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性的マイノリティの理解を広めて深めるために/委員会質疑 [性的な多様性・LGBTI]

(2008年12月9日(火)の活動日記その2)

● 性的マイノリティの理解を広めて深めるために

 市長へ直接に質疑を行なうことができる本会議に加えて
 委員会での質疑の時間をとても大切にしています。

 特に、委員会では『所管事項』という時間があって、
 担当部署についてならばあらゆることがらを
 質疑できる場になっています。

 持ち時間は1人30分のみしかありませんが、
 政策実現の為にとても重視しています。

 フジノが所属している教育経済常任委員会では

 ・教育委員会

 ・上下水道局

 ・経済部

 の3つの部局を担当しています。

 今日の教育経済常任委員会では
 フジノはこの3つの部局全てに対して質疑を行ないました。

 インターネット録画中継をもとに
 フジノが行なった質疑をご紹介いたします。

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 いわゆる性的マイノリティとされる方々への
 正しい情報と知識を広く社会のみなさまに知っていただく為に
 いろいろな提案をフジノはしています。

 ただ単に、チラシやリーフレットを配る以外に
 どんなことができるだろうかと考えました。

 同時に、財政があまりにも厳しい現在の横須賀で
 可能な限りゼロ予算(予算を使わずに知恵を使う)でやれないかと
 横須賀市がすでに行なっている事業と
 組み合わせることを考えました。

 さらに、実際に自らの性的指向に気づく『性自認』がなされる
 小学校高学年から中学生の時期を
 ピンポイントでターゲットとすることも視野に入れました。

 そうした結果、次のような提案を行ないました。


 (2008年12月9日・教育経済常任委員会でのフジノの質疑より)

  <フジノの質問>
  いわゆる性的マイノリティとされる方々に対する
  世間一般の方々の理解を深める為に、1点ご提案をしたいと思います。

  その前に、教育長、生涯学習部長、
  生涯学習課長におかれましては、

  11月27日に実際に
  性的マイノリティの当事者である若者たちと、
  生の声を聞く・率直に意見交換を行う為の「懇談の機会」を設けて下さったことに
  心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。

  それでは質問に移りたいと思います。

  現在、横須賀市の図書館では 『こども読書活動推進事業』として、
  赤ちゃんから中学生まで
  6種類のブックリストを配布しております。

  今回、例として中学生のブックリストを挙げたいのですが、
  30冊のブックリストには様々な本がございます。

  例えば『太陽の戦士』という本では、
  障がいのある人物が主人公という内容になっており、

  『読書の推進』という最大の目的と同時に、
  『障がいに対するこどもたちの理解を深める良いきっかけ』となっている
  と僕は考えています。

  一方で、いわゆる性的マイノリティを取り上げた
  児童文学の良書が最近では増えてきているのですが、
  残念ながらこのリストには1冊もありません。

  そこで提案なのですが

  例えば、11月4日に教育委員会が生涯学習センターで
  開催した人権セミナーで

  講師を務めて下さった虎井まさ衛さんが
  監修をした児童文学書、
  これは『トライフル・トライアングル』というフィクションなのですけれども、

09trifultriangle.jpg

  物語としてもおもしろく自然に性的マイノリティについての理解につながる
  といった本も出てきております。

  そこで、

  ぜひこうした本をブックリストの改定の際には入れていただけないか

  と考えるのですが、
  図書館長または教育長のお考えはいかがでしょうか。


  <中央図書館長の答弁>
  中学生のブックリストに関しましては
  平成20年度から配布を始めました。

  当然、来年度も改訂をいたしますので
  その中で性同一性障害のものも取り上げられれば取り上げていきたい。

  私どもの司書と学校の図書担当、
  それから指導主事と相談しながらやっていますので

  その中で、そういうことを検討していきたいと思います。

  <フジノの意見>
  ありがとうございます。
  司書の方々の自主性・独立性を奪うつもりはございませんので
  ぜひ検討の中に入れていただくという形で
  研究・検討していただければと思います。

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 図書館長からは前向きな答弁を受けました。

 わずか30冊という限られた本の中で
 中学生たちが
 実際に手にとって読みたくなる本のリストを作成する作業は
 本当に大変なことだと思います。

 けれども、わがまちの図書館司書の方々には
 良き経験とノウハウが蓄積されています。

 必ず良い方向に進めていってくれるはずだと信じています。


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 ところで、質疑の中でとりあげた『トライフル・トライアングル』ですが
 児童文学といいつつも、大人が読んでも十分楽しめます。

 フジノは風呂に入りながら読みおえてしまいましたし、
 ページ数はそんなに多くはありません。

 けれども、双子の主人公の物語に
 ひきこまれていくうちに

 性同一性障害や性的な多様性についての理解が
 自然と広がっていく内容になっています。

 ぜひみなさまも読んでみてくださいね!
 おすすめです。

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