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無念...『フジノ式の選挙活動』は静岡市では通用せず [在るべき政治家・在るべき議会]

(2009年3月30日(月)の活動日記その2)

● 無念...『フジノ式の選挙活動』は静岡市では通用せず

 昨日29日の活動日記でご紹介した
 静岡市議会議員をめざして選挙活動を繰り広げた
 鈴木かずきさん(無所属)。

 彼の当選・落選の結果を知る為にフジノは
 昨夜は開票が始まってからずっと静岡市選挙管理委員会の
 開票速報(30分おきに発表されます)を観ていました。

 実際には発表まで数分のズレが起こりますから
 例えば、22時分の開票速報も22時10分くらいにHPにアップされます。

 深夜1時30分の開票率100%の確定版が発表されるまで
 フジノ事務所で仕事をしながら、30分おきに見続けました。

 結果は、落選。非常に残念な結果となりました。

 こうした時、最もつらいのは候補者本人なので
 フジノはすぐに電話をかけることはしませんでした。

 今日の夜になって、メールで連絡をとりあいました。

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 候補者というものは本当につらいもので、
 例えどれほど落選の痛みを感じていても

 自分のことは全てさしおいて
 応援してくださった全てのみなさまに対して
 その結果の報告と、これまでのみなさまの応援に対しての
 ねぎらいの想いを伝えねばなりません。

 (候補者は当選・落選にかかわらず、
  御礼を伝えることはできませんから、
  あくまでもねぎらいの想いを伝えることにとどまります)

 きっと、鈴木さんも今からその最も厳しい時間を過ごすのだろうなと
 静岡から遠く離れた横須賀で、真夜中2時すぎくらいに
 彼のことを想い、

 これから1年くらいは会う人会う人にいろいろ言われたりするので
 忍耐の時期だけれど、どうにか乗り切ってほしい、と願いました。


● 観客席のヤジよりも、グラウンドに立った選手を称えるべき

 いつも繰り返しフジノは書いてきたことなのですが

 世の中がみんな評論家になってしまい、
 外野席からヤジを常に飛ばしているような状態になっています。

 けれども、グラウンドに立つには
 相当な決心がいるのです。

 フジノは、長年の夢だった仕事(映画会社)を捨てて立候補をしました。
 何百倍もの倍率をくぐりぬけて入社した業界1位の夢の会社です。

 しかも映画に携わる仕事に就くことは小学1年からの夢で
 それをあきらめたのです。

 さらに結婚を目前に控えていた家族のことをおもんぱかって
 「自宅にはしばらく近づかないでほしい」と
 当時は元気だった父から断絶を言い渡されました。

 さらに、僕を手伝ってくれた友人たちも
 その親御さんや周囲の人間から

 「あんなヤツを応援しても当選するはずが無い」

 と批判されました。

 収入もゼロになり、周囲からは奇異の目で見られて、
 それでも『やらなければならないこと』があるから立候補するのです。

 そんないろいろな困難をあえて引き受けて
 立候補というグラウンドに立った選手を
 せめて外野席にいる観客は、その勇気を称えるべきです。

 戦った末の結果がどうであっても、
 そもそも観客席という守られた場所に座ったままでいるならば
 つまり、自分自身がグラウンドに立とうとしないならば
 汚いヤジを飛ばす権利はありません。

 フジノは、鈴木さんをはじめとする
 戦いに敗れた人々みんなにこころから願っています。

 顔をあげて、胸をはっていてほしい。

 しょせん、ただの選挙で負けただけなのだ。
 人生は今も続いている。ずっと続いていく人生に負けなければいい。

 選挙は、政策を市民のみなさまに選んでいただく機会であって、
 その政策が市民のみなさまのニーズに合致しなかった、
 ということ。

 選挙と人生とは全く別物です。

 人格を否定された訳でも無ければ、
 人生がその日で終わった訳でもありません。

 フジノのこころの師匠であるあの浅野史郎さんだって
 東京都知事選挙では破れてしまいました。

 浅野史郎さんは、人間としてとても素晴らしい方で
 落選後もテレビのコメンテーターとして引っ張りだこですし、
 今も慶応大学の教授としても大活躍中です。

 この事実1つをとってみても、
 選挙での当落と
 その型の人生とは全く関係が無い、とフジノは考えています。

 当選した候補者が「人間として優れている」のではありません。
 あくまでも「政策」がその時の「市民ニーズ」に合致していた、ということです。

 政治家はあくまでもただの「手段」でしかありません。
 福祉の向上という「目的」を実現する「手段」は無限にあります。

 1つの「手段」を手に入れられなかったら
 次の「手段」で徹底的に戦い続けるべきです。

 人生は終わるその瞬間まで「勝敗」は分かりません。
 そもそも勝ち負けがあるのかどうかも分かりません。

 だから、人生の目的だと定めたことがあるならば
 選挙で落ちたくらいでその目的を捨てることなく
 戦い続けてほしいと願っています。


● 『フジノ式の選挙』をいつか誰かに受け継いでほしいです

 フジノが過去2回の選挙で行なってきた
 『フジノ式の選挙活動』を取り入れて活動をして下さった
 他の地域での候補者の方々は現在までのところ、全敗しています。

 それでも、フジノは政治家として
 この選挙活動は正しい、と信じています。

 やがて、インターネットによる選挙活動や
 もっとマニフェストが浸透していったり、
 携帯電話や自宅での投票が実現していく中で
 選挙活動の在り方も今とは全く違うものになると信じています。

 ただ、その日がやって来るまでは
 フジノはただ1人きりで街頭に立つ選挙を続けるでしょう。

 他人の選挙を応援する時には
 もちろんその方の応援ですからその人のやり方に合わせますが
 自分自身の選挙では、方法を変えることはありません。

 ただ1人きり、街角に立つ。

30campaign07.jpg
 (07年選挙の際に、馬掘海岸駅で1人で街頭演説をするフジノ。
  市民の方が撮って下さって後日送ってくれました。)

 この闘い方をいつか誰かが受け継いでほしいと願っています。

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