています。

 ただでさえ、全国的な産科医の不足で
 横須賀市民の方でも他のまちで出産をしている方々がいる現状で
 出産には多額の費用がかかります。

 だから、せめて出産費用は全額を税金から出す、というように
 思い切った予算配分をすることも必要だと考えています。


● 『無保険』のこどもを守らなければならない!

 さて、この数日間にわたってメディアでとりあげられている
 『無保険』のこどもたちの存在、という問題があります。

 以下、共同通信社の記事を引用させていただきます。

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 「無保険」児童の調査開始 厚労省、受診控え懸念も

 親など保護者が
 国民健康保険の保険料を滞納したため

 医療費がいったん全額自己負担となるなど
 「無保険」の状態になった子どもについて、

 厚生労働省は2日、
 全国の地方自治体を通じて実態調査を始めたことを明らかにした。

 保険料を1年以上滞納すると、
 保険証を返還して代わりに資格証明書を交付され、

 医療機関で受診すると
 窓口で医療費をいったん全額支払うことになる。

 経済的に苦しく滞納している世帯では、
 子どもが病気になっても医療費が払えず
 受診を控える恐れがあり

 「責任がない子どもに犠牲を強いるのはおかしい」

 と見直しを求める声が上がっている。

 2007年6月現在で
 資格証明書を交付されたのは約34万世帯。

 厚労省は今回、この中に乳幼児と小学生、中学生が
 どれだけいるか9月末までに報告させ、
 10月中旬にも調査結果をまとめる予定。

 (引用終わり)

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 今日の運営協議会が終わった後で
 健康保険課長にヒアリングをしたのですが

 残念ながら横須賀市にも
 『無保険』のこどもが約30世帯で存在することが分かりました。

 約30世帯のうち、何名のこどもがいるかまでは
 詳細には分かっていません。

 横須賀市としては
 親たちにしっかりと国民健康保険料を支払うように
 指導をする以外に方法は無いとのことでした。

 ほとんどの場合、幼いこどもがいる世帯では
 こどもは小さい時ほどいろいろな病気にかかりやすいので
 病院にかかることが多いことから

 国民健康保険料を支払っている割合が高く、

 この約30世帯というのは
 家計があまりにも厳しくて支払えないという理由では無い、
 という分析を横須賀市では行なっています。

 (経済的に厳しいご家庭には分納をおすすめしたり
  様々な形での相談・指導をしているとのことです)

 フジノは、こういう親が意図的に支払わないが為に
 こどもが『無保険』になってしまうような状況は

 児童虐待のひとつである
 ネグレクト(育児放棄)にあたるのではないか

 と、個人的には考えてしまいます。

 まだ、児童相談所にはヒアリングをしていないのですが

 こうした親たちに対しては
 国民健康保険の担当部署ではなくて
 児童相談所のケースとして対応すべきではないのだろうかと
 フジノは考えます。

 いずれにせよ、こどもたちを守ることが最も大切です。

 横須賀市としてやるべき対応をしっかり行ない、
 必要な医療が受けられないような
 『無保険』のこどもをゼロにするようにしていきたいです。

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